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いつか、私の恩恵についてお話したと思います。
脱落した魔女の、記憶や願いの一部を見れると。
……私は、ユーリエさんを少しだけ、“視て”しまいました。
覗き見みたいで、申し訳ないけど……
でも、たぶん、私だから、
伝えられることがあると思って。
ユーリエさん。
……知られること、怖がらないでくださいね。
[いつか見えた断片>>3:56
それは、少し自分に似ている気がして。]
ユーリエさんのどんなことでも受け止めて、変わらないで一緒にいてくれる人、絶対にいるはずだから。
だって、ユーリエさんにはたくさんの愛する人がいて。
その人たちも、きっとユーリエさんを愛してる。
[けれど、誰かに秘密を打ち明けて、それを受け入れてもらえたのなら。
もう、人狼として舞台に立つ事はないのではないか、と。]
だから、一人だけで乗り越えようと、しないでください。
[試練の記憶を無くしたとき、彼女に“罪”の記憶が残るかはわからない。
それでも、少しでも後押しができたら。その切欠になれたらいいなと。
胸に抱くは、小さな願望と、そして希望。]
なるほど、ね。>>_0
だから、わざわざ私のところまで――
[伝えられることがあれば。
彼女だからこそ、伝えられることがあるのだろう。
どうやらシェイは、授けられた能力を使い、私の記憶の一部を視ていたようだ]
それに関しては仕方がないわ。
私はあの時、あなた達に敗れ去った。
だけど、私はすぐに敗北を受け入れたわ。
[試練に挑む以上、こういうことも覚悟していたと告げた]
[続けてシェイから告げられるのは、私に向けた励ましの言葉]
そう――そうよね。
私には、大切な人たちがいる。
彼らもきっと、私を愛してくれてるはず。
だからこそ、私はこの世界で生きていける。
でもそれって、あなたにも、そして他の皆にも言えることじゃないかしら。
[彼女にも、他の皆にも、大切な人はいるはずだ。
その点は、私も皆も、変わらない]
私はもう、知られることを恐れたりしない。
過去にまつわることも、何もかも。
そもそも、私は恐れを克服するために、この試練に挑んだからね。
結果的に脱落してしまったから、今回の試練にまつわることは忘れてしまうでしょうけれど。
人間として、前向きに生きられそうな気がするわ。
[実際、私は己の中の負の感情と向き合うことができた。
魔女にまつわることは忘れても、この経験は忘れるものかと思う]
―志賀への手紙―
[封筒を開けて中身を見るならば、そこには文章の綴られた一枚の手紙。]
お怪我がないと聞いて安心しました。
魔女の試練に合格は出来たのでしょうか。
あのとき、ちゃんと話を出来なくてごめんなさい。
それに加えて、ひどい怪我までさせてしまって。
貴方と話が出来ていたのならば、結果は変わっていたかもしれませんね。
今となっては、後の祭りですが。
貴方が何を望み、この魔女の試練に立ち向かったのかは分かりません。
どうか貴方に安寧ある時が訪れることを祈っています。
いつか、青い空の下で会いましょう。
月桂 樹
―会澤への手紙―
お久しぶりです。
先生は、魔女試験に合格出来たのでしょうか。
先生を傷つけてしまったことを、先生の教え子としてひどく後悔しています。
私のことで何か思い悩むことがあるのならば、それは違います。
先生は優しいけれど、私が、先生のような強い優しさを持てなかった。それが今回の原因です。
私の契約者から聞きました。魔女試験中のことは全て忘れてしまうと。
だからきっと、私は何もかもを忘れて、試験が始まる前のように、普通の人間として未来を歩むことになるのだと思います。
先生、ありがとうございました。
いつか、辛い思いをする人たちを助けられるような、そんな大人になると、ここに誓います。
それでは、お元気で。
月桂 樹
願いっていうか……お願い?
……先輩、はもう付けないで欲しいなぁ。
うん、約束……。
ぜったいに、迎えにきてね
――だいすきよ、俊介くん
[唇、少年の頬へ寄せ、ふわりと小さなくちづけを。]
[頬に受ける、一瞬だけのやわらかな感触。
少年の頭の中はさっと真白に染まる。
それでも、この一言だけは、ただ伝えたくて唇を動かす。]
僕も、です。
―――僕も……えいみが好き。
待っててね。すぐに行くから。
……あれ……?
[なんだろう、
この呼び方、ちがう]
ぁ……、…………、 ?
[何かを言いあぐねるように口元動かす
けれど、言葉が出てきてくれなくて]
[困惑した顔を向けるばかり]
……んと、井家って言いにくかったらその……
しゅんすけ、で構いませんから。
[自分から言うのはなんだか照れくさいなんて思いながらも、それでも少しだけ口元が緩んだ。]
………… …… ……
しゅ 、 ん ……
す け
…… くん ?
えいみ……。
―――僕がいるから。
何があっても、僕が守るから。
だから、怖がらなくて大丈夫。
[えいみ、と]
……うん、ずっと、いっしょにいてね
[初めて呼ばれるはずなのに、
欠けていたものがかちりと嵌った気がして]
俊介くん、
[どうして自分は、
一度まともに言葉を交わしたきりの少年に、
こんなことを]
――――だいすき
[けれど、今はただ、胸に湧いたきもちを、
目の前の少年へ伝えるため、囁いた**]
えいみが嫌だっていっても、ずっと一緒だから。
[左手が彼女の右手に触れる。
今はもう、彼女には左の指輪は見えないけども。
囁かれた言葉は、あの世界で最後に聞いた言葉と同じ響き。
彼女にはあの世界での記憶がないはずなのに、まるで今も覚えているような錯覚に襲われる。]
参ったなぁ……
……たまには僕に先に言わせてくださいよ。
[いつも彼女が先にその言葉を言っていた。
今回もまただ、なんて思いながら、彼女の耳元*囁いた。*]
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