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[そうして2人に追いついたなら]
へへ、来ーちゃった☆
おっさん、酒よろしく♪
[ダブルピースをキメてみせたのだった**]
[振り返った。
なんか、追っ手が3つに増えてた。]
おい、バルタザール。
もう一回殺せ、あいつら。
[割と本気な顔だった。**]
>>106
無理言うな。
諸事情で奴らには俺の骸骨がきかん。
[諸事情が自分の命令だとはあえて言わない。]
……しかも、気の所為でもなく、勇者入りの4人組になっているように見えるのだが…
とりあえず、更正させられたくなかったら今は逃げた方がいいな。よし、行くぞ。
[予想外も続けば、本気で愉しくなってくる。
追いかける側にひらりと手を振り、逃亡劇を再開した**]
あ、白虚星。
ごめんねー、気配が小さいから全然気付かなかったやー。
[完全に馬鹿にした口調で鼻で笑い。]
なんてね。
言っとくけど、君も更生対象だからね?
そこんとこ忘れない…
[おっさんに乗りながら白虚星へそう忠告していると、聞きなれた声を耳が拾って…>>104]
――――っはぁあああああああ?!!
[ダブルピースを満面の笑みでキメる兄の姿に大きな声を上げた。]
なっ、ちょ、…ええ?!
来ちゃったって、あの、さっきお別れしたよね?!
僕の話聞いてなかったのかよ!!!!!
…こんの、クソ兄貴!!!
[おっさんの髪の毛を鷲掴みながら、吠える。
しかしその顔はどこか少しだけ、嬉しそうでもあった。**]
[タチアナさんはいつもみたいに、
きらきらした夢見るような眼差しだけれど。
しっかりと、ぼくを見つめてきていて]
…………。
[満面の笑みを見てしまったら、
魔法にかかったみたいに、
なにも言えなくなった]
えぇと。
[頭の上のエマが、くしゃみする。
まったく我関せずな様子に苦笑してしまう。
歴史の証人。
そんなもの、ぼくにはいらないと思ったけれど。
確かにここには魔王がいて、
それに立ち向かった人たちそれぞれに物語があったのだ。
それを語る人がいるのは、きっと大切なこと]
ぼくの部分は控え目でお願いできるかな。
[頷いて、笑みを返す。
タチアナさんの語る物語は、
世界に魔法を掛けるだろう。
時が進んで夢見るようなお伽噺になりはてても、
それはきっと、聞く人を勇気づけて立ち向かう希望を与えてくれるに、ちがいないんだ**]
[絡繰りの業で人の命を救った、聡明な学者のこと。
敏捷さと観察力で行く手の危機を回避した、兄思いの斥候のこと。
最後は奸計に打ち勝って弟を救い、剣の勇者に力を託した鏡の勇者のこと。
美しい人形の舞で敵を打ち破る、心優しく可憐な人形遣いのこと。
あどけない姿に深い知識を蓄え、自らの息吹を力に変えた風遣いのこと。
拳で敵を砕き、己の命を神に捧げた、皆の父のようだった聖職者のこと。
鋼の体が砕けてもなお魔王に挑み、ついにその時間を止めた戦士のこと。
祈る心を力に変える、恋する乙女であった魔力付与者のこと。
人々の思いを光の刃に乗せた、純粋で勇敢な剣の勇者のこと]
[「彼ら」の覚醒については、誰にも言わずにおこうかとも考えた。
迷宮に辿り着いた12人は、みな最後まで仲間であったと――]
[でもそれは、仲間たちの、そして彼らの誇りを損なう脚色だろう]
[だから少女は語る。
地に降り立った、妖星たちの物語]
[人を喰らう妖花を操り、人に成り代わった白い星のこと。
兄の心を惑わし、親友に刃を突き立てさせた紫の星のこと。
蒼い星の忠実なる臣にして骸たちの王であった、藍の星のこと。
魔王をもその身に喰らおうとした、強くて冷酷で危険なまでに美しかった蒼い星のこと]
