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[忘れていた。
忘れようとしていた。
どうして、過去形なのか。
どうして、「これだけは」なのか。
どうして、どこまでも自嘲的なのか。
その答えがこれまで私に見えていないことに安心していたし、
安心していたかった――……]
― 回想 ―
[少女時代。
直前に明るく振る舞っていたと思えば、ひとり、膝を抱えて震えていることがあった。
当時は、もし何か尋ねられても、「少し夜の闇が怖くなっただけですわ」と、応えていただろうけれど――**]
[ジムゾンに触れられた箇所が、燃えるように熱い]
……大丈夫だよ、ジム。
心配させてごめんな。
[感覚の遠くなっていた片手を差し伸べ、それでもぽふぽふと柔らかく、その肩を叩いて笑いかけた]
[事故で足を折っていたって、一度なら立ち上がれる、立ち上がって“しまう”――下手をするとそんな様相すら呈していたのだろうが、ジムゾンにこんな、痛々しげな顔をさせてしまったのだと思えば、自然とそう告げてしまっていた]*
[貴方に触れた箇所は氷の様に冷たい]
……ヤコブ兄
あやまら、ないで
[その優しい笑顔に泣きたくなった。
柔らかく肩を叩きながら笑う貴方が
笑顔で泣いているように見えてしまったから
その言葉が嘘だと思う。大丈夫なんかじゃないと
でも、彼が大丈夫と言って立ち上がろうとするのなら
それを違うと指摘するほど子供でもなく
かといってその笑顔を曇らせたくもなくて
だからこそ]
わかった。でも。大丈夫じゃなくなる前に
大丈夫じゃないって、教えてね
[俺だって貴方の力に、なりたいんだよ。兄ちゃん*]
[あのとき、言葉を失った。
彼女には幸せになってほしいと、願った声を覚えている]
……え……?
[敵、だなんて。昨日>>3:171はそんなこと話さなかった、フリーデル“も”本物だったならって、人だったならって、そう話していたのに]
[――だから頭が勝手に、“敵”の一言を、“人狼”の意味へと変換していた]
[ただ──……ただ。
もう少し早く。
一度でもその名を呼べば良かった。
何もない空っぽの俺の中に小さな悔いが一欠片残る]
だって、助けてって言われたし
[そう言って、ニッと笑って
代々”ジムゾン”を受け継いできた末裔は
隠された名を告げようか
初代の名、そのものを―――]
ジムゾン・”タートザッヘ”として
フリーデル。君を信じてる
だからほら、しゃんとしぃ
[ぺふっ、と音を立てて撫でる]
んで、好いた男に裏切られたなら
その横っ面張って、真っ向から言ってみな
自分の気持ちを。じゃないとどんな結果でも後悔する
孤独が怖いなら護ってやる。1人には絶対しないから
後ろはにーちゃんに、任せとけ*
[その姓を聴けば、一瞬だけ目を見開くも。
彼の祖父のことを思えば、合点がいった。]
――“ディステル”・タートザッヘも。
ジムゾンにいさま。あなたを信じます。
[今はフリーデルの名の方が好きですけど、そう付け足して。
撫でられたなら、少しくすぐったそうに笑いながら立ち上がる。]
……裏切られた、というよりは……
あのひとの声と体で、あんなことを言われたことが、ショックだったのだと思います。
きっと、あのひと自身が裏切ったわけじゃない……私は、そう信じています。
[ジムゾンには、その言葉の意味は判らないかもしれないけれど。
とりあえず、殴る意思はないのだと首を横に振った。]
[ディステル――15年かけて。やっと聞けた君の名前
それを聞いた時、俺はとてもとても
嬉しそうに、笑んだ後]
そーだな。俺もリデルの方が呼びやすい
それにこの村で過ごしたのはフリーデル、だもんな
[立ち上がった君の目にはもう、涙はないのだろう]
そっか。なら、君が信じる道を行け
それを貫き通すためなら、命もかけよう
何せにーちゃん、だからな
[ずっと妹が欲しかった。その妹がそう信じるなら
俺もそうであると信じるのみさ
唯、後悔だけはしないようにな?とだけ声を掛け]
さぁ、投票まで時間はないんだ。説得に行こう
この村の皆が生きる未来のために*
[そう、言いながら俺は恐れている
”残りの一匹がシモンであってくれと思っている”
