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………
お、おジさんが溶ケ…?!
[はや過ぎやしないか。
鼻ひこひこしてみれば、血を得た相手の存在は風呂の中の方。なーんだ。
粘液でヌラヌラした廊下へジャラ、と飛び降りて、耳を揺らす]
…あ♪
[スライム禍が去った廊下に落ちた残留物の中に、
綺麗な小瓶を見つけてそれを拾い上げた]
(さて、オニイサマに血をあげるのは二度目だけれど。)
[青年は不思議なほど冷静に、その状況を受け止めた。
前回は「快楽」が勝っていたが、今回青年の心を占めるものは、
不思議な「充足感」。
血が抜かれていくことは「充足」とは程遠いはずなのに。]
(あげるよ、この血は元々、お前のものだ。)
[酔い痴れるように目を閉じて、狐の柔らかい背をそっと撫でれば。
青年としての自我は溶けるように消えてゆき。あとには小さな少女だけが残った。
二人の姿が変ずるのは殆ど同時だったようで。少女が再びやってきた渇き眉を寄せつつ目を開けると、そこには見慣れた兄の姿があった。]
[おにいさまが狐の姿だから言えたけれど、こうして面と向かうと少し恥ずかしいわ、なんて思いながら誤魔化すように笑ってみせれば。突然に肩を掴まれる>>93。]
お、おにいさま、…?
[驚きに目を見張って、目の前の兄の口から紡がれる言葉を聞く。
常日頃の、滅多に崩さない優しい笑顔からは打って変わった様子にも戸惑いを隠せない様子で少女は兄の空色を見つめた。
「誤解」「正気」「大切」「一人だけ」。
――「君だけ」。
一番聞きたかった言葉が少女の胸を突き刺す。]
でも、だって、――、他に大事な人ができたって…
[少女もまた震える声で言葉を発するけれど、その返事は聞けたかどうか。兄が気付くのとほぼ同じタイミングで、此方に近付いてくる妙な気配>>90を感じ取ってしまったから。]
だれか、来るわ。気をつけて。
[五月蝿く悲鳴を上げる飢えの声を必死で無視して、少女は兄と友人に注意を促した。]
― バルコニー ―
やあ。
そこに居ったがか。
[男は扉の影から姿を表し、寄り添う二人に明るい声をかけた。
ただし、両眼はギラギラと赤光を放ち、表情の明朗さにまるでそぐわない。
見る影もなく汚れ、負傷した跡と思しい血が身体のあちこちに付着していた。
ゆらりと数歩近付いたかと思うと、深呼吸して深々と息を吸い込む。]
やっぱし、ええ匂いじゃのう。
なあ。
[ニカリと笑って]
血ぃ吸わせてぇな。
[予備動作もなしに、シルキー目がかけて飛びかかった。]
― 廊下 ―
[声を枯らして何度呼んでも、血親は現れなかった。
乱鴉の大公、残酷にして冷酷、惨禍と嘲笑の王、そしてアルビンの主人……。
まだ足りないと言うのか。絶望の果てに、まだ先があると言うのか]
……っ。
[ぐい、と長袖で涙を拭いた。
アルビンが泣けば喜ぶということは知ってる。
ならば……もう、泣かないでいよう]
― 脱衣所 ―
[全体が薄緑色の残滓で粘つく脱衣所に、
どこからともなく蔦が現れて嘆きながら拭き掃除を始めていた]
ンー…
オジさん…このヘん
[キョロキョロ、鼻ひこひこ。
比較的被害の少ない衣服の山を見つけて掻き回してみたり。
シスター服 を手にまたウロウロ]
[人間としてのアルビンを消して欲しいと言う、その願いが叶えられないのならば、
……もうそれしか、飽きて貰える方法を思いつかなかった。
「私」は怒り狂うだろうが、それでもいい。
それならば、「私」が俺を消せばいい]
[ふらりと廊下にまろび出る。
沈んで灰色に見える世界の中、感情を押し殺し、必死で無表情を作って]
――!!
[事前に
少女は突然の訪問者の動きにどうにか対応することが出来た。
一見快活そうに見えるその男の視線、狙った先が自分であることに気付けば少女は不快そうに片頬をひくつかせる。
直ぐさま重心を低くし、鞄から短剣を抜いた。
同時に動いた蔦が男の足を取ろうと動き、男の手がまさに少女に触れんばかりになったその時に、片足を掬い上げて逆さ吊りに。それ以上の抵抗を許すまい、と、抜いた短剣を少女にとって丁度いい高さになった首元につきつけた。]
動かないで。
妙なことをすれば首を刎ね飛ばすわ。
[目を細めて首を傾げる]
……随分とご挨拶じゃない。
あら、よく見ればあなた、ぼろぼろじゃない。
大変だったのね?
[状況にそぐわぬ優しい声音で話しかけた。]
[少女の周りに繁茂した蔦には注意を払っていなかった。
吸血蔦の罠に(温泉に常駐する愉快な一団にも)一度も遭遇していなかったのもあるし、城のバルコニーに蔦が絡んでいても普通は異常と思わない。――
だから、蔓が素早く伸び、鞭のようにしなるのを見てやっと、それが少女を守る要塞であったと気付いた。]
!!
[少女の喉首まであとほんの掌一つ分、あと少しで手が触れるというところで、強かに巻き付いた蔦に絡め取られ。
ぐいと力任せに引かれて、反動で振り子のように揺れるまま、逆さ吊りにされてしまった。
その上、首元にひたりと光る刃が擬せられては。
歯噛みするしかない。]
おまぁがