情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
― 市街地から離れてすぐ ―
連絡が遅くなりました、申し訳ありません。
レイヴンウッド技官の奪還には成功しました。
隊の被害はそれほど甚大ではありませんが、
ラムスドルフ少佐が負傷…重症です。
これより速やかに本隊へと合流します。
[この時はまだリエヴルが生きていると思っていた。
だからこそ、何時もどおりの口調で、報告を述べたのだが。]
な…。
[>>*2報告するのと、通信が入るのとはどちらが先か。]
准将はどうした、アイゼンシュタイン少尉。
敵将とはまさか…トールか!?
[また前に出たのかと、思うよりも今は准将の安否が先だ。
だが。]
[>>*3返答が返る前に、喧騒が聞こえる。
遺体―――そう耳に届けば大凡を理解した。
言葉が無い。
あまりに早すぎる死だった。
頭が痛くなるような思いと、足元が冷える思いと、
同時に襲い掛かってきたが、すぐさま己を叱咤させて。]
アイゼンシュタイン少尉、
これより本隊へと戻る。そちらの報告を頼む。
[そう告げることで平静を取り戻そうとする*]
― 音漏れ ―
准将はどうした、アイゼンシュタイン少尉。
敵将とはまさか…トールか!?
[魔石はすぐそばの音を微かに拾っていた。只ならぬ同様が、微かな音に滲み出ていた]
准将が、やられた?
[ヴィンセントの報告が途中で途切れ>>*3、一瞬自失しかけた。
トールが相手ならありうるとジェフロイ>>*5も聞いて思うけれど。通じているかどうかではなく、その腕の確かさで。
また砂が零れ落ちてゆく。サラサラ、サラサラと]
……ブラオクヴェレ大尉に続けて。
やはり、本隊を囮にというのは乱暴すぎましたか。
[哀しい。悔しい。
押し込めてあるはずの感情が、その蓋を揺らす]
―――!
……そうか、ブラオクヴェレ大尉…
…いや中佐も、か。
[>>*7ウェルシュから零れた声に、一瞬目を見開いた。
先のヴィンセントの通信は切っていたので届いておらず、
初めて聞いた事実に眉根を寄せた。
少し甘さは残るものの有能な一人。
東寮の仲間だった後輩。
眉根を寄せたまま目を閉じて、僅かの間瞑目した。]
[カレル。同級生の中で一番輝いて見えた星。
優しい箱庭から出た後、その輝きは隠されてしまっていたけれど。流されてゆく自分とは違い、本人の足で立っているように見えていた。
もう、出撃前の約束も果たされることはない。
全てが終わったら、自分は無理でも彼ならと。
そんな思いも泡沫と消えてしまった]
[リエヴルにも聞くことが出来なかった。
あれだけの判断を下し、自ら関わっておいて。どうして演技ではない笑顔を浮かべられるのかと。
もっと聞きたかった。彼の目指す先を。
自分より深く二つの戦場に身を置く彼が、どこに辿り着こうとしているのかを見たかった。
それももう叶わない]
……先生……、
[ 小さな、小さな声で、途切れ途切れに。
それはまるで普通の会話のように。 ]
……だいじょうぶ…… ?
怪我は……ない?
[ やっと通信石だけが拾えるような声。
カサンドラの腕に、茜色のブレスレットを見つければ。>>225 ]
……せんせ……、それ……持っててくれ……たんだ
嬉し…、
でも……、だめだ…よ。
それは……身に着けて…と、あぶな……
[ 何か言わないと…、とはやる気持ち。
今にも心臓が破れそうになる。 ]
せんせ…夢……見てたよ。
先生と俺が、家族……にな……夢……、
シチュー……作っ……
……毎日……一緒に……、眠…
[ 今言わないと、もう永遠に言えなくなる。 ]
先生……好きだよ……
さようなら……
[ いつもいつもいつも――部下に言っていたことを、
最後に自分が。実践しなければと。
とてもシンプルな愛の言葉を残した。
実は、他にはもう何も思いつかなかったのだ。** ]
― 別働隊帰還前 ―
ご報告が遅くなり、申し訳ございません。
現在、公国側は…
[後方から見て取れる兵の規模、状況を報告。双方膠着状態にあることを伝える。]
公国側から戻られる場合は、援護の兵を出しますので事前に方角をお教えください。
>>*5
公国側に回収された敵将の姿も視認いたしました。
トール・ベルゲルードで間違いないかと。
……氷乙女作戦の際、准将が敵陣でその姿を見たという話も聞いております。
>>*7
さすがに…この状況で、総大将同士の一騎打ち…それも相討ちが発生するとは予測がつけられるものではありませんよ。
双方大きく陣形を崩したことから考えても、公国側でも予想外の不慮の事態であったと思われます。
[目の前で状況を確認した自分ですら、起こったことが信じられなかった。
撤退中の通信相手を動揺させ、帰還に影響を与えないようにするためにも、できるだけ落ち着いてゆっくりと語る。
正確な情報のみを選び、淡々と状況を説明した。]
どうしてだろうな、外す、気になれなかったんだ。
これは、私の幸せを願って送ったものだろう。
これが悪さをするなんて、信じないさ。
― 通信 ―
[ミヒャエルに近づき、見えないように通信機をオンにした。
明確に伝えようという意志を、言葉が持っていることが――ともすれば震えだしそうなゆっくりとしたしゃべり方が語る]
公国軍所属
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ――
階級は大尉。情報官だ。
ラムスドルフ大佐の、金の銃弾が致命症だ。
「たまたま」金色の貴石のアクセサリーをつけていたとは……運がなかったな。
― 別働隊帰還前 ―
―――そうか。
[>>*17予想外。何があったかは解らないが、
今回は――今回も、偶然だったのだろうか。
それ以外に淡々と落とされる現状報告には頷いて。]
報告感謝する、アイゼンシュタイン少尉。
援護の兵士のタイミングは、到着次第合図を入れる。
だが通信傍受の可能性が消えたわけではない。
待ち伏せには気をつけろ。
[そうして敵陣を目前とした時に、
短い合図を入れて援護を求めた。]
― 通信/帰還前 ―
それは確かに。
ではあちらもまだ混乱の中にありそうですね。
急ぎ戻りましょう。
[冷静なヴィンセントの通信>>*17が幾分か心を落ち着かせてくれた。同時に何か胸騒ぎもして、ジェフロイの合図>>*21と共に自隊を押し上げ、隊形を変えた。
すぐに援軍も着たので損害は少なく済んだが。
しかし随分と効果的な位置を読まれたなと思った。相手の読みが鋭すぎるのか、それとも、と*]
カサンドラ殿、聞こえますか。
返答が難しい場合には軽く通信機か何かを叩いてみてください
[その通信はそもそも、彼女に届かなかったかもしれないが……]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新