情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
−−尚書官長執務室−−
[執務室の側に揺れる桃色。声をかけようと思ったがふわりと優しい気持ちだけ残し消えてしまった。>>94
執務室に入るとそこは何も変わっていなかった。ただ一点、部屋の隅で横たわる小さな命以外は]
どうしたんですか?
こんなところで寝ていたら、誰かに見られてしまうじゃありませんか。
[私は撫でようと手をあてる。
しかし、リッターに触れられない]
あなたみたいな変わり者を見てくれるお医者様は故郷にしかいないんですから、起きてください。
[つい癖でまた、手をあててしまった。
そして、温もりはないがリッターを撫ぜたという実感が湧いてくる]
ははっ、ダメじゃないですか。
こっそり、どこかに消えてくれなくては。
[悲しいはずなのに、どこか安心してしまう自分が嫌だった。すり寄ってくるリッターの姿に心が落ち着いていくのを感じる。
心が荒れるくらいの心配事があるはずなのにとても平静だ]
おかえりなさい、私の騎士。
[いつものようにリッターを胸ポケットにいれれば、体の遠くから感覚がなくなっていく。キラキラと消えていく体に呑気に私でもこんなに綺麗に終われるのかと感嘆さえした*]
[此方は幼馴染に託された想いを裏切り、戦乙女達を不幸に陥れた。
それを詰る事も責める事もしない幼馴染に対しどんな想いを抱いたのか>>88。
その胸の内を決して明るみにはさせず、静かに告げられる幼馴染の言葉を耳にする。
裏切ったとしても、死がそれを許してくれるのであるならば、友であり続けたいと願う想いに、とある思い出が脳裏を過ぎる。]
― とある夏の日、友と語り合う ―
[それは幼馴染の実家に個人で足を運んだある夏の日。
じりじりと照りつける日の明かりは、青々と生い茂る緑の葉が守ってくれている。
故に木陰と馬で駆ける涼しさがあり、暑さを和らげるだろう。
馬を走らせ、とある木陰を見つけたら、一旦休憩しようと馬から下りて木に体を預けてから幼馴染の方を見遣り。]
随分遠くまで来てしまったな。
仕方が無い、これから忙しくなるのだ、今の内に遊んでも良いだろう。
[そう、近日中に父に軍を本格的に任されるのだ。
軍を総括するのであれば、此れまでにない多忙を極め、責を負う重さも今までの倍以上となる。
そうなれば今までの様に幼馴染と語り合う機会も次第に失せてくる。
故にそうなる前にと、此方から幼馴染を誘い二人で遠出をしたのだ。
持参した水筒の蓋を開け、水を喉に流し込み渇きを潤してから一言想いを告げよう。]
これから俺達は別々の道を歩む。
俺は武の道を、お前は文の道だ。
[武と文、それぞれの違う道。
軍を束ねるとなれば、貴族たちとは違う道を歩まなければならない。
そうなれば、貴族を束ねる元老院と対立するかも知れない、元老院と深い関わりがある幼馴染と敵対する事もあるかも知れないし、幼馴染は辛い決断をしなければならない時がくるかも知れない。
当然自分も同じ決断をしなければならない可能性も否定は、出来ない。
出来ないからこそ、それでも譲れない想いも確りとあり、それを彼に伝えたかった。]
――……。
どんな事があろうとも。
[言葉は一旦途切れ、晴れ渡る蒼穹の空を見上げ。]
お前の友である事に、変わりは無い。
例えお前が俺の事を友だと思えなくとも。
俺は……お前の友で在り続ける。
[この先の未来で波乱が起こり、自分が大きく歪もうとも。
その結果友を裏切り敵となったとしても、王子ではない己にとって掛け替えの無い
[此方を止めずに見守る態を貫くのは幼馴染としてのけじめなのだろうか。
彼の真意を察する事は出来ないが最後に一言だけ返答をし背を向け、嘆き悲しみに耽る戦乙女達の魂へと足を運んでいく。]
……それだけで十分だ。
[救われる事を願う幼馴染。
何かをしてくれる訳では無いのだけど、此方を想い見守ってくれてる――即ち味方としてなってくれてると思えば、此方としては十分なのだ。
何物でも代え難い大事な
踏みしめる足の力は強く、真っ直ぐに悲しみに身を焦がす魂の傍へと歩み寄っていた。
友として、叶えられなかった願いを叶えようと、胸に誓いながら。]
[無数の女騎士達の悲しみ恨みはそう簡単に癒えはしない。
此方を詰ろうと責めようと刃を向け、怒りをぶつけても怨嗟の声は止まらない。
