565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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神父 ジムゾン
[――夢を見る。
何も起こることはなく、村は平和なままで、
誰もが昨日までと同じ明日を過ごし、
ひとつずつ、日々が過ぎていく。
やがてペーターは大人になる。
自分は、死んだ父と同じくらいの歳になるだろうか？
そのときは、今度こそ、
透明な『水』なんかを、一緒に。
そこには当然、フリーデルもいて、
同じ時間を、共に過ごしていく――、]
神父 ジムゾン
[
――… そんな、もう、
あまりにも遠い夢。
どれだけお前たちが大切だったか、
どうすれば伝えられるだろう？
抱きしめた腕が、震えかける。
失いたいはずがない。
どうしても守りたかったものを、
この手で断ち切りたいはずもない。
ああ、それでも――]
神父 ジムゾン
……、
いいよ。
お前が“わがまま”を言うのなら、
それを引き受けるのは、
家族の役目だろう？
[そう言って、“笑った”。
――大丈夫。
それが例え、呪いであったとしても。
それが“お前”のことなら、
どこまでだって、持っていくことを、望むから。]
神父 ジムゾン
[フリーデルは、彼の“わがまま”を受けるだろうか。
もしそうだとしても、手を下すのは、
あまりに酷なことだ。
だから、自分が引き受けようと、そう思う。
けれど、彼女にもきっと
望みや思うところはあるだろうか――
そう思い、フリーデルの言葉を待った。]*
少年 ペーター
[今日はなんだか
よく抱きしめられてる気がする。
それもジムゾンさんにまで
痛いぐらいに、フリーデルと一緒に抱きしめられた。
そうさせたのは僕だし
……それが明るい理由ではないのも、分かるけど]
……へ、へへ
ジムゾンさんも、そう思ってくれてたんだ
[そう思ったら
嬉しいなぁって、僕は笑顔だった。
そこまで言ってもらえた事なんてなかったから
……本当に、嬉しくて
我慢したつもりの涙がね、一粒だけ流れ落ちた。
ジムゾンさんがどれだけ僕を、僕達を想っていてくれたのかが痛い程伝わってきてしまったから。]
少年 ペーター
……良かった、ありがとう
[ジムゾンさんは、"我がまま"を聞いてくれた。
フリーデルも、本当は止めたいだろうに
止めずに、僕の我がままを受け止めてくれて
酷いお願いをしてるのは分かってるけど
謝るのは違うと思ったから、ありがとうって伝えた。]
少年 ペーター
ジムゾンさん
僕をずっと見ていてくれてありがとう
無茶してフリーデルを心配させちゃダメだぞ？
フリーデル
僕が"仲間"に誘ったばかりに
辛く思わせた事もあっただろうに
僕の事を支え続けてくれてありがとう
少年 ペーター
[長くなると、お互いに未練が出来ちゃうかもだから
最期にちょっとだけ、気持ちを伝えて
フリーデルにはもう一つ、"声"でこそっと伝えて]
少年 ペーター
じゃあジムゾンさん、フリーデル
───行って来ます
[別れじゃなくて、またいつか会える。
そんな願いも込めた、僕の最期の言葉。]*
神父 ジムゾン
[抱きしめた腕から伝わる二人分のぬくもり。
痛みを感じてしまうだろうと、そう思っても、
どうしても止められなかった。
嬉しそうな声が聞こえる。
“ジムゾンさんも、そう思ってくれてたんだ”
その言葉には、此方も、泣き笑いのような笑顔になる。
その声から、笑顔から、伝わりくるものがある。
ペーターがどれほど、自分たちのことを
想ってくれていたか。
肩口に落ちる雫に、
ペーターの頬を伝うものを知る。
手放したくはないと、強く、そう思った。
――そう、これは、
この先も決して手放すことはないものだ。]
神父 ジムゾン
[互いに未練が出来ないように、
そう振舞ってくれているのは、
伝わっていたから。
あとほんの少しでも、と、
そう願いそうになる自身の未練を、
短剣を鞘から抜き放つことで、断ち切った。]
神父 ジムゾン
[指先が、手が、
迷わぬように、祈りを込める。
