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そっか。 俺も少しばかり苦手だ
俺の両親な。冬の日に宣教に行った先で
―――帰ってこなかったから
[親を見送った時にも
こんな風な雪が降ってたからなぁ、と
とりつけた約束に、くしゃりと笑う
少しのぎこちなさの中で可愛らしい姿を目にしたなら
小さく瞬いて]
……やっぱ、笑った顔の方が可愛いな
[と、ついぽろっと零した言葉が
聞こえないことを祈るしかない神父であった*]
[周辺の街などで、「おかしな術だか儀式に精通しているらしい」といったうわさ話を聞いていなければ、だけれど。]
…雪は怖いね
確かに手の中にあった大切な物を
簡単に奪ってしまうから。
でもね
良いものも見つけたんだ。
[ フフ、と神父の顔を見て微笑んだ
呟きは風に攫われて届かなかったけれど、信じる人は出来たんだよ ]*
[男が耳にしたのは、酒場で酔った村人が面白おかしく教えてくれた、「奇妙な儀式に精通してるってさ」との噂話だけ。それも、本当かどうか怪しかったので、記憶にあまり留めておらず。
今はまだ、思い出せない。*]
そうだな。雪は――
窓から見る分には綺麗だけど
恐ろしいもんだって、俺も思うよ
……良い物?
[何を見つけたのだろう。この雪原で
唯。裏切られ、信じることを惑うていた君が
男の格好迄して1人兄を探す君が
何でもいい、良いものを見つけたのだと
微笑む姿を見られただけで
――ああよかった、と嬉しくなって
自然に微笑みを浮かべる、己がいた*]
さっきは、その、ありがとな。
気が楽になった。お前の言う通り。
[言いそびれた感謝を、レジーナを運ぶ隙にこっそり伝える。]
お前も借りを返すのを待ってろよ。
[お前が心配しているように、勝手に外に出て遭難なんかしないと。
他に外へ出ようとする人がいたら、必ず止めると。
幼馴染が自分へ向ける願いは受け止めたとの想いを込めて。]
だから、俺が無茶しそーになったら、ジムゾンが止めてくれ。必ず、だぞ。
[真剣な口調で懇願した。*]
……そっか。なら、いい
[こっそりと伝えられた言葉に、
己は安心したように笑みを零した]
信じてるし、待ってる
――必ず止めてやるからさ
[だから、安心してお前はお前のまま
真っすぐに生きてくれ。
後ろを振り返る事を時々忘れそうになるなら
己が袖引いて、呼びかけるから
安心しとけと、懇願請け負うて
――真剣な口調に、真剣な眼差しと共にそう返した*]
お前なら、必ず止めるって……言ってくれると思った。良かった。
[幼馴染がレジーナのために鎮魂の詩を捧げる直前、信頼を込めて囁きかける。
男は薄々気付き始めている、己の性格と性(さが)に。
そして幼馴染は自分以上にそれに精通していることも。]
俺は、俺らしく生きようとするだけで、生きようとしただけで、必ず何かにぶつかってしまう。そんな男だ。
ジムゾンは、今までそんな俺を知らないうちに引き止めてくれていたんだな。やっと気付いた。
もう遅いかもしれないけれど、今になって真実を知れた。
[安心しろと懇願を請け負う声に、何だか泣きそうになって。
すんと鼻を鳴らして寸前でこらえると、レジーナの鎮魂へ意識を集中させた。*]
[ くい、オットーの襟元を軽く掴み耳元に口を寄せる]
私を¥翌セと認めてくれるのは嬉しいけど、それを話すのは二人きりの時だけにしてくれないかな
…だめ?
[ 小声で囁いた
この村の皆を信じてないとは言ってない。
ただ長い間男として振舞ったのだ。
今更女に戻るには月日が経ち過ぎていた ]*
ふふ、信用されてるなぁ俺
[囁きに少しばかり笑みを零す
彼の気性を、長年付き合ってきた己が知るように
彼もまた、自分の気性も知るのであろう]
ぶつかればいいさ。時には壊して
時には、回り道をして
でも、踏み外しそうなときには
必ず引き留めてみせるから
気づかんでも、良かったんだけどなぁ
[だって恥ずかしいじゃん。といって
読み始めた聖書の文言、彼の鼻をすする音が聞こえたなら
聲に紛れる様にと少しばかり早く諳んじました]
ah oh
そんない怖い顔をしないでおくれよ。
君には笑顔が一番似合うのだからさ。
[言われれば、言う事は聞くのだけれども。
そんな少し前の出来事。]
─ 少し前 ─
さっすが、話が分かる!
じゃ、よろしくね!
[ 語尾に星(キラッ
が付きそうな勢いでウインクし微笑んだ
怖い顔に見えたらアレだ
元からそういう顔なんだよ旅人は
怒ってなど無いし
世の中には鋭い人も居るんだな、と感心する位だから ]*
ああそれと、秘蔵の酒が1本
ディーターのやつに献上してしまったんで
ヤコブお勧めのアレ、あれ持ってきて!
んで今日酒盛りでもしようぜ
[くいくいっ、と飲みのポーズ*]
あなたの心まで凍ってしまわないか、心配で。
[抱きしめなどしない。
ただ不安そうに見上げるだけ]
えーっやっちゃったのか?
