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[意気込んでのキスなんて、すんなりうまくいくわけがない]
──ふっ
[一気にやればいいと唇に触れるその直前、止めてた息が漏れてしまい、吾はそこで動きを止めてしまった。
そのまま唇を触れさせればいいというだけの話なのに、男の顔を前にして吾は
接吻とは、唇を合わせるだけでいいのだったか。
いらぬ思考を挟んでしまった。
そうしてそれは、小物にも伝わってしまったようで]
[まあ、さんざん茶化されることになった接吻の作法は小物から聞けたので、それも怪我の功名と言えようか。
さあ、今度こそ、教わったとおりに唇を重ねて──…
それから下唇を傷つけないように噛み、舌を口内に滑り込ませることにしよう]
──っ、ふ… んっ
[内部からの刺激もあって、また男の口内の感触に、また己の行動に羞恥のあまり、意識が飛びそうになるけれど、
ここで気絶しようものならどうなるかなんてわかりきっているものだから、必死に堪えて舌を這わす。
男の呼気さえ貪るように唇を重ねなおすたび、リップ音混じりの水音がつなぎ目から耳を侵す。
目の前の男から抵抗があったとしても、そういうものだと吹き込まれているから、羞恥と未知の快楽に思考を侵されつつある吾は、男の口内を舐るのを止めることはしないだろう]
[なんとか男を開放できたのは、吾が腰砕けになって立てなくなる頃であったか。
べしゃりと崩れ落ち、息も絶え絶えになりつつも、なんとか小物に体を渡すことは防ぎつつ。
こんなに大変なことをしていたのだから、先程の吾が意識を失うのも仕方がないことだろうにと、小物に向かって悪態をつくのだった*]
[ 律動を伴う言葉に快楽を刷り込まれる。
感覚が遮断できないのは、あまりに深くつながっているせいか、あるいはギィの方で何か送り込んでいるのか。]
あ、あ、ああ、あ
[ 懸命の努力も虚しく、いつしか甘い喘ぎをもらすばかりとなって、肉体の交歓に奉仕している自分がいる。
腰を揺らして奥へと誘い、突き上げられて獣の呻きを漏らす。
そのすべてを見られている。
死ぬほど恥ずかしいことのはずが──気持ちいい。]
[ 茎立つものに冷たい手が添えられた。
それもまた、官能の源であると。
形だけ模していたはずのものが彼の手の中で脈打ちはじめる。
かさを増し、形を変えてゆくそれを、つい凝視してしまった。]
こい、 とは?
[ また逃走劇を繰り返すつもりかと迷走する思考の中で戸惑ったが、ギィの手管は優しくも容赦なく導いてゆく。
自分を穿つギィの熱も呼応しているのがわかった。]
[ こんなもの、制御できるはずがない。
壊される── (
ギィっ、 もう …──!
[ 請い求めれば、ひときわ大きなうねりに持ち上げられ、視界がくらんだ。*]
[唇が近寄る。自分でいいと言ったくせに、吾様ほどではないとはいえ経験豊富といえないからやっぱり緊張する]
……。
[大人しく目を閉じて待っていたけど触れる気配がなくて、そろりと目を開けると近い距離で硬直したように固まっているのが見えた。
どうしようこれ。こちらからするべき?
でも下手なことをすると、また気絶してしまいかねない。
どうしていいのかこちらも固まったまましばし]
[ふ、と唇に息がかかった。それこそ、今にも唇が触れそうな距離。]
――?!
