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頼む。お前が俺を――少しでも、幼馴染と思ってくれるなら
この時間を、俺にくれ
[そう、囁いて*]
ああ、分かった。付き合おう。
でも、少しでもなんて下らないこと言うなよ。俺にとって、お前は永遠に大切な幼馴染だ。……例え、お互いの立場が違っても、な。
[囁きに二つ返事で頷いた男は、今朝になってもまだ”フリーデル・カタリナを信じた場合、ジムゾン視点での人狼候補はシモンと己のみ”というロジックに気付いていない。
そしてまた、己視点でも同じ条件では、人狼候補はジムゾンとシモンのみになってしまうことも**]
[どうして。どうして俺を殺さなかった
誰かに疑われ恨まれ殺させるため?
それとも、幼馴染である己だが
殺す価値すら、なかったの?
そんなことを思いながら――
ああ、お前今。自分で言っちまったんだよ]
”例えお互いの立場が違っても”
……は、は。そうか―――― そうか
[誰にも見せたことはない。(無意識に流れたものは
以前それを見た誰かがいたかもしれないが)
親が死んで村へと向かう馬車の中でしか
流したことのない雫
ほろり。と頬を伝って、おちて]
[ジムゾンの頭の中身を覗けたら、そして隠さざるを得ない本音を暴露できる状態だったら絶対言うだろう。
”だからお前は頭でっかちの頑固もんなんだよ。俺があんだけ散々死ぬなって言ったの、忘れたのかボーロー。俺にはお前を殺せないんだよ。”と。
人狼たる己を処刑する覚悟を持てと告げた同じ口で吐くには、これほど残酷な台詞もあるまい。自分はできないとわがままぶっこいて、人には同じ事を平気で要求するなんて。
仮に横っ面を張り飛ばされて、ジムゾンの真意を知ったとしても。きっと同じ過ちを繰り返すに決まっている。]
……ジムゾン?
[だから初めて見た幼馴染の涙にただ驚いて、左手の親指の腹で目元をそっと拭おうとした。]
[ジムゾンの笑顔と男のそれは、完全に別のものだった。]
お前は俺のもんだよ。
誰にも渡さねぇ。……フリーデルにも、カタリナにも、な。
[それが男の最大の賭けであり、史上最強のわがままでもあった。*]
[お前俺が頭でっかちだったことくらい
分かってんだろ、ばーろてやんでぇ
と、若しその返答を覗き見れていたなら
そういうのだろうけれど
互いに互いを思いやっているくせに
決定的なところで、掛け違う
同じ過ちを繰り返す君と同じように
真実に気付いても誰にも言えない
本人にしか、問えない己もまた同じ
涙を拭うその指を、振り払えないのと同じ
(だってお前。手袋してるその手は
獣の手じゃなく。彼らを殺した手ではなく
その感触は人間の手、だったから)
――拭うそれに頬を摺り寄せる。名残惜しく慈しむように]
[その最大の賭けはお前の勝ちだよ
人狼だとほぼ理解していても
確信に近く思っていても――俺にはお前が殺せない]
お前が俺のもんだって、言うのなら
俺を一人にするな……おいていかないで
[ぽつ、と零した言葉と共に涙、一滴
最後まで1人にしないなら。死んでもいいから
命もなんもかんも全部やるから
それを約束してくれるなら乗ろう、お前の誘惑に
お前の、我儘に]
[名残惜しむかのように頬寄せる幼馴染を、男は咄嗟に突き放す。このときはまだ、純粋な酒盛りだと信じていたから。手袋に沁みて伝わった涙の感触に、男は動揺してしまった。
俺の手は汚れている。たくさんの犠牲の上に成り立っている。ジムゾンを心配ことすら迷惑なのかもしれない、そんな恐怖に襲われて。
お互い想い合っていることくらい、言わなくとも理解していた。伊達に長い間過ごしていない。
その癖、決定的なところではいつだってすれ違い。これ以上の皮肉はそうそうないだろう。
