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クク……事実、か。
確かに永き年月を経て、
様々な種や価値観の者に数多く出会いはしたし、
面白きもの達はいつの世も変わらず存在した。
[アイリの言葉に過ぎ去った時を思い返す。
いつの時代も様々な命は己が生き様を見せてきた。]
だが、それが唯一となれぬかどうか
貴様が何も変わりのない人間かは
イコールではなかろ?
[だから目に留まる、留まらぬはまた違うのだと。
と、個性大見本市な村での話をしたら
本人から個性だけ切り取れば普通の女の子で
仕事が変だっただけと主張された。
我から見てもアイリは冷静に分析も出来る
観察者としての素質を村で感じてはいたが
今の言い様はちょっと勢い感じたぞ?]
[とはいえそれも、我がごく普通の吸血鬼と主張する様に
アイリもそれぐらいの認識でいるのだろうと心に留め
「普通?……嗚呼、う、うーむ?そ、そうか……」と
妙に歯切れの悪い返事となってしまったが。というか貴様水を妙な言い方して売ろうとした者に加担しなかったか?
だがそれもショックを受けた後は忘却の彼方であったが。]
む────
貴様がそう言うのであれば、致し方あるまい。
だが、貴様は何も悪くないぞ。
[言葉の否定をさらに否定し
拳を握ろうとしたもう片方の手を緩め
アイリの頭を優しく撫でれば、拒まれはしなかった。]
[その後の言葉を聞けば、ふ、と笑って]
お揃いというか、似た者同士であるな?
互いに「普段であれば」問題なかったことを
「この時は」気にしてばかりだったようだ。
[明るく話を纏めるアイリに
「良いことなのか悪いことなのか」と苦笑するも
その通り、お互い様ということなのであろう。]
無論だ。遠慮は無用ぞ。幾らでも頼れ。
其処で約束を違え寄り添わずにおるなら
我は外道以外の何物でもない。
[あの日村で交わした約束を忘れるわけがない。
これから先、アイリも大事なものが居るならば
別れが訪れるのも必然のこと。
ましてや今理解出来ずとも
己が歳を取ることもなく周囲が老いて死に、
取り残される様な孤独感を感じる可能性が
無きにしも非ずだ。]
痛みに涙することがあれば側にいて涙を拭おう。
其の者との別れの前に叶えたい約束が有るなら
我も力を貸そう。我が血と存在に懸けて誓おう。
[だが、先輩やら年上やら主人の後に続く
たった一つの言葉に────]
こ、こいびと…………
[まるで尻すぼんで行くかのような声の小ささと
アイリの照れた様な反応に
思わずこちらも頬を赤くしてしまう。]
……改めて意識すると物凄い破壊力であるな。
「こいびと」
そもそもあの時言ったであろう?
「形としては眷属だが
我と貴様は今までもこれからも対等である。
我と共に居ることを選んでくれた貴様へ、
絶えぬ愛を贈り続けよう」と。
それを────答えにしては駄目か?
[少しばかり目をそらし、左手で口元を覆うものの
急激に頭へ熱が上がる心地が引かず
照れを必死に隠そうとしばし無言。]
は!?え、待て待て。
貴様が?したいのか??
というか貴様さっきの照れどこ行ったのだ!?
それとも今の反応も照れ由来なのか!?
そうなのか!!?
[くそう、此奴のドヤ顔は気のせいではなかった!!
もう少し冷静であれば
「貴様棺桶派ではなくベッド派であろうが!」と
ツッコミの一つ入れられたであろうが、
残念ながらその余裕は我から既にログアウト済みだ。]
[己が思いを伝えようと念話に切り替えれば
思いを否定されなかったことに若干安堵し]
……任せておけ。
[アイリからの要望に堂々と声を返した。
なるほど、白スーツ──悪く無いな。
その姿を想像し惚れ直しそうになっていたことなど
当時は想像だにしないことだったが。]
貴様も着てみたい服装は遠慮なく言うのだぞ?
[続けて口にした言葉はアイリにとって
アイリにとって自覚的なものでは無かった様で
どこかしら、ぼんやりとしたように感じる。
本人曰く一人暮らしのうちに抜けたと思っていたらしいが]
ふむ、そうであったか。
我にはまだ残る様にも思えたが……。
我の推測が当たっているのかどうか、
それとも別の要因にあるのか。
それとも我の気のせいなのかどうかは
過ごしていくうちに分かることもあろう。
それに自分の意見自体は
きちんと言えておる方だしな。
[ただ、アイリは自身の考えや主張をきちんと口に出来、
少なくとも芯無く流されるような性質には見えん。
(それを我は非常に好んでおるが)
アイリに初の自覚を芽生えさせたらしいこと、
思わぬところで格好良いと思われたことに
唸る頭と思考は気付けない。]
ふむ……。
[アイリの言葉にしばし瞑目する。
良い案かと思うたが本人は少し違うかもと言う。
確かに染み付いたものが抜けぬばかりか
傲慢さや自惚れを齎せば
本人の幸せにも繋がらぬであろう。]
そうか、難しいな。
だが────
[その後続けるは「何度でも言うぞ」の下り。
まさか直球で伝えた我の悲しみと
悔しさ混じりの本心がアイリを照れさせ
精神力を削っていたとは夢にも思うまい。
しまいには意地悪な言い方はやめろと叫ぶかの様に
止められたので「すまぬ、意地の悪いことを言った」と
詫びを入れ無理して治そうとせずとも良いと伝えたのだが。]
ん?服などで飾り立てるのは
少し違うと貴様は言うたであろう?
