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はい、気をつけます。
ヨセフ、貴方も充分に用心を。
[ 彼を傷付けた敵手...ましてや兄の仇ですらある相手の無事に安堵したなどと、口には出来ず、口に出来ない申し訳なさに、コエは僅かに震えていた ]
[特徴を伝えたロー・シェンの反応>>*7は硬いものだった。
兄の死に関わる相手であることに気付いたのだろう。
相手のその後を聞く様子も、仇を取れたのかを確認するものと取った]
あぁ、気をつける。
……そう言えばあの娘、君の声を聞いた途端に動きを鈍らせていたな。
[震えるコエに含まれるものを察せはしないが、用心を返されて>>*8諾を示す。
直後、ふと思い出したことをコエに乗せた]
あの女性はどうやら誰かの下、指示を受けて動いているようだ。
マスターと呼んでいたようだが…どうも、命すらもそのマスターとやらの手の内らしい。
勝手に首はやれんと言われた。
ただの部下、と言うわけではないのかもしれない。
[男の推測と言われたことも告げておく]
いえ、なんでもありません。
すみません......
[ いずれ、クレステッドの幽霊の噂がヨセフの耳に届いたなら、途切れたコエの意味も伝わったかもしれない** ]
[父というモノも
母というモノも知らない。
それらは単なる記号であり特別な要素などない。
生まれた時から周りにあったのは魔であり…
更には魔が与えた蠍であり、毒であった。
他の者とは異なる長い耳を揺らし
闇の褐色に染まらぬ白い肌を保ったまま。
けれど裡は確実に魔性に染まり
闇の心地よさを覚えていった]
[魔が戯れに訪れてくれるのを
双子はいつも首を長くして心待ちにしていた。
焦がれていた――と言ってもいい。
それほどまでに魔は双子にとって絶対的な存在であり
世界のすべてであり、拠り所だった。
誉められれば天に昇るほどに喜び、
失望されれば見捨てられる恐怖に震えた。
魔に必要とされたくて、
ただひたすらに毒の扱いを覚え、魔術を訓練し、
人間という名の獲物を仕留め続けた]
[ある年の誕生日。
魔がプレゼントしてくれた闇の“
双子はただただ、魂を歓喜に打ち震わせた。
なによりも大切な魔との、確かな繋がり。]
ボクらはアナタの目であり
『アナタの耳であり』
アナタの手であり
『アナタの足です』
――――… ボクらのすべてはあなたのもの
[それは 永久の誓い]
[ミュスカ森林のお役目を終え、すぐさま下された次なる指示に
双子は嬉しそうに返する。
お仕事があるのは、役に立てる証。
必要とされている証拠。
だから。]
はい、先生!任せてください。
『先生の気分を損ねるなんて悪いやつらだわ』
ほんとだよね。たっぷりお仕置きしなくちゃ。
『頭をぐしゃぐしゃにしちゃうんだから』
[いってきます、と最後に声を揃えて双子は言った]
[思案する最中に躊躇うようなコエが届く。
それは途中で途切れ、何でもない、と締め括られた]
……ロシェ、
[躊躇いを抱くロー・シェンもまた、例の噂を聞いたのだろう。
そう考えて、そっとコエを送る]
仮に本当に、彼が現れたのだとしたら、今現れたことに何かしらの意味があるはずだ。
君に伝えたい何かが。
[生きていたにしても、化けて出たにしても、何かある、と]
私は、真偽を確かめる心算だ。
[はきとしたコエで宣した*]
[ 兄の残してくれたものは大きい、と、男は自覚している。そして、今も自分が、ただ兄の影を追っているのではないかとも時折自問していた。
だから幽霊の話を聞いた時も、そこに拘るのは自身の弱さ故ではないか、と、浮かんだ想いが、思考を先に進める事を躊躇わせたのだが ]
ヨセフ。
[ 確かめれば良い、と、揺れず響いたコエに、はっと胸を衝かれる ]
