565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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司書 クララ
私が本気で仲間になると思った？ばっかだろう！
［とにかく自分が思う、柄の悪い女をイメージして。］
ずっと騙していたっての！このチャンスを逃す訳ないじゃん！ちょーウケるんですけどー！
［ああ、おかしいというように。下品な笑いをぶつける。
クララがそんな事言うはずないと思われたら、意味がないんだ。だから、とことん恨まれるように。
私は主役にはなれない。けれども、悪役くらいにはなれるかも知れないよね。］
司書 クララ
［懐に隠していたナイフを取り出した。それを舐めたのは、流石にやり過ぎたと思った。危うく舌を切るところだった。慣れないことは、するものじゃないな。］
安心しな。お前さんの望み通り、あたしはあの２人に手は出さないよ。
あたしは人間、あの２人も人間だからな！
そう、あんたは人間じゃない！化け物っしょ！
［そろそろか。
どこからか足音が聞こえるか、それとも時間切れで。日が沈みペーターが人狼となれる時間がやってくるまで。
女の高笑いは続いた。］
司書 クララ
［２人には手を出さないと言った。あくまで傷つけるのは、ペーターだけだと。そうでないと、私が死んだ後もきっと迷いが出るから。
そろそろ潮時だと察すれば。
クララは弾かれたように、刃先をペーターへ向けて走りだしただろう。］*
神父 ジムゾン
―― 宿 ――
[オットーの亡骸を運び、湖畔から村へと戻る。
これまでも皆にそうしてきたように、
亡骸を一度安置し、
別れを告げたいものが告げてから、弔おうと。
教会ではなく、一度宿へと運んだのは、
其方の方が、いる者が多いかと思ったから。
―― だから、墓地で起こっていることは、
分からない。
いつもは賑やかだった宿にも、
今広がるのは、ひどくがらんとした静寂だ。
客室の空いた一室にオットーの亡骸を残し、
一度、外に出る。
誰かの姿がまだ宿にあったかは――]**
シスター フリーデル
――― 宿 ―――
………クララさんの、声？
［宿の中から、風に乗って微かに、
クララの声が聴こえたような気がした>>216
けれど、女はクララを信じていたし、
ペーターが、どことなく一緒に行くことを
望む様子ではないようだった。>>104
クララが大声で何かを伝えたかったのなら>>200
その内容は、是非とも聞いてあげたかったが。
ペーターが”赤い声”で伝えてくれるはずだと>>209、
墓地へは足を向けぬままに。］**
シスター フリーデル
――― 宿 ―――
………オットーさん。
［ジムゾンがオットーの亡骸を
宿に運んで来た時には>>218、
悲痛な響きの滲む声でオットーの名を呼び。
ジムゾンに否のないようならだが、
静かに、オットーの安置に関する手伝いを
しようとしただろう。］
シスター フリーデル
［ジムゾンが一度外に出るようなら>>218
オットーが遺してくれたパン達のことは、
まだ知り得ぬがゆえに>>206>207。
昏く翳る瞳を伏せて、見送ろう。］**
少年 ペーター
く、クララやめて……
[声は震えてるし、思わずちょっと後退った。
いくら自分が消える覚悟をしていたって
突然目の前で豹変されて、凶器まで見せられたら
やっぱり動揺するし、怖い。
それがよく見知ってると思ってた相手なら尚更だ。
だからお願い、それ以上は……]
少年 ペーター
い"っ、て……、…？
[…………なんだ？
今、僕はどうしていた？
なんか、目の焦点が合わない。
体を動かそうとしたら、左肩は焼けるように痛むし
口の中も生温かくて、鉄みたいな匂いがして
それに僕、ナニカくちゃくちゃと咥えて───]
少年 ペーター
…っ？！ ！
[ぼんやりしてた焦点が、意識が戻って状況を把握出来た。
僕は、クララの喉元へと喰らい付いて
僕の左肩にはナイフが突き刺さっていて
それも構わず爪を食い込ませてナイフを持っていない方の腕を掴んだまま、彼女を地面に押し付けて
……今まさに、くちゃくちゃと喰おうとしてた。
それに気付いたら、喰らい付いていた口を離した。]
ぁ、あぁ……クララごめっ、僕……！
[違う、違うんだ
こんな事をしたかった訳じゃなかった。
僕はただ、クララを止めようとしただけで
食べようとなんて、そんなこと思ってなくて……！]
少年 ペーター
クララ、なんで……
[あんな事したの？
それを聞いたって、まだクララに息があったとしても
僕が喉元に喰らい付いて、喰おうとしていたせいで
そこだけ、グチャグチャになってたから
まともに喋れたかはどうか分からない。
答えてくれるかどうかだって……
───殺す覚悟はしたけど
こんな形でなんて、そんなの望んでいなくて。]
少年 ペーター
……ごめんな
