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[やり直しを命じられた子は懊悩と葛藤の中にいたようだったが、やがて義務感が羞恥を上回ったようだ。
従順に後ろを向き、肩を落として腰を上げる。
ねだる言葉は先ほどよりも卑猥なもの。
震えているのがまた可愛い。]
いい子だ。よくできたね。
おまえがそんなに可愛くおねだりするものだから、
みなもおまえを喜ばせたくてたまらなくなったようだよ。
けれども今は私が触ってあげよう。
おまえはわたしの可愛い子だから。
[膝をついて腰を上げた我が子の秘所は、ちょうど目の高さにある。
顔を近づけてじっくりと眺めながら、舐められて濡れた指を伸ばした。]
[今も機嫌よく先を揺らす尾の付け根、闇を飲み込んだ穴の周囲をぐるりと指で辿る。
そのまま指を滑らせれば、しどけなく垂れている双つの嚢と、未だ眠ったままの柔茎に触れた。
敏感な場所を指の腹と掌で柔らかく揉みながら、内側に入っている闇をゆっくり波打たせる。
弱い刺激を与えておいて、どこからか一枚の黒い紙を取り出した。
手で押して足を広げさせ、その間に紙を置く。]
これからこの子が、絵を描いてくれます。
見事描きあがりましたら、どうぞ拍手を。
[見守る群衆にむけて芝居がかった声で告げれば、どよめきが起きた。]
寵…
[魔物が慰みに弄ぶための、奴隷ですらない文字通りの玩具か。
胸の痛みの中で、決して逆らえない運命を思い知る]
悪趣味、だ
早く──飽きて棄てるが、いい
[上げさせられた顎の先、嗜虐の笑み浮かべる魔の顔を見るまいと瞼をきつく瞑った。
抵抗も嘆きも痛みすら戯れの種だというのなら、せめて遊びがいのない玩具になろうと心に定め。
罵りの言葉を呑み奥歯を噛んで体を強張らせて、抗わず従わず、何をされようとも、と]
[愚かしくも愛らしい泡沫の決意など、打ち崩す過程を楽しむ程度。
我らはより強い反応を引き出す痛苦を探り出し、啼き声のバリエーションを収集し。
流動鉱石の受肉が壊れて絶命すれば、再生の力を流して新たに其の形蘇らせる。
素体の記憶が衰弱しきって感覚が遠くなってしまえば、また王によって魔力が注がれるよう強請った。注がれる灼熱もまた喜ばしいもの]
『傑作だな、本当に
私はお前と一つになれ、また新しき遊びを得たのだ
長き退屈な時において、お前に見出された以上に嬉しいことはない』
[陰惨な寵愛が人形に注がれる、
それはとりも直さず私が我が王に寵愛され、私が我が王を愛でるということだった]
[ツィーアと共に、人形の身体を幾度も探索した。
反応を見せないのはいつだって最初だけ。
どこを突けば身を捩るか、どこを貫けば声を上げて身体を震わせるか。すべてを知り尽くしたと思っても、まだ先がある。奥が深い。]
おまえと共に楽しむのは我の歓びだ、ツィーア。
おまえと共に世界を探求するのはなお良い。
我らは出会うべくして出会ったのだな。
退屈であった時など忘れ去るほど長き時を、
我と共に歩めばよい。
[その傍らには、人形もまた常にいるだろう。
あれ程に愛しく素晴らしい玩具を、飽きて捨てるなど*ありえない*]
[親が褒めてくれるのは、こんなときですら嬉しい。
けれど、見物人の欲望を示唆する言葉を続けられて、身体を固くする。
皆の相手をするのは厭です、と言いかけた矢先に回避策を示されて、ほっと力が抜けた。]
んぅ…っ!
[安堵するのを読まれていたかのように、双果を握り込まれて肩が跳ね上がる。
衆人環視の中で達かせるとの宣言に、弱々しく呻いた。
萎えたものを晒しているのは情けなくもあり、かといって首輪をつけられて熱り立っているのも恥ずかしいジレンマ。]
[あれだけ濃密な愛を交わした後では、粘膜が擦れて痛いだけだろう──と思うのに、滑らかな指で揉みこまれれば、じわりじわりと快感が湧いてくる。
足の間に広げられた黒い紙に、蜘蛛の糸が垂れるまで時間はかからなかった。
勘所を熟知した相手に身体の外と中から扱き上げられて、喩えようもない気持ちよさが蜷局を巻く。
見られているという自覚が意識を滑り落ちてゆき、無防備な喘ぎが洩れた。]
あ、 ぁ、 いい だめ、 達く──…!
