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[引きずり出された五感は余すこと無く彼の前に晒されて、
絡む視線に思わず羞恥に眼を塞ぎたくなる。
それでも欲することは止められず、縋るように腕を伸ばす。
唇が解放されたなら陶然とした様子で、濡れた唇に目を奪われたまま、甘い、という声に相槌を小さく返して]
……ん、…ソマリも、甘い…
[囁かれる声に蕩ける声で、そう応えたなら。
溢れる唾液すら名残惜しそうにぺろり、とソマリの下唇と舌先でなぞり、浅く音を立てて啄みを繰り返す。]
[一度、箍が外れてしまえば、留まることを知らず。
恍惚とした表情を浮かべて、引き寄せる指先が愛撫を送るようにソマリの首筋を撫でて肌の感触を確かめる。
手首に絡んだシャツが、取り払われたなら解放された手からペンダントが零れた。
―― ほんの一瞬、そちらへ気を取られたけれど。
今は彼の思い出よりも、彼の熱さに溺れたい……
指先に絡んだチェーンを外して、空いた手も首筋に絡めたなら両腕で彼を閉じ込めて。
願いに返る答えに言葉にならない情愛が胸を圧迫し、昂ぶった感情で潤む瞳が彼を捉える。
腿の内を撫でる手に身体をひくつかせ、中心に美しい指が伸びれば一際、身体が跳ねた。]
……ッ、…ぁ、ぁ……
[柔く刺激を与えられたなら甘い声が、薄く開かれた唇から断続的に零れ落ちていく。
その刺激に眉根を寄せて堪えようとするも堪え切れずに、首筋に絡んだ片手が彼の首裏を通って髪の隙間に埋まる。*]
[羞恥と官能に色付く肌も、過ぎる思いに堪えるような双眸も
獣じみた欲を煽り心を掻き乱す。
此方へと伸ばされた手にふと目を細め行方を見守る。]
言われるのは何やらくすぐったいね。
好意ゆえの甘さなら、謹んでお受けしよう。
[照れ隠すように些か大仰な物言いをし笑みを零す。
自分の感じた甘さはきっと好意ゆえのもの。
聡い彼なら容易く読み取れるそれを滲ませる。
蕩けるようなその声音も甘く艶やかに鼓膜を震わせ
名残惜しげな舌先と啄むキスに情を感じ心を満たされる。
惜しむのは己も、とセルウィンのくちびるを啄み返し
甘くじゃれあうような彼との営みを堪能する。]
[元々触れていた手が首筋を撫でると
心地よさと肌が粟立つような感覚が同時に湧き上がる。]
――… 、っ。
[咄嗟に声を堪えるようにくちびるを結び、
少しだけ困ったように眉尻を下げて]
其処は少し弱い。
[密やかな声で白状する。
けれど撫でるでなく絡むに変われば先ほどのような反応はなく
両腕に包まれる心地よさに、ふっと目を細める。
思い出が視界の片隅できらめくけれど
今、見詰めたいのは思い出でなく、漸く掴んだ高嶺の花。
艶やかに咲き誇る花に、魅了されてやまない。]
[吸い付くように滑らかな肌を辿る五指が反応を愉しみながら
熱を湛える敏感な箇所を包むように絡み雄を刺激する。]
――…もう少し、強い方が、好いか。
[微かに零れた嬌声を聞き、
力の篭る彼の腕に引き寄せられるように顔を寄せて囁きかける。
仄かに色付く耳朶を甘く噛んで舌で舐め上げ
頬の輪郭、首筋から鎖骨へと舌を這わせ、
軽く吸い付きその柔肌に花弁を散らしてゆく。
彼を味わい尽くすには一昼夜でも足りぬだろう。
陽が傾くのを感じながら、甘きを貪る。*]
[笑い混じりの声を呼吸を紡ぎながら耳にすれば、リップ音を響かせて少しだけ唇を離す。
息が掠めるほどの距離、間近で捉えるといつもと少しばかり様子の違う反応に違和感を覚えた。
それが、照れる仕草と気づいたなら愛おしさに瞳が緩む。
唇から頬へ、目尻へと口付けを重ねて送り、応える声の代わりにする。
慈しむように口付ける間も、刺激を送られたなら堪らずに声が零れ落ちてしまう。
浅い呼吸が、徐々に酸素を求めるように荒さを帯びて、首筋に絡めた指先に力が篭もった。
……ッ、ン、……
[喘ぎを噛み殺して堪えていれば。
一箇所だけ、僅かに違う反応を見せたその後に。
囁くような声が耳元に落ちて、ついと笑みが溢れる。]
……それは、いいことをッ、聞いた…
[弱点を知れば男の矜持が首を擡げて、その箇所へと悪戯を送り込もうと。
然し、秘所に絡んだ刺激が強くなれば、大きく身体が撓り]
…ひ、ぁッ、……ぁ、強く、しないでッ…
[咄嗟に漏れ出たのは否定の言葉。
刺激に涙を浮かべて大きく被りを振り、その快感をやり過ごそうとするのに、耳朶に濡れた音が響きが与えられれば、また甘い声が溢れる。
羞恥に視界が赤く染まり、疼く腰が揺れそうになるのを必死で堪えた。
肌に幾つもの花弁が咲く度、そこに彼の存在を感じてしまう。
身体を作り変えられていくような感覚を覚え、置いていかれないようにと縋る。
堪え切れずに瞼を閉じれば、昂りに溢れた涙が肌を滑り落ちた。*]
[彼が与え給うものならば全て悦びへと変わるだろう。
心酔、と呼べそうなまでに心傾けている自覚がある。
軽口をさらりとかわす態でさえ愉しんでしまっていたのだから。
彼の眸がその口よりも雄弁に感情を物語る。
愛おしむ柔らかな眼差しに幸せを実感する。
セルウィンのくちびるが触れるたび、
ふっと綻ぶような笑みを浮かべて、キスの雨を降らせる。
囁きに返る彼の声と溢れる笑みに
僅か困ったように眉を寄せるも何処か愉しむような声音で]
…… 悪戯の算段でも?
