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くっそ、それが答えかよ!
[聴いてみたいと、知ってみたいと、わかりあえる可能性を探したいという甘さを、望みを切り捨て。
撃てと言われたと同時、まっすぐにコンラートに狙いを定めて撃ち込んだ]
[放った銃弾は自動拳銃に残った4発の全て。
迷いなくコンラートの首を狙っての発砲だったが、それは彼の命を捉えただろうか。
副長から拝借した最後の弾倉の用意を頭に描きながら、己の放った銃弾の行方を見守る**]
そろそろ、死んでろ。
[学校如きと同列に語るな、生温い。その声は分かりやすく怒りを示し。傾いだ背中、その脊髄目掛けてもう一刃を突き立てて。]
約束がもう一つあるんだよ、いい加減邪魔するな。
[冷たい声音でいい放ち。銃把の底で首と後頭部とを強打して沈め。致命傷を外した位置へ銃弾を4(4x1)発。]
次が、最期だ。
[そう言い残せば駆け出して。追い掛けるなら来ればいい。どうせ一瞬の約束だ。]
[転がった瞬間。背筋に走った痛みは、皮一枚を持っていって。
一体全体、どういう身体の構造をしてるのかと訝しみながら、唸って]
――自分が撃った弾数くらい覚えておけ、阿呆め。
[向けられた銃口からは、ただ、乾いた音が響くだけで]
――貴様の都合など知ったことか。
悪いが、俺にも約束があるんだよ……!
[首と後頭部となんて、小刻みでなければ昏倒していたかもしれないが。
ぐわんぐわんとする頭を無視して、弾を残しておいた側の一丁を構えて。逃げていくその背中に、撃ち放つ]
――ち……、糞。
[後頭部を抑えて、ややフラ付きながら]
……奴には弾丸避けの魔法でもかかってるのか?
魔女だのなんだのは、冗談と思ってたがな。
それともあれか、俺や少尉の腕が余程に悪いのか?
[数メートルの距離であれだけ撃って、まさか仕留め損ねるとは。
流石に無傷とは思えないが、まだ駆ける気力はあるようだ]
[手持ち最後の弾倉を装填しながら、駆けるコンラートを追う]
腕は悪くないとは思ってんですが、奴の実地経験のが上ってヤツですかね。
認めたくないですけど。
……矜持が邪魔しなけりゃ、俺の肩でも使います?
[ふらつく現在の俺のボスに、そう問いかける。
ローレルの意思であり、おそらくカサンドラの遺志。そして、俺の意思でもある『生きてください』と告げるのは、何故か今は酷だと思い、無理やり呑み込んだ]
まあいい――それと少尉、渡しておく。
俺より、君が持っているほうがいいだろう。
[ローレルが所持していた拳銃を、ファベル少尉に差し出した]
弾切れなんで、金槌くらいにしか遣えんだろうが、お守りにはなるだろうさ。
……多少の経験でなんとかなってたまるか、全く。
だいたい、今のご時勢に白兵戦なんて、陸さんでも滅多にやらんだろう。航空隊なら、尚更だ。
[もっとも、工作員の経歴が本当とは限らないから、本業はパイロットではないのかもしれないけれど]
……矜持は邪魔せんが、俺が君の邪魔になる。
まだ奴が弾を残してたらどうする?
二人して、鈍い動きをする必要はない。
それに、頭を割られたわけじゃないからな、幾らもすればマシになる。
[ただ、足手纏いになるのは確かで。
いま、奴を見失うわけにいかないのも確かで]
……先行しろ、少尉。
どのみち、君の俊足には、ちとついていけん。
のろまな亀にアキレウスが付き合う必要はない。
だが、無茶はするな。直ぐ後を追う。
一人で殺れそうになければ、足止めだけでいい。
[>>32差し出されたそれが何か判らず、一瞬首傾げた。
けれどもすぐに、ローレルが所持していた拳銃だと理解して]
っ、これ、元はゾンダーリング中佐のじゃ……
[それを思うと、リエヴルこそ持つのに相応しいのではないかと思え。
けれどお守りと言われれば、自然手が伸びてしまう]
シュタインメッツ中尉と合わせて、きちんとした所に早く、寝かせてやりたいですね。
[それを受け取りながら、詰まる声でこぼす。
最後に見たローレルは、久しぶりに見たどこか明るい表情だった>>6:91ことを思い出し。
守れなかったことに泣き崩れたくなる衝動を、奥歯を噛み締め、深く息を吸うことで耐えた]
……そうとも。
[二人の亡骸について、頷いて]
だから――いいか、少尉。
俺たちが奴に殺られたら、少佐も中尉も、あのままだ。
二人を冷たい通路に寝かせたままにしたくなかったらな。
なんとしても死ぬなよ、少尉。
[>>36拳銃はいいと言ったリエヴルを確認して、そうして渡されたそれを受け取り、簡単な工具が入ったウエストポーチのベルトの間に挟んだ。弾切れの銃なら、多少無防備に装備しても大丈夫だとの思いから]
ああ、言われてみれば。
ったく、何者なんですかね、あいつ。魔女を先導してた悪魔の類いとかなんて思えるのは、毒されてんですかね……。
[>>33コンラートの経歴を疑う言葉には目をわずかに眇め、そうして頷いた]
……。あいつに甘いって言われて自覚してたんですけど、今痛感しました。
[二人して鈍い動きをする必要はないと、その危険性を説かれれば目を瞠り、すぐに苦笑を浮かべる。
困惑のままに頭を掻いた]
アキレウスって、不吉な例えっすねー……。
[先行しろとの命>>34には、己の痛む右足首を思い出してつい笑いがこぼれてしまう。
その笑みをすぐに引っ込め]
無茶するなはお返しするんで、ある程度回復してから追ってきてください。
一人で殺れそうになかった時の為に、少しでも大尉が万全でなければ。
[軽口にリエヴルの体調への配慮を混ぜ込んで、そう告げて]
責任重大ですね。少佐も中尉も、それから今霊安室で眠っている人達を故国で眠らせるためにも。
[頷きとともにこぼされた言葉>>37を聞けば、死ねねぇなぁと落として、大尉に目配せをひとつして、駆け出した]
──悪魔なら、生まれ故郷《地獄》へ返してやらんとな。
[鼻を鳴らして]
──甘い、か。
まあ、美徳ではあると思うがな……、
[そういった人の善き部分は、戦争では往々にして否定される]
……まあ、君の甘さは大切にしていい。
ただし、これが終わってからな、少尉。
……いや、その甘さで、俺は多分……。
[駆け出す前に、大尉から甘さは美徳ではあると言われ>>40、その顔から視線を逸らした。
俺の甘さがなければ、少佐を死なせずに済んだのではないのかとそんな気持ちが過ぎり、けれども口には出来なかった。
これが終わってからとの言葉には強く頷き]
ええ、悪魔を地獄に閉じ込めてやらなきゃならんので。
[大切に出来るかどうか判らない己の甘さという、どうしようもない部分を、今だけ蓋をすることを改めて誓った]
[そうして駆け出した俺は──……
痛む右足首、喧嘩以外は縁のなかった戦闘行為で更に疲労を訴える身体を無視して、駆けるコンラートの背中を追った。
どうせ奴の標的は俺と大尉しかいない筈なので、コンラートが目的地にさえつけば嫌でも交戦になると踏んで、無意味に銃を発砲するということはしなかった。
その間、コンラートは何かしてきただろうか]
[気力、そんな言葉を投げたのはつい程だった筈なのに、もう遠い昔のことのように感ずる。今はもう、この身体も意志で突き動かして。ジャラ、と意味も無くポケットの鍵は音を立て。]
…君も。先程ぶり、だね。
[言葉の先には斃れたシュテラが骸を晒し。眠るように、なんてとても表せない姿で、それでも眠っている。瞼は閉ざされているだろうか、どちらにしてもその視界を覆うように一度、手を添えて。]
親愛なる君へ。さぁ―
[バサリ、と宙を舞うのは幾枚かの紙切れと写真と。それは彼女が求めた者の在りし日の姿。眩く光る、過去の日々。本当は、君の手に渡してあげるべきだったね、と語り掛けるように。]
…俺と同じように、この国から奪われてこの道を採った君に、少し思い入れすぎたかもしれないね。
