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[両肩を抑えるために相手の重心は上にある。ならば]
…甘い。
[隙だらけの下半身に、横蹴りを一撃。腹部目掛けて放ったそれは、上手く入れば身体をふっ飛ばせるだろうが如何せん自分は体格に劣る。おそらくよろめかせる程度。だがその隙は十分すぎるくらいで。]
言ったろ。甘いよ、お前。
[傾いだ身体、首目掛けて次は腕を繰り出す。そのまま抑え込めば粗方の自由は奪えるだろう。素人なら銃を暴発しかねないし事実コイツは素人だが、そんな弾はまず当たらない。圧し掛かるようにして肺に体重を掛けて、その手には改めてナイフを握る。コイツには多分、銃より
――……少佐はどこだ!?
[怒気と困惑も露に、視線を彷徨わせる。
本来――ここで優先すべきは、まず第一にローレルの身柄。
だが、格闘するファベル少尉の相手は、練達の工作員。一対一では危ういかもしれない]
くそ……中尉! 先走ったあの阿呆を助けるぞ!!
[――少佐も少尉も、どいつもこいつも、勝手に走り出して。
まったく、そんなもの、命令と規律が第一の軍ではご法度のはずだ。
でも、自分はそんな軍は好きじゃあなくて。
だから、そんな堅苦しい気配なんて微塵もない、あの人を。
――ああ、そうとも。だから、まず少尉を救う。
せめて、彼らには――自分のような思いは、させたくない]
[突入後、銃を構えながら少尉の姿を探す。
>>109大尉の言葉通り、彼女の姿は確認出来ず。また、女性兵の姿も見当たらない。
場所を移し、二人で戦っているのだろうか。
男は歯噛みする。]
――…っ。
分かりました!
[助ける、との言葉に頷き、銃を構え直す。
彼らを殺されて堪るものか。
――足に意思を乗せて駆ける。]
ファベル中尉…!
[男は航空大尉と少尉らの間に飛び込んで距離を取らせようとする。
激しく動けば焼いた血管が破れて出血するかもしれない。
そんな事はお構いなしに。]
お前の持っている武器は何だ、少尉!
[組み合っていては…少なくとも武器持つ手で抑え込んでいては銃は撃てない。
他に武器がないのならば、彼を排除するつもりがあるのならば、銃で撃てと。]
――……ああ!?
[闘争の場に、駆け寄る最中。音が。
何の変哲もない、通路を横切ったとき、争う声が]
……いまのは……!!
少尉、少佐は向こうか――!?
[それに、返事があったかどうか。だが、自分の聴覚が確かなら]
――中尉!! ここは任せる、少尉を救え!!
[そう言いおいて、横合いの通路に走り込んだ]
[>>107お前のせいと告げたことが耳に届いていると知らされ、俺は口走った事を後悔した。
俺がその身体を拘束する力を強めた時顰めた表情は目の端で捉え、それには少しばかり……。
そうだな、直後に甘いと投げられた言葉を頷いてしまう様な感情が微かに湧いた。
状況が状況なので、それには気づかない様にしたが]
っ、ぐ、あ……!!
[しまったと思ったのは、下半身に横蹴りを入れられて>>108身体が揺らいだ瞬間だった。
体勢を立て直そうと思ったらすぐに押さえ込まれ>>108、向こうからすれば形勢逆転といったところだろう]
甘いのは、仕様だな、残念ながら。
[下手に銃で応戦することは諦め、手にしたナイフを眺め溜め息混じりでそう告げる]
[コンラートを睨む様に眺めながら、ふと姿が見えず、気配が見えないローレルを案じてしまう]
[自力で守れないなら、どうかと。残りの2人が彼女を救ってはくれないかと。
そんな事を願い。
願うせいか、少しばかり己の身に対する警戒心が薄くなっただろう]
温室育ちの甘ちゃんに言ったところでわからないでしょうね。
[泥水を啜るように生きた事をと心の中で言いうため、
一瞬悲しげな眼をしたのは、ローレルは気づいただろうか?
が、近くまでこればそんなのはどこかへ消えている。
すぐに捕まえる距離になれば、追うスピードも緩めていた。
捕まえるより、ナイフを投げる方が早いと思い、新しいナイフを取り出していたが、警戒をしていたとはいえ思わぬ反撃。
そのために体当たりを食らえば、二人がもつれる様に他の4人がいる廊下へと姿を現すだろう]
――くっ…。
[息が詰まるようである。
それでも手にしたナイフは離さず、その背へと突き立てようとする。
チャンスはもうこれ以外ないだろうと思って]
――自分の命の値段を考えろってんだよ!!
クソ! あのリトル通信長! ミニマム少佐め!!
[上官に聞かれれば減給モノの暴言を吐きながら、通路に走りこむ]
――面倒! かけやがって!!
[だが、死なせられない。あの人のようには、させられない。
死なせないといった相手を、二人までも死なせるなんてことになれば。
三人目を死なせる前に、まず、自分で銃口を咥える以外の選択肢がなくなるから]
[航空大尉達のところに割り込む前、>>112大尉が何かを聞きつける。]
…分かりました!
[彼が拾った声が少佐のものだったかどうかは男には分からず。
少尉を救えとの声のみにのみ応え、大尉と別れた。]
[シュテラの突き立てたナイフはローレルの背中に向かってまっすぐに振り下ろされ、突き刺さ…らなかった。
突き刺さったのはリエヴルの腕。どれほど刺さったのか、どれくらいの傷かは分からない。
驚きつつも、ローレルは体勢を立て直しシュテラに飛びかかる。]
…誰が、温室育ちの甘ちゃん。だって…?