真実を見抜いても言えないお前と、気付かれたことに気付けない鈍感な自分。
より馬鹿なのはどちらか、競う意味さえない。嗚呼どちらも大馬鹿だ。]
[最大の賭けに勝利の女神が微笑む気配を感じた男は、ジムゾンへ強く頷く。]
その約束必ず守ろう。お前と俺はずっと一緒だ。
[己を殺してくれないなら、いっそ引きずり込んでしまえ。新たに生まれた誘惑に男は抗えない。
何故なら自分もまた、幼馴染を殺せないからだ。
その代わり命は預かった。俺のわがままに最期の瞬間まで付き合ってくれ。]
もう置いていかない絶対に。お前のことは俺が守る。
[こぼれた涙に気付いて、左の手袋を取った男は、乱暴にぐしぐしと手の平で目元を拭う。その動作にはもうためらいはなかった。]
[突き放した手に寂しそうに笑った――純粋な酒盛りを終わらせる
切っ掛けの1つ。これで告げる覚悟は、できた
その手が好きだよ。妹を慈しむ手、カタリナなど
心細さに震える子や、困った子を見捨てぬ手
たとえどれだけ殺めていても
妹の様に思う子や、親しかった人を殺めたものでも
お前の手ならば、俺はそれでよかったんだ
大馬鹿は、大馬鹿なりに
どうすればその手を喪わないかを
どうすれば、その手に置いていかれないか
自分の心からの願いを。たった1つの願いを
叶えるためにどうすべきかと考えていた
それが叶うならば。自分に向けられた信頼や
今迄築き上げたものすら、捨てられる
――それほどまでに、例えば死でも、裏切りでも
忍び寄る孤独から連れ出すお前の手が欲しかった]
[約束が欲しかった
たった1つ。おいていかないでと
ひねくれ者が正直な心を吐露して。希った
今迄の命への裏切りに引きずり込む手を
自らつかみ取る
血を流す心。でもそれ以上に欲しいものがあったから
最後の瞬間まで、お前が傍にいてくれるなら
俺はそれ以上何も、望まない]
なら、いい――なら。いいよ。ディーター
[正常な思考を保ちながら
真実に辿り着きながら蓋をして
手袋から外された傷だらけの手が
今度は俺の目元に触れるのを感じた
乱暴な仕草で目元を拭えば、へにゃっと笑おう。君に
俺は。狂うを自ら、選択した]
[自分の手が必要だと言うなら、小細工も計算もいらない。ただ縋って、欲しいと告げるだけでいい。たったそれだけで、自分のこの手は幼馴染のものになる。こんな馬鹿のそれでいいのなら。
妹を慈しむのも、弱った人を助けるのも、全ては自分の要求に素直だから。相手の状態に関わらず放っておけなくなってしまうだけ。]
どうやら本気で望んで、俺のために他の全てを投げ出せるようだな。いいだろう、お前の願いを叶える。
[最後の一押し口にして、ジムゾンが選んだ答えに笑いかける。契約成立だ。
真面目で頑固な幼馴染の心が罪悪感で血の涙を流すと分かっても、男は自分の欲望に忠実だった。
裏切ってしまえ、全てを。けれどもそうすることでお前は、今度こそ嘘をつかない自分を手に入れられる。]
[馬鹿で正直で優しくて、誤魔化すのが苦手で
そんなお前だから信じたし。そんなお前だから
願えば最後まで
――自分を見捨てないでいてくれるのだろうと思った
皆に頼られ、皆を大事にするお前だから
今も尚傷き続けているんじゃないか、と
俺はお前を心配してる。それでも
俺は、俺の願いに正直になりたいと思った
今迄の皆への信頼も、神父としての生き方も
それを捨てれば、君が生きれるなら
俺を、一人にしないでくれるなら。躊躇いはあるが
捨てられる。だから全てを裏切ってしまおうと決めた
1つ1つ大事なものを喪っていった己の心が
お前だけは失いたくないよと、叫んだ思いに従って]
ほんと? よかった
[ただ、それだけ言って笑った]
ハッキリ言って予想していたより演技下手。
お前の言動で周囲がどう反応するかよーく見て考えて、どうすればいいかちゃんと反映させろよ?
