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>>@2
[少し拗ねたような顔をして、タイガが傍に寄り。私、オットーを探す顔、そんなに淋しそうだったかしら、と思いながら、なんだかタイガに誤解を与えているような気がしてしまい。]
えっ。やだ、違うの。
少し姿が見えなくなっちゃったから。
あのパンがもう食べられないのは残念だな…って思って…
別にそういうのじゃないの!!
[どうしたらわかってもらえるだろう。直立不動のタイガの左手に、そっと両手を繋ぐ。優しいタイガの瞳を上目遣いで見つめながら]
そんな顔、しないで?ね?
―またちょっと違う時間軸、ひとりきりで。―
[暖かく包み込んでくれるタイガ。その姿は、少し不器用で可愛らしいところもあるけれど、それでも私が描いていた王子様のイメージに近くて。きっと私がお伽話の主人公なら、これがHappy Endなんだろう、と。
だけど現実はそうはいかない。刺さった二本の矢。女の子同士だというのにこれほどまで惹かれてしまうヴェルの存在。初めての唇の感触。それは「嫌」なものではなくて。
嬉しい、楽しい、すき。
ヴェルと居るとそんな感情ばかりが溢れ出してくる。
タイガに対する恋心とは似ているけれど、少し違う。
だからといってどちらが一番、ということもない。
ヴェルに幸せになってほしい、と願ったのは私なのに。
私が彼女を幸せにすることはできるのだろうか。]
運命って残酷…。
[私はどうしたらいいんだろう。――…は天を仰ぐ]
[一緒に寝ても良い?と尋ねるリカ>>@0>>@1。
二つ返事で了承の意を示せば、彼は安心すると思う。
パジャマに着替えれば、共に寝台の上に乗ろうか。]
今日は、色々とあったね……。
また明日、きっと良い事がある、きっとある。
[瞼を閉じ、子をあやす様に背中を撫ぜ、軽く叩く。
安心したのだろうか、暫くしてから安らかな吐息が聞こえれば。
ゆるりと瞼を開き、穏やかでまだあどけなさが残る寝顔を眺めて、目を細める。]
君が好きな人に嫉妬、なんて醜いよね。
それで、君に迷惑を掛けてしまうのも苦しめてしまえば……。
[考えただけで胸が苦しくなった。
だから、自分勝手な思いに引き摺られる事が無い様に、唯々リカの幸せを願い続けよう、と心に誓えば。
眠るリカの額に、ゆるりと、静かに唇を捺して、恋の呪(まじな)いを掛け。
此方もまた、金糸を撫で瞼を閉じれば、夢の世界へと*]
―一人で過ごす時間―
[2つの恋がこの心の中にある。
気付いてしまった。
リカには、セル。
ローレルには、タイガ。
セルとタイガは1人のことしか見ていない。]
――勝ち負けじゃなくても…
私は誠実さにおいてはライバルたちには勝てないのね。
―一人で過ごす時間―
[それでも
自分さえ消えてしまえばいいなんてもう思わない。
私は知った
恋が誠実なものなら、それはなんと好ましいものだろうかと。
恋はそれだけではできていない]
だから、惹かれる。
人には光だけを向いて生きるばかりが定められているわけではないのね
この恋の意味なんて私にはわからないけれど…
私は、私を否定しないで、生きてみよう。
[願うこと。それは、昨日より今日、強くある、そのこと。]
[愛を交わし、まどろみ。
そしてまたひとつ、真の恋人と夜を越え。
うっすらと目をあけたとき、
お姉さまが掌に、新たな命をのせていた]
その、命は――
[お姉さまには見えないだろう、一筋の、その命に連なる糸。
そしてその糸に絡む別の糸が
私の指先から伸びていることを。
…止めることはなかった。
昨日殺めた男のように
私もまた 死ぬのだ。
なぜだろう…それはどこか、安らぎに似ている]
[お姉さまが選び取り、もてあそぶその命は
多くの糸と織り成しあい、
複雑な文様を織り上げている。
それは美しくも悲しく、愚かで。
永遠を夢見たいほどにあまりにもはかなく。]
…お姉さま
[これまでにないほどに声が落ち着いて響く]
わたくしに
ただひとつの愛をくださってありがとう
あなたが私の真の恋人
[私は歌う
そう、ずっと口ずさんでいたのは、スカボロー・フェア]
―1人で過ごす時間―
好きよ、リカ。
好きよ、ローレル。
思いあっても、寄り添える未来は訪れなくても――
あなたたちは私に恋する嬉しさと苦しみ。
そして、
強くなりたいと思わせる渇望を、くれた――**
[不可能な頼みごとを託される乙女。
それは、死神が乙女を永遠の花嫁にするための運命の糸車。