――撃て!
[大尉に命じられたのもあるが、何としても彼を生き伸びさせねば、と。
その思いのみで動いていた。
――その結果、銃を使う事もなく。
あっけなく敵に隙を見せる。]
[今はいないローレルを案じた意識をが目の前の敵に戻ったのは、ライナーが己に声をかけたから>>111]
くっ、そ! 何でテメェほんと、敵なんだろうな!
そのナイフを血に染める以外の事、させたかったぜ!
[圧される肺、首を押さえられているせいで喉もわずかに圧迫されるが、それでも懸命に息を吸い込み、ライナーの言葉を弾みにして無理やり銃口をつきける。
上手く吸えない息で、その右腕はわずかに震える]
――づっ……!!
[灼けるような痛み。だが、いかに工作員といえども。
女の力で、男の腕を貫通して尚、その先の標的に致命傷を与えるなんてことは出来っこない]
――刃物ってのは困るよなァ!
深く刺さったら、簡単には抜けないからな!
[至近に迫った、この一瞬を逃すかと。
そのまま、ぶつかるように脇腹めがけて膝をカチ上げる。
得物の回収に少しでも躊躇すれば、それは小柄な身体を捉えるだろう]
[飛びつきが成功していればそのまま、失敗していれば、体勢を立て直しシュテラと対峙する形になる。]
そして、ふう、と嘆息を漏らした後、彼女に向かって]
…このっ、大馬鹿ヤローッ!
[それは、誰の口調を真似したものだっただろうか。]
軍のせいですべてを失った!?それで復讐をしただって!?ふざけないでよ!?
…貴女が軍を憎むのは道理かもしれない、それで復讐心を抱いたとして、それだけを責めるつもりはない、けど、貴女は自分だけが不幸だとでも思ってるの!?
[ひたすら、感情に任せて言葉を紡ぐ]
多かれ少なかれ、みんな何かを抱えて生きているんだよ!?新聞でも見てごらん、貴女と同じ境遇の人、貴女より大きな何かを背負って生きている人なんて沢山いる!
それを、まるで自分は世界で一番不幸な女ですー、みたいな不景気な顔しちゃってさあ!馬ッ鹿じゃないの!?"魔女"なんて呼ばれて舞い上がっちゃって、悲劇のヒロインにでもなったつもり!?
この道を選ぶ以外ないなんて言い訳ばっかり並べちゃって、そんなの自分でそう思い込んでるだけじゃない!
[今まで出したこともないくらい、大きな声で]
そんな貴女の、たかだが"ありふれた不幸自慢"で、沢山の人を悲しませて、殺して、ほら満足?それともまだ足りないの?
貴女にそんな沢山の人の気持ちがわかる?分かるよね!?分からないなら、それは目をそらしてるだけだよ!?我儘を言う子供みたいにねえ!
[言葉は激しいが、不思議と怒りはない。言葉に乗せて吐き出しているのは――そう、憐れみだ。]
中尉、あんた……!
[声を上げるライナーを見やれば、銃は携帯しておらず隙のある様に見えた。
甘いのだろう、指摘されるがままに。
ライナーを案じるままに、やはり俺も隙を見せてしまっていた]
[交戦するローレル、リエヴル、シュテラ達が立てる音が耳に入る余裕はなかった]
――少佐!
説得するつもりなら、無駄だ!!
[これだけのことをやったあとだ。
仮に投降したところで、その扱いは、国際法違反の工作員。
そうでなくても反乱兵で、いずれにしても、待っているのは極刑だけだ]
――悪いが、少佐!
あなたが俺の命令に従うってのは、まだ有効だったはずだ!
いいから殺れ!
俺ごとでもいい――あの人の銃で、あの人の仇を!!
[撃って、討ってくれと]
[ちらっとリエヴルの姿が見える。
最悪の場所に出たらしい…。相手も突然の乱入に驚いたようだが、ナイフを刺そうとした動きを察しての動きが早く、結局ナイフはリエヴルの腕を貫くことになる。
リエヴルの腕が邪魔してローレルの体勢を立て直すのは、そう簡単にはいかないだろ。
そのためにとびかかるように押さえつけるようにしたので、上に載っているローレルが邪魔で動きようがない。
ナイフから手は離したものの、動きがとりようがないため、リエヴルの膝はもろ脇腹に入り、顔をしかめる。
そこにローレルの大演説が聞こえる。
本当に温室育ちだなと苦笑いを浮かべ]
自分だけが不幸?そんな風に思っていないけど、なに勘違いしているの?
それに何か勘違いをしているけど、魔女と呼ばれることを選んだのは私なんだけど…
それに私に説教垂れるなら、他の人はどおなの?
殺して満足?とかきいてみたらどお?
[果たして答えは返ってきただろうか。]
その身体で、気力だけで、ここまで来た事には敬意を示そうか。
…せめて安らかな眠りを。
[そう言って、引鉄を一度。焦点は逸らさずに。おやすみ、と唇を動かして。]
[>>129自分に掛けられた言葉に意識は向かう。]
――彼らの死は自分の望むものではないので。
自分には、家族くらいしかいませんが。
その時に正しいと思った事をします。
それが裏切りであったとしても。…その結果、仲間に命を狙われる事になったとしても。
自分に嘘はつきたくないのです。
[焼いた血管は再び破れ、血を流す。
命の火は消えかけていた。
敵に銃を突きつける気力もない。]
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