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また一歩、近付いたんだね。
僕たちのハッピーエンドに。
[ああ、これ以上の幸福感があるだろうか。
たったの2つの魂、シモンを入れたって3つ。それを群れとは呼ばないけれども。
仲間と共にある今は、愉しい。]
[夜中の一声の後。
しかし、彼の浮かない声には流石に気が付いたのか。]
ディーター。
君は、パメラの事を。
[あえて言葉は紡がなかった。
それを言ってしまえば、何かが壊れてしまう気がして。]
[普段と変わらないように聞こえるオットーの声>>*1。
お互い変わり者と言われてきた幼馴染の言動で、獣は過去数え切れないくらい何度も気が楽になってきたのだ。
そして勿論今回も。彼にはいつもこうして助けて貰っていた。いつの間にか入っていた肩の力が一気に抜けた。]
心配は無用である。我なら大丈夫だからな。
[浮かない獣の声に気付いたオットー>>*2へ、ハッキリと返答する。
それは強がりではなく、同胞のお陰で気持ちを取り直したからであった。]
今までの俺はパメラを大切にしていた。誰よりも。
だがこれからは違う。
[オットーが濁した言葉の先にあるものは分からない。だから獣はいつもの口調で本音を告げたあと、がらりと雰囲気を変えた。]
[オットーが濁した言葉の先にあるものは分からない。だから獣はいつもの口調で本音を告げたあと、がらりと雰囲気を変えた。]
我らのハッピーエンドに近づくために。理想郷を築くために。
今後もよろしく頼む。我はより一層努力を怠らないと、改めて誓おう。
本当にありがとう、オットー。そなたが同胞で本当に良かったと感謝しておる。
[暗い笑みを浮かべた獣はその場を離れた。この表情を浮かべるときは、獣としての本性が現れているときに限られている。
体についたヨアヒムの血を洗い流すために。**]
これからはね。
ああ、僕も君が仲間で本当に良かったと思うよ。君でなきゃいけなかったんだ。
[だから僕も守らなきゃ。
大切な仲間たちを、僕たちの理想を。
できるに決まっているさ。なんたって、この僕なのだから。]
ジムゾンは部屋を見ていた。
人間たちも、探りを入れ始めているのかも知れないね。
けれども、まだ真実には気が付いていないようだ。
君も何か変わった事はあったかい?
[己の見てきたものを共有する。
これからの事を考える必要もあるだろうから。]
ニコラス・・・・・・フリーデル・・・・・・
みんな様子がおかしい。
[それはとても都合が良い事。
だがしかし。]
未だに月はこちらを照らしているようではあるけれども、僕にはどうしても分からないんだ。
彼らが何に惑うのかが。
[犠牲心、謝罪、あるいは単なる混乱。それのどこに信念がある。美学がある。
一体何を求めると言うのさ。]
ジムゾンが、そうであるか。
昨日はカタリナに気を取られたと言っておったので、きっと今回はと思ったのであろう。
[オットーの報告へそんな感想を口にする。人間たちも探りを入れ始めているとの意見は、獣も同じ見解だ。
変わったこととタイミングよく切り出す同胞へ、獣はシモンとの会話を思い出した。]
嗚呼、報告せねばと思っておったのだ。
シモンにフリーデルの信用を落とせと指令を出したであろう?