[情け容赦のない駄目出しをする。
勿論昨日馬鹿とか言われた腹いせではない。本当だってば。*]
仕方ないだろ!俺に演技を求めるなよ
……わかってる、わかってるし
[情け容赦ねーなお前!
演技においては彼の方が1枚2枚上手の、模様
絶対昨日馬鹿って言った仕返しだろ
神父そう思ってるもんっ*]
[大丈夫じゃないって、一度でも言えたら良かったんだろうか。ジムが掛けてくれた言葉、そこに満ちていた気遣いを受け取って。
でも──]
[客観的に見て、大丈夫そうに見えなかった貴方
もしも。腕を引いて、大丈夫じゃないんじゃないかと
見守るのではなく、気遣うだけではなく
一歩踏み込んで自分から、言えていたなら
その削れ行く精神を少しでも留められたのか
或いは――己もまた。すり減った精神を、正気を
留めていられたのだろうか]
(たすけて、と)
(そう、俺も。君に言えたのだろうか。ヤコブ兄)
[この虚無は演技では、ないからこそ自然にできた
そして俺は明日、カタリナかヤコブか
生き残るであろう何方かを裏切ることになるだろう
お前を生かす、そのために]
(この手を離さないでくれるという
お前を信じて)
[だって自分は選んでしまった。
殺したくない死なせなくない、そして自分に生きていて欲しいと願う、大切な幼馴染の手を。
絶対そばにいるという願いのために、痛みを押し付けることになっても。
”俺のために生きて、俺のために動け。”
これだけは撤回する訳にはいかない。
だから考えるのだ。頭が湯気を噴いてぶっ壊れるまで。信じてくれるこの人のために。]
[俺が、選ぶのはたった1人だけ
お前のために生きて、お前のために動く
たった1つ、欲しがった
触れたその手を喪わぬために]
俺、馬鹿だからさ。ヤコブに話聞いたときはすぐ気づかなかったけど、ひょっとしなくてもお前守護じゃないか?
[ほぼ確信していたとはいえ、そのものズバリの単語を口にするのは勇気がいるし怖い。口調はとても真剣で慎重だった。果たしてヤコブはどんな反応を示したか。]
今までさんざレクチャーされたからな、占い師と霊能者と守護。村の平和を取り戻すために、重要な役割をもたらす能力者だって。
確か言ってたよな?フリーデルが生きていることに賭けたって>>4:182。そのために、他の人が死んでしまったから、自分は賭けに負けたと思っている。自分なりにお前の気持ちを解釈してみた。
[昨日雪の中、アルビンを必死に掘り出そうとしていた姿を思い出して語りかける。]
俺の考えは、それとはちょっと違う。
残念ながら犠牲者は出してしまった。でもお前が守ったフリーデルは生きて占いを続けた。そして人狼を見つけた。
それだけでお前のしたことは重要な意味がある。誰にもできない大切な仕事を果たしたんだ。
[実際自分たちは、守護の能力を恐れてフリーデルには昨日まで手を出せなかった。もし彼女をもっと早く襲えていたら、オットーは逃げ切っていたかもしれない。
人狼から見た守護の重要さは決して口にできないしするつもりもないが、それだけに口調には熱が帯びるのが自分でも分かる。
最初は”守護なんて人狼にばれたら、お前フリーデルより先に死んでたぞ”と警告することで、自分は人間だとアピールする予定だった。しかしシモンに詰め寄るヤコブを見た途端、その考えは吹き飛んだ。
ヤコブの気持ちを利用するにしても、もっと別の方法を選ぼうと思い直す。]
守護…?
