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────、そうか。
[だろうな、とは言わぬ。
通せ通せぬとは、先に彼の盟主と言い合ってきたばかりだ。
クリーク砦とは真逆の構造、そこに面白さを感じるほど悠長では有り得ないが、けれど奇妙な縁が頭の隅をちらと過ぎった。]
[火計に、風に運ばれる煙に混乱する中、>>236北岸には騎兵が迫ってきていた。
川向こうへ意識を向けていたサシャがそれに気づくのは大いに遅れ、先頭と長物部隊がぶつかるか。]
じまっ… ―――騎兵いる!!射っで!!!
[声に弓は騎兵の方へも向けられる。
だが長物部隊に当てないよう、注意しながらの射撃は鈍く、>>237結果十数騎は到達を許してしまった。
燃える橋を駆け抜ける馬を射ようとするものの、煙の幕が彼らを守り、自慢の弓はすり抜けられた。]
ならば、押し通る!!!
[駆け来る相手を待ち構えての、剣一閃。
騎馬は駆けてこその騎馬、なれど男は身ひとつの男に対し馬を駆けさせることはしなかった。
止まっている的に向け刃閃けば、その結果は明白だろう。
僅か動いて致命傷は避けたものの、ぶつり。と、馬帯の切れる音が響いた。
迷うことなく下馬し、剣を投げ捨てる。
鞍に挟みおいた槍を手にして、両手に構える。
その構えはダーフィトを名乗る青年と酷似するもの。
目前の青年が、それを知るか知らぬか、男は知らぬが。]
[煙の向こうは良く見えない。視線を向こうに向けたままでいたので、近づいてくる一団>>244に気づくのはやや遅れ、だが気づけば驚いた後。]
あっ、がー……っぅ。
[見覚えのありすぎる顔に、カークと呼びかけ慌てて口を噤む。>>245援軍への説明は誰かがすでにしていたようで、渡河の準備は進められた。]
ん。
[>>246視線がこちらを向いて名前を呼ぶ口の形に、こちらも少し安堵した顔で軽く手を上げる。]
らいじょうぶ、
射れなぐなった人のも回じでもらっでるじ。
へ…。
[言いながら、動く手を見上げてぽかんとしたのは、突然な事と予想外な事が一緒だった故のこと。]
がーぐがお兄じゃんで、
……まーでんがお父ざん?
[眉を下げながら、問うように口にするのは胸の奥がくすぐったいからだった。
今だその熊の死を知らない為に。]
― 修道院側/川の中 ―
[敵の舟を沈黙させることに成功した工作隊は、彼ら自身も疲れ果てて北の川べりに戻る。
一息ついて、振り返って、流されていく敵兵>>299を見つめ、ひとりがもう一度川へと飛び込んだ。
溺れる者にロープを投げ、沈みそうなものには盾を捨てろと声を掛け、彼らが浮橋に掴まれるように誘導する。
その様子に幾人かが続き、結局全員が水の中に戻った。
戦っている最中は興奮していようとも、ひとたび気が抜けると彼らも人の子に戻る。
溺れ流されていくのをただ見ているのに心痛んだというだけの話。]
[槍を構える。すぐにも、動かした左腕が悲鳴を上げた。
それを無視して、口元に笑みを刻む。
柄を軽くしごく仕草で構えなおした。]
─── 止めてみせよ!!
[止められるものなら、止めてみせよ、と。
挑発めいた言葉を投げて、青年へと向け槍を右手に振るった。
ぶんと弧を描く起動が彼の懐を襲う。
受け止められれば、その勢いで跳ね上げ、次は振り下ろした。
白刃と槍とが、暫しめまぐるしく音響かせる。//]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[ 剣先を手首に受けて、食い込む刃の衝撃に、山刀を取り落としても、ダンクラードは怯まない、むしろ、裂帛の気合いを増して、左の剣を携えて、更に飛び込んでくる>>314 ]
は...
[ 無意識、身を庇おうと、左手をあげようとするが、脇と肩に深い傷を受けた腕はぴくりとも動かず ]
...それでも、人は、間違いを悔やむものなんだ、ダン。
[ 右手の剣を、上に掲げる、空を...太陽を指すように。
しかし、そのまま、その剣を振り下ろすことはなく、背中に刃を受けた// ]
― 乱の始まる前 ―
[ 悪夢の朝帰りから、ずっと、彼は件の酒楼を避けていた。
けれど、時が過ぎて、思い返してみると、いくつか腑に落ちない事に気付く ]
財布も何も、盗られてなかったしなあ...
[ 美人局の類なら、そんなことは有り得ない。マダムの言ったとおり「密猟者を捕まえる為の」変装だったというのが本当だったとしても、わざわざ酔っぱらった自分の相手をする必要は無かった筈だ ]
...つーか...
[ 情けない思いが募るのは、ほとんど消えた記憶の、それでも僅かに残っていた断片には「優しくされた」という感覚しか残っていないということで ]
[ぽかんとしたサシャの顔を見て、守りたい日常をまた強く思う。
そんな未来の続きを語らうには、だが、まだ早い。]
頼りにしてくれていいぞ。
[サシャの目を見て告げ、その視線を兵らへと広げる。]
.........ほんと有り得ねえ。
[ そうして、数年ぶりにその酒楼を尋ねた彼は、マダムに一つの伝言を託した ]
もしも、あの時のあいつがまた顔を出したら...今度は「男同士」で呑もうって、伝えてくれ。
[ 勿論、つけられた印のせいで、当分同僚達から揶揄われまくったことの落とし前だけは、会えたら拳できっちりつけてやるつもりだったけれど** ]
― サクソー川/橋の南側 ―
『それなら、オクタヴィアス様だって同じだって言ってんだよ』
『あー、ほんとに石頭だなお前らっ……!』
[苛立ち帯びた声と共に、投げ合うのはいつの間にやら威力のない土塊。
異なる存在を信じ、拠り所にするが故の平行線は、そうは終わらぬ様子]
[状況が真逆になっている事に気付く余裕はない。
対しているのは、それだけの余裕を持てるだけの相手じゃないから]
……ち、浅いっ……!