[ついには自らその瞬間を教えてしまい、浅ましい獣の姿勢に掲げたままの腰を痙攣させながら欲を迸らせた。
一面の黒に散る白は、まさに落花狼藉の態。]
[始めこそ葛藤に凝り固まっていた身体だったが、触れてやれば次第にほどけていく。
手をかければかけるほどに柔らかく美しく開く艶花。
膨らんだ中心から蜜を零すさまは、どんな蝶をも魅了せずにはいられないだろう。
はたり、はたり。透明な雫が黒い紙の上に銀糸を織りなす。
滴る喘ぎは色を増し甘さを増し、練るほどに高く細く悦びを奏でる。
足の震えが腰の中心にまで達すれば、絶頂の声が迸った。
一面に振りまかれる白。
それは歓喜と名付けられるべき、一幅の絵画。
紙を黒御影の上から取りあげ、余韻に震える鈴口に押し当てて落款とすれば、絵の完成だ。]
さあ。見事な絵が描きあがりました。
どうか我が子を褒めてやっていただきたい。
[鎖を引いて正面を向かせ、絵を示して声を掛ければ盛大な拍手と歓声が上がる。
だが満足の顔で手を叩く群衆の姿は次第に薄く透明になり、やがてすべて消えてしまった。
術の効果は、ここで終了だ。]
お仕置きは、堪能してくれたかい?
[笑み含みながら我が子の顔を引き寄せ、耳朶に口付ける。]
[快楽に翻弄され涙を流しながらも喘ぎ続ける少女に、魔王の責めは激しさを増していく。胎内を陽根がかき混ぜ、男を知らぬ雌肉へ魔王の形を覚え込ませるように蹂躙しつづける。肢体を拘束する茨はそのたびにぎりりと引き絞られ、棘が肌に引っ掻き傷を作っては治癒されていった。]
くくく……ただの気持ち良さではあるまい?
今お前が感じているのは、肉の快楽だけではない。
敗北し、辱められ、凌辱される事の悦楽だ。
これまで味わったことの無いものであろう?
白昼の野外で純潔を散らされながら、喘ぎ声を上げてしまう程。
[ じゅぷりと水音を響かせ、肉の杭を打ち込んだ。
意識が蕩けつつあるリミテッドへも、はっきりと理解できるような言葉で囁きかける。]
――我が言葉に従えば、何度でも。
この悦楽を与えてやろう。
さあ……おかしくなってしまえ。
[そうして、ある言葉を囁きつつ。緑の触手に宙吊りにされた少女を、人形の如く揺さぶり、高めていった。]
[ ――その、ある言葉とは。
快楽で朦朧とする感覚の中、姫騎士自身の記憶には明確に残らないかもしれない。しかし、無意識の欲求には間違いなく訴えかけるであろう言葉。]
――お前はこれから、9度。
我に屈する喜悦を味わうのだ。
目覚めるたびに、凛とした姫騎士の気高さを取り戻して。
だが、身体は忘れる事が出来ぬ。
強き者に平伏す安逸、虐げられる快楽、辱しめられる悦び。
[それは紛れもない呪いの言葉であった。呪言を成就させるために、魔王は自らの精を少女の奥深くまで注ぎ込む。]
そうして、10の敗北を数えた時。
其方は我に隷属する姫騎士として、新たに目覚めるのだ……
[どくり、震えと共に放たれる熱い精液。
やがて、力を失った少女を抱え、魔王の姿は中庭から消えた*]
(そうだ・・・私もう敗けてるんだ・・・)
[目まぐるしく叩きつけられる快楽は長年望んでいながらも適わなかった自分の夢、流された意思はその言葉に更に深みにはまっていく。
白昼の最中その拘束は恥ずかしいけれど、どうしようもないくらいに気持ち良くって、もう戻りたくない、ずっとこのまま流されていたいと思えてしまうほど暴力的な快楽は身体の隅々まで浸透していた。]
欲しい・・・ おかしくなりたい・・・
もう何もかも忘れさせて―――・・・
[使命を放棄してしまう罪悪感ですら消して溺れたくて、迫り来る大きな波に身を委ねた。
何もかもどうでもよくなって、チカチカと眩暈がし、真っ白に変わる。大きく身体を仰け反らせながらその衝撃を一身に受け止めてしまうと、パクパクと魚のように息継ぎをしながら痙攣を繰り返した。]
[薄れていく意識、囁かれる言葉の意味すらもう理解できないほど快楽に踊らされて余韻に身を震わせる。
胎内にどっぷりと精液を受けながら、私の意識は遠ざかっていった。
