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……ねえさん。
[ぽつ、と。
通信機能を介し、今も修正に走っているであろう叔母に向け、言葉を落とす]
やっぱり、俺。
これ、やっててよかった。
[短い言葉にこもるものは、多分、伝わるだろうから。
それ以上は言わ、今は意識を目の前に向ける]
……ん。
そっか。
[届いた通信>>*0には、短い言葉だけを返す。
肩の上の白猫は、もの言いたげに尻尾を振ってはいたけれど]
― ステージ近辺 ―
にしてもまあ、好き放題にいじってるわねぇ。
[リアルタイムで流れてくる情報に、上がる声は呆れと感心の両方を帯びたもの]
この熱意をもーちょっとマトモなとこに向ける気にゃならないのかしらね。
ある意味、勿体ないわ。
『……『Meister』、それができるようなら、こんな事してないと思うにゃー』
ま、そうだけどね。
しかし、ここも異変は大きいけど、反応はナシ、か。
やっぱり、最終ステージが『巣』で間違いない、と。
……何仕込んでるかわかんないけど、そろそろ、こっちの警戒も強めさせた方がいいか。
[呟きつつ、作業の片手間に特務のスタッフにメールを送っておく]
……後は、と。
[小さく呟き、通信機能を起動させて]
レディ。
そこも色々あれてるけど、『巣』……大物の在りかじゃないわ。
お約束すぎて呆れるけど、次のステージにあらゆる意味でのラスボスがいる。
次のステージじゃ向こうもやる気で来ると思っときなさい。
……プレイヤー本体へのダイレクトアタックだけは、こっちで止めるから。
そこだけは、心配しなくていいわ。
[短い通信。
物言いはやや素っ気ないが、声音には少なからぬ案ずる色が滲んで。*]
……まあ、途中のステージにはないと思ってたけど。
[叔母から届いた通信に、お約束だよなあ、と思いながらぽつりと呟く]
ん、了解。
……そっちは、ねえさんや特務のみんなを信じるよ。
俺はこっちで、やれるだけ、やるから。
[先に、皆に告げた言葉は心からのもの。
だから、今は自分にできる事を全力でやるのみ、と。
告げる声音に、揺らぎはない。*]
『にゃ』
[不意に、白猫が尻尾をもふりと振って、遠くを見た]
どしたの、スノウ。
[送られてくるデータ異常――主に火山弾のあれこれを修正しつつ、視線を肩の白猫へと向ける]
『『Meister』、あっち側からお知らせなのにゃー』
お知らせ?
[あっち側、が何を意味するかは大体わかる。
ゲーム内から、リアルタイムで情報を送ってきている者の事だろう]
『必要なら、『道』を使っていい、って言ってるにゃー』
……『道』……?
[短い言葉、それが何を意味するか。気づくまでの時間は、さしてかからなかった]
あらまあ……中々、粋な計らいしてくれるわねぇ。
[く、と落ちる笑みは楽し気なもの]
わかったわ。
必要に応じて、使わせてもらう、って返しといて。
[外周からの干渉には、あちらも気づいているだろう。
次ステージでは何かしら、手を打ってくる可能性も高い。
だが、示された『道』ならば、と。
そう思うから、返すのは是]
に、しても。
[ちら、と視線を向けるのはモニターに映る甥の姿]
……あの性格は、どっちに似たのかしらね。
まあ、90%、ルキだと思うけど。
[ぽつ、と落ちた呟きは、周囲の熱気にかき消される。*]
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