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なるほど?
余所見をするなと言わなかったか?
それとも、あの娘がそんなに大事か?
[手にした槍の形状が微妙に変わった。
三つ又の槍を、馬の脚めがけて投げつける。]*
[同時に、空いた右手を宙に挙げて、糸を巻き取る様な動作をした。
銀月牙の娘の首輪に繋がった、見えぬ糸がぴんと張る。
それを、さながら首輪の綱を引くように引き寄せる。
抵抗すれば引き寄せられない程度の力。
そして、切ろうと思えば切れる糸ではある。]*
[カードで敵う相手ではないのは先刻承知の上だ。
ここには、知られて困る人目もない。
ディークは額のバンダナを捨てた。]
《
[閃光の中で、天界人としての姿を発現する。*]
…よそ見をするなと言っているぞ…
[小声の呟き。
降りしきる血霧を躱して跳躍しながら、瞳は魔王の姿を探している。
嗜めるような言葉を紡ぎながら、ヒトガタの意識はロー・シェンの動く姿を追ってもいた]
……
[ガツ、盾を砕かれたドワーフがたたらを踏む、その頭上を飛び越えた]
──殺せばいいのか
[ツィーアの核が涼やかに鳴った。
ヒトガタの動きは人よりも馬よりもずっと速い。
ひとつ、ふたつと鼓動を盗むように霧の中を駆けて]
[ ヒトガタの核の鳴る音は、男の耳にも聞こえた ]
......!
[ はっと、顔を向け、同時に痛みを堪えて地を蹴り、走り出す ]
リーッ!逃げろっ!!
[ 駆けながら、腰のクレイモアを抜き、首から小袋を引きちぎるように取り、最後に残った魔石を掌に握る......けれど、全力で走ったとしても、ヒトガタの速度には及ぶまい* ]
おまえが我から気を逸らすからだぞ?
我はこれほどにもおまえを引き裂きたくてたまらないというのに。
我よりもあの娘の方が大切だと言うのなら、先に懸念を取り除いてやろう。
おまえの前で、あの娘を殺してな。
[嬉々としてロー・シェンに言葉を投げて近寄っていく。
歩む彼を踏みつけるべくナールの足が振り下ろされた。]
─ Z ─
[魔王カナン・ディ=ラーグによって重い封印をかけられたまま、凪の面を覗かせている魔導炉。
その上に光──魔の光ではない天のいろが輝いた]
『ああ、 天使』
[魔導の波動は声を紡ぎ、音を揺らす]
『何故だ?
すべてを無くすためだけに私は生まれたのに』
[翼もつ者に、足場はいらないだろう。
触手は滑らかな肌を広げるのをやめ、鞭のごとく撓って天界人へ伸びた]*
話したいこともあった
クレステッドではなく俺の、怨嗟を
[娘から視線を銀の月へ向ける。
それを拾い上げることはせず、左手を宙へ上げた。
何もない空に 半透明の鎌を生み出す]
……だがもう殺す
[あの胸をアイリの月が貫いた時──
記憶は鮮明に何度でも、死の瞬間を繰り返してきた。
ヒトガタはその記憶を参照し、再現する。
振りかぶる死の鎌は狂わぬ軌跡で 娘の背を指した]
[もはや、身体を支える杖は不要だった。
背に負う二枚の眩い翼がその身を宙に浮かべる。
伸びやかな鞭が迫るのを、目を細めて見た。
「すべてを無くすためだけに私は生まれた」と音を生む波動に包まれる。]
これから別の夢、奏でてみないか。
[光はなおも白熱し、ほとんど天青石の色をした焔となって、翼の起こす風に乗せて吹き荒れた。
出し惜しむ気はない。全力である。]
……怨嗟……おま、え、の?
[綴られる声に、掠れた声を落とす。
疑問に返る声はなく──生み出されるのは、半透明の鎌]
……っ!
