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…、殺されませんよ。
あちらも、そこまで愚かではありませんでしょう。
[殺されに…という危惧を、あっさりと否定する]
それに騎士団の皆様が守ってくださいますし。
――そうそう。
学館で御一緒していたフィオン殿がおりましたよ。
あの優秀だった…
フィオン・ヴァイサネン。覚えていますか?
[互いにとって既知の名を投げ掛けて]
[少しの間、落ちる沈黙]
……――――、これは形式ですよ。
どうせ、話し合ったところで主張は相容れない。
けれど私が此の地を退く為にも、
巫女姫として出来る限りの心を砕いた…という姿勢は必要です。
ただ回れ右をする訳にもいきませんでしょう?
此処には一万の兵も、シュビトの民も、居るのですよ。
賢い貴方なら、一番よくお分かりでしょうに。
会見の後は首都に引き上げます。
手筈は整えておきますから。
[それに、許可はもう出してしまった。
口から零れた言葉は、そうそう取り消しなど効かない*]
うん、彼らの不安はもっともだ。
これまで巧くやってきたのに、来られても困るって言いたくなる気持ちはねー、あるよなー
ただ、もうすでに「開国したくない」という気持ちだけでおれたちの同意が得られる段階じゃないこと、わかってもらわないと。
ベルサリス学館の若者たちはすでに、「開国後、いかに外国の侵略からこの国を守るか」を考えている。
それと同じレベルで話しあうならば、反対派の命題は「開国せずにすむために、如何にして外国の目を逸らすか」ではないのかな。
最恵国待遇を受け入れた時点で反対派は反対派じゃなくなるのだし。
もし反対派に、「開国しないまま外国を侵略できる方法」まで組み立てて動けるヤツがいたら──、立場は逆になるけど。
会ってはみたい、 ような。
[そんな危険な敗北の期待は、友だけに零すもの。]
― 会見の前>>=13 ―
―――――……大変……
失礼致しました。
[凛とした声に反する事は出来ない。
今自分が紡ごうとした事は、大変な無礼な言葉だったから。
まさか、そんな。
自分でも動揺しているそれと分かるくらいの震える声で、ひとつ、謝る。]
[話す必要があれば、いつか話してくれるだろう。
そんな気楽さで、友と接している。
ただ、言葉にしたのは、]
おまえの妹さぁ、
どんだけすごいのか、一回、会ってみたいもんだよ。
[彼を支えてきたという妹への、そんな興味だった。]
[>>=14 そして静かに鈴のような声を聴き。
よく知っている名を聞けば、
フィオン君ですね。
勿論覚えていますよ。
今も軍でよく顔を合わせます。
[学館で会った時よりも彼女はずっと逞しく。
そして美しくなった。
そんな風に褒めたら、怒られた事もあっただろうか。
けれども、そのフィオンが今は巫女姫の傍に居る。
それは心強くもあり、同時に、]
彼女が居れば――――……安心ですね。
[嫉妬に近い感情を覚える。
本音を言うならば、フィオン自身が巫女姫を連れて帰ってくれたら好いのに。
彼女の性格から、巫女姫の意向に逆らう事はないのだろう。]
[>>=15>>=16 沈黙には沈黙で応える。]
――――……。
形式だけの会見ならば、
それこそ私がやりますのに。
わざわざ貴女の御顔をお見せする必要もありません。
[けれども、国民に威光を示すという彼女の主張も理解できるものであり。
深くは糾弾しなかっただろう。
全く、下手に頭が良過ぎるというのも困る。
だからこそ貴女の事を敬愛するし。
同時に、恐ろしくなる。
貴女は人形のように居るだけでも良いのに。
その方がずっと、ずっと楽だ。]
「開国しないまま外国を侵略できる方法」なんてものがあったら恐ろしいな…。
物理的に考えたなら、そんなものは無いはず、なんだが。
あの暴風の結界を自由自在に操れる、ってなら話は別だけどな。
ユレ殿は俺達が結界を超えてきたことに無意識の危機感を持ってるんじゃないか?
だから部分的交流については是を示した。
半ば閉じたままでもマチュザレムと交流があると諸外国に示せたなら、それだけで牽制にはなる。
それからユレ殿が懸念してる国民性の変化だが…現時点で生じている以上、開こうが開くまいがそこは変わらないんじゃねぇかな。
開国反対の理由としてはちと弱い気がする。
……つっても、この点に関してはこっちから打開策提示するのは難しいな。
思想に縄つけることなんて出来ねぇ。
話し合いの途中に悪い。順調か?
