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それ、上手いこと言ったつもり?
なんでもって言ったでしょう。
[苛立ちを見せて冷たい声と表情に戻る。
そのままオットーの頬を平手で打とうと。
こいつは本当に信用していいのだろうか。
結局身を差し出そうともしない。
いや、こうなった以上自分以外の全員が敵だとみなすべきだろう。
少し考える。]
じゃあ、考える、じゃなくて。
全部、文字通り私の食事をお膳立てして。
もちろん、私が疑われないような状況、によ。
そうしたら信用してあげてもいいわ。
[どうせ裏切ってもすぐに殺せる。
誰かにバレてもそいつごと殺せばいいだろう。
そう考えて無茶な要求をする。]
[声が使える人を教えろと言われて、やはり声が聞こえていなかったのか、あるいは聞き逃したのか?と考えながら告げる。]
ジムゾンさんですよ。先ほど宿屋で会議をした直後、この声でお話しました。
[気持ちのいい音がなる。
反抗も反応もしないのもそれはそれで腹立たしい。]
期待してるわ。
[上辺だけの言葉。]
そう。
ジムゾンね。
[今まで彼に仲間の雰囲気は感じなかったけれど。
オットーと同じような存在なのか
それとも伝承通り、目覚めたのか。
他に理由があるのか…。
分からない。]
はぁ、取り敢えず宿に行くわよ。
[思わずため息をついて宿へと促した。**]
[アルビンと一緒に宿屋まで戻ってくると、歩いてくるオットーとクララの顔が見えた。
結局先ほど「声」で話していたのは誰だったんだ、そう尋ねようとして。
クララに感じる違和感。常人には分からないだろう、獣のニオイを感じ取る。]
―――お前が?
[同胞なのか。と、そう暗に尋ねる。
まさか自分以外にもこの村に人狼が紛れ込んでいるとは思わなかった。自分の中での彼女は、本の好きなのんびりとした女性、というイメージだったが]
ジムゾンこそ。
…そうだったのね。
[感じる仲間の雰囲気。
仲間が居たことに、オットーのような存在じゃないことに。
少しホッとした。]
さぁ、どうしましょうか。
私お腹が空いて仕方ないの。
…ジムゾンも同じかしら?
そうね。
やっぱり若い女の子がいいわ。
あー、もう最期に食べたのは何時だったかしら。
[昔を思い返して溢れそうな涎を我慢する。]
けど、今は食べられればなんでもいい。
贅沢は言わないわ。
――とにかくお腹が空いてしかたないのよ。
[ぎりっと自らの唇を噛む。]
[若い女の子が食べたいと、想像すらしなかったことを口にしたクララ>>*45に瞠目する。
しかしクララも若い女性ではないか?との考えは、すぐに”年長者よりも若者、男よりも女性の方が肉が柔らかいし。”と思いついたから、口にはしなかった。
そこへジムゾン>>*46から声をかけられて、はっと顔を上げる。]
そう、ですね。
今後のことを考えたら、襲いやすさだけでななく、亡くなったときにお二人に疑いが向きにくい人物。そして真っ先に狙うなら、なるべくお二人を庇ってくれそうな人を避けた方がいいかと思います。
ジムゾンさんと昔から親交があるシモンさんとディーターさん。そして、ジムゾンさんを神父様と慕い、クララさんと和やかに話をしているアルビンは、そういった意味で今回は除外した方がいいのでは?と考えています。
[ひとつひとつ丁寧に考えながら、慎重に答えた。]
パメラが下敷き…。
生きて居て欲しいわ。
[雪崩の下敷きでは食べられないから。]
そうね、食べても疑われない人とか状況とか…。
何でただの食事なのに、
こんな面倒なことしなくちゃいけないのかしら。
パンみたいに何処かで売ってないかしらね。
[ため息をつくとジムゾンが視線を向けた先を見やって。
どんな返答をするのか、待つ。]
だな。
カタリナも凍っちまったからなあ。ジジイはともかく、あいつはなかなか柔らかそうだったが。
[もったいねえよなあ、とクララ>>*48の言葉を肯定し笑む。その表情には既に人らしい理性は見られなかった。
オットー>>*47から答えが返ってくれば、ふむと思考を巡らせる。
最初話を聞いた時こそイカれたやつだと思ったが、なかなか冷静に状況を考えているらしい。]
とすると、リーザも今は外したほうが良いか。シモンの目がな。機会がありゃともかく。
残りは…ヴァルター、ゲルト、ニコラスだろ…
[指を折って今いる人数を数える。そうこうしているうちにペーターやヨアヒム、パメラは宿に着いただろうか。生存を確認すれば、候補に加える]
[パメラの生存を願うクララ>>*48に、意外に仲が良かったのだなと明後日の方向に思考を巡らせる。しかし、パンみたいにという言葉とこちらに向けられた視線には、どう反応したらよいか迷った結果、微苦笑のような微妙な表情が浮かんだ。]
・・・。
[けれどもカタリナが柔らかそうとジムゾンに言われても、顔色一つ変わらない。人狼が人を襲い食べることは当然と思っているから。例えその対象が自分になっても、特別な感情は浮かばない。]
リーザを外す意見に、僕も賛成します。
[短くジムゾンに同意と告げた。
今宿屋にいる村人を数えつつ、予想以上に人数が減ってしまったことは果たして今後有利なのか不利なのかを考えていた。]
カタリナねー。
[表情を曇らせる。]
…。
[オットーの話を黙って聞くと。
相変わらず弁が立つな、と。]
まぁ、何でもいいわ。
オットー、信じてるわよ?