ぐったりとした身体、呪いを受けたことなど私は忘れているかもしれない。私が目覚めるのはそれから半刻ほどかかっただろう。*]
―半月後 / 魔王城・地下牢―
[リミテッドが魔王により純潔を奪われてから、およそ半月ほど後。
囚われた姫騎士の姿は石造りの地下牢の中にあった。
独房というにはずいぶんと広い牢内。
大きな鏡や吊り枷をはじめ、様々な器具が配置されている。
壁際のベッドは、そこだけ王宮の寝室から切り取って来たかのように高級なものだ。]
[ そこは、単に虜囚を閉じ込めておくだけのための場所ではない――明確に言うならば、調教を行う為の地下牢であった。
それも、淫靡で嗜虐に満ちた、背徳的な調教を。]
―魔王城・地下牢―
[ 地下牢の扉越しに足音が届き、やがて鍵が開錠される音。
続いて姿を現した魔王は、リミテッドの姿を視野に捉える。首輪から伸びた鎖は壁へ繋がり、彼女の行動半径を制限している。その様子に、前に訪れた時と変わりはないようだった。]
……ご機嫌いかがかな。姫騎士どの。
[ 彼女が身に着けさせられたボンデージはあの日から変わらぬまま。脱ぐことを許されるのは湯浴みの際のみ、その際も無論、牢から出ることは叶わなかった。]
これで、何度目の訪問だったかな。数えているか?
[ 国王から拝受した剣は無論、姫騎士の手元にはない。水晶のような直方体に封じられ、石壁の高い一角に埋め込まれていた。
魔王が宣告した、"目覚めるたびに騎士の気高さを取り戻す"為の一助として。]
さて……今宵はどのように、其方を調教してくれようか?
鞭が良いか……木馬が良いか……針や蝋燭なども良いか。
あるいは偶には、城下町を散歩に連れ出してみる、か。
[ 独り言に告げながら、魔王の視線は囚われた少女を覗き見る。
いずれも、既に一度は行ったことのある調教だった。
彼女の反応しだいで選んでみようか、という気分になっていたのだ。
――いずれも芳しくないようであれば、その他の責めをも。]
……くくく、そう警戒するな。其方の望みを叶えてやろう、と言うつもりなのだよ。淫らに落ちつつある姫騎士への褒美として、な。
[ そう魔王は笑う。どのようにであれ、淫虐に満ちた行いがやがて姫騎士に与えられることは疑いようもなかった。*]
/*
我ながら、長っ!てなってしまったけれど、半月後に時計を進めるよ。
リミテッドが記述してくれた半刻ほど後に意識を取り戻した時に、首輪を嵌めてしまったことにしたいのだけど、ログが錯綜しても何なので、中会話でそのようにさせて頂きたく。
[コツコツと足音が地下牢の中へと響き渡る―ー。
隅で項垂れその音を聞く度に怒りと悔しさがこみ上げる。
呪いは私から普通の女の子とは少しだけ違っていた変態的穢れた願望を薄め代わりにプライドだけを高めていった。
都合の良いように無意識の中だけに行為に対する悦びは存在するようになり、身体は魔王の意に沿うように感じやすさだけを残されている。
それなのに意思は快楽を受けるほど尊大さと虚栄心が高まるように作用するようになっており、その限界は自らの限界を超えたときか魔王の気分によって命令されるまではけして折れないようにされてしまっている。
しかし、それを自分では気づけないようにもまた巧妙に操作されているのだ。]
・・・・・・・。
[見上げれば一日たりとも忘れることの出来ない王からの大切な預かり物、見るたびにこんなところで捕まっているわけにはいかないと勇気が沸き立ち、今日こそは負けないと屈辱の日々に奥歯をかみ締める。
牢が開錠されて魔王の姿を見るたびに私はきいっと侮蔑の目を向ける。]
いつも最低よ・・・こんな格好でこんなところに閉じ込められて!!
何が調教よ!!あのときはおかしくなってただけ!
あんなもの・・・誰が受け入れるものか!
[どれもこれも自分を狂わせた汚い手、淫らに喘いでしまった記憶は、目覚めるたびにあれは本当の自分じゃないと言い聞かせて否定する。褒美と言われても怒りに打ち震えるだけ。心底から魔王を殺してやりたいと感情は作用する。]
私は淫らになんか落ちてなんかいない!