なんと、シモンはカタリナに「自分が化け物の見極めができる」、即ち占い師だと宣言したそうだ。
[それを皮切りに、シモンの作戦>>119>>120を、本人の言葉をなるべく再現して詳細に伝える。]
まだ結果は未知数だが、期待できそうだ。
[しかしニコラス矢フリーデルの様子をいぶかしがるオットーへ、思わず人間側の意識が出た。]
きっとみんなあれこれ考え過ぎちまうんだろ。
人ってのは案外面倒くさい生き物だからな。
[お前が理解できなさそうなのも分かるけど、と付け加えつつ。]
それにしても。面倒な奴よな。
[食堂での話し合いを聞いていた獣は、舌打ちしかねない口調で呟いた。]
アルビンという商人、せっかくニコラスが疑われるような状況になるかもしれないところで、余計なこと>>129を口にするとは。
”人であることの証のひとつ”とはな。
このままあやつを生かしておけば、我の障害になりそうで気が滅入る。
[我々の、ではなくわざわざ我のと言い出したのは。
”自分はアルビンを襲撃候補の一人として考えている”という意思表示だった。]
オットー、そなたの考えも聞かせてもらえないか?*
面倒事が多すぎる。
虫たちも賑わいとは言えどもね。
[だが、度が過ぎれば草木は枯れ果ててしまうだろう。
自分の一言で、ニコラスへの矛先が戻ってくれれば良いが。]
シスターの牙城を崩すのは難しいかも知れないよ。
シモン君という影矢を放ったとしても、ね。
[今の人間たちは、占い師という光明に依存しすぎている。
誰が占われるかが分からないというのも厄介だ。
運任せほど危険なものはあるまい。]
それでも彼女を襲うのが難しいだろう、それなら君の言う事もアリかも知れない。彼は彼女の信を得ている。
後は同じ理由でヤコブ君か。
神父の件は僕がもう少し接触しておきたい。
いつかシスターの目が真っ直ぐこちらを見た暁には。
僕たちは真っ正面から対峙しなくてはならないだろうね。
例え望まぬとも。
[避けては通れない道さ、と嘆くのだ。
きっと大いなる壁に違いない。]
その時には狩ってみせるか、人間に狩ってもらうか。
頼んだよ、シモン君。
[人である彼に声は届かないが、そっと呟いた。]
[仲間へ手早く、最も重要な事項を伝える。]
我もフリーデルを襲うのは時期尚早と思っておる。
以前予想した通り、溺れる者は藁をも掴む。占い師という希望に、人間たちは縋っておるからな。
だとするとアルビンか、ヤコブか。
ジムゾンについては、オットーに託したい。
やはり直接話を聞いたそなたが、より詳しい話を引き出せると考えておるしな。
[しばらく慎重に考え込んでから、ハッキリと告げた。]
オットーの意見も加味して考えた結果、我はアルビンを推す。
本来ならば、アルビンは村へ来たばかりの新参者。疑惑をなすりつけるには格好の相手である。
だがフリーデルによってその道が消えてしまった以上、我々にとって利用価値は低くなったと言わざるを得まい。
フリーデルが信用されている今、あやつの発言力は日を追って大きくなる一方である。
それはヤコブも同じではあるが、奴は本日はまだ食堂に顔を見せておらぬ。これからどう考え方が転ぶか未知数だ。
ならばアルビンがフリーデルの支えとなる前に、血祭りにあげるのが良い。どうだろうか?*
シモンについては、あやつのやりたいように任せよう。戦場の混乱をかいくぐってきた歴戦の猛者である。
何かあっても自らの手で事態を把握できる能力を持っているであろう。
それに元々人間なのに、我々人狼へ命を捧げると言い出した時点で稀有なことであるからな。
かの者が実らせた果実をもぎ取る努力は、我々自身で行うべきであると考えておる。
[ちょっとだけオットーの言い回しに影響されたっぽい台詞を口にすると、薄く笑った。]
それなら、それが一番だよ。
[今夜のディナーはアルビン。
商人さんよ、君の生涯一の商品を僕たちが買おうじゃないか。]
こうして2匹が揃った事も、希有な事なのかもね。
それでいて決めたんだ。間違いはないさ。
嗚呼。現時点では、どうもフリーデルはニコラスを死なせたくさそう、としか考えが読めないのが難点であるな。
特に、疑っているなら一体誰になるのか、最も気になる情報が分からぬ。
自分を半端者と言い出したり、精神的にはさほど強そうに見えず。上手く隙をつければと考えぬこともないのだが、いかんせん姫を守る騎士が鉄壁過ぎる。
彼女と対決するならば、最悪一度に複数人を相手にすると覚悟せねばならぬやも。
[フリーデルとの対決を言い出したオットーに頷きながら、今抱いた懸念を告げた。*]
嗚呼、間違いない。
[稀有なことと言われ、嬉しそうな笑みを浮かべてオットーへ同意を返す。]
そなたに間違いないと言われると、大変心強い。
我は良い同胞に恵まれた。心より感謝する。
相談が纏まったところで、今夜は誰が襲う?
ヨアヒムは我だったから、順番的にオットーだろうか?
だが支障があるならば、遠慮なく言って欲しい。*
[オットーが教えてくれたジムゾンの話は大変興味深かった。二人に共通する幼馴染はなんと面白い男であるかと、目をきらきらさせながら拝聴する。]
これは、良い話を聞かせてもらった。
ならば期待通り、現実にしてやればよい。きっと目を惹く最高のショーの開催となるであろう。
そなたに任せた。今夜も楽しみであるな。
[口角を上げるオットーに頼もしげな視線を向ける。]
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