[どのタイミングでか、会見中の友人へこっそりと声を送る。]
ソマリから連絡が来た。
アレイゼル領で待ってるってのと、もう一通…
[話すのは従兄弟からの手紙には、蝙蝠と称された領主の事。]
…ってわけなんだけど。
どうする?っていうか、どうかするか?
一応警戒しとくかと見張りはつけといたけど。
[これ以上ただ援助を受け続けて良い物か。
そのあたりの判断は任せると盟主に投げた。]
カステラは温度が命だからな、結構手間かかるんだぜ。
丹精込めたあの美味さを嫌う奴なんて居ねぇだろ。
あ、茶頼む、ありがとな。
俺、お前が淹れた茶ぁ好きだぜ。
いつ飲んでも美味い。
俺達二人が協力しての持て成し。
届くと良いな、彼に。
温度が命──なるほど。
[室温や器の材質などで微妙に違って難しいのだろうなあと思う。]
細心の注意を払って、こんなに美味しいものを作ってくれるおまえにいくら感謝してもしたりない。
おれの身体はほとんど全部、おまえが食わせてくれたものでできているんじゃないかな。
[そう思えば、なおのこと大切にしないといけないと思える。]
順調に決裂しつつあるよ。
[飛んできた声に軽い調子で答える。
もとより、まとめる気のない交渉だ。]
ソマリ?
ああ、この間打診してきた貴族か。
アレイゼル領……迎えの馬車とか来ないのかな。
[おどけて軽口を叩く。
だがもう1通の話になれば、少し考え込んだ。]
……援助を申し出た、と言えば
南方諸侯のスルジエ卿か。
あの矢を放ったのがスルジエ卿の手の者だとすれば、
いったい何を考えて…。
そもそも、アレイゼル卿が
どうしてそんな手紙を送ってきたかだよな。
─── わかった。
ちょっと、対応は後で考えてみよう。
今は見張りつけておくだけで十分だ。
ありがとう。
[一旦保留としておく。
というのも、]
───スルジエ卿になにかするなら
搾り取れるだけ搾り取ってからにしたいんだよな…
[そんな思惑なのだった。]
お前のほとんどは甘味で出来てんのかよ。
……出来てそうだな。
[笑いながら突っ込んだが、少し考えて妙に納得してしまう。
それだけ、シメオンもまたカナンに甘味を供してきた]
美味いもの作るには手間がかかるのは当然。
食べた奴に幸せを感じてもらうためだ、苦にはならねぇ。
特に、お前に食ってもらえるならこれ程嬉しいことはねぇよ。
甘味はお前の原動力でもあるしな。
[揶揄うように言うものの、そこにあるのは相手を想う気持ち。
甘味は、カナンがカナンであるために必要なもの、と思っているが故]
おれの原動力な、ほんと。
ガキの頃、セドナにはこんな潤沢な菓子はなかったから、マチュザレムの文明に毒されたといえばそうなんだけどな。言わせておくー
今日もいろいろあったけど、ご褒美もいっぱいだったぜ。
[これからもよろしく、と殊勝な口調でニッカリ。**]
おー、そりゃ順調だな。
[そこは予定通りなので調子も軽い。
問題は無事に帰れるかどうかだ。]
そうそう従兄弟の、アレイゼルの。
迎えは無理だなー諦めて馬か船だ。
さぁな…王府と喧嘩させて漁夫の利?
っても、双方潰して利になる事って無さそうな。
[漠然と、上手く立ち回るには相当綿密にやらなければ難しいように思い首をかしげる。
従兄弟の手紙に関してはややあってから。]
文面見る限りだと
スルジエ領主を潰すのが目的…だと思うんだけど、
理由までは解んねぇな。
[まさか砂糖黍欲しさに乗っ取り目的で潰しにかかっている、とは思わなかった。]
[保留に応と答えながら、スルジエ領主から毟り取る話には楽しそうに笑って。]
この際遠慮なく先に援助の増額申し出るとか?
まぁ任せた。
と、先ずは帰り道だな。
すぐ迎えに行けるよう準備は出来てるから、何かあったら連絡しろよ。
おまえの従兄弟殿がおまえの言う通りの人間だったらさ、
なんか利権が絡んでそうなんだよな。
……いいや。後だ後。
[また考え込みかけた思考をぽいと投げ捨てる。]
そろそろ会見も終わりそうだ。
何事もなきゃ歩いて出るけど、
なにかあったら走って帰るよ。
あと、そうそう。
勢いで、ナミュール解放連盟とか名乗っちった。
[一部で、適当に使っていた呼称が公文書に乗ると
ちょっと気まずげに告白した。]**
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