褒美?ふざけないで!
この首輪さえなければあなたなんて・・・
[笑っているその顔をすぐに殴りたくて首輪に指をかけて壊そうとする。外せないとわかっていても抑えることが出来なくて、また屈辱的な行為をさせられたくなくて壁に背をつけながら必死に鎖の音を鳴らす。*]
[沸き起こる拍手が、しとどに濡れた身体に響く。
これでお役御免となるだろうか。
興奮した客人たちにこの先を求められる前に、燻り疼く身体がそれを許容してしまう前に、早く首輪を引っ張って立たせてもらいたい──
そう願うさなかにも、静寂が部屋に戻り、空気の温度さえ変えてゆく。]
…消え た?
[パチパチパチと最後まで残った拍手の主は、種明かしをして微笑んだ。
すべて幻影だったかと溜め息をついて睨みつけるも、頭と尻でピルピルしている黒い部分はいまだにそのままで、顰め面も一向にサマにならない。
幻影でなかった方がいいのかと問われれば、即座に却下した。]
こんな俺を見ていいのは、あなただけです。
[小声で付け足し、引き寄せられるままに、その唇を軽く噛んでやった。
撫でられすぎた猫が不意に荒ぶるごとく。]
―魔王城・地下牢―
[侮蔑の視線と罵声の声。その主であるリミテッドへ低く笑む声を返し、魔王は牢内へ足を踏み入れる。]
くくく、そのように歓迎されては、我もまた愉快が増すというもの。
[ 彼が地下牢を訪れるのは、これで9度目。
初めてとなる離宮の中庭を加えれば、10度目の対面であった。]
最低と言いながら、涙を流して我に絶頂を哀願するのは何処の姫騎士であったかな?
おかしくなりたくないと泣く声も、おかしくして欲しいとねだる声も、我の記憶にははっきりと残っているのだが。
[ 笑いつつ、背を庇うように壁へ身を寄せた少女へ手を伸ばす。
これまでに行われた調教で開発されていった彼女の身体は、触れていく魔王の手つきに否応なく反応してしまうだろう。
肩から首へと撫でて、壁に繋がった鎖の錠前を魔力で外した。]
ふふ、この首輪がなければ?
……主を失った飼い犬が、どうなってしまうことか。
数日前、夜の城下で教えてやったと思うがな?
[ 口にしたのは、夜の城下町で行われた調教の一幕。
夜行性の魔族も多い繁華街は深夜でも喧騒が響き、その中にボンデージ姿で連れ出された少女は格好の好奇の的となったのだ。]
何十人もの視線が食い入るように、お前を見ていたぞ?
魔族の基準から言っても、美しい娘なのだからな。
[ リミテッドの鎖を引いているのが魔王と知れれば、手を出してくるような不届き者こそなかったものの――只の好き者であれば、少女はたちどころに輪姦の贄となっていたことだろう。]
――が、今宵は。
其方にとって、最後の夜となるかもしれぬ。
心して、味わうのだな。
[ 片手に鎖を持ちつつ、もう片手は無造作に、少女の乳房を掴んで揉みしだく。勃ち上がる乳首の形を掌で押し潰すようにしつつ、やがて地下牢の中央へと鎖を曳いて進んだ。*]
― 召喚されし異界の疾風の勇者 ―
「ほんっとーに、しっちゃかめっちゃかだねえ。混沌の王が三人くらい居る感じ?」
『ウェル、それ割と冗談になってないわ』
「やっぱり?」
[ そんないつもの漫才?を交わしている疾風の勇者と風妖精の前から、援護頼むの一言を残して>>273振り返らず翔け出す疾風の子が一人 ]
「うん、任せて」『行ってらっしゃい』
[ 危ないなどと案じはしない。彼が振り向かずに翔けるのは、信じているからだと知っている ]
~Assuefactus tornado!~
[ 渦巻く風が、翔ける疾風を阻もうとする魔の軍勢を薙ぎ払い、風纏う剣が閃いて瘴気の闇をも祓った ]
「『行けー!星司!』」
[ 二つの声が重なって、異界の地にあっても揺るがぬ想いに紡がれた「始まりの風」が、疾風の子を包んだ** ]
[子供の不意で可愛らしい逆襲に笑いながら、その体を抱えて再び闇の中へと身を躍らせる。
現れたのは城近くの森の中。
木々や下生えの茂みが鬱蒼と生い茂る中、周囲から隔絶された空間には星が降り月光が注ぐ。
柔らかな苔がみっしりと積もるその場所は、城主のお気に入りのひとつだった。
厚い苔の寝台に我が子を横たえ、肌を重ねて覆いかぶさる。
二人を包むのは、漆黒の衣一枚。]
ここからはご褒美の時間だよ。
"
そうだったね?