そうですね。自分の目で、確かめなければ。
[ 噛み締めるように繰り返す。何を逃げる事があるのか、と、死者であれ、生者であれ ]
はい、俺も、そのつもりです。
[ 真偽を確かめる、と、きっぱりと告げる言葉に頷く ]
...ヨセフ、俺は...例え、魔の作った幻であったとしても...兄上に会いたい。
本当は、そう、思ってしまっているんです。
[ 最後に落とした正直なコエは、僅かな寂寥を滲ませながら、けれど、想いに引き摺られるではない、どこか柔らかい響きを帯びていた** ]
[男の宣を聞き、ロー・シェンも想いを同じくしたようだ。
次いで紡がれた正直なコエからは、噂に縋るようなものではなく、純粋に兄に会いたいのだと言う想いが伝わってきた]
…そうか。
良いんじゃないか、家族なのだからな。
ただし、己を見失ってはならないぞ。
[コエを聞く限りは心配ないと思えど、案ずるコエは紡がれる。
年長の癖だと思ってくれれば良い**]
[“目”の役目として、陣地の場所の詳細をまず報告し]
またヨセフに会ったんだ。
『彼も王国軍の陣地に居たの』
このまま様子を探ってみるね。
『潰しちゃうカボチャ頭も探すの』
[今はまだ仕込み段階。
お仕事の本番はこれからだ。
先生に誉められるためにも、双子は改めて気合を入れ直した*]
[魔王は時折、意識に双子の視界を重ねる。
映った場所は、どうやら人間どもが集まる場所のようだ。
彼らが会話交わす相手の名が、意識に留まる。
それと同時、ふたつの"声"が届いた。]
うまくやっているようだな。
そのまま続けろ。
良い報せを期待している。
[ほんの微か、
声とも言えぬ思念の揺らぎで双子の精神を撫でていった。]
[進軍を続ける城塞の上で、魔王は意識を前へと投げる]
我はこれよりそこへ行く。
人間どもが逃げ散るようなら、共に行け。
おまえたちは我が人間どもに遣った毒だ。
内側より侵し腐らせ、無様に踊り狂わせてみせろ。
さぞ楽しい見ものだろう。
[機嫌のよさを映して、響く"声"は饒舌だ。]
ロシェ、魔軍が動いた。
セミヨン川を越えて進軍している。
前衛は交戦中だ。
[探すよりも早い、と。
コエでロー・シェンへと状況を伝達。
敵の兵種なども伝え、全軍に出立の準備をさせていることも伝えた]
どこに居る?
[一度合流せんと問いかける*]
...来ましたか。
[ 聞こえたコエに、ぐ、と拳を握る ]
俺は、捕らえた傭兵と...「話し合い」をしてました。
すぐ、そちらに行きます。すでに川を越えられたというなら、砦までの一時撤退も考えなければ。
「話し合い」?
[伝えられた内容に疑問を含むコエを返す。
自軍へ引き込む話なのであれば、やや難色を示してしまうのは致し方ないこと。
捕まえた連中はモンテリー国の地下牢から逃げ出した者達なのだ]
そうか…そうだな。
引くのもまた戦略、だが。
例の攻城兵器も動いているようだ。
何か手を打ちたいところなのだが…。
[果たして手段はあるのかどうか]
[ 「話し合い」についての詳細を伝えるのはさすがに憚られた。多分放っておいても、後で従者か見ていた兵士から勝手に伝わるだろうと、半ば強引に見ない振りをして ]
攻城兵器が......
[ あれが動けば、少なくとも、ここに在る部隊の壊滅は避けられまい...だが ]
にしても先生がご機嫌ってことは
『お城がうごいているのね、きっと』
あーあ、ボクらも見たかったなあ。
『もう少し待てば此処にくるわ。もうすぐよ』
そうだねローズマリー。
[そろそろ夜の――魔の時間だ。
ニンゲンは今度はどんな風に慌てふためくだろうかと
そんな想像をするのも楽しかった]
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