[ふにゃと力が抜けそうになる。今まで比較的平気だったのに…一気に血が上り、後ろに逃げそうになるのだけど]
っ、ん…
[唇に柔らかいものが触れた。キスした!いやいいと言ったのはミヒャエルなのだけど。
逃げない、に、げ…ちょ]
ふ…、ぁ、ん…
[優しく唇を噛まれ、力の抜けた口内に、まさかの。舌、舌が]
ひ、ぅ!!ゃ、あ……
[まさか。あちらの彼ならともかく、こっちの彼にそんなことをされるなんて考えていなかった。舌にざらりとした柔らかいものが触れてぞくりと背を何かが這い、慌てて逃げるけれど狭い口の中では逃げる場所なんてない。
再び追いかけてきた舌が舌に絡みつき、その間も呼吸を許さない必死さで何度も何度も唇を重ねる。その度に信じられないくらいに音が響いた。
信じられない。信じられない、こんなの。でも。
嫌じゃない…というより]
――っ、も、む…
[無理、という訴えは唇で塞がれた。酸欠でぼんやりしてくる…信じられない。けど、きもちいい…無理、と、もっと、が混ざりあってもうなんだか分からない]
[結局二人して崩れ落ち、息も絶え絶えになった。緩く彼の背に回していた腕が一度も離れなかったのには最後まで気付かないまま。
しばらく必死で息を整えて]
――、どうしよう。きもち、よかった…
[ぽつり、本音が洩れた*]
[何もかも初めてだという顔をする彼は、おそらく自慰もしたことはないのだろう。
つまりは全てが処女地であり、全てはこの手が開拓する場所だ。
快感の路を開き、官能の沃野に雫を降らせ、恍惚の頂を極めよう。]
愛しい子──
おまえはこんなに、私を熱くする。
[熱の無い身体に熱が生まれるのは、愛しさに満ちた時だけだ。
純粋な魂が初めて咲かせた花は、性愛のなんたるかを知り尽くしている夜の生き物をも魅了した。]
[求める声の切なさは、愛しさの閾値を振り切って欲望を溢れさせる。
自身の快感の制御も忘れて、溺れるように貪った。
深く深く突き上げた先で、臨界の火花が散る。]
――― いくよ …ッ !
[掠れた声で告げ、彼の手首を押さえこんで精を解き放つ。
絶頂の歓びは、長く尾を引いた。]
[やがて、穏やかな失墜の感覚と共に、彼の身体に胸を重ねて伏す。
猫のように髪を摺り寄せながら、彼の頭をゆるく抱いた。
繋がった部分はまだ熱を持っているが、しばらくはこうしていたい。*]
[悪態をつく吾様に言うべきか言わざるべきか。
いや、だって、あれは吾様がわるいよ。吾様の聞き方が悪い。
ほとんど力が戻ってるってことを伝えなきゃいけないのに、吾様は復帰できそうもない。
それなのに俺に主導権を譲ってくれないので、なにもやれることはないと──…]
……吾様
[不貞腐れていたら、ふいに部屋の中のなにかが動くような感じがして。
それを吾様に告げたなら、くれぐれも無体は働かないようにと言いつけられた上で、体の主導権を与えられた。
吾様は何かを探って備えようとするつもりらしい。
それが館の主からの伝言>>33>>34の、前兆であったと俺達が知るのはそれからちょっとだけ後の話]
[俺は吾様じゃないから、崩れ落ちたままの状態から起き上がることが出来るのだけど。
背に回された腕を離させたくないんだけどどうしよう。
なにかに備えるなら起き上がらなきゃいけないんだけど、一生懸命息を整える君が可愛いので離れたくないんだけどどうしよう。
拘束を解いてもらった方がいいんだけど、吾様じゃなく俺が話してそれが叶う気がしないんだけどどうしよう。
吾様の口調真似するにしてもなんかめんどくさい言い方をするってぐらいしか思いつかないし、話してて面倒になりそうなんだけどどうしよう。
そんなことをぐるぐる考えていたら、可愛い台詞が聞こえたんだけどどうし──…
吾様への言い訳が思い浮かばないんだけどどうしよう!]
[ 望みはすぐに叶えられた。
肉体が頂きを極わめ、魂はさらなる法悦へと投げ出される。
手首を拘束される圧さえ繋がりを感じさせて焦がれた。
これを知ってしまった以上、自分は ──
仰け反り、墜落した。]
[本音を零す君へ、触れるだけのキスを落としたら君はどんな顔をするのだろう。
一度じゃもちろん足りないから、二度三度と、唇で君に触れたら、どんな反応をするのだろう。
どんな反応をするにしても関係ない。
考えなかったことにするなんてありえない。
というか、もう、しちゃったからね!]
[熱を吐き出して、ギィもまた至ったようだ。
脱力した身体を重ねてくる。
その肌は、今は、冷たくない。体で分かち合ったものは、確かにあるのだ。]
── …、
[余韻をあじわうように腕をまわしてくるギィから顔を背けて、乱れた息を押し殺す。
体内でいまだに痙攣する肉が、咥え込んだ固さがそれをむずかしくするけれど。*]
[そんなことをしてしまえば、きっと今の俺が俺の方だっていうのは君にはバレてしまうだろう。
もしもダブルノックアウトについて問い詰められたら、やったのは吾様だって言ってしまうし。
キスを教えてほしいって聞かれたから教えたよ!とも言ってしまおう。
だって、あれは吾様の聞き方が悪い。
さっき起きた事とか、君にされた事って聞かれたなら、それはちゃんと答えたよ!]