[言われて初めて気付いたという様子で、真剣な面持ちのディーターを見遣る。出来る事をと動いただけで、何も特別な行いをしているつもりはなかったのだ。狩人がいる>>3:198と言われても、己は銃なんか使えない。
けれど、]
…そう、かもしれない。
おれにとっては、使い慣れた罠だったけど…
[思えば確かに、今この村に、そんな事が出来る人は他にいない。薬草>>0:151よりも荒らされやすい畑を守る為、両親に習った罠作りだけれど、その二人は行商に出たままだ。捕まった鹿なんかを卸していた肉屋だって居ない]
[そしてディーターは己の“仕事”を労ってくれる。
負けていないと、意味があったと。熱の篭もった口調で]
[――乾いた笑いしか、返せなかった]
…フリーデルは、狼を見つけて、くれたけど。
おれは…おれが負けてない、とは、思えない。
おれがフリーデルに賭けてる間、ヨアヒムも、アルビンも死んで
彼女の頼みだったんだけど、やっぱりフリーデルは殺されて、
……あんまりにもさ、時間を、掛けすぎた……
[何人も死んだ。フリーデルに賭けて掴みたかった未来、全員は無理だとしても、出来るだけみんなで帰りたいという願いは――もう遙か遠くに行ってしまった]
[ヤコブの乾いた笑いは、もう守られる必要はないと言い切ったカタリナを連想させた。
嗚呼そうだったなと、男は表情にも出さずに自嘲する。
他の誰でもない自分が、彼らの大切な人を殺し、思い出を奪い、日常を壊した。もう二度と戻れない道に引きずり込んだ。苦い思いは胸の中いっぱいに広がって、息も苦しくなる。
いっそ獣の本能をむき出しにしてしまえば、この痛みから逃れられるかもしれない。だが自分はそれを背負って生きていくつもりだ。]
そうか。余計なことを言ってすまなかった。
[ヤコブの内心よりも自分が楽になりたくて、ただ一言しか返せなかった。]
(ありがとう、シモン。お前がずっと俺に話しかけようとしないことには気付いていた。
そりゃ立場が違った俺と、親しげにする訳にゃいかないよな。オットーが体張ってくれたのが無駄になっちまう。
馬鹿って言われた逆襲として、酒盛りができないのは残念だが、その代わり約束はちゃんと果たす。その左目は、俺が仲間として連れて行く。
お前がそのあとどんな風になるのかは分からん。でも自分が行きたい道に進めるよう、祈ってる。
お前には切り捨てろって言われて、確かに表ではその通りにしたけど。
それでも俺はお前を仲間と思っている。迷惑かもしれんが、これだけは伝えておきたかった。……じゃあな。)
[完全に自己満足、自分の想いを吐露するための言葉。でも言わずにはいられなかった。]
わすれろ
[支える腕に身体を預け、その耳元で
囁いたつもりだが音にはならなかったかもしれない。
化け物ではなく、人を殺した感触。
それを忘れろと願うには残された時間はあまりに短かった]
[末期のときに耳へ届いた、吐息のような声]
――忘れられるわけ、ないじゃないか。
[忘れたいとも、忘れていいとも思わない。
忘れろと願われても、絶対に忘れない。
化け物でも、人でも、どちらでも一緒だった。己は、人かもしれないと思いながらも、村の一員に手を掛けたんだというその事実が、変わることはないんだから]
[仲間が近付いても、眠ったようなその男は目を開けない。
左目も、そのはずだった。
だが気配>>132にぐわりと目を見開いた。
自分をこんな風にした人間の怨念、憎悪を
糧に生き続けたこの左目は、すでに彼らとすら
違うものへと成り果てているのかもしれない。
それでも仲間が手を差し伸べるなら。
言葉が届かなくても嘗ての約束通り
連れて行ってくれると信じた左目は喜ぶだろう。
濁った瞳孔が意思を見せるように収縮し
その目に仲間を映し続けるのだ**]
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