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こちら、湖の冷たい抱擁を受け止めているところ。
[ 報告というよりは、アピール気のある声で伝える。]
リト……!
あの人たち、飛ぶよりも速く、高く跳んでる……!
気を付けて……!
[まだ何処にいるかはわからない、けれどきっと戦いの中にいる相手へ、声を送る*]
[聞えてきた声、それが伝えてきた内容。
それは、伝え聞いていた噂話と容易に重なる]
……それ、噂の薬の効果、かな。
[人の力を、本来の何倍にも高めるという薬。
話に聞いただけではピンと来なかったのだが]
っとに……無茶苦茶すぎんだろって……。
フレイも、無理すんなよ。
ヤバいと思ったら、大人しく後ろに下がれ。
[攻撃系の魔法は未だ不慣れなのは知っている。
だからこそ、そこが得意な自分が矢面に立つんだ、という思考でいるのは多分、覚られているだろうけれど。*]
帰ったら、温めてあげよう。
とびっきりの首でも挙げてきてよ。
[戦場の熱気そのままに、あかるいこえが応える。]
薬、って……人の力を高める、っていう……?
[どれだけ人の力を強くしたところで、魔法に対抗できるなんて想像したこともなかった。
けれど目の前で繰り広げられている光景は――]
こんなことが……出来るなんて……。
[無茶苦茶だ、という言葉に同意を向けながら。
こちらを案ずる言葉への肯定は、喉を詰まらせたような曖昧なもの]
うん……でも。
リトもだから、ね……?
[こういう時前に立てる彼を皆が慕っていて、けれどだからこそ喪いたくはなくて。
無理しないで欲しいという念を彼にも送りながら、自身も目の前の状況へ意識を向け直す]
光栄です、陛下。
[ 届いたあかるいこえに、打てば響くような返事をする。]
陛下以上にとびっきりの首なんてあるはずもないけど。
まあ、勝手知ったるところです、
首都攻めより、ずっと気楽。
なんなら、5年前にあなたが迎えに来てくれた、あの場所でまたランデヴーしましょうか。
[噂の薬の効果については、色々と聞いていた。
けれど、今一つ実感はなかった、のだけれど]
ま、現実は現実として、受け止めるとして。
今は、俺らにできる事をやる……それだけだよ。
[向こうがどれだけこちらの理解を越えていても、それを理由に引く事はない、と。
そんな意思を示した後]
……だーいじょうぶだって。
心配すんなよ。
[声に込められた念。
それに気づかぬほどに鈍くはないが。
今は、全力を持ってこの場に当たらなくては、という思いが強いから。
軽い声音でそう返すだけに止めて]
……うん。
私も……できることは、するから。
[例えば足止めとか、道を塞ぐとか。
少しでもリヒャルトのやろうとしていることを手伝えればいいと、そう思うのだけれど]
…………!
[遠目に見た光景>>52を受けてか、悲鳴を押し殺したような思念が混じる]
フレイ!?
フレイ、どーした、大丈夫か!?
[悲鳴を押し殺したような、そんな、ただならぬ感触。
何事か起きた、と感じるのは早い。
だからこそ、投げる声には焦りが滲んで]
お愉しみになられていますか? 陛下
こちらは、思ったほど組織だった抵抗はありません。
魔術士たちも、帝国が船を建造しているという情報くらいは得ていたはずですが、それで攻略目標がロンリコだとは予想しておらず、油断していたのでしょうか。
だ……だいじょうぶ。
[こちらを案ずるような声が届く。
彼の集中を切らしたことにしまった、との思いが湧くが、今はこれ以上思考を割かせぬようにと]
怪我とかはしてない!
でも……ごめん。下がるね。
[それを告げることで彼がやるべきことに集中してくれれば、と思いつつ、自分の動きを端的に伝えた*]
リト……どうしよう……。
後ろからも敵が来てる……!
[何故こんなことになっているのか、理解できない。
けれど伝えなければ、と思う。
本当の声は出せないから、思念を通じてでも*]
[下がる、という言葉に、滲むのは安堵の気配]
そっか、なら、いい。
……無理すんなよ。
[言ってる自分は全力で無茶している、というのは棚に上げてそう告げて]
って、後ろから!?
[齎された報せに、上ずった声が上がる]
一体、どこから入って来たんだよ、それ……!
[よもや水中からとは思いも寄らず。
また、それを率いる者が誰かも、今は気づく余地はなく。
この状況をどうするべきか。
今はそちらに意識が向くものの、すぐに答えは見つからない]
わかんない……でも……。
[どこから、の問いには首を横に振るしかない。
ただ一つ、自分が確かに見たものがあった]
ドロシーちゃんだった。
[彼も知っているはずの――短期間とはいえ、この学園に在籍していた人物の名を口にする]
逃げよう、リト……?
[恐らくロヴィン先生が告げているであろう言葉を、自分からも伝える。
1年前のあの時と同じように、自分はそれをしなければいけない]
もう、十分時間は稼いだから……きっと……。
[背後から来た一団に、完全に挟まれる前に。
彼に動いてもらわなければと、必死に念じる*]
ランデヴーなんて言い出すからには、もう向かっているのか?
[当然そうだろうと疑いもしない口調で言い]
なら、競争だな。
どちらがあれを落とすか。
[機嫌良い笑い声を添えた。]
魔法使いどもには想像力が欠けていたのだろう。
もう少し歯ごたえがあると思ったのだけれど。
魔導に頼る惰弱な連中に期待するのは酷だったな。
それでも、これが最後の都市攻めだ。
派手な有終くらいは飾らせてやろう。
……ドロシー……って。
いや、あいつなら何やっても不思議ないけど。
[どこから、という疑問に答えが得られるとは思ってはいなかった。
ただ、告げられた名――忘れたくとも忘れられないそれは、思わず、こんな呟きを落とさせる。
続けて紡がれた願い。
答えるには少し、間が開いた]
…………ん。
わかっ、た。
[もちろん、その動きは拒絶などではなく]
――助けてくれて、ありがとう。
[この状況でも、言いそびれたその言葉を伝えられたのは、絆持つものの特権であったかもしれない*]
……ん、どういたしまして。
届いて、よかった。
[交わしなれた声で告げられる、感謝の言葉。
それに返す声音には、はっきりそれとわかる安堵が滲んでいた。**]
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