[苦笑する。彼女は復讐を選び、自分は棄てる事を選んだけれど。それでも同じものを恨み憎しみを抱いた点で俺達は似ている。だから。]
求めた掌のその先の、
[眠る彼女にそう囁いて。]
――……、
[ファベル少尉が去ったあと、通路の壁に背を預けて。
そこで漸く、握っていたモーゼルに、最後のクリップを装弾した。
平静を装いはしたが、走りながら装填作業をする自信はなかったのだ]
……ったく……こいつは、一体、何の因果だかな。
好いた人は殺される、守るべき少佐にゃ目の前で死なれ、挙句は頭を割られかける……。
[それに、もう一つ。拳銃を握ったままの手に、視線を落とす]
……感触、残ってやがるんだよ。
[銃口を押し付けて、引き金を絞った瞬間の指先の感触。
銃身を通じて伝わる、人間の肉体を銃弾が貫通していく瞬間の感触。
そして、ふっと力が失われるときの、その瞬間の感触。どれもこれもが、掌に残っている]
さぁ、最期の仕事だ。
[シュテラの元から去ろうと立ち上がる。感傷に浸っている暇はないし、どちらにせよここで追い付かれるのは本意でもない。終焉の場所を荒らすのは、それが誰であっても許されない、許さない。最後、さらりと撫でた彼女の面差しは写真の彼とよく似通っていて。]
総てを無に還す。零と為る。…あぁ、結局
[自嘲気味な笑いは誰故か。そんな想いを振り払うように前へ、唯ひたすらに。]
……、……クソ。
[今更のように震えがきた手を、意志の力で抑え込む。
――それは、まだだ。
感傷に浸るのも、人を殺した実感に震えるのも、まだ先だ。
そういった贅沢を味わうのは、まだ。
あと一人を殺すまでは、まだ、まともでなんていられない。
意図的な狂気で凶器を振るい、すべてに片を付けてからだ]
――……行くか。
[ファベル少尉には、いまは甘さを捨てろといった。
その自分が、弱さを抱えていていいはずがない。そうなのだ。
幾らか揺らぐ意識をはっきりさせんと、自分の頬を張って。
今一度、拳銃のグリップを握り直す。
弱いリエヴル・クレマンソーには、少し眠っていてもらう。
いまは、士官の鑑になるような、どこに出しても恥ずかしくないような行動をとらねばならない]
……そうでもしないと、格好も付かないしな。
[ひとつ苦笑を漏らしながら、ファベル少尉の後を追った**]
[シュテラの亡骸にまるで弔いの様なことをしていたなんて知らず、更に進むコンラートの背中を見つけることは出来ただろうか。
少なくとも彼が暫し寄り道している間に距離が縮まり、俺の足音が近いことを知らせただろう]
[足音が響く。]
―チッ。何だってこうもしつこいんだこの艦の奴等は…。
[眩暈がする、と悪態ついて。あの状態で、走るといえばどちらか。そうまで考え思い至った所で顔を顰める。今一番会いたくない、顔を見たくないのに]
[思考を巡らせる。今の自分の位置。艦の構造。足音の響く方向。]
…置き土産。使うか。折角だし。
[仕舞いこんだ鍵を二、三度叩くと行き先を武器庫へと変える。向こうがどうやって俺の進む方を目掛けているのかは知らないが、今更気配を消す必要もないのだろう。]
…消したところで、見つけられそうなんだよアイツ…。
[そんな誤魔化しの言葉を口にしながら、目的の場所へ。]
ー武器庫にてー
[ガタリ、と引き出したのは、終わりを告げるための。]
…さぁ、終わらせようか。鎖されたこの
[それは自分へ向けた言葉。終わらせよう、総てを、何もかもを。ごめん、という言葉は国で待つ者へ向けて。
ゆっくりと、時間を費やすように歩く。いつか辿り着く場所。いつか過ごした場所。]
ー征こうか、機関室へ。
[言い聞かせるように音として。]
くっそ、どこ行くんだよアイツ……っ!
[その背を追いながら苦々しく吐き捨てる。
途中その背を少しばかり見失ったが、武器庫辺りで再びそれを見つけた。
武器の入れ替え、弾丸の補給。考えられる最悪なケースに、少し前の自分に舌打ちをする]
機関室の方……?
[再び視界に捉えた背が向かう先に覚えがあり、小さく呟いた]
お前、こんなところで何を始めるつもりだ?
また下らない寸劇ごっこでもする気なのかよ。
[機関室にたどり着けば、銃口をコンラートに向けて問いかける。
奴はこちらを振り向いただろうか、それとも何かしようとしていただろうか]
[声が届くと、ゆっくりと振り返り。]
…始める?まさか。
[今更?と眼差しは告げる。]
この手が何を“始め”られると?何かを成せると、思う?
…出来るのは、為す事、…壊す事、終わらせる事。
[訥訥と、紡がれる言葉の表情は暗く。向けられた銃口は意に介すことなく。ただ果たす為に此処にいるのだ、と。]
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