[言葉が零れだしたのは、ほぼ無意識だった。だから自分が何を言ったのかなんて覚えていなくて、だから目の前でそんなことを考えられているだなんて考えもしなかった。
また唇に柔らかい口付けが落ちる。さっきとは違う、宥めるみたいなキス。
――きもちいい。
ちゅ、ちゅと連続で落とされる唇を目を閉じて受けて、あれこれはどっちだろう、と微かに考える。でもどちらであっても思いを込められた口付けはきもちよかったから、こっちからも少し長めに触れるだけのキスを返そう]
[息を整えて少しは戻ったけど、やっぱり力の入りきらない体、間近なままでさきほどキスに到った理由を聞こう。触れるだけ、という話だった筈なのに、つまり吾様は目の前の彼に騙まし討ちをされたらしい。合掌。
これは怒るべきなのだろうか。けどどうにも怒る気になれない。相手の体ごしに回した手で、相手の両手を戒めるベルトの存在を確かめるみたいに、ベルトと肌の合間を指で辿り――その戒めを解く。もういらない気がしたから。]
…、
[どう言えばいいのだろう。今となっては。あれだけ否定しておいて。
嫌じゃない、という言葉をそのまま伝えるのは言いにくいから、どうやって伝えたものか。悩むように唇を開きかけたままで、でも言葉は出てこない]
[抱え込んだ頭がそっぽを向く。
その反応までもがまさに初々しくて、耳朶を軽く噛んだ。]
とても良かったよ。
おまえも、喜んでくれたようだ。
―― ああ、でもおまえのここはまだ私を欲しがっているね。
続きをするかい?
[腰を揺らして快楽の熾火に息を吹き込む。
このまま彼と再び性愛のるつぼで溶けあうのは魅力的だけれども]
………。
[無粋な訪問者の接近を感じ取って、小さな息を吐いた。
どうやら楽しみは暫くお預けのようだ。]
惜しいけれど、またあとで、だ。
零さないように気をつけなさい。
無理なら、これをつけておくといい。
[何をするかの説明はしなかったけれども、身体をゆっくり離していけばわかるだろう。
己を抜き出した後の空隙に、素早く小さなプラグを差し込んでおく。
闇を喚んで形作ったものだ。自在に形を変えてぴたりと嵌る。]
これを。
[体を離したあと、これも闇から織り出した大きな布を彼の上に広げ掛けた。
身にまとえばガウンの形になる。
同じものを自分も羽織って帯で止め、近づいて来るものを待った。]
[ 耳朶を甘噛みされるだけで、身体に電流が走ったようになる。
効果付与は自分の十八番だというのに。
続きをするかと囁かれて、男を包み込む鞘と化した肉洞がキュッと窄まる。
恐怖と表裏一体の欲望。
職業柄、強姦に関する知識はあった。
望まぬ性交であっても、肉体は傷つかぬよう防御反応を示すのだと。
拷問されても勃起はするのだ。
これもきっと、そういうものであると、言い訳しなければ正気でいられそうにない。]
[ 反応を確かめたかっただけなのか、ギィは楔を抜く。
またあとで、との言葉に血がのぼった。
治療のつもりではないだろうが、何か代わりに差し込まれる。
裡でするんと動いた。
かろうじて声を抑え、足をおろす。
関節が軋んで、今までどんな無理な体勢を強いられたまま激しく動いていたのか、あらためて思い出した。]
[口撃の代わりに枕を投げつけようとしたところへ黒い布が降ってくる。
上質な肌触りのガウンだった。
彼とお揃いというのがいささか難だが、さきほど影たちがだしてきたハロウィン・コスプレのような衣装よりはまともかもしれない。
いや、これは屋外で着るべきものではないし、扇情的だ。
横目で見れば、ギィは居住まいを正して何かを待つ風だった。]
それともはやり、先ほどの続きがしたいかい?
[置いた指をつと滑らせて下肢へと差し向ける。]
ここはまだ、疼いているだろう?
[彼の中に忍ばせた闇に呼びかけ、小さく揺らした。
悪戯な指先の動きに合わせ、左右に揺れる。
熱を思い出させるためだけのほんの少しの動きで、指を離した。]
もう透明化はとけている。
[続きをしたいなどと思うものか。
あんな狂おしいこと、もう二度と必要ない。
自分が自分でなくなるのが、いやだ。
そう思う端から、身体の中で蠢動するものに屈してしまいそうになる。
いささかきつく帯を結んでベッドを離れた。]
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