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…やめてよ。
なんで、なんで。
…そんな顔、しないで。
[そんな顔されたら、憎めないじゃないか。
この気持ちの矛先すらも分からなくなった。]
憎いか?この僕が憎いか?
憎いなら、憎しむなら僕を最後にするんだ。
[男はそう言って、目を伏せるのだ。]
憎いよ。
憎まない筈、ない。
[嘘だ。
そうは言いつつ憎めない。
だって今の彼の表情は
ただの良い人にしか、優しい人にしか、見えないのだから。
この感情は、どうやって消化しようか。]
どうか、死ぬなら最後は……
君の手が…良いな、
[黒い翅ははらりはらりと堕ちる。そして床に落ちれば溶けた。≪愛≫を≪殺戮≫に使った彼は、最後の最後まで……笑う事にした。]
...シェイ
[いつかのどこか、少女の前で青年は跪く。
顔には柔らかな微笑と不安を讃えて。
少女の手を取り、優しく囁く]
この教会の、シスターにならないか?
いろいろ教えるし、衣食住は保証する。
......いや
この言い方は、少しずるいか
シェイ
俺を、君の家族にしてくれないか?
君を、守りたい。
隣でともに歩みたいんだ
[神父という仮面を捨て去り、告げる。
その声は真剣で、けれど瞳は何処か不安げで]
家族…。
[相手の言葉に、目を細める。
なんて嬉しい提案だろうか。住むところだけでなく、あたたかな関係までくれるなんて。
断る理由なんてひとつもない。
不安げな瞳を泳がずに見つめる。]
嬉しい。
僕も、アルビンさんと一緒にいたい。
一緒に、居させて…?
[にこり。
相手の不安を取り除くように、嬉しさを伝えるように、笑顔を見せる。]
狡い…狡いわ、カーク…
またそうやって、私を置いてゆく。
……なのに、そんな風にお願いされたら、私に選択肢は無い…
[哀しげな笑み>>_4に一瞬言葉を詰まらせ、しかし床に転がる鈍い黒を拾い上げ―――]
貴方は結局、私に何も教えてくれなかった…
私は何も知らないまま、貴方を殺した罪だけを背負うの。
それでも私は、貴方を嫌うことが出来ない。憎めない…
………ねぇ、
殺してでも愛したい
って、こういうことを言うのかしら…
[―――固く抱き締めたそのまま、愛する人の心臓に、銃口を突き付けた]
お姉さんみたいな人が
兄様の面倒見てくれたらいいのになー。
[小さく呟く声は相手に届いたか否か。]*
君には、生きて欲しい…から…
置いて行かないよ、僕は常に君といる。
[突き付けられた冷たい黒に、男は微笑むのみ。両腕を彼女の後頭部へと伸ばして、より銃口を心臓へと押し付ける。]
それでも君が、…僕を好きなら僕は幸せだよ。
君が冷たくしても、君を一人にしても…
君が銀の指輪を捨てないでいてくれて、
本当に嬉しかった。
………ほら、
僕を殺して君だけのモノにしてよ
[君にだけに奪われたい。唇を重ねれば最後の最後に甘えに咥内へと這わせる深いキスを。そして離れれば、カークは笑った。]
[誰にも聞こえない程小さな声で答えれば、彼女の手に自身の手を重ねて、彼女と共にトリガーを引いたーーー]
狡いわ…本当に、狡い人…
私は貴方を捕まえられないのに、
貴方は私を捉えて離さない……
貴方を殺すことでしか、私は貴方を手に入れることが出来ないの…
どうして、こんなことをさせるのよ…
――愛してるわ、カーク。
[2人の手が重なるのを感じれば、もう一度唇を重ねて、そのまま―――]
[>>_14銃弾を受けでもなお、男は笑っていた。少しずつ冷たくなる自身に、泣く彼女に、彼は最後の最後まで。
ーーーー手の甲が床に着く時、カークはもう目を開かない。最後の最後にイングリッドだけを見つめて、君に奪われるのだけを、感じていた。]
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