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― みらい ―
[手を握り返されての言葉に、男は僅かに苦笑した]
それは失敗したな。
でも君は行きたいのだろう?
[だから止めない、と。
アーデの意思を尊重したいのだと告げる]
…そうか。
……なんだか息子に親友を取られた気がして寂しいな。
[息子の成長を喜びながらも、友として一緒に行くと言う言葉につい本音が漏れた]
待っている。
[便りを。
二人の帰りを。
男は待ち続ける**]
― 陣撤収前 ―
[ヨセフに呼び止められ、再審の計画を伝えられる。>>318]
いや、その件については、告発者はレオヴィルだし、もうロー・シェンが手を打ってくれているから、モンテリーが動く必要はないぞ。
[謝罪の気持ちは素直に受け入れつつ、自分の属する国はロー・シェンの側だと明確にしておく。]
俺が、モンテリーで罰せられるべきは、警吏と乱闘になったことと、魔軍の来襲をこれ幸いと脱獄したこと、その2点だ。
それに関して、許してくれるというなら──
ふたたび、モンテリーの地を旅することを認めてもらえるなら、とても嬉しい。
ほんと、殿下は背負いすぎだ。
[スライムまで、なあ。 とツンツンしてみる。]
この戦で、殿下には何度も楯突いたり意地をぶつけたりしたけど──そうして大丈夫な人だったから、甘えてた部分はある。
ありがとう。
[謝罪に、感謝をもって応えた。]
― 酒宴 ―
[”それ”はただの気紛れだった。
魔が現れる都度、魔王と杯を交わす都度、不機嫌をあらわす魔動要塞に持ちかけた戯れであったのだ。曰く、
─── お前も飲んでみるか? と。]
[最初はグラス一杯だけ、やると言えば穴の一つもあいただろうか。
注ぎ込んだのはただそれだけ、この巨体だ、酔うには程遠かろう。
ただ味見といった風情のそれをツィーアが気に入ったなら、面白がった魔は樽の幾つかをこの魔動要塞へと運ばせた。
魔王との酒宴の為ではない。ツィーア自身にくれてやろうというのだ。
さてその後の惨状を、知る者はどれだけあるか。
ともあれその後、二度とシメオンがツィーアに樽を寄越さなくなったことは*事実だ*]
これからも、皆が殿下を頼り、結束するだろう。
俺には視える。
──これからのつきあいが、楽しみだな。
[近しくなった心の距離を隠さず、同じ方向へ歩いてゆこう。*]
―そらのかなた―
[空の高いたかい場所で…
この世界に微かに噛り付いた双子の残滓は、いろいろなものを“見た”。
ヒトと魔。
魔とヒト。
そして天使と―― …
いくつもの命が、意志、が、
描いた
[それはニンゲンの英雄王の勝利で終わった。
魔王と呼ばれたひとは虚無の世界に消えていった。
平和という名の彩りが大地を飾る。
勝利を祝う宴が杯を高らかに奏でる。
ふわり、ふわり、風が吹く。
悪戯風が宴会を吹き抜けた後には、ドワーフ謹製の岩石クッキーが2枚ほど消えていたかもしれないけれど些細なことだ。]
[星の散歩道を通って、悪戯風は闇を往く。
自分たちの墓と呼ばれる場所には、水晶に咲く花を手にした見慣れた背中>>164が佇んでいる]
(あはっ。始まりっていうのは石に咲く花を育てる始まりかい?)