からから からから
糸繰り車が回る]
さようなら お姉さま
お慕いしております 永遠に
[目を閉じる。あなたの腕の中で死ぬことができるなら
これほど甘美な幸福があるだろうか
甘い胸に顔を寄せ、私は静かに目を閉じる。
歌声が闇に広がる]
[私は歌う 思いを織り上げる]
"Though not more than any heart asks
And I must know she's a true love of mine
Dear, when thou has finished thy task
"Parsley, sage, rosemary and thyme"
Come to me, my hand for to ask
そのときこそ汝が私の真実の恋人"
**
―昨晩―
『今日は、色々とあったね……。
また明日、きっと良い事がある、きっとある。』>>@9
[セルに優しく背中を撫でられれば。心がすうっと和いでゆく。
明日はきっと良いことがある、と繰り返し言ってくれる、セルの声]
セルちゃん……
[ありがとう。皆まで言わないうちに、セルの掠れたテノールと、優しい手の温かさに誘われて、とろとろと意識は眠りの中へ]
―朝―
ん、んん……
[寝起き。いつもより窮屈なベッドで。起き上がり、頭をぼりぼりとかく。舌打ちを漏らしそうになって、自分の状況、昨晩のことを思い出した]
あ、そっか……セルちゃん、と。
[一緒のベッドで寝たんだ。隣にはまだすやすやと寝息をたてるセルの姿があって。
おかしいんだけど、その顔を見たら。寝起きの苛立ちなんてどこかへ行ってしまった]
セルちゃん。好きだよ。
[そう言って。穏やかな寝顔の頬に、そっと接吻けた]
ずっと、そばにいてね。
[重いなぁ、自分。涙がこぼれそうだった。セルを起こさないようにそっとベッドから出、身支度をして、みんなの元へ向かった]
―独りの時間―
ヴェルちゃんのことは好き。
セルちゃんのことも、好き。
[どちらかを選べ、なんて。酷だし、言えた立場じゃないけれど]
僕……
[ぎゅ、と確かめるように。両手で自分の身体を抱える。そして、その小ささに改めて気付く。
じっと手を見る。あまりに、小さい手だ。小学生の頃から、見慣れてしまった。成長を止めた、…の身体。
こんな身体だから、恋はすれど叶ったことはなかった。いつしか、周りの期待に応えるような可愛らしい振る舞いも身についた]
どうして……
[…の身体に第二次性徴が訪れない理由を、両親は。…に恋天使の血が混じってしまったからだ、と、言った。
でも、恋天使だって。普通に生活して、普通に大きくなって。なのに、どうして僕だけ。
―独りの時間―
どうして……
[…の身体に第二次性徴が訪れない理由を、両親は。…に恋天使の血が混じってしまったからだ、と、言った。
でも、恋天使だって。普通に生活して、普通に大きくなって。なのに、どうして僕だけ。
…は恨んでいた。疎ましく思っていた。自分の恋路を阻む恋天使を。だから、ここには復讐を、しに来たのに]
好き。
[叶ってしまった、両想い。それも、二人。二人から与えられる愛情は心地が良かった。
反面、苦しい。
男の僕じゃ。こんな身体の僕じゃ。どちらを選んだって。明るい未来なんて、ない、のに]
[[>>@18 男らしい手のひらが額に触れる。それだけでも鼓動が早くなり、顔が火照る。整った顔が近づいてくると額に優しく唇が触れる。額が、顔が、全身が熱くなるのを感じる。]
もう…いじわる。
[でもその表情はどこか楽しそうで。]
[さよならを、言われた気がした]
愛おしくて… 狂おしくて…
時々甘くて……… でも…やっぱり、苦いわ。
いっそのこと…… 私を殺して…
愛で満たされたかった。
からっぽになるくらいなら、死にたい。
[バイオリンを奏でる。
マイナーコードで始めたその音は
悲しみとこの世に対する憎しみと、愛しい人への気持ちに満ちていた]
― 次の日の朝 ―
[目覚めてみれば、何ら普段と変わらない朝。
ゆるりと瞼を開け、身を起こしたら、昨晩寄り添って眠ってたリカの姿は何処にも無く。
彼が寝ていた所を、そっと撫でても返ってくるのは、温もりが消えたシーツの感覚。
誰も居なくなった場所を目を細めて眺めたら、一息ついて。]
さて、行こうか。
[ベットから降りて、身支度を整えたら、自分もまた会場へと向かって行く*]
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