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俺は次の王華の選まで残るからな。
[その条件は、俺が自分の為についたズルい誤魔化しだった]
どうせ、今の俺なら人間じゃないんだし
こっちで千年くらい道草食ってから帰っても対した問題じゃないんだろ?
後千年くらいもすれば、お前も多少はマシな王様になるだろ。
そしたら、次の王華にも連続でなっちまえよ。
いっとくが、千年後に俺が納得できる位成長しないでいてみろ。
初戦で速攻試合放棄してやるからな。
ただし、ちゃんと成長できてたら、次も絶対にお前を王華にしてやる。
[例え元の世界で、数週間、数ヶ月程度の時間しか流れなくても。
千年。それだけの、今の俺では想像もつかない、途方も無い時間をすごせば。
いい加減その時には最後の整理もつくだろう、だから千年後にもっかい決める。
……たぶん。その頃には元いた世界の未練なんて、風化する事をわかってて]
……だから。 俺はここに残るよ、レン。
まだまだこの世界の興味も尽きそうに無いし
退屈は退屈で
色々新しいのをみつける事にも繋がってるんだぜ?
……さて。
今日はこの領域の実りとか調べたりしたいんだけどさ。
場所とか詳しくねえから、案内してくれね?
紺野も果物とか野菜とか色々気にしてそうだったからさ。
[俺にしては有無を云わせない位強引にレンの腕を引いて。
多分、ついてくるのにもたつくんだろう、そんなレンに振り返って、笑ってみせて**]
― 何時かの刻 ―
は? ……私、だと?
[思い残しを語るリリ>>_57に、怪訝そうに疑問符をつける。
こちらを見上げ溜息のような素振りを見せる少女へ、こちらも同じ気持ちだと密かに思いつつ]
何もそなたが心配するようなことはない。
それに、そなたはまだ18の小娘ではないか。
私の教師を務めるより先に、学ぶべきことがあるのではないか?
[異界の学校に関しては、その時既に聞いていただろうか。
仮に聞いていなかったとしても、リリにそれだけの豊富な知識を与えた場をないがしろにすべきではないと考えただろう]
[彼女のやり残しを解消する手段は、実は一つだけ考え付いていた。
しかし、今はまだ、そのことは口にせず]
これより、そなたの隷属の呪を解く。
[唐突とも思われる頃合いで宣言する]
仮初の未練ならば、それによって断ち切れよう。
[その言葉に対するリリの反応はどうであったか。
氷華は彼女を、初めて領域へ連れ帰った時と同じように、有無を言わさず抱き上げる]
それでもまだ、私と口を利く気が残っていたならば――
[視線の先、浮島を繋ぐ氷の橋が現れる]
その時はそなたの口から、あの問い>>61の答えを教えておくれ。
[氷華はリリを抱えたまま、橋へ向けて足を踏み出す。
向かう先は、譲葉へ召喚された少女が、一番最初に辿り着いた場所――異界門*]
― 何時かの刻 ―
それは、そうですが……
でも、
[学ぶべき事がある>>_65。それはそうだろう。
18才程度の少女の知識だ、大人や教師の知識量には敵わないものがある。
沈黙を了承と見たのか、氷華が隷属の呪>>_66を解いた。
殆ど融けかけとも言えたそれだったが、呪が解かれると共に、背にまだ残っていた氷の翅も鎖骨下に施された氷華の…柊の花の徴もまた消える。]
莫迦ですね、仮初の未練なんかじゃないのに。
[そんな言葉が、何時かと同じく>>1:49、前髪で表情隠れた侭のリリの口から紡がれた。]
― 異界門 ―
意味はありました。
…、ここでの出逢いは私にとっては
[小さく呟かれた。*]
― 何時かの刻/異界門 ―
[氷の橋を渡り、異界門の前へ辿り着くと、氷華はリリの体を下ろした。
特に跪かせる必要も感じず、リリにはあるがままの姿勢を取らせたまま、術の媒介である細剣を呼び出す。
隷属の儀とは違い、それを解く手順はごくあっさりとしたもの]
我が剣、氷霜の名において命ず。
彼の者を縛る隷属の楔を解き放て。
[呪が解けると同時、少女の背に残っていた氷の翅は消え、体温は人間の平熱に達するまで上がっていく。
そして、鎖骨の下にある柊の花の徴も消え。
少女は完全に、元の人間の体を取り戻した>>_68]
そなたはこれより、柊の護花ではなく、紺野莉麗である。
[従華としての名ではなく、隷属の際に奪った本当の名で呼ぶ]
そして、私のことは主様ではなく、ジークムントと呼ぶがよい。
[ついでのように付け足された言葉。
しかし氷華の本当の名を知る者は、先代と、共に仕えていた氷精霊の同胞以外にはいないのだった]
[従華から人間へと戻る、心身の変化の隙間に挟み込むような呟き。
しかしその変動は、氷華が予想していたほど劇的なものではなく]
……リリ?