(『遊べるかしら。 …――また』)
(どうだろうね。でもディークまさかの天使だったしなあ)
(『ふふ。だから何が起きるか分からないわ』)
[彼の柔らかな長髪を、悪戯風が…ひゅう、っと摘んでは離す。
触り心地がいいのか、二、三度それを繰り返して。
軽い笑い声のような風音を残し…
“それら”はまた星空に流れていった。*]
―モンテリーのある日―
[ふわり、風はやがて大地を渡り。
ふわり、かつてよく遊んだモンテリーの屋敷へと。
記憶よりも凛々しさを増した青年が、
けれど――それを台無しにする表情で耳と尻尾>>-997を出していた。更に糸まで。]
(あはっ。とっても似合っているよ)
(『その姿のアナタとも仲良くなりたかったわ』)
[彼を騙していたことは事実だが…
その偽りの日々は嫌々積み重ねていた訳ではなかった。お仕事しつつも楽しめるものは楽しむのが双子のモットーである。
ただプライベートと仕事はきっぱり線を引いており、魔王様からの仕事がすべてに優先される――それだけのこと。]
(そこの頑固なヨセフにさ、言ってあげてよ)
(『早く新しい子供を持つといいわよって』)
(自分の子が増えたら、ほら)
(『騙していた子のことなんて…忘れていくわ』)
[父と子の仲睦まじい騒ぎの傍で、
悪戯風はぱたぱた窓際のカーテンを揺らしている]
(『だから、あんなコエ…いらなかったの』)
(キミのトクベツじゃあないんだから)
(『ワタシたちのすべては、先生のものだから』)
(他の誰かの分はないんだ。…――ないんだよ)
[ヨセフの必要以上の優しさは、いつも居心地が悪くて。でも、]
[…ころころ、ころん。
悪戯風が部屋の中に残していったのは、
言霊の赤い魔石によく似た…赤い実*だった*]
─ みらい ─
行きたいよ
この瞳にね。世界を見せてあげたいというのは
私に遺されたものの一つだから
[胸に触れて、苦笑する王へ片目を瞑る。
模造品でしかなかった核は、魔法鉱石を継ぎ足すうちいつしかアーデに馴染み、こうして闇の濃い日にはヒトの形をとれるほど]
……ふふ
君が今頃寂しがっているはずと想像するのは悪くない気分だろうね
[待っていて。
国の柱として根を張るが故により強く気高い王へ、たまには土産話でもしに戻ってくるだろう。
そして仮初めの平和の涯
力が必要となれば惜しむまい──
彼の息子と彼の親友は**]
― X年後 ―
[───年を経た。
王となった男は復興と内政のために前線を退き、民を導かんと手腕を振るう]
[───歳を経た。
体力の衰えは男にも等しく降り注ぎ、かつての大剣を振るうことは出来なくなっていた]
[王城のテラスから北を見遣る男の傍らには、妻と、乳母に抱かれた男女の双子]
真なる平和が訪れるまで─────
[我らは戦い続けよう**]
― X年後 ―
まったく。
気合を入れるのはいいけれど、飛ばし過ぎて息切れしても知らないよ?
[いくぞ、との呼びかけに返すのは、揶揄うような響きを帯びた声。
今は戦妃と呼ばれる娘の装いは、変わらぬ赤紅の戦装束。
戦場に咲く、銀携えし大輪花としての在り方は今も変わらぬまま]
そうか、あの子も。
それは心強いけど……でも、遅れは取れないね。
[今は義理の甥でもある者の名に、浮かぶ笑みは柔らかい]
……さて、それじゃあ行くよ、アヴァーンガルデ。
[次いで、呼びかけるのは己が半身たる銀月の牙]
[多くの大切のために、とりわけ、何よりも大事な陽の輝きのために。
かつて命を刈り払っていた月の牙は、道を拓くために振るわれる。**]
[認識は変異を伴い、存在にひとつ厚みが増す。
根の無い軽さが薄れ、自負、というべきものが瞳に宿った。]
我が世界を焼き滅ぼし、
唯一の魔王となるその時を、
おまえの眼で見届けるといい、シメオン=カザエル・ユートエニアム。
[それは世界に対する不遜なる宣でもあった。
かくて、魔王カナン・ディ=ラーグは世界を跪かせるべく*立ったのである*]
―みらい―
[ちいさなてのひらを、くぅ…といっしょうけんめい、のばすと。
おおきなてのひらが、頭をぽんぽんと撫でてくれた。
それは、知っている感触で。
だけど、どこか違う感触で。
…、あたたかかった。]
[隣を見ると、嬉しそうにしている顔がもうひとつ。
きゃっきゃ、と笑みを散らすその幼子――双子の片割れから離れまいというように、もう片方の子はそっと頬を近づけた。
いまがいつで、
ここがどこか、
よく――… わからないけれど。]
天のものは空に。
人のものは地に。
魔のものは闇に。
だが時として、混じり合う。
それは戦という形であったり、愛という形であったり。
そして、世界は広がり、増える。
また喜ばしきかな。
星が墜ちた。
落ちぬと思われていた星が墜ちた。
王と呼ばれるほどの魔が、人間によって討たれた。
魔神の手によると云われる魔法兵器が毀たれた。
時を同じくして、大陸の各所で人間たちが立ち上がる。
反乱の烽火は次第に大きくなり、やがて一つになる。
この勝利は、それらの戦いに先駆けるものであり、
魔に対する人類全体の、反撃の嚆矢でもあったのだ。
───或る城に掲げられていた額
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