[問いかけながらも、彼を愛でる手指は止まず
結果、彼の悪戯の手を止めさせてしまう。
撓る肢体が描く曲線も眸潤ませる様も艶かしく嗜虐心を揺さぶる。
否定の言葉を綴りながらも甘い声が響けば、荒い吐息を零して]
――… ン、
痛いなら止める、が、……そうじゃない、だろう?
何も考えず、私だけを感じればいい。
溺れて、……みだれる様が、見たい。
[欲を言葉として、甘い声で彼の名を呼び願う。
寝台に肘をつき支えとする腕で縋る彼の肩を抱き
涙の跡を舐めとれば仄かな潮の味が広がった。]
[泣かせてしまうことへの罪悪感も確かにあるのに
欲しい、と望んでくれた彼の心が変わらぬと信じ、
止めるよりも彼を抱くことを選んでしまう。
透明な雫を掬い滑りを良くして、
張り詰める熱を解放させようと動きを速める。
一度解き放てば快楽に身を委ねてくれるだろうか。
そんな思いを実行へと移すあたり汚れているのだろう。]
セルウィン、……愛しているよ。
何があろうと心は、変わらない。
[あがる呼吸の間にうわ言染みた囁きを落とす。
肌理細やかな肌に小さな花が咲き乱れる。
熱を高め合いながら、誰も触れた事のないだろう花の蕾を綻ばせる為、
幾度となく彼の名を呼びながら、矜持傷つけぬよう気遣い優しく愛でる。
寝台の軋む音は次第に大きくなり
二つの影が絡み合いやがて繋がり一つになるを知るは
セルウィンとソマリの二人と、それを見守る煌々と輝く月だけ。**]
― 朝 ―
[肌に直接、朝の挨拶を施されて眠りの海から戻ってくる。
ふさふさの尻尾も肉球もない。
けれど、あれが拷問から逃避した妄想ではなかった証拠に、彼の方から身体の上に記憶をひとつひとつマッピングしてくれる。
温水シャワーのささやかな傘の下で、羞恥に焦れるように肌を擦り合わせるのも、昨日までは知らなかったスキンシップだ。]
[贅沢に湯を使った後、フェリクスがトラディショナルな朝食を用意してくれた。
フェリクスも生肉しか食べないわけではないらしい。
はしゃいだ気分のまま、ナイフとフォークを使わずに手で掴んで食べる。
そんな有様だったから、書類を出されたときは彼の後ろから覗き込み、代読してもらった。
人間の姿の彼の声の響きも好きだ。
そしてその周到な手回しに、肩に乗せた顎を擦りつけて笑う。]
自信家め、 お手並み拝見だ。
わたしをまんまとここへ連れて来たように、颯爽とこなすといい。
[世話されなれている王子ならではの鷹揚さを甘えに混ぜて頼りにする。]
それで、おまえ専属の訓練生を何と呼んでくれることにしたんだ?