であれば精神と肉体そのものに直接働きかけ、
時間をかけてゆっくりとその体と心に
伝え込んだ方が結果的には早いかと思うてな?
何、我は永いこと生きたから忍耐には自信がある。
[次の手段を口にすれば何故かアイリが慌てたような調子で
矢継ぎ早にツッコミと質問を入り混ぜたかのような
言葉の弾丸を次々と放ってくる!]
何、貴様も今や不老不死。
骨の髄まで溶けようと死なぬであろうが。
まあ骨の髄まで溶かすと言うのは
流石に比喩であるが。
[だがアイリ、この反応を見ると
我の次案は如何にも予想外と云った感じだな……!?]
────冗談だ。
そこまで突っ込まれるとはな。
[実際はかなり本気だった。
頭の中の『アイリでろでろ甘やかし計画』は
この間プランEまで実際練られておったのだが
…………これはアイリ怒るフラグか?>>30
先ほどの言葉を思い出し、近々の報復を覚悟すると]
それぐらい、我は貴様のことを気にかけておるし
甘やかす気満々だぞと伝えたかっただけよ。
[何なら諦めた振りをしてしばらくした後、
何食わぬ顔でこっそり少しずつ行使する手もあるなと
思い直し、冗談の振りをしてにこにこと笑う。
残念だ!懇願は届いたようで届いていなかった!だが実際にやるかどうかは待て未来!!]
えええー!?
色々な人と会ったからー
色々な個性とか、特徴のある人に
会っているかなぁって?変?
[強力な個性がなくては埋もれる、と
そう考えていたからこその発言だった
その人の個性、をどう切り取り
代わりのない唯一の人間になれるかは
他者が決めるものであるとは知らず]
[妙な言い方をして水を売りつけたり
他者を起こす為に三三七拍子をしようとしたり
飴を他人に渡す為に壁ドンしたりと
ここ、普通じゃないだろ!とツッコミポイントなのだが!
残念本人は無自覚である]
そう?
私が悪い訳じゃないなら…
そういうことにするわ!
[手のひらくるくる
この件での判定役ソマリがいいと言うならヨシ!
撫でる手に懐く様に、更に寄って]
でしょでしょう!
そして私もー、約束した通りですから
当然守ります!外道じゃないので!
[とはいえ、だ
今いる大事な人…それこそ家族ぐらいだろうか
自分は家を飛び出した身であるが
兄は吸血鬼の眷属になったからともかく
親はそうではない。いつか別れがくる
そう思うと唐突に、胸がきゅっとした]
そりゃもう当然
私だって眷属でいる気はないですし
恋人ですよー。こいびと!
[そもそも眷属の気でいるのならば
図々しくメニュー要求をしたりなどしない
その辺りは厳しく習っているのだから、尚更
対等だからこそできること]
あ、さては!
あれからそこそこ経ったのに
まだ自覚がないんですか?
[恋人、というワードに照れる相手は
カッコイイ…というよりも、可愛く見えた]
そうですけど!?
照れてる時にしか無駄な暴力とかも
あんまりしませんよ!あんまり!
[たまにやる、照れて相手を軽くぺちぺち叩く動き
それ以外で人を叩いたりなどしてなかったはず
ベッド派でもあなたの棺桶を叩きに行きます!(迷惑)]
まあー、さっきの話ではありますが
やっぱり白いドレスは憧れ?
私、女の子も女の子ですし
[着たい服、と言われてパッと出るものは
一周まわってあのドレス
ただ着るだけではなく、好きな人と
というところが大事になるが
他に着たい服…となると
普通に着られる服、となってしまうのもあった]
はぁ!?
精神と肉体に直接!?!?
いやいやもっとこう!
間接的にで!お願いします!
[骨の髄が溶けたらドロドロの液体になるかもしれない!
そりゃあ、死ぬことはありませんけれども!
プランEまで用意しないで!
ただし時間を置かれると油断する]
?そんなに驚くことか?
確かに個性やら特徴やらで言えば
そういう者達に数多く出会ってきたが。
[強力な個性がなくては埋もれる、
アイリの考えが自身の発想に存在しない故に
アイリの驚くような反応と言葉が不思議で
きょとん、と小首を傾げていた。]
……世に全く同じ存在の人間は2人と生まれん。
生まれ持った風貌、環境。
そこから何を感じどう生きたのか。
またそれをどう感じるかは個々によって違う。
アイリの人としての生も、今も
貴様にしか無いかけがえのないものであり
今の貴様を形作ってきたものであろう?
