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君に言われるとお終いだと思うのだが。
[硬き心と身体を持つ相手の言葉をそのまま返す。
彼は己が持つ義務から外れる珍しい相手であった。
彼に護られようとも思わないし、
彼を護りたいとも思わない。
そういった強弱を超えた信を寄せる相手であった。]
君が俺の言葉を聞いてくれているのは知っているよ。
俺の心の臓を見る君の目に、今更腹探りなんてさせやしないさ。
[軽く笑って、掌揺らす。
利己と打算に塗れた腹内を、大儀有する彼に見せることも厭わない。
己の信とは、常に対する者を試すに似る。
そして、彼は唯一、この世界で試すに足る男だった。]
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…でもやっぱり、異常よねぇ。
ギィ様の口説き文句、聞いてみたいな(はぁと)っておねだりした時は、別にそんな心算じゃなかったのよ…?
そしてあの時眠くて、もっと可愛らしく丁寧に言葉を選んで強請れなかったのが、朝からずっと口惜しくて……
―――…君の命は既に、君のものでなく。
俺のものだ、クレステッド。
命の使い時、努々見誤るなよ。
[そっと、彼に対しては、義務を課さない男が囁いた。]
了解だ、無駄に命を散らすつもりはない。
ただ闘いの最中に命は約束できない。
私に課せられた性だからな。
とはいえ、貴方には恩がある。
だから、出来る限りを尽くすと約束する。
……ふん、
[幼い頃から怨嗟の的として危険の最中で生きてきたというのに、この城に居ついて、随分と平和ボケしていたらしい。
野茨公の反応がなければ気づくことすらできなかったことに、苛立ち交じりに鼻を鳴らした。
心乱れることを是としない男の微かな変化は、顔を向けている彼にしか届かない。]
[気配を乱したアレクシスに、一瞬視線を向ける。
ふ、と息を吐いたのは、自身の緊張を逃がすため。
常の調子を取り戻し、ちらと笑みを浮かべた。]
ヴァンス。
客が来る。
―――どうやら、我らに用があるようだ。
[音ならざる声で弟に囁く言葉には、隠しきれない歓喜が潜む。]
[鋼鉄の刃の如く、ひとつの目的の為に極限まで研ぎ澄まされた男は、己の脆さに気付いてはいない。
その脆さは、接した誰にでも分かるものなのか、それとも、心に隔てを置かない者だから気の付くものなのか。]
[向けられた笑みは、今や己が日常を紡ぐもの。
更に舌打ちしそうになる気持ちを抑え、ふてぶてしく笑い返す。]
どうぞ死ぬなら、私が気づけるようにしてくださいね。
[冗談に見せかけた本音を零し、暗い色の瞳が瞬く。]
馬鹿馬鹿しい最期を迎えたなどと知れたら恥ずかしいですから。
多少は手を貸すことにいたしましょう。
[吐かれた息の意味を察し、遠回しに援護を約束する。
恩を返さず死なれては堪らない。理由はただそれだけだ。
心の中で囁けば、乱れは凪いで、笑みだけが残った。]
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邪気眼設定じゃないんですが、失明設定ならそっちのがいいかなって。
すみません、そこまで詰めてなかったです。相方さんは無茶ぶりごめんなさいですよ。
でも知覚とか感覚司るのは右脳なんですよね。
あなたは、招いていない者まで"客"と?
いずれにせよ、お迎えせねば。
[こちらは歓喜ではなく、冷徹な色を帯びる。]
[ス、と剣先を彼の背中に向け。
十字を切る。
彼がそれに気付くかは知らない。
その上、自身は神を余り信じていない。
ただ、信頼する背中に、彼の信じる神の祝福を切った。
名ばかりの血に穢れし、聖将は、少しだけ。
彼に加護と言う名の、信を掛けたのだった。]
[人でなくなった男の裡の因子は、この2年深い眠りについていた。
クルースニクの力で張られた結界に覆われた所為で揺り起こされたばかりの因子が、雑音混じりの声を背信の片割れに届けただろうか。]
.ーー.ー
……られて、たま…か。
ー.ーー..
[無意識に送られた声は、侵入者に対する怒りを伴っていた。]
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