[確認したのち、唇を重ねる。
どこまでも甘い口付けは、今度は噛みつかれることはないだろう。]
[望まれた通り、あるいはそれ以上に我が子の願いを叶えてやった。
肌を吸い、柔らかな場所に牙を立て、赤や青の文様を我が子の白い肌に捺していく。
頭上に輝く星空をそのまま肌に転写したように、真っ白なキャンバスに無数の唇紋が散りばめられた。
無論それは人の目に触れぬところ、余人の目には決して触れないところにまで及ぶ。
それらのいくつかは暫く消えずに残るだろう。]
愛しているよ。私の大切な子───
[愛を囁きかわし、抱き合って穏やかに互いを感じあう。
ここには、夜を追い払う無粋な太陽はない。
望む限り、求める限り、いつまでもこうしてふたりきりの幸福な時を*過ごせるのだ*]
今日こそ・・・今日こそは・・・
[もう何度目だろうかこの言葉も、会う度に最初私は魔王の首を絞めて殺そうと考えている。
それが私のここにきた理由であり使命なのだと何度もあの剣に誓いながら]
今日は違う!!私は絶対に屈したりしない・・・
哀願なんて死んでもするものか・・・
[忘れて消したい屈辱的な科白、屈した自分が信じられなくて終わるたびに何度も自己嫌悪する。
近づく魔の手、振り払おうと最初は跳ね除けるけれど、肩へと触れられると意思ははっきりしているのに不思議と金縛りのように身体が固まって力が入らなくなる。
触れられると身体は自然と叫びだす。刺激を求めたくなっていくその気持ちに耐えながら魔王の手を掴む。]
私に触れるな!!くそおっ!
[魔王に触れられてしまうと実質何も出来ないような状態にまで身体は反応してしまう。まだ刺激を受けてもいないのに下半身は洪水のようになってしまい、乳房は張りを見せて先端を尖らせていく。ゾクゾクする気分にさせられながらその首輪を外されると、はっとなった驚いた顔で魔王を見る。
それは意外な対応だったからだ。]
―――・・・!?
[しかしすぐにその理由を知る、魔王の言葉に恐怖したあのときの光景が蘇る。一番辛かった野外での出来事、衆目に晒されて身悶えた含羞。]
聞きたくない・・・黙りなさい!!あんなの・・あんなの知らない!
私じゃない!!
私は飼い犬じゃない・・・誇り高き王国の騎士!
違う・・・私じゃないの・・・あれは私じゃないのよ!!
[さすがにそのときの光景は思い出すには辛すぎて、頭を抱えて恥と悔しさに顔を歪ませる。トラウマは強く。フラシュバックに奥歯はガチガチと震え始め全身に嫌な汗と瞳は恐怖に染まっていった。]
ひっ、あ、やめて・・・ 離して!!
くっ・・・ 殺してやる・・絶対殺してやるからあ!!!!
[苦しむ最中に無慈悲に快楽に晒される。鎖を引っ張られて胸をしだかれれば恐怖の表情に悔しさの色がこみ上げていく。
どうしようもない気持ちよさ。何度も味合わされてきたその誘惑のような気持ちよさにぐっとまた耐えながら連れられていく。*]
[喉を鳴らすような笑い声が、抱き上げられた肌越しに伝わってくる。
歩むことなく移動した先は、森に抱かれた夜の底。
偽わりのない天然そのものの苔の褥に横たわり、星を隠す美しい貌を見上げる。
「ここからはご褒美の時間」と言われ、尽きない情愛のほどに、敵わないなと思い知らされた。]
あなたは夜毎に俺を鍛えてくれますね。
[腕を絡めて迎え入れ、接吻けのひとつひとつに小さく噛み殺した喘ぎをあげる。
どれひとつとして忘れはしない。
拙くとも、その高みへ並ぶべく、接吻けを返す。]
愛しいひと──…、 あなたが欲しい。
[太古の昔から、夜は愛の時間。
吸血鬼はそれを選んだ魔であった。
それは、親から子へと、血の交わりとともに*受け継がれる。*]
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