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[ 薬の効果が切れる、とアレクシスは言った。
聞き間違いではないだろうか。今この、彼を憎んであまりある自分が薬によるものなどと?
他の魔族が来ると聞いて、再び暗澹たる気持ちになる。
候補生仲間のことを思い出したのだ。
誰も救えなかった。それどころか、こうして無様に生きながらえている自分を見せるはめになろうとは。]
ひ ぅ… く、
[ 身支度と称してアレクシスが施す処置を、身を固くしてやり過ごす。
厭で仕方ないはずなのに、尻穴を掻き回されているうちに、何故か安心してしまった。
…いたくないようにしてくれているんだうれしいな…
…ほしがってたからくれたのかありがとう…
中に収まる分身蛇を、きゅっと締め付けてみる。]
[ スライムプールが出ると、服が用意されていた。
以前、拘束服を出された時は、何の疑いもなく袖を通したものだが、あの無邪気さは失われてしまった。
今はその意匠に隠された意味があるのを警戒してしまう。
抵抗してみたが、結局は着せられて、
…おせわされることがしあわせだなって…
…さからってもちゃんとしつけてくれるからぼくはじゆうにできるんだ…
…どうしようどうしようくさりだちゃらちゃらなってる…
ふわふわとした足取りのまま、魔王のいる場所まで導かれてゆく。*]
粗相のないように。
良い子にしていたら、後でご褒美を上げますよ。
[囁きに呼応するように、彼の中で分身がうねる。*]
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