[前髪に隠れ、表情はわからないが。
呪を解く前と変わらぬ調子の言葉が、リリの口から紡がれた>>_69]
意志は……変わらないのか?
[隷属の呪の影響による愛着ではなく、それが彼女の意志なのかと。
確かめる問いを口にして]
出逢い、か。
[保留されていたかつての問いの答えを聞いたのは、そのやりとりの後だったか]
ふむ。だから……この世界を離れ辛いと。
元の世界での生活を天秤に掛けても迷うと、そういうことか?
[出逢い、の対象をリリは示さなかったが、きっと幅広く様々な意味を含んでのものなのだろう]
しかし、な。
この世界に留まると決めるには、まだ早かろう。
[既にそう決めてしまった者もいるのだろうが、その事には触れず自身の見解を示す]
一度戻ったら二度と来られぬ、という訳ではないのだから。
[付け加えた言葉はリリにとっては初耳だったか、それとも知った上での悩みであっただろうか*]
─ 雷華の領域・浮島の東端 ─
ルート。ルートヴィヒ。
あとはウルたちがやるから、そうカッカするな。
お前の傷に障ると困る。
[聖蓮の従華との遣り取りを山羊の背で眺めていたが、波立つ気配にひとつ笑って、上からぽふんと銀の髪を撫でてやる。
要所要所全ての地雷を踏み抜いていった少年は、つい先程二匹のハイイロオオカミに追い立てられて行った。
雷華の地には獣が多い。
二匹に追われているほうが却って安全であるのは、余人には分からぬところ。
その辺は王華たる聖蓮への最低限の礼儀であったが、別段それを言う気も無い。
未だ剣を抜いてしまいそうな程殺気立った青年を、おいでと呼ばい手を差し出す。
従ってくれるのなら、山羊の巨体の上へと引き上げ向かい合わせに座らせて。]
ジークムント
[
けれども舌に馴染ませる様な響きで。]
― 何時かの刻/異界門 ―
[隷属の楔解き放たれる時は立った侭で受けただろう。
躰は
帰った方が良いのは分かってる。
だけど、離れがたくて。
こっちは、とても楽しい世界でもあるから。
[少し躊躇った後、そう告げる。]
・・・・・・え?
[二度と来られないと思っていたが、どういう意味だろうか?
顔を上げて、真名を教えてくれたジークムントを見詰めた。*]
あー…、
本当は、お前が完治してから話そうと思ってたんだがな。
実はな、ルート。お前はもう、俺の従華では無い。王華の選が終わった時点で、その契約自体は満了してる。
[そう告げると、向かい合った青年はどんな顔をしただろう。
すい、と男の
奪った名は返せないから、言った通りお前はもう自由だ。その足でどこにだって行ける。
望むんだったら、元いた
──けど、俺は従僕が欲しかった訳じゃない。どっちにしろ、主従ごっこはもう終わり、だ。
[一方的に紡がれる勝手な言い分に、我ながら酷いもんだと内心笑う。
けれど、どれ程惹かれようが、愛そうが。彼が選ぶ道と己が望むものが、交わらないのなら意味は無いのだ。
『誰かの僕である』銀の獣の、軛を解き放ったのは他でもない己の望みだったのだから。
ゆっくりと降りた手が触れるのは、今は青年の左胸のうえ。
とん、と。
指先が、三度目のノックをする。ここに、]
(……俺の居場所は、あんのかな、)
[そうして薄く開いた唇は、柔らかく笑みの形を描いた。*]
[多分、王華の選が終わった直後なら、もっと簡単に、何でも無いことのように、言えた筈だった。
きっとそうなるだろうと、信じてもいたし覚悟も出来た居たから。
けれど、ハルトは予想に反して、花神が王華になった後も、用は終わったから帰るとは言い出さなかった。
もしもハルトがそう言ったなら、「仕方ないな」と溜め息をついて、渋々元の身体に戻してやって…最後にピストルだけは置いていけと、ねだってやろうと思っていた。
ハルトの…数千年の果てに、花神にほんとうの光と熱を与えた陽光の気配が全て去ってしまうのは、寂しくて耐えられないから…などと、言える筈も無かったから、せいぜい我が侭に、駄々をこねてやるのだと]
馬鹿は…どっちだと…
[デコを弾かれて、両手で顔半分覆ったのは、痛かったからではない。花たる花神は泣く事を知らない、ヒトのように涙を流す仕組みなぞない…それなのに、泣きそうな気持ちになるなんてことがあるだろうか?]