待ってるから。
[わざとらしい笑みをオットーに向けた。]
はい、分かりました。
[クララ>>*51とジムゾン>>*52の、二人の人狼の視線を受けて短く返事をする。
二人の間に流れる空気と、自分に向けられるそれとの明らかな温度差に気付いていながら、決してそれをおくびにも出さない。
今のところ人狼に仕える本能以上に大切な気持ちはないから、二人を裏切る気は全くない。だから自分はどう思われようとも、裏切り者と勘ぐられて命を狙われなければ、それで十分だと思っている。自分の本心を180度間逆に解釈されて、疑われることこそ不本意。]
では、僕が獲物を選んだあと、おびき出すなり部屋に入り込むなりして段取りをつけたら。お二人のどちらが襲います?
[まるでパンのレシピを読み上げるように、今夜の襲撃について冷静な口調で尋ねた。]
あら、譲ってくれるの?
[嬉しそうな声を出す。]
じゃあ、私がいただくわ。
本当に貴方が準備出来たら、だけどね。
ふふっ。
[機嫌は戻り、笑顔になる。]
けど、ここまで期待させといて。
失敗した、じゃ。
わかってるわよね。
[成功あるのみ、というオットー。
本当にできるのか、と内心怪しみながら。]
…残すよう善処するわ。
[残すように、と言うジムゾンには曖昧に返した。]
そう。
[興味の薄い返事。]
まぁ、全部終わったら呼びなさい。
[声とは裏腹に、こいつは使える人物ではないか。
本当に準備をするとは思わなかった。
今日はオットーを食べてしまえばいいと考えていたが。
認識を改めようか。
…いや、罠かもしれない。
簡単に信じるのは危うい。
一人、考えていた。]
はい。
[クララの関心の薄い声>>61に一言だけ返して話を終わらせる。
自分は胡散臭いと思われているという印象が強かったから、クララが内心考えていることは想像すらつかない。
尤も。面と向かって罠じゃないかとか簡単に信じられないと言われても、「成果を見て判断してください。」としか答えないだろう。
何故なら子供の頃から出会いを熱望していた人狼を裏切る気はなくとも、信用されるために言葉で説得するつもりもまたない。出会った直後こそ、自分の正体を説明する必要を感じていたけれども、既に狂い人と認識された今は言葉を絞って口にしていたし。]
――独り言――
――クソッ、
[皆とやりとりを終え一人になった後、胸をつかみ静かに呻いた。だんだんと正気に戻る時間が少なくなっている。
人狼としての思考回路――人間を餌として扱い、襲い食べることが自分の中で当たり前のように感じるのだ。
『声』で会話することにも、もうあまり違和感を感じない。
いや、本来はこちらが正気なのだ。知っている。
実の母親を食い殺したあの日から分かっていたはずだ。けれど。]
…クソ…!こんな、
[それでも、その本能を人知れず封印することを選んだ。村の人々を、友人を、人としての居場所を失いたくなかった。
今だって、その思いは消えていない、はずなのに]
[ふいに窓から外を見上げると、いつのまに天候は回復していたのだろう。目に入ったのは丸い丸い銀色の満月だった。
いっそ神々しく輝くそれをはっきりと目に焼き付けた瞬間、
―――男の中で完全に人狼の血が、目覚める。*]
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