その胸に、一撃のもとに、深く刃を突き立てる。
――ほんの一瞬でも、ひとつぶんでも、
長く脈打っていてほしいと願っていた、
その鼓動に。
ペーターの身体を、
眠らせるように床に横たえながら、
最後まで離さないように、
“片方の手を握った”
眠りに落ちる子を、見守るように。
そのときが来るまでずっと、
傍らに居続けただろう。]**
シスター フリーデル
――― 教会 ――――
［治療に応じかけてくれた
ジムゾン>>148>>149に感謝しつつ、
ペーターがそっと断る様子に>>136>>137
その意思を尊重して。
女は静かに、少年の覚悟の言葉に耳を傾け。
>>138>>139>>140>>141>>142>>143
ジムゾンの、苦悩の滲む返事を聞いてから。
>>150>>151>>152>>153>>154>>155
>>156>>157>>158>>159>>160>>161
>>162>>163>>164>>165>>166>>167
>>168>>169>>170>>171>>172>>173]
シスター フリーデル
言ったでしょう？
一番辛いのは、大切な人を守るために
何も出来ない事だって。
あなたの最期の”我がまま”なら
どんなことでも、叶えてあげたいから。
……私達に願ってくれて、ありがとう。
［少年が、”我がまま”と言ってくれた望み>>144と
胸奥を突き刺されるような、願い>>145に。
女は瞳を揺らして、静かに頷いた。
あなたが遺してくれるなら>>147
”呪い”でも”祈り”でも、大切さに変わりはない。
その”想い”ごとあなたの手を包むように握って、
絶対に離さない>>104。］
シスター フリーデル
……この子の心と願いを
貴方の手で、護ってあげてください。
［ペーターと一緒に痛いほど抱きしめて貰えば>>166
初めて誰かにそうしてもらった女は、
一瞬どうしていいか分からないように
戸惑ってから、ゆっくり受け入れて。
自分の言葉を待ってくれる様子の
ジムゾンに、願うように囁いた。>>173］
シスター フリーデル
あなたの”優しい心”を守るためなら、
何でもしてあげたかったから、いいのよ。
”仲間”にしてくれて、
私を護ってくれて……ありがとう。
［少年からの”ありがとう”に>>175>>176
哀しみと痛みを隠すように、微笑んで。
彼の頬を流れ落ちた涙を>>174
許されるなら そっと拭ってあげたいと、
指を伸ばせば。］
シスター フリーデル
［わざわざ赤い声で遺してくれた、
ちょっぴりおませさんな心配に。
少年と男への、どうしようもない程の
愛おしさが滲むような、微苦笑の気配を返した。
私は、『Quidam』だから>>131
迷惑を掛けたり、困らせたいわけではないから。
”フリーデル”の”想い”を告げる言葉など、
最初から、この唇は知らないのよ>>1:608>>1:609］
シスター フリーデル
……行ってらっしゃい。
大丈夫よ。
私は絶対に、あなたの手を離さないから。
［だから、カタリナが教えてくれたように、
死でさえ私達を別かつことは出来ない。
いつか、また会えるその時には>>178
また一緒に手を繋いで、
ジムゾンさんに、『ただいま』を言いましょう。
また”おかえり”と迎えてくれることを、
願いながら>>182］
シスター フリーデル
［ジムゾンがペーターに代わるように、
女を護るという言葉に>>180>>181に
一瞬だけ、翳った瞳を伏せてから。
再び少年をまっすぐに見つめて、微笑んで。
ジムゾンの、誰か護るための手に握られた刃が。
ペーターの優しい心を、願いを、
護ってくれるのを静かに見届け。
”もう片方の手を握った ”
眠りに落ちる子と、それを見つめる男を>>184
静かな月灯りのように、傍らで見守ろう。］*
少年 ペーター
[もっと、痛いかなって
左肩の怪我の時を考えて、思ってたんだ。
でも、そういうのは一瞬で
僕が痛くならないように、決めてくれたんだなって
それを思って、また一人で嬉しくなって]
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