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確かに、あの形じゃあ狭い場所は不向き、だな。
[多頭の特性、その全てが損なわれはすまいが、動きが鈍るのは避けられないだろう]
わかった……が。
引きつけ過ぎには気をつけてくれよ?
[水妖から感じる瘴気に中てられぬように、と。
そんな言葉を返したのは、いつぞの討伐の際の話を聞いていたから。
『同道する機会があれば、陽気を叩き込む準備はしておいて損はない』とか、かなり物騒な内容だったのは余談としておいて]
[>>1:*15伝えた捕足に返ってきたのは、不安材料と感謝の言葉。
律儀な方やな、と思いながら笑みを深める。
もっとも、不安材料を考えれば笑ってもいられないのだが]
おっきいなったら見つけやすくもなるかもですけど。
逆に小さなったりとかありそうなんも心配ですし、もうちょっと何か見つけたかったですね。
[入る生き物の種類に条件でもあれば良いが、と思いながら自嘲混じりの苦笑を浮かべた]
大将、カスパル殿のおかげで「九嬰」は片付きました。
俺はちょっと、喰らっちまったんで、一度戻ります。
[ レト自身は治癒術は使えない。瘴気に晒されたことからも、玄武神に治療を頼むのが無難と、そう伝えれば、主からも了承の意が返る ]
玄武様!
今、東の森の方に、白い生き物みたいなものが見えました!
でも、それだけじゃなくて……小さい妖魔みたいなのも、そっちに向かってるんです!
[取り急ぎ、玄武神や声の届く者へ、八角鏡越しに報告する。
すぐにも動くべきかは判断つかず、ひとまずはその場に留まった**]
カスパル、急ぎ、戻れ。
レト、お前は無理をせず、必要なら身を隠せ。
[ レトの言葉を遮るように、八角鏡から玄武神の声が届く ]
[朱雀のいとし子が神将の許に向かってくれるらしい。
空を飛ぶ事の出来る彼ならば、己達が森を突っ切るよりも安全で早いだろう。
拠点へと向かう途中、今度はイングリッドより、仙花の気配の残滓を見つけたとの報が入る。
足の強い獣――鹿などに移ったのでは、と。
恐らくは、喰われまいとする、花の防衛本能によるもの。
未だ発見出来ていないが、手掛かりを得られたのは喜ばしい事で。
だんだん大きな動物に…という話は、あまり歓迎出来る想定ではないが、見つかりやすくなる事は確かで。]
報告ありがとうございます。
レト様達もお気を付けて。
[言葉短かに、そう伝えた。*]
――な、
[白い影と、空に何かを追う様子の妖魔あり。
クリフから入ってきた報に女は瞠目する。]
白い影、もしかして。
[それは兎の次に宿った動物か。]
蒼龍、変わりはないか?
[ 引き連れた者達に休息を促しながら、水鏡を通して朋友へと問うのは、天に異変は無いかとの確認。
あちらから何も連絡が無い以上、大きな異変は起きてはいない筈だったが ]
仙花は、やはり何者かに「落とされた」ようだ。そちらも気をつけてくれ。
[ 半分は、地上で判じた事実の報告も兼ねての事だった* ]
そうか。
[ 地の泉の水面にも友の姿が映し出され、涼やかな風の如き声が聞こえてくる。茶会を催す余裕があるのなら、天に異変無き事は確実だろうと、返した短い言の葉の内に滲む安堵の色は伝わったか ]
こちらも、どうやら仙花の手がかりは掴めたが、今は皆を休ませている。
ああ…
[ 苗床への護りは怠らずあるという言葉と共に、空の備えも、と、伝えられると、僅かに目を細める。
指先を伸ばし、静かに水面に触れると、蒼龍の木気の近くに鮮やかな火気の気配も感じ取られた ]
皆、今の所、大きな怪我もない。
…レトは、丁度先刻、カスパルに助けられたようだ。意外に相性が良いのかもしれないな。
[ 引き連れた者達の無事と同時に、揶揄うような声音で問われた己と対極の眷属の事を伝える声は、どこか楽しげに響く ]
[ そうして、ひととおり、互いの様子を伝えあった後 ]
ローズマリー。
[ 蒼龍との会話の間は、恐らく控えていただろう妻の名を呼ぶ声は柔らかい。先にその変化を当代応龍に微笑ましいなどと評されていたのは知らぬことだったが ]
今ひと時は、皆をゆっくり休ませたい。其方の歌を所望できるか?