[このままじゃまた、意識を持って行かれそうで
……僕は獣化も解かないまま
ナイフだけ肩から無理矢理引き抜いて
逃げるように、彼女を置いて墓場から去った。
僕がやったとバレたくなかった訳じゃない
クララをこれ以上喰い荒らしたくなかった。]
少年 ペーター
[墓地からは、逃げたけど
あまり遠くまで移動する気力はなくて
……教会の庭の隅で
怪我の手当ても碌にしないまま、蹲った。
血の匂いはするけど
自分から流れているものだろうって思えば
まだ、どうにか正気でいられた。
朝になれば、獣化も勝手に終わるはずだ。]
少年 ペーター
[隠蔽は要らない
フリーデルに、"声"でそれだけ伝えて
僕は目を閉じて、少しだけ寝ようとした。
……大丈夫、まだ死なないさ
向き合う前に、気持ちを落ち着かせるだけだよ。
血肉の味を覚えてしまった今
本当に今度こそ
後戻りの道はなくなったんだから。]*
神父 ジムゾン
―― 宿 ――
[宿にはフリーデルの姿があった。>>220
亡骸を一度部屋に安置するのを手伝って貰う。
そうしている間には、自分はひとことも、
言葉を口にすることは出来なくて。
ありがとう、と小さな微笑みを返せただけ。
けれど、亡骸の状態を確認した彼女が、
いつかと同じ言葉を、唇に乗せたなら。
私はおまえとともに生きていけない >>221]
ああ、本当に。
そうなのかもしれないな。
けど――
[彼女に向き直り、ゆっくりと首を横に振る。
その言葉を否定するという意味ではなくて。
ただ、この幼馴染と一緒に過ごしてきた、
これまでの時間を、伝えたくて。]
神父 ジムゾン
俺たちは、ずっと、
一緒に生きてきたよ。
最初から、最後まで。
[彼が最期を迎える、そのときまで。
例えその死が、共に生きられないがゆえの
ものであったとしても。
確かにいままで、『共に生きてきた』のだと。]
神父 ジムゾン
あいつが最初に食ったのは、親父さんで。
六年前のことだった。
……自分が人狼だと知ってて、
ずっと、我慢をし続けて。
俺たちのことを、守ってくれていた。
だから、最初から最後まで。
今も。
全部覚えてる、ひとつも落とさない、
そう約束したからな。
[だから、これはひとつの終わりではあっても、
離別であるとは思っていない。]
神父 ジムゾン
[流れていた涙は、今はもう止まってはいたけれど。
泣くことなんて数年来なかったものだから、
その跡を拭うことなど、思い浮かびもしなかった。
だから、ひどく泣いた顔は
大層分かりやすい状態ではあったと思う。
そのことに気付いたのは、伸ばされた指が
頬に触れたときのこと。>>222]
……、
ほんとに。
自分の方が傷だらけのくせして。
[いつかと同じようなことを、その唇の傷に思う。
せめてもの伝えてくれた“ほんとう”の言葉。
伝えられないことがあるのは、分かっている。
ニコラスの遺してくれた羊皮紙が、
例え読み取れなかったとしても、
その数が『三枚』だったことを思うなら、
――自ずと、朧げに、
浮かび上がるものは、あるのだから。]
神父 ジムゾン
―― パン屋 『ハティ』 ――
[此処にも、もうひとはいなくなった。
静まり返った村に広がる静寂が、
無人となったばかりの建物にも忍び寄っている。
けれど、そこには確かに、
遺されているものがあった。
まずは、石窯近くの白い布を外す。>>202
その大体の量は、目測で凡そ見当がついた。
買い出し組が帰って来るまで食べられる分量。
けれど、『全員』がそうするには、
少しだけ足りない。>>203
そして、工房の分かりやすい場所――
朝、遠目に見たその場所に、
並べられていたものがある。>>206>>207
その全てを袋に収め、宿へと取って返した。]
神父 ジムゾン
―― 宿 ――
[フリーデルは、まだ宿にいただろうか。
食堂へとパンを運び込み、
非常食は分かりやすい場所に置き、
皿の上に焼きたてのパンを並べる。
皆が食事を取っていた場所だ。
もしフリーデルがその場にいたのなら、
彼女に語り掛ける。]
あいつ、自分の分焼き忘れてやんの。
だから、あいつの分、
何か、あるかな。
[自分で何かを作ろうとしても、
何せ作り出すものが炭同然になってしまうものだから。]
神父 ジムゾン
[フリーデルとは、
言葉を交わせることもあっただろうか。
やがて夜が訪れるなら、護衛に向かうだろう。
足が向かう先は、図書館。
クララのいる場所は、そこか宿だろうか。
あるいは――
彼女が教会の、墓地にいることは知らない。
もし、いつもいる場所が無人であることに気付いて、
彼女がいる場所を探そうとしても、
手掛かりはひとつもないものだから。
声は、自分には聞こえなかった。
その場所に辿り着くのは、きっと、
致命的に遅れてしまうことだろう。]**
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