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[あなたは 晩秋に遊ぶ ジル と愛し合っています。]
ふふ、……素敵なダンスパーティーになりそう。
また―――もし―ジルがここへ来たら。
[其の時は二人永遠になるのだろうか]
…
[そうしたら、自分恥じるとは会えなくなるだろうか。
そう思えば其の日が来て欲しいような、来てほしくないような]
[まず目に入ったのは白い天井
耳に聞こえたのは連続的な機械音
ピッ ピッ ピッ
少しだけ霞む視界に眼鏡を探そうと手を伸ばすが、見当たらない
どこに行ってしまったのだろう。確か『私』は、放課後友人たちと誕生日のプレゼントを買いに行って……
そこで
車が
つっこんできて]
っあ、ぁ……
[ぐゎん、眩暈、衝撃、痛み、そして――
喘鳴収まらぬままナースコールを押せば、慌てて医師と看護師が駆けよる
鼻カニューレを装着され、からからの喉を鳴らせばいったい今は何時かと問いかけて]
嘘、私2週間も寝ていたの……?
[その事実に愕然とするとともに、何故か鮮明に覚えている夢を脳裏に描いた
昔、男の子になりたかった自分がよく遊びに行った洋館
そこでお茶をしたり、探検したり
色んな人に出会って――中には何と、昔亡くなった神父様もいらっしゃって
そして私は約束したのだ
ちいさな緑の髪の男の子に。私の友達に]
私を、見つけて、って……
[そうだ、いかなきゃ
もう一度、あの場所にいかなきゃ
そんな決意を固めていれば、病室の扉が開いて駆けよるは両親、同級生、それからかなり意地悪な男の子
泣かれたり文句言われたり。それでも私の起床を待っていてくれたのだと思うとほんのり心が温かくなる
ぎゅっと彼らを抱きしめながら、小さくただいまと呟いた]
――そして、1か月がたった――
後で東洋のお餅というお菓子でも作ろうか?
[赤くなりつつも言い返そうとする。
カタカタと小さく小さく窓が鳴った。]
まぁ、いいわね?
おしるこにして欲しいわ。
甘いものなんでしょ?
[くすくすと笑うと、ふわりとカーテンがゆれた]
東洋のお菓子は期待しないでくれよ?
俺もそちらは詳しく無いのだから。
ま、何とか作ってみるさ。
[さざめき笑う声。]
きなこ!
それは豆の粉だったかしら?
[想像するだにほっぺがおちそう]
ええ、ヴェルナー、期待してるわよ。
彼女が"ここ"に"来る"までに、腕をもっと磨く必要があるんですから。
[何故か上から]
分かったよ、お姫様その2のベル。
すぐ来て欲しいし、もっともっと先でもあってほしいが、腕は磨き続けるとも。
[ふたつの時と意味を込めて。
我儘なお姫様達に従順の意を示した。*]
………そうね、
そして、また、ジルが来たら――
わたしきっと、出迎えるわ。
まるで空をとぶようにおりてきて―――
― それから ―
「クリフ、いた!」
「あーなにやってたのー?」
べつに何もなかった!
「えぇ?」
「なにもー?」
あの家は普通に人が住んでる!
…だから、勝手に寄ってくんなって中の人に言われたよ。
お前、これ、ちゃんと明日学校で皆に報告しろよな。
[友人の、男の方にきつくいう]
できるだけたくさんのやつに言うんだぞ。
「…い、いいけど…どうして?」
「はー、なるほどー」
[女の方は、なにか訳知り顔で頷いた]
「なるほど?」
まあ気にすんな。でも、絶対に広めるんだぞ。
もし守ったら、お前らにも面白いもの見せてやるからな!
「………う、うん!」
「わーいー」
[不思議な洋館に、また新たな招待客が来るというのは――また*別のお話*]
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