[ かつては歌わずの姫などと呼ばれた事もある先代孔雀の歌姫たる妻の歌声は、新年の寿ぎの折に貝に封じて天帝へと献上したきり、直接に聞いた者は神仙の内にも少ない筈だ。
良い機会だろうと、口にした望みは、無論、その声が、何より己の力の源となるとも、知るからこそのものだった* ]
ああ、頼む。
[ 己が望みに、屈託無く承知と返す妻の笑顔に、歌より先に癒されるのを感じながら、やがて泉から涌き出でる優しい歌声に耳と心を傾ける。
その旋律は、洞窟の表までも柔らかに響き渡り、休息を取る者達の回復を助けただろう* ]
………そこに皆揃っているな?
[ 神将の報告を半ばまで聞いた玄武神は、全員に向けて声を送る ]
八角鏡を通して気を流す、暫し、待て。
[ 言葉と共に、七星剣を地に突き立てると、低く呪言を唱える ]
『…水養天樹
…風佑光焔
…火還大地
…土得霊鉱
…金結神流』
[ 八角鏡から流れる玄武神の神気は、相生の流れに沿って治癒の術を全員の気に乗せて、傷を癒し、瘴気を浄化し、更には気力を補う力となって巡った* ]
[神将と玄武神との遣り取り。
鏡を通して気を流す、というのには慌てたが、消耗している身では大人しく待つ他ない。
低い声音で紡がれる呪言が鏡越しに聞こえて来たかと思えば、身体に力が満ちてゆく。
石によって出来た傷も癒えて。]
…感謝致します。
[その術が高度なものである事は、術を得意としない女にも分かる。
今回の任務を果たすだけでは足りぬ恩。
いつか必ず返そうと心に決める。]
[自分は術を施しただけ、しかも木気満ちる地である故に消耗は比和で充分補えている。
だが、地に漂うだけを受けても苦痛を感じていた瘴気の浄化は自分では難しかったから]
ありがとうございます、主様。
[感謝を紡いで、鏡越しに礼を返した]
其方達が、存分に働けるよう力を尽くすが天帝より賜りし我が役目、遠慮に思う必要はない。
[ 伝わる感謝の言葉には、常と変わらず、淡々とした声音が返る ]
其方達も、それぞれに力を尽くすは肝要だが…天に与えられた命…気儘に捨てて良いものではない、と、忘れるな。
[ けれど、かける言葉が常より長い、その意味は、すでに誰もが気づいていたか* ]
大将、仙花が人里に近づいてるかもしれないんすけど、どうしましょう?
[ 若干の焦りを込めて主に問うのは、仙花を狙う妖魔も人里に近づけば、そちらを襲うかもしれないという懸念が故 ]
分かった。私が向かおう。
[ 神将の報告を受ければ、玄武神は、洞窟の外へと歩み出る ]
人里に近づく妖魔があれば、残らず滅する。
其方達は、仙花を探し出す事に専念しろ。
[ 淡々と、告げる声は揺らぎない** ]
大将!おかしな妖魔が仙花を襲ってるとこに出くわしました。
饕餮に見た目は似てますが...影みたいな?なんか変な感じで...
......とにかく、仙花を救い出します!
ああ......無論、饕餮ではない。
[ レトの声に、返す玄武神の声音には、不思議な程に驚きの色はなかった ]
だが、力の一部は、アレのものだ。お前たちに倒せぬ相手ではないはずだが......油断はするな。
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