…お前、それが、仮にも王華に、言う台詞なのか?
[指突きつけて言われるサイアクだのなんだのという言い草には、辛うじて言い返してみせるものの、いつもの調子には程遠く、次の王華の選まで、という言葉を聞いてしまえばもう]
千年、ずっと、お前にお説教され続けるのか?私は。
[返した声は、どう聞いても、内容通りの迷惑そうな響きにもならず]
…まあ、仕方ない、お前が、そう決めたなら…ハルト。
[ここに残るというハルトに、仕方ないな、と、もう笑うしかない。
それは予定通りで、予定とはまったく逆の意味の言葉になった]
いいさ、気が済むまで、傍にいろ、ハルト。
傍に、いて…
どうでもいいが、ハルト、お前その、落ち着きの無さだけはなんとかせぬか…あ、こら!
[早速新しいものを見つけようと、腕を引くハルトに、まだ少し寒さに固まっていた身体は、よろけて、そんな事も先刻承知のように振り返って笑う顔に、花神は小さく唇を尖らせる]
いい気になってると…そのうちまた押し倒すからな…
[ぽそっと呟いた声は、ハルトに届いたかどうか。そんな声さえも、どこか甘えるような響きだったとは、花神本人も自覚していなかったのは確かだった*]
― 何時かの刻/異界門 ―
[氷華の名を継いでからは、久しく呼ばれていない真名の響き>>_76。
リリの声で紡がれたそれを受け止めて]
[呪を解かれたリリは、氷華に近寄れば冷気を感じよう。
氷華もまた、リリの身に宿るかつての熱を、離れた位置からでも感じていた]
……そうか。
[楽しい世界、と、彼女は譲葉を評した。
リリから話を聞く限りの異界は、ここよりもずっと便利で娯楽にも溢れているようだったが。
それでも彼女は、ここを離れがたいという]
おかしなものだ――私は楽しくない世界を目指していた、はずだったのだがな。
[そう独り言ちた後]
[こちらの言葉に、リリが疑問符と共に顔を上げた>>_77]
もう一度、こちらに戻る手段はあると言っているのだ。
簡単なことだ――千年後に行われる王華の選、そこで再び従華として召喚されればよい。
[他にも手段はあるかもしれないが、敢えて氷華はそれを挙げる]
千年後と言っても、譲葉と向こうでは時の流れが違うというからな。
数年後、数ヶ月後ということもあろうよ。
[それはあくまでリリの体感時間、きっちり千年が流れるこちら側では、それなりの変化が起きているかもしれないが]
だから――
[氷華は膝を曲げ、リリと同じ――むしろやや下くらいまで、視線を下げる]
もしも千年後、私がまだ四君子の座に着けていたなら。
――その時はもう一度、私と共に戦ってはくれぬか?
[差し出した右手は、掌を上に向けたもの。
それは避け続けていた熱ある者との触れ合いを、氷華の側から求める動作でもあった*]
― 何時かの刻/異界門 ―
それって…………
[言葉の意味するところ>>_86がリリに染み渡ってゆくにつれ、笑顔が広がる。]
……。
うん、……うん。
[言葉には出来ず。
頷くだけしか、出来はしなかったけれども。]
勿論、だよ。
絶対に、呼んで。
ジークムント…!
[差し出された右手、それに右手を重ねるよりも早く
リリは、ジークムントに抱きついた。*]
[その時はきっと]
私を召喚したのは、
[格好つけた言葉は震えているだろう。
*再会の喜びと言葉に出来ぬ感動に。*]
― 何時かの刻/異界門 ―
[真名を呼ばれ頷くも、右手を重ねられることはなく。
代わりに少女の熱が、氷華の身に跳びついた>>_89]
暑苦しいと言っておろうが。
……まったく。
[言葉は悪態であるけれど、その口調はどこか柔らかく。
両腕は少女の身を引き離すことはなく、ただ静かにその背へ回される。
その温もりを心地よいと、離し難いと思ったのは、初めてのことで――
しかしそれを口にすることはなかった]
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