[避ける事など叶わぬ状況、半透明の刃は背から胸を貫いて──]
[貫かれる衝撃に、息が詰まる。
鋭い痛みに、ああ、こういうものなんだ、という妙な感慨が過ったのは刹那の事]
…………シェ…………ン…………ごめ…………。
[ごめんね、と。
言いかけた言葉は、ただ、風に舞って──散り果てた。**]
[鎌を握る指が震えた。
兄上、と記憶の通りに呼ぶ声がする。
顔を上げないまま、喉を引き攣らせた]
……無理だ
俺は
ロシェ──逃
[囁くような、記憶の再現。
月の背に、銀の月が飲み込まれていくのを薄青の瞳が見つめていた*]
― シラー奪還戦 ―
[男は左腕を視界の軸とするように前方に掲げ、振り下ろされるオークの武器を紙一重で、或いは籠手を当てることで往なし、その懐に踏み込まんとする。
己の右側に武器が通れば相手の首を狙い剣を繰り出し、左側に往なせば前方へと踏み込みながら右回転をかけ、振り返り様に胴を薙いだ。
屈強なるオーク達は流石に一撃では倒れてくれない。
けれど男は確実に、時に反撃を受けながらもオークの体力を削いで行った]
っ は、 ぁ、
[いつもは使わぬ武器であるために、男の動きも万全ではない。
ただでさえオーク数体を相手にするのは骨が折れること。
息を上げながらも男はそれでも諦めなかった]
せいっ!
[武器を振り上げるオークに先んじて蹴りを一つ放つ。
体勢を崩す間に横から飛びかかってきたもう1体のオークの武器を振り上げた剣で受け止めた。
拮抗する力にギチギチと武器同士が悲鳴を上げる]
[離れねば、と剣を引く機を窺っていた時、蹴り飛ばしたオークが体勢を戻し再び男に襲いかかって来た]
しまっ───!
[間に合わぬ、と身に衝撃が走るのを覚悟する]
[けれどその衝撃は終ぞ男に届くことはなかった。
眩い矢がかけたと思うや、武器を振りおろさんとしていたオークに直撃する。
聖の力を帯びた矢を受けて、オークは断末魔の叫びを上げて地面を転がった]
っ、 おおおおっ!
[男は突然のことに驚きながらも、受け止めていた剣を引き、相対していたオークと距離を取った後、前のめりになったオークの横を駆け抜け、首へと剣を振るった。
血飛沫を撒き散らし、オークの身体は頽れる]
[顔へと返った血を拭いながら、男は光の矢が飛んで来た方を見遣った]
「案外無茶をするのね。
これだけのオークを相手に一人で立ち向かうなんて」
[鈴のような透明度のある声が響く。
姿を見るに踊り子のようだ]
助力感謝する。
……もしや、貴女はローグの民か?
[手助けの礼を告げ、次いで問いを男は投げる。
彼女がロー・シェンから渡されたスカーフと同じものを身につけていたからだ。
「そうよ」と短い肯定が返る]
ロー・シェン・アウルム・ド・レオヴィルからの伝令は聞いているだろうか。
…申し遅れた。
私はヨセフ・トネール・ド・モンテリー。
彼と共に魔軍との戦いに身を投じている。
[気が逸り、伝令のことを問うてから己の名を名乗る。
左腕のスカーフを見せれば、踊り子はどこか納得した様子で頷いた]
「えぇ、聞いているわ。
ここに滞在していたのもそのためよ。
私達は貴方方に加勢するわ」
…感謝する。
[色よい返事に男はロー・シェンに感謝しながら、安堵の息を吐いた]
先ずはシラーから魔軍を追い払い、民達の安全を確保したい。
[目的を告げると踊り子は諾を返し、方々に居るローグの民達へその意思を伝えてくれた。
彼女らローグの民とは落ち着いた頃に再び会う約束をして、男は戦列へと戻る]
[魔が蔓延る
深い闇が斬り祓われ、光が満ち行くのは最早時間の問題だった*]
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