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[大切な妹が自分へ向けた言葉も、その姿も。男には何も聞こえない、何も見えない。だが何かの奇跡が起きたとしたらそう告げるだろう。]
ごめん、お兄ちゃんはパメラを守りきれなかった。独りにして寂しくさせた。こんな結果を選ぶなら、もっと一緒にいてやりたかった。
だけどもう元には戻らない。時間は遡れない。謝っても謝りきれない。
せめて間違いを犯さないと約束しよう。今度こそ大切なものだけを守りきる。
こんな俺に幸せになんて言ってくれるなんて、本当にいい子だな。ごめん、ごめん……ありがとう。
[頭を撫でようとするが、一瞬ためらったのち一度だけぽふっと手の平を置いて、寂しそうに笑いながらさようならを告げるのだろう。*]
― 回想・シモン処刑の夜 ―
[もう動かないはずのシモンの左目が開いても>>5:_29、平静を保っている。迎えにくる約束を果たしにきたことを理解して貰えたのだと解釈したのだ。]
待たせたな。
[かける言葉は一言だけ。
何故仲間がこんな姿になったのか。何を考え何を望んでいたのか。もう知る術はない。だから、ただ一つの真実として、”一緒に行こう。”と態度で示した。
自分を見つめる左目に微笑を映し、用意した小さな袋に入れる。
立ち会っていたシモン>>42は見えないから遺体の耳元で、さようならではなく”こいつは任せろ。”と囁いた。*]
…………、
[兄と共にあった名前、
兄が私を置いていったときに失った名前を、]
わたし、に……。
[このひとはもう一度私に与えてくれた。]
『
それでも……そばにいたいと言われて。
突き放せる手も、立ち去れる足もあるのに動かない。
……なぁ……フリーデル。
教えてくれ。
戦場ではこれを臆病と教わった。
……温かいあんたから離れたくない……。
この気持ち、なんて言えばいいんだ?
[再び彼の言葉を黙って聞いて。
臆病、と言われれば回した腕に微かに力が篭った。
そうして、この気持ちは何と言えばいいのかと彼は訪ねる。]
それを……ことばにするのは、とても難しいわね……。
でも……きっと、私も同じ気持ちよ。
[再び彼の背へ指を這わせながら囁く。
――これくらいシンプルな方が分かりやすいだろう。]
『Ich liebe dich.』
わたしの思い上がりでなければ、
きっと、それはひとが愛と呼ぶものだわ。
……俺がひとならそう呼ぶのだろうな。
でも俺は、まだ俺がひとなのか化け物なのか
判らないままだ。
……もし結末があるとするなら……。
[一瞬目を閉じて。
はぁ、と思わず溜息を吐いた]
あんたには全てを見届ける権利と義務があった。
[残酷な真実の前に力強く宣言した彼女の言葉>>26を繰り返す]
なら、俺が何処に行くのか、見届けてくれ。
俺にはそんな長い文章は書けないから。
外は寒い。
入れ。
[もうすぐ吹雪は止むだろう。
そして生者が出て行ったあとは、
再び歴史に名を刻む村になるのだろう。
彼らが何処へ行くのか知らないが、そこから先は
彼らの路だ。
死者の俺とは違う路]
私には、もう。
あなたがひとなのかそうでないのか、視ることはできないわ。
……でも、
[>>_22振り向く彼へ、埋めていた顔を上げる。
もう、占い師としての私はいないけれど、]
……ええ。
見ているわ。
傍でずっと、あなたを見てる。
[占いなんて、できなくても。
あなたをずっとずっと、この
……はい。
[>>104,>>_24彼が外套を広げれば、私は吸い込まれるようにその中へ足を向ける。
身体が収まれば、彼が歩くときにつらくないように、背を支えるように腕を添えた。]
……あなたの口からも聞きたいから。
いつかあなたも、“そう”呼んでね。
[私にだけ言わせるなんてずるいもの。
>>_22ひとが呼ぶものなんて、言ったけれど。
あなたがひとでも、そうでなくても。
わたしは、あなたがあなただから共にありたい、それだけなのだから**]
私を見つけてくれて
ありがとう
[ 投票用紙を持つ神父>>_1の傍に
ふわり舞い降りて囁いた
聞こえないかもしれないけれど
感謝を伝えたかった
私を信じてくれた貴方に。
私の罪を受け入れるかのような言葉を掛けてくれた貴方に。 ]
…そうだ、私の投票用紙
海に流してくれないかな?
いつか…パメラに会えた時に
海の話を沢山してあげられるように。
[ 希望を伝えてみたけれど
彼のしたいようにすれば良いと思った
彼の目的は知らないままに。
けれども旅人が兄を探して彷徨うのは
きっと、今日で終わり。
そうしてニコ、と微笑んだ
いつかの微笑みよりは自然に笑えていると良いのだけれど ]*
ごめんな、二コラ
君の兄さん、見つけられなかったよ
[捜し歩いたんだけれど。と呟く
どうしても見つけてやりたかった。だってね
二コラ、君は――俺の初恋だったのだから
言わぬまま、蕾のまま終わった恋心を海に流し
そして何時か彼女が兄と出会えれば良いと思った
豊穣の村にやってきた旅人の
本当の名を知るのは今は――己1人]
……俺が好きだったものなんて殆どない。
でも、好きなものはあったんだ。
それを……見せたい。
[今でも美しく見えるのか。
俺が見えなくとも、きっと彼女には見えるだろう。
そう勝手に信じて遠く遠く離れた海を目指す。
最後まで何も、礼すら出来なかった彼女へ]
あんたに……あげられるのは、これ位だから。
一緒に……見てくれ。
[好きな者に、好きなものを……。
さすがに言葉には出来なかったが。
外套の中抱き寄せる力が少しだけ強くなる。
地獄への旅路だと言うのに、ひどく満たされた心持だった]
気にしなくて、いいのに……。
……でも……私も、見たい……。
あなたの好きなもの……あなたと一緒に。
[あなたと見る海は、きっととても綺麗なのだろう。
そして境目の太陽を見た私は、どんな眸の色をしているのだろう。
私には、それを知ることはできないから。
あなたにそれを見ていて欲しい。]
[彼が私を少し強く抱き寄せれば、支える為に背中と胸へ添えていた私の手にも少しだけ力が篭る。
地獄への旅路だというのに、今あなたとこんなに近いことが嬉しくて、胸が熱かった。]
[それは海を目指す路すがらか。
私は彼を見上げて囁いた。]
気付いてた?
あなたが私にくれた名前。
ずっと前から、あなただけが綴り続けてくれていたものなのよ。
[FridelとFriedel
同じようでいて、全く異なるもの。
あなただけが呼んでくれたもの。
文字を教えるつもりはあっても、これだけは訂正するつもりはない。
あなたのくれた名前は、紛れもなくほんとうの“私の名前”で、一番大切なものなのだから**]
ごめんね、パメラ。
わたしは、わたしこそがあなたの傍にいるべきだったのに
自分のことに精一杯で、あなたを見てあげられなかった。
あなたの心を守れなかったわたしに皆を守れるわけもなかったんだわ。
ねえ、パメラ。今でもあなたとの日々を覚えているの。
二人で話した秘密のお話
二人で何処にだって行った思い出
あの時、もう友達だと言ってくれたこと……
どれもこれも忘れられない。
最期まで、大切に持っていくわ。
あなたはわたしの本当よ。
いつかまた、会えたなら……──
今度はきっと、離れない。
あの花、似合うのは俺の方だったよ。
[あのページを、思い出して呟いた*]
また、
また、友達になれるかな。
傍にいれるかな。
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