[耳朶を甘噛みしてリップノイズを送り込んだ。]
[用意した朝食を、王子様は手掴みで平らげた。
子供のような仕草がまた、妙に絵になる。
とがめる気など無かったのでそのまま話を進めると、肩の上に顎を乗せてくる。]
そんなことをしていると、仔狼と呼ぶぞ。
[仕草もまるで仔狼だ。
幸せな重みと温かさを堪能しながら、愛おしさを別の言葉で伝えた。]
[肩の上でミヒャエルが笑う。
くすぐったさに、首筋を震わせた。]
無論。
完璧に成功させてみせよう。
[頼られた言葉に自信を返し、肩の上の頭を撫でる。
誰からも文句のつけようもないほどに、成し遂げてやろう。]
[甘噛みと共に、耳を睦言が潜り抜ける。
身体をひねり、痺れるような言葉を紡ぐ彼の唇を奪った。]
ファールア。《赤い月》。
俺だけの、特別な満月だ。
[眩しいものを見るように、目を細めて見つめる。]
[「仔狼と呼ぶぞ」と揶揄われれば、キュンキュンと鳴いてみせる一方で口角を吊り上げた。]
子供扱いは嫌だ。
ちゃんとおまえと肩を並べられるようになってやる。
[そんな自負と憧憬を語るのだった。]
[交わされる温もりを堪能していると、肩越しの接吻けと共に、求めた答えが寄越される。]
ファールア ── 赤い月
[意味と響きとを舌に転がせば、背筋に心地よい震えが走る。
月は狼の縁語。そして赤はミヒャエルの血と髪を連想させる色。
これほど相応しい名も他にない。]
ファールアは、セア・ロゥのものだ。
[赤き煌めきを掲げ、大地の神獣の唯一の伴侶として歳月を巡り巡ろう。
あまねく月光のごとく清き宣言をするのだった。]
[子ども扱いは嫌だと言う彼の唇をもう一度啄む。]
あたりまえだ。
俺の
[当然のように言ってのけた。]
[ファールアとセア・ロゥ。
ふたつの名が我が伴侶の唇で紡がれる。
見出した月。追い求め、引き寄せたもの。
見上げるのではなく、並び立って共に駆ける光。]
── そしてセア・ロゥはファールアのものとなる。
[対となる宣言を行って、契りを交わした。
空と大地こそが、我らの証人となろう。]
[名宣り交わしが済めば、ミヒャエルの体を膝の上に掬い上げ、食後のデザートを求めるのだった。]**
[宣誓が呼応する。
身体の芯が温かかった。]
[王族や指揮官として期待されることはあったけれど、これは他の誰にも用意されたことのない地位だ。
彼とともに群れを率いる未来が楽しみになる。]
拠点はこの島なのか?
[フェリクスを抱擁しながら訊ねる。
森で狼の遠吠えを聞いた。
フェリクスはやたらと落ち着いていたが、今ならその理由も納得だ。
島に来るときは落下傘だった。帰りは同じ手は使えない。
島に残るのか、あるいは別の方法で戻るのか。
特に心配はしていなかった。フェリクスが任せろと言うのだから。]
あ──
[不意に足が床を離れて、フェリクスの膝に乗せられる。
デザートよろしく求められて、くすぐったげに身を捩った。
隙あらば触れていたい、戯れていたい。
新婚さんモード全開である。]
たくさん、しよう。
[空も大地も見そなわしたまえ。
豊穣の島に滴り落ちるほどの歓喜と祝福を。]
俺の
部隊と、あと農場の方に仲間がいる。
みんないいやつだぞ。きっと気に入る。
[膝に乗せたミヒャエルとじゃれ、ベーコンの脂で汚れた彼の指を一本一本舐めながら、群れについて語る。
人の間に混ざって暮らすことを覚えた、現代の魔物たち。]
そのうちおまえもこっちに来い。
そんな秘儀もあったはずだ。
[いずれは同じ生き物に。
もうひとつ未来の希望を描いてから、ミヒャエルを抱いてもう一度寝室へと戻った。
迎えが来るまでに、もう一度戯れるくらいの時間はあるだろう*]
[まだ見ぬ土地と同胞についてフェリクスが語るのを、その膝の上で聞く。
“境界”を越える秘儀があると知れば、世界の闇はまた一段と柔かに感じられた。]
一緒にいく──
[腕を絡め、視線を交えて希望を重ねた。]
[指の股まで丹念に舐られ、鼻にかかった声を洩らす。]
んう…
[先程、シャワールームでなぞられ指摘された昨夜の情熱のひとつひとつが再び燻り出す。
甘くて焦れて欲しくて愛しくて、堅く張りつめる。]
今度は人間のままで?
[ああ、ドキドキする。]
愛してる――…。
[彼にだけ伝わればいいと、想いを声に乗せて、囁いた。**]
[微かな不安はセルウィンの囁きにとけて消える。
至極嬉しそうな、満面の笑みで]
――… ああ。 愛してる。
[溢れる想いをそのまま声にのせ同じを返す。
――いつかの先に、
軍の中枢で策をめぐらすセルウィンの傍らで、
彼を補佐することができるように。
彼と共に歩み、支えとならん、と、彼を見詰め心に誓う。**]
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