嘗てのゾネス総督の魂が居るのだが>>85、此方の知る気高く誇らしげな彼女ではなく、無数にある戦乙女と同じ様に怨嗟の想いを吐き出している様に見える。
勇敢な姿とは掛け離れた姿、血の涙を流しながら痛みを訴える様子に、翠の瞳は悲痛な色を孕み細まった。
目を背けたくなる衝動を抑え、かくりと体が震える。]
……――っ。
[伸びる細い腕、はくり、と吐息を漏らせど、狙う女の手を振り払う事も無く、此方から腕を伸ばし細い手首を掴み此方へと引き寄せる。
恨み悲しみ悔しさ、黒くて悲しい想いを纏った魂達を、己の袂に寄らせれば。
否応無しに心に押し寄せてくる悲哀怨恨悔惜の念。]
[国を守れなかった悔しさ、次々に仲間達が倒れていく絶望感、死にたくないと泣き叫びながら無残にその命を奪われていく無念さ、そして死ぬ直前に与えられた無慈悲な苦痛。
己が植えつけた厄災により不幸へ陥れた業を、罪をこの身に心に焼き付け、重苦を拒む事なく受け入れ、罪悪の念を抱く。
それでも戦乙女達は許さないのだろう、訴えたい想いが此方の心に留まる事も無く、彼女達の無念さが此方の心を揺さぶってくる。
身体の震えは決して止まる事は無く、漆黒の空を見上げれば、頬を伝い流れ落ちる涙。
それは己の罪深さに悔やみ流した涙か、それとも己を通しながら流す戦乙女達の涙なのか。
この流れる涙は誰のものなのか答えを探す事はせず、震える声で搾り出す様な声を漏らし。]
……すまなかった。
[今更謝った事で赦される事ではないのは百も承知。
無論それだけで赦されるなんて微塵の欠片は持たぬ。
それでも、傷つけられた魂に、その言葉を如何しても送りたかった。
罪を犯し厄災を残した己を赦さない、と言わんばかりに、影の様な黒い染みが此方の手を侵食し穢していく。
闇に染まろうとも此方は厭う事も振り払う事もせず、反対の手は己より細い身体を抱きとめ、その背を何度も摩り続けよう。]
[背を摩る手も次第に黒く染まり上がっていくのだろう。
それでも摩り宥める動きは止まる事は無く、徐々に身体は闇の色へと染まり、脚や身体は黒いものへと変わっていくが。
脚も腕も身体も黒に染まりきったとしても、首から上は影が染める事も無く、何かに阻まれている様に侵食が止まっていた。
己の状況など知りもしない知ろうともしないまま言葉は紡いでいく。]
……大丈夫だ、お前は悪くない。
[掛ける言葉は幼い時に弟に掛けたそれと同じ>>1:=11。
己を責められようとも詰られようとも赦されなくとも、真に告げたかった想いの言葉を怨霊と化した魂達に伝える。
彼女達は悪くない、国を売ったのは此方であり戦乙女に何も非は無いのだ。
それだけではない、国を、ゾネスを守れなかった事への悔やみを少しでも取り払いたかった。
そう、何も悪くはなかった、命散らした戦乙女達は誇りを掛けて戦った。
無残にも陵辱され殺害されようとも、彼女らの誇りを何としても守りたい、此方の想いが伝わらなくとも、だ。]
[赦されなくても良い。]
[此方の想いを受け入れなくても良い。]
[今更何をしたとしても、此方の想いを信じなくても構いはしない。]
もう、大丈夫だ。
何者も、お前達を傷付ける者は居ないのだ。
白狼騎士団を詰る者も、陥れる者も居ない。
[もう死した戦乙女達を穢す者は居ない、と。
此方もまたその者の一人であろうが、己が彼女にしてきた事を考えれば信じ難い話。
当然恨みを悔しさをぶつけ、己を詰ろうとしても構わないのだ、それは当然の報いであり断罪なのだ。
それでも、己が例え消え失せたとしても、
[とある女が開けてはいけない箱を開けてしまった。]
[好奇心から箱を開けてしまい、地上に災いが降り注ぎ慌てながら箱を閉じたので、箱の底に希望だけが残されたという。]
[己がそんな希望になろう、となんて烏滸がましい話ではあり、安らぎを与えられるなんて思えないのだけど。
それでも、彼女らの痛みを受け、少しでも僅かでも傷が癒え穏やかな眠りに就いて欲しいと願ってしまうのだ。
ruby>
悲しみをそっと包んで隠そう、痛みや辛さを忘れて穏やかな夢へと誘いたい。
お前達に
お前達へと
[不意に零れ落ちた一粒の涙。]
[それが小さな小さな淡い光へとなり何処かへと飛んでいく。]
[それに気付かぬ己は、嘆き悲しむ乙女達の魂が安らぎ眠りに就くまで、決して手を離す事も無くその背を撫で続けるだろう。
啜り泣く声が止むにしても止まないのしても、此方の想いに気付かないにしても。
嘗て己にしてくれた親の様に>>5:-72>>5:=7、戦乙女達の魂を守ろうし続けていく*]