――気づかないふりをしていた。見ないふりをしていた
今も、頭では理解しているのに拒んでいる
お前を疑いたくない。言いたくない
その可能性が高いことを――認めたくない
フリーデルを占い師だと決め打つことは
オットーを人狼だと断ずることは
カタリナを霊能者だと決めることは
ねぇ、ディーター
シモンじゃなきゃ、お前が――
ああ、だからシモンであってくれ
意地っ張りな俺は、お前を疑って平常心でいられる程
――――強くないんだ*]
[シスターは多分、ディーターに手招きされれば
其方の方に行ったのではなかろうか>>230
自分は――オットーと。人狼であろうと
ほぼ確信した存在と話すカタリナを、ちらと見つめた
無理はしていないだろうかと、唯、心配そうに
ちらりとディーターの方を見遣る、君を
そしてこうも思っていた
護られるのではなく、自ら霊能者であると
伝えることを決意した、強くなった君は
ディーターを信じているのだとその視線が
語っているような気がしたから
若し、ディーターがそうである可能性が高いと知った時
君は耐えられるのだろうか――……]
シモンが占い師と名乗る前、俺が話しかけたときに頼まれてたんだ。
[この場面をフリーデルが見たかどうか分からないが、あとで問われたとき言い訳しやすくするために、口実に使う。]
”フリーデルをこっそり呼び出して欲しい。”って。
[早速ヤコブがこっそり教えてくれた情報も利用する。日に日に嫌な奴になる自分への嫌悪に襲われる。だが今更と言ったカタリナの言葉が思い出された。そうだ、今更だ。
オットーが呼んでるなどと言っても、素直に応じるわけがない。だからこそのシモンの名前を出した。
本当にフリーデルがシモンへ思いがあるなら、これが一番確実な方法だと考えている。しかも絶対に成功させねばならないのだ。]
裏口出たとこで待ってるってさ。自分で伝えればいいのにって不思議だったけど、こうなった今、あんなこと俺に伝言として頼んだ理由、分かるわ。
[そう、言葉を重ねながら俺は怯えている
ディーターが狼の可能性を追うことを拒んでいる
――死んでほしくない人が、狼である可能性を
見たくない、と。そんな思いを
見抜かれたくないとも、思っているんだ
護りたいと思った、相手に]
……シモンさんが……。
[そういえばそんな姿を見た気がする>>109
あの時にそんなことを話していたのか。]
でも、待って……?
[ディーターは、というよりも全員が己とシモンが敵であること知っている。
そして、ディーターはは自分を信頼すると言ったばかりだ。
それは即ち、シモンを偽者と断定しないまでも、偽寄りと見るということ。
そんなあのひとからの言葉を、素直に自分に伝えるだろうか。フリーデルに危険があるとは思わないのだろうか。]
…………。
[罠かもしれない、と思った。
けれど――――]
……わかりました。
裏口を出たところ、ですね。
少しだけ、やっておきたい事がありますので、遅くなるかもしれませんが……。
[そんな胸の裡を明かすことはない。
けれど、“ディーター”へ、遅くなる事情を伝えた。
決めたのだ。
この村のために、皆を守ると。
そのためなら、この命も惜しくはない。
ほっとしたような表情すら、浮かべていた*]
[ジムゾンの恐れはまだ知らない。
男を人狼として告発することに、それどころか疑いをかけることにすら恐怖を覚えるなんて。
過去を思い返せば、自分の言動の意味が改めて理解できる。
処刑をしようとジムゾンが言い出したとき、真っ先に”他人の命を奪おうって覚悟、本当にあるのか?!”>>2:106と問いただした真意。自分でも全然意識してなかった深層心理に隠された思いは。]
(お前は俺が人狼でも、処刑することができるのか?自分の手を汚してでも。)
[だったのだ。
あのときジムゾンが肯定した>>2:126ことを持って、覚悟はできているのだと勝手に半ば思い込んでいる。
反対に男がジムゾンに疑われることはあまり恐れていない。
信じてもらえるのは嬉しいけれど、疑惑の目を向けられても、自業自得と納得できる。
だけど。でも。大切で守りたい幼馴染が、ひどく傷つくことだけは怖い。きっと永遠に。*]
[ディーターは自覚するべきだと思う