[剣の勇者――フィオンに纏わる部分は、本人の希望通りやや控えめにしておいた。
本人が聞いているところでは、だが]
[夢のようなお伽噺に成り果てるなら、それは世界が平和な証拠。
それでも、仲間たちの戦いが、想いが、世界に勇気と希望を残せると信じて。
少女は語る。
妖星と魔王と、勇者と仲間たちの物語**]
― 時は流れ ―
[妖星の迷宮に風が吹いた]
[妖星の迷宮に雨が降った]
[妖星の迷宮に風が吹いた]
[妖星の迷宮に雨が降った]
[妖星の迷宮に川ができた]
[妖星の迷宮に草が芽生え、木が生えた]
[やがて緑は大きくなっていった]
[苗床となった迷宮はやがて岩と化し]
― 大渓谷 ―
[所々、建造物だった名残の白い岩を残す大渓谷。
深い緑と清らかな流れが、人里へと清水を運んでゆく。
嘗てこの地に瘴気が蔓延ったことを記憶にとどめているものの数は少なく。
だが、強く戦った勇者たちがいたことは皆知っている]
[渓谷の中心のくぼ地にて。
ここに似つかわしくない金属片が積み重ねられ、鳥の巣の一部と化していた。巣を彩る色褪せた赤や緑の樹脂の巻かれた金属紐。巣の中から、降り立とうとするかつての雛たち。
時は巡り続ける。人里はなれたこの地は、永久に静かに在った**]
…………?
[ふと、足を止めて首を傾げる。
誰かの声が、聞こえたような気がして]
……なんだろ。
[何故だか気になって、くぼ地を覗き込む。
――そこには、鳥の巣があった。
この自然豊かな地に似合わない、金属片やコードをその一部にした奇妙な巣。
そして、飛び立とうとする雛たち。
わあ、と少年の顔が綻んだ]
[どうした?友人が問う]
……ん
……ううん、なんでもない。
[またね、と。雛と、なぜか何かの痕跡らしい巣にも手を振って、友人の元へと駆け出そうとした――
その瞬間]
[バサ――…]
[少年の目の前で、雛が飛び立った。
青い青い空へと、小さな翼を必死に羽ばたかせて――**]
[ 風を抑え込んでいた圧力が失われ、
取り込まれていた人々が、ひとつ、また一つと空に向かっていくのを、
ぼんやりと見る。 ]
ああ、還るのね……。
還る……
どこへ?
わたしが還る場所は遠い遠い時の向こうへと流れ去ってしまっている。
なつかしい人々、家族、わたしがまだ、ただの小さなドロシーだった頃の日々。
風の向こうに、わたしだけを置いて去ってしまった。
[ おだやかな笑顔の少年と、幸運に守られた少女。
そうして、鋼の身体を失った機械の戦士が別れたその後に、
妖星の墜ちた大穴が、やがて緑に染まり行く。
何年も、何年も、遥かな時を経て。
柔らかな苔に覆われた窪地の一角に、鳥たちが住まう巣が作られているのを《風》は視る。
語り継がれる勇者と仲間と、妖しの星と魔王の物語を《風》は聞く。 ]
もう、いいのね。ヴェルナー。
ずっと、人々は忘れない。
ここで何があったか、わたしたちが、勇者が、
どうやって世界を救ったのか。
そうして、もしもまた世界が危機に陥った時は、
伝え聞いた物語を道標に、きっと。
……じゃあ、私も行くわ。
[ 機械の残骸の上に築かれた巣の上に風が吹く。
巣立ちの雛の羽ばたきを見守り、そのまま、共に舞い上がる。
翠色の影は空に溶け消えようとして、しかし再び、窪地の巣の周りを巡った。 ]
ねえ、私、――になったと思わない?
とっくにこうなる筈だったのに、どこで置いて来てしまったのかしら。
取り戻してくるわ。遠い、遠い先の場所でね。
[ 小さかった少女の腕は長くしなやかに伸びて、別れのしぐさに緑の下草を揺らす。
さざ波を刻む小川を越えて、谷の向こうに見える村を抜け、
小鳥の声が響く、はるかな蒼天の彼方へと。 **]
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