誰にも真似出来ず、誰にも奪われぬ財産だ。
[そう、当人の個性をどう切り取り見るか。
唯一の判断は自身でも出来ようが
他者もまた往々に思うことなのであろう。
我が彼奴を唯一掛け替えの無い存在と感じたように。]
[確かに挙げ列ねたらツッコミポイント満点だな!?
というかそんなに色々してたのか!?]
むしろどこに悪い要素があるというのだ……。
[惚れた弱みもあるやもしれんがな。
まるで懐くように寄った姿を見て、
撫でる手が一層大切なものを大事に扱うかのように
その優しさを増した。]
────うむ。
[「外道じゃ無いので!」と元気良さげに言うた態度が
ふと、翳りを落としたように見える。
親兄弟(兄は眷属であったと知れたかどうか)に加え
その後次第では友が出来る可能性もある。
意識してしまったのであろうか、
翳りのような態度を感じ抱き寄せようと腕を伸ばす。]
─────おいで。
[だが、次の言葉に少しばかり面食らって]
分かった、分かったからそう連呼するで無い。
貴様が対等を意識してくれているのは嬉しい。
[まさかメニューの要求がその一つなのだと
人外に仕え信奉する人間の家系に疎い我は
恋人という言葉の連呼に少しばかり頬が熱くなる。
が、彼奴はまたしても(?)爆弾を落としてきよった!]
────!!
ち、違う自覚はあるわたわけ!
その 「こいびと」の響きに慣れてないだけだ……。
何せ恋をしたのはこれが初めてでな……
その、いざ意識をすると 恥ずかし い
[まさか我の照れ姿が
可愛い認識されてるとは夢にも思うまい!
人間の恋愛バイブルとやらに目を通したつもりだが
こうして相手に突かれた時の対応はどうすれば良いのだ!?]
…………ええい忘れる!忘れろ!!
[我の照れ度生涯TOP3にランクインしかねんなこれ!]
待て待て、やはり貴様あれは照れ由来なのか!
あんまりって何だ、あんまりって
[何せ身長2mの我が使う寝床用棺桶は
既製品が少ないため特注品。
そうバンバン壊されては発注が大変な上
届かぬ間は居間のソファか特注巨大ベッド睡眠と化す!]
つまり、暴力を振るう時は照れた時だと。
ほう……覚えておこう。
[我は アイリの豆知識を 手に入れた(?)]
年頃の娘であればその思いは
何ら可笑しくあるまいよ。
だからこそ我は言うたのだからな。
[いつ頃からか白いドレスが持て囃されるようになった。
娘達の一部にとってあの白は憧れなのだろう、
愛するものの横で袖を通すことが。
とはいえ普通に着られる服でも言われれば工面したぞ?]
では、貴様の心の準備が整った時にでも
仕立てるとしようか。
貴様の白に、我の白が立ち並ぶ。
……さぞや横の貴様は美しい眺めであろうな。
[白スーツの話を思い出し、
アイリのドレス姿を想像する。
クク────生涯忘れ得ぬ記憶になりそうだ。]
ククク……間接的にか。
考えておくとしよう。
[なるほど、時間を置かれると油断するのか。
まあ今はその反応が観れただけで良しとしようか。]
……俺を連れてかない理由は。
[眷属としてアンタの護衛も兼ねてる身としては
自身が苦しむとわかって一人向かう主の考えに
不満と怒りを向けて、念話で突き刺す。]
アンタ、演技が下手くそなんですよ。バーカ。
何年も生きてきたんだろうが。
[不敬ゼリフだろうけど何だろうと関係ねえ。
心配させないように言ったつもりでも>>70
あの反応、絶対心配されてますよ。>>75]
……着替え、
忘れずに持ってってくださいよ。
万が一怪我が治る体質でも
服が破損してりゃバレますから。
[傷付けたくないんでしょ?と呟いて。]
帰ったら紅茶淹れて出迎えてやりますよ。
[かつて俺を眷属にし、その報告をした夜会兼式典で
吸血鬼達のしきたりに慣れぬ俺を守るよう
堂々たる風格で立ち振る舞ったアンタの背中を覚えてる。
そして今日、アンタはまた同じことをするのだろう。
今度はアイリさんを守るために。]
……御大に、話したいことがある。
[連れて行かないということは、
セオにも話せないことだと暗に示して。
念話に滲む怒りや不満にも、敢えて何も言わなかった。]
何年生きようが演技の巧さとは比例せんわ。
人間の役者達が証明してるであろうが。
[己の演技が下手を打ったことは
我も重々悟っておるわ。]
分かっておる、替えは持ち出そう。
[当たり前だと呟きには即返事を返して。]
────フッ、
貴様珈琲派であろうが。
[いつも夜闇の出迎えは珈琲を淹れる彼奴が
紅茶を淹れると口にするとは。
彼奴は彼奴なりに気を遣っているのだろうか?]
渋目のやつで頼むぞ、とびきり濃いのをな。
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