彼が妹を大事に思ってたりするのと同じくらい
己は、お前を大事に思っているのだ
君は誰かから、皆から、俺から大事に思われているのを
自覚するべきなんだと思う]
(お前は我儘を言ってもいいと教えてくれた
なら、お前は―――自分が死んでも
生きていて欲しい人がいる。と
俺もまた思っていることに、気づいてくれ)
(お前を生かしたいとおもっていることを)
[でも、最悪の可能性がどんどん芽吹く中で
それでも。最後まで信じていたいと
頭がいいと幼馴染から(脳内で)評されているのに
馬鹿な結論に達してしまう理由を
言わないからだろう。君は自覚してくれない
大事だから。孤独を恐れる俺は
例え君が狼でも――いいから。置いていかないで。と
願う心を君はきっと知らない
そしてそれは。フリーデルやカタリナといった
護らねばならぬ人達がいるから飲み込み続けていることも
心からの願いを君はきっと知らない*]
[男はジムゾンの思いの一部を全く自覚していない。自分をどれだけ大切に思ってくれているか、自分にどんな価値を見出してくれているかを。
何故なら自分が周囲にどんな風に見られているか、全然頓着せずに生きてきたからだ。
わがままで勝手で、自己中心的で。客観的に見ても大切に愛している妹のパメラですら、自分の欲求のために、分かっていても泣かし続けてきた。
そんな己がこんな騒動を起こした以上、”生きて欲しい”と思う人がいるとは、無意識に考えないようにしている。見ないようにしている。
生きていて欲しいと他人には簡単に要求するくせに。
その逆に、己を生かしたいと願う人がいる可能性を、全然考慮していないのだ。
そう、ジムゾンがいくら自分を大切にしていると、態度で、言葉で、その他数多くの方法で示そうとも。
きっと。横っ面を張り飛ばされるまで、気付けない。
ましてやジムゾンが、フリーデルやカタリナのために黙り込んでいるならば。*]
[人間は思いを伝える手段として言葉を覚えた
なら。其れを紡がぬのなら――気づかないのも道理だ
特に、お前鈍感だからきっと気づかない。知ってた。知ってるのに
俺は臆病で頑固で。妙なところで意気地がないから
お前に促されるまで、心を吐露できない
その促すお前がいないなら。零す事なんて――
無意識に見ない様にしている君と。あえて、言えない己と
愚かなのは一体何方だろうか――俺か、或いは両方か
一緒に生きたいという願い
口にする癖に肝心なことは見えちゃいないお前の頬
張り飛ばしたら気づいてくれる?
俺を見てくれ。俺の心を。見てくれと
恥も外聞もなく叫べたなら――心はお前に届くだろうか
何れ来る時を予感しながらも未だ時があるからと
告げられない愚か者は唯、君が人狼でない僅かな可能性に賭けて
信じてもない残酷な神様に。祈っている*]
[それが遠い未来、自分の死につながるとしても構わなかった
――お前がたった一言、俺に死んでほしいといったなら
その代わりカタリナの助命を乞うて
仇を討つのを諦めて死んでやるくらいには、
生きていて欲しかった
絶対に本人には言わないことだが]
さよなら。
[それだけを口の形だけで伝える。
殺せなかった無念さか、それとも自分の未来を
見通してか、どちらにも取れる笑顔で]
その……
胸、とか……脚の付け根、は……
触ったりしないで頂けますか?
[想い人以外には見せたり触らせたくはないという乙女心を、とんでもなく場違いなところで覗かせた。
胸元には大事なものが入っているから、というのもあるが。]
― あなたへの手紙 ―
“ごめんなさい。
私はあなたの温もりを忘れることができないようです。
あなたがどんなふうに変わってしまっても、
あなたが私を手の温度を忘れてしまっても、
痛みを感じてしまうほどに、
あなたの本当のこころを信じてしまうほどに、
[お前が、止めてくれと言ったその言葉
それは人狼であるからこそ出たものなのか、どうかを
俺は、考えながら打消し、を続ける]
そんなことか。
[欲求は意外だったけれど、年頃の乙女としては当然過ぎて無下に断る気になれない。]
俺だって、年頃の妹がいた。そのくらいお安い御用さ。
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