[繰り出した突きの閃が伝える手応えは浅いが。
相手を馬から下ろす事には繋がった。
繰り出される槍の閃、その構えには微か、覚えがあるが。
それがどこで見たかをたどるには至らず]
おうよ……止めてやろうじゃねぇか!
[元より、自分はそのためにあるのだから、と。
懐狙う槍を受け止め、跳ね上げられた動きに逆らわずにくるりと返して、振り下ろされたそれを気合で弾く。
互いに引かぬ──引けぬものを背負った攻防。
打ち合う二振りにが響かす音が大気を震わせる]
信じる、って。
言われちまった以上は、絶対に。
下がれねぇんだよっ!
[攻防の中、槍を身に受けたは幾度か。
それでも銀灰の覇気は衰えず。
懐近く飛びこみ、地に片膝突いた姿勢から、半月の弧を描くように斬り上げの閃を放った。//]
[川の南側はさらなる乱戦の様相を呈していた。
そこへ、浮き橋を渡った兵が順次、繰り出してゆく。
拿捕した舟に馬を乗せて運んだ工作兵が、カークに手綱をとらせた。
指揮官らしく騎乗せよと。
盟主の姿は二つあっても、命令が二つあってはならない。
以降のカークは、周辺を守る兵100ほどに「ついて来い」とだけ命じ、他隊の指揮はディークに従うものとする。]
──我らが生きる道は前にあり。 勇猛なれ!
[馬上に背を伸ばし、差し出されたラモーラルの軍旗を掴むとガツと地を穿った。*]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[左手に、重い感触が伝わる。
突き立てた切っ先は、ダーフィトの身体を深く貫いている。
彼の右腕が動き、日差しが一瞬翳った。
このまま斬りつけられれば避けようがない。
衝撃を覚悟して歯を食いしばったが、予期された刃は落ちてこなかった。]
───なにが間違いだったかなんて、分かるものか。
[抱きつくような形で刃突き立てたまま、告げる。]
おまえは、すべきと思ったことをした。
俺も、すべきと思ったことをしている。
それが全てだろう。
だからもう、背負わずともいい。 //
[ 背負わずともいい、というダンクラードの声が、どこか優しく響く。
剣を振り下ろす力がなかったのか、振り下ろす事が出来なかったのかは、彼自身にもわからず... ]
これで、15年前の乱は......本当に、終わる。
........お前達は...、きっと......新しい
[ 必ず見せてあげる、という、オクタヴィアスの声は耳に今も残る ]
(...願わくば...)
― サクソー川・修道院跡側 ―
[川へと落ちた兵達は鎧に動きを制限され、流水に抗うのもままならず流され行く。
そこに投げ込まれる岸からのロープ>>323、そして盾を捨てろという声。
それが誰のものなのかも考えず、言われるままに盾を離し、流れの先にある即席橋へと掴まった。
それにより一息ついた時、彼らからは闘争心が抜け落ちていた。
流されたことにより疲労が蓄積したことも少なからずあろう。
一番大きいのは、戦っていた者に助けられた、と言う事実である*]
西へ、向かえ。
影を追い、援けよ。……行け!!!
[歯の間から搾り出すようにして、傍らの騎兵へと指示を飛ばした。
迷うように視線が返るのも刹那、すぐに短い諾が返る。
幾ら取り纏められるかは分からず、纏めても彼らは北岸を行くしかないだろう。
追撃の可能性も否定は出来ず、けど、これが最後に為し得る指示だった。
橋の中央から北にある歩兵、それに西側から軽歩兵隊を破って合流出来た幾分かの者、そうした兵らはやがて西に向かうだろう。
川の南側、敵中にある者らは投降するか逃げ延びるか。
それは彼らの才覚と相手方の差配によってくるのだろうが。]
[───がらん。と、槍が地面に落ちた。
続いて、男の身体が、どうと地面に倒れ伏す。
微かに震える男の手が、クレステッドへと伸ばされた。
触れること叶えば、──がし。と、手は彼の袖を掴む。
害する意図ではない。ただ、死に臨む者の切迫のみをもって。]
……、… 頼みが、ある、
[はあ。と、大きく苦しげな息が落ちる。
そのひと息ごとに、命が目に見えて削られていく。
息を吸う間合いをまた置き、男は口を開いた。]
ダンクラード様、は、
オクタヴィアス殿と……、会ってみたいと、言われた。
あの、二人を、 … 死なせては、ならぬ。
死なせて、しまえば──…、また、繰り返しに、なる。
……、決着の、のちに、
…─── 対話、を。
あの二人なら、…それも、叶おう……
[以前、オクタヴィアスに砦で伝えそびれたこと。
せめて伝われば良いと思う。
或いはもう、とうに考えているかも知れないけど。
……かの砦で、最後まで対話を望んだ辺境伯の嗣子を思う。]
クロイツどの、に、みとどける、と、
……、あとは、
[お前に、と。音にはならず、目を閉じる。
ダンクラード様、と。男の唇が最後、音なく*紡いだ。*]
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