[ 風に雲が揺らぎ、運ばれ
足元に這う草がざわりと音を立てる。
随分と――長く、
此の場に蹲るようにしていた。
死者に手向ける言葉は多くなかったし、
紙に咲いた花へ目を遣ることもない。
…ただ、思い出していたのだった。
今は亡き人、今も在る人。
変わってしまったもの、変わらないもの。
深い感慨に耽る瞳がふと、空を仰いだ。 ]
――――… ぁ 。
[ 吐息とも声ともつかない音が零れる。
蒼穹に舞う白い姿が二羽。>>98
空を共だって駆ける姿は
かつて描いた一つの作品を思い起こさせるようで。 ]
[ 白翼が羽撃く様子を見詰め
顎を伝い落ちる滴を軽く拭いた。
…風が吹いている。
何処までも吹いていく。
二羽の鳥は時に逆らいながら
時に風に流れるように空を舞う。
…その様子を焦がれるように
双眸の中に留め置くように追って
風に掬われた髪を手のひらで押さえ ]
[ ――――… ]
[ ひどく懐かしい言葉を
――――… 声を。聞いた。>>99 ]
[ 強く瞳を瞑って、
開いたときには、傍にもう一人。
飄々とした顔つきも見えただろうか。
瞠った瞳の中に光彩が宿る。
そうしてすぐに拭ったばかりの頬に
一滴の滴が伝い落ちた。 ]
……いきて、 …――――
[ 言葉を忘れてしまったように
駆け寄る姿>>100をただ見て居た。
ヘーゼルの瞳を。
戸惑うように交互に眺めて
深い後悔も諦念も痛苦も全て全て
今は胸の底に押し込めて、ただ一言だけ。 ]
――… また 逢えて、よかった。
[ 何方に、とも
誰に、とも
言うことのない
主語の欠けた言葉に
万感の思いを込めて
静かににっこりと微笑んだ。 ]
― 歌声が街を往く ―
[ 歌声が窓の外を過ぎていく。>>102
追って拍手の音までが賑やかに
硝子の壁を震わせて届いた。
"暁天はかく語りき"
近頃、街でよく耳にする詩曲で
街が違えば歌声が違うことも儘ある。
最早聞き慣れ
耳が覚えてしまったそれを
今更に聞こうとは思わない。
ただただ流れていく旋律を、
聞き入る人々の声を耳に留めるばかりだ。
…吟じる声を背に
娘は筆を一本買い求める。
かつて大切にしていたものは折ってしまった。
新しいものをと漸く思えたのは…最近の話。 ]
…ありがとう。
[ 買い物を済ませて外へ出たら、
アンコールをと望む声が聞こえるから>>103
流れ出す温かな詩の邪魔はしないよう
また傍らに寄りそう人にも目を止めて ]
( ――… 一曲だけですからね ? )
[ 唇だけで紡いでそっと背を壁に預けた。
そうして流れ行く軽やかな調べに耳を傾ける。 ]
[ 人の本質は変わらない。
自分や大切なものを守る為に
誰かを裏切ることもあれば
誰かを殺めることもある。
…それでも、
人を愛することも出来る。
人の死を哀しむことが出来る。
涙を流すことが出来る。
見渡せば争いばかり
憎しみも哀しみも途絶えることのない
この世界で、それでも誰しも生きていく。
…ささやかな
[ 時が移り変わろうとも、
生きる人々の顔ぶれが変わろうとも
ただ一つ変わることのないまま
後世に伝えられることのない
透明な歴史書の一頁が何処かで今日も紡がれる。 ]
― *NEVER END* ―
[縋る想いは集う程に増し、アイリだったものの身体はその怨嗟、悲嘆を混じって大きくなる。
目の前にいるのは光、引き寄せられるように藻掻き近づき、触れてはただ無心に安らぎを求めた]
苦し……い……
寒い………
[腕や脚、身体でさえも塗り潰し、必死となって纏わり付く思念体、行き着く先など何もわからぬままただ感情に、導かれるままに抱きついた。]
····タスケテ···· タスケテ·····
[慰められる言葉、その腕で抱きしめられて受け入れられれば我先にと取り付き中へと溶け込もうとする思念体達、アイリも一つの思念体としてその言葉に自分の身も入り込もうとする。
しかし、どれだけ潜り込み、どれだけ憑こうとも溶け合えない身体、温かさは消えることなく輝いてみえていた。
周りに集い、すぐにその温かい光は消えそうだと思っていたのに照らされて少しだけ自我が私に宿る]
フェリ……クス……王子……。
[王子の必死の願い、安らぎだけが理解しだした心へと響き染みていく。アイリの身体は少しずつ鮮明と移り、血の涙は透明な涙へと変わり、しだいとはっきりとした声で王子に語りかけた。]
ああ………私は……私たちは許されるのですか……?