ディーターに酒呑ますと、毎度パメラが悲しそうなんだけどさー…
…んー、まあでも酒盛りもいいのかもな。
こういうときだからこそ、さ。
了解、いーやつ持ってくるよ。
[いーち、にー…倉庫に寝かされた酒たちを思い浮かべ、指を折った手をひらりと振る]*
しゃーねーよ。あいつは兄ちゃんで
みんなから頼りにされる奴だけど
酒でも飲んで、唯のディーターになれる時も
必要だろうってことで、さ
勿論、ヤコブもな!
この中でいっちゃん年上だから、
頼られることもあるかもしれんが、無理する位なら
そうなる前に、誰か頼れよ
つまみも宜しく。ヤコブん家の漬けた漬物で
教会に差し入れてくれたので美味しい奴あったじゃん
あれなんだっけなー。あれがいいな
[神父図々しく追加でつまみもリクエストして
その背を見送るのでありました*]
…………あの、
……今、は熱いくらいです。
[自分でも何を言っているのかわからない。
ふたつわかることは。
多分まるっきり見当違いな答えだろうということと。
今はこの視線を逸らすことができないということだけ。]
部屋の中で只のディーターになるだけならいいんだけど、
量とか諸々、なあ…
[普通の人は、酒を愛好したところであんなこと>>0:188言われない]
…ま、おれも無理しすぎないよう気を付けるよ。
父さん達含め皆結構出てるから、
おれが一番上だろうしなー…
[――気を抜いて良いのは、たぶん、誰かがそばにいるときだけだ。
そういう意味でも少々の酒は良さそうで、“酢漬けは季節もあるから、同じのはないかも”と言い添えながらも、追加の頼みも請け負っていた]*
[量とか諸々に関しては
多分にこの不良神父に原因があるので
何とも言えない酒飲み友達でありました
よし、それは目をそらそうそうしよう]
……ん。そだなぁ
30代ヤコブだけ、だしな
昔みたいにヤコブ兄って呼んでみようか?
[なんておどけて見せたけれど
……季節によってはあの酢漬けないの?しょんぼり
でもどの酢漬けもおいしいので、
俺はとても帰還を楽しみにしております、ヤコブ様*]
冷たいのは、……私の方だわ……。
[言えそうにない。
手紙を読んだときの悲しみは、より大きかったなんて。
自分の魂を包む、どす黒い考えなんて。]
大丈夫。
あなたは暖かい。
フリーデル。
俺は……あなたの温もりに触れられて良かった。
これだけは本心だ。
きっと後の俺は出鱈目だけど。
[自嘲は変わらない]
……どうして……。
[過去形なのか。
どうして、「これだけは」なのか。
どうして、どこまでも自嘲的なのか。
理由もわからないのに、訊けないのに、悲しくなって。
他者の過去へ触れないと決めたことを、きっとこのときほど後悔することはないのだろう。
それでも、ひとつだけ伝えたいことは。]
私は、あなたの暖かさを知っているわ。
[殺めた人のために心を痛めていることを。
一生懸命に字を綴って送ってくれていたことを。
好きと綴りたい相手も、書き残したい女性も自分しかいないと言ってくれたことを。
この先、彼がどう変わろうとも。私だけは知っていると。]
そのことを、どうか忘れないで。
[最後、手を離す前に囁いた。]
……無理はしていないか?
[その際、尋ねる聲は密やかに
昔から頑張りすぎるきらいのある子であったから
今なら。人はいないから
ちょっと寒いかもしれないが、
此処でなら弱音も吐き出せるだろうかと思っての事]
大丈夫です。
[躊躇い無く、直ぐに返したのは
六年分の成長と言えるかもしれない。]
確かに、……レジーナさんのことは、辛いですけど。
お風呂に入って、ゆっくり寝たら
明日には元気になっていますよ。
[同じように密やかでも、声色は柔らかい。
非常事態に誰より立ち回っていた
村唯一の教会の聖職者、頼られる大人の男性。
彼にこれ以上心配を掛けまいという気持ちは確かにあったが。
告げたのは紛れもない本心だった。]*
[問いかけに応えてはやれない。
その答えが、きっと明日に出ると予感がしているからだ。
それでも俺の温もりを知っている。
忘れないでと声を掛けてくれたシスターに
返す言葉を探す。
これしか無いのが。
掌に載る位の、温もりを渡せば。
きっと……ではなくなるだろうけど]
そっか……なら、いいんだ
でも、人の死ってのは
その人の喪失を受け入れられるまでには
やっぱ時間もかかるしさ
時折、感情が制御できなくなる時もあるかもしれん
その時は、いつでも尋ねておいで
神父としてってより、ゲルトの幼馴染として
カタリナの事はちーさな頃からしってるし、
やっぱ心配は、心配だしね
元気になるのを見らればそれが一番だけど
[ま、ヤコブのスープとかもあるし
彼女の兄もいるのなら――きっと
乗り越えてゆけるのではないだろうかと、思った
兄を支えると1人決めて、懸命にこの6年
強くあろうと生きてきた子だから
柔らかな声音に、微笑んで。ぽんぽんと頭を優しく撫でた]*
[酷い言葉だ。
それ以上に、彼はひどい。ずるい。
だって、そんな酷い言葉を、そんな顔で言われたら。]
(――忘れられるわけないじゃない)
[その言葉は、ぐっと呑み込んだ*]
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