[騎士として誇りを失い、悪霊と化した思念体もしだいに心を合わせていく。
一つ一つの人格がはっきりと無数に連鎖を始めると、安らぎに甘えていた身体より一人抜け出してはまた離れ、嘗ての統制を取り戻すように整列をしていく。]
···王子に、別れを。
[最後に引き寄せられていた腕から離れ、アイリ自身もまたフェリクス王子から離れると、立ち並ぶ騎士の隊列に加わって敬礼の合図。
辛いながらも王子の気持ち、恥ずかしい真似は出来ぬと未だ騎士と認めてくれた王子に対して最後の別れを告げた。
言葉を紡がず、黙ったまま毅然とした表情で涙を拭うと、ゆっくりと立ち去るようにして騎士とアイリは消えていった**]
[誰かが言った。
あの国が無くなるのも時間の問題だと。
誰かが言った。
この国はもう終わると。
誰かが…言った。
ラメールはもう、消えたと。]
[…だが。
ラメールの名が地図から消えたことなど、些細なこと。
多くの犠牲を払った。文官も、軍人も。
多くの、国を支えてきた人物が亡くなった。
だけども、あの広場にはあの時の賑わいとさして変わりはない程に活気は戻った。
ならば…それでいいのではないか。]
平和ならそれで、いいんだ。
それ以上も、それ以下もない。
…関係のない人々が死ななかったのだから。
[長い間ここに留まってしまったが、恐らくは外務官という職のせいだろうか。どうしても行く末を見定めないと気が済まなかったのだろう。
しかし、今のこの光景を見れば。]
もう、いいだろう。十分だ。
[国こそ変わったが、暗雲は消えたのだから。
そう、国が無くなっても人が残れば。
国が有った事実は残り続ける。
そしてまた、民無くして国は成らない。
あくまで国は器なのだから。]
[国を常に考え続けた彼は最後に、国と陛下…ウェルシュ王子に敬意と感謝を込めて。]
いままで…ありがとうございました。
さようなら。
また会う日まで。
[そして彼は、今度こそ旅立ったのだ。*]
月日は移ろい、国も歴史も変わっていく…
平和に過ごした時代においても、
過酷な状況に生きた時代であっても、
東の海の彼方、水平線から昇る太陽だけは昔も今も、変わらない
明けの空を眺めれば、
そこに輝く
血は雨で流れ 悲しみは地に残り
深き黄昏訪れて 長き夜に星陰る
人々が 輝く導を忘れても
暁は 心の奥に焼きついて
夜の果てへと訪れる 朝を信じ
暁を 心に浮かべ 今日を生きる
黄昏の果て 暗闇の果て
空を染める 暁を願い 今日を生きる
過ぎた時は戻らぬけれど
終わらぬ夜はないのだから
お師匠様、ねえ聞いてください。
今日はお師匠様の歌をアンコールにご所望頂いたんですよ。
あの方達は鷹匠さんかしら?
真っ白な鷹がそれはそれは美しくて、とても綺麗でした。
[まぶたの裏に真昼の光景を浮かべ。師の形見、壁に立てかけた古びたリュートに語りかける。]
そうだ、次の詩は鷹匠さんの旅物語なんてどうでしょう。
素敵だと思いません?
[かくして、吟遊詩人は紡いでゆく。この地に生きる人々の物語を。
人々の残した模様は折り重なり、物語の中に、史実の中に。あるいはその外に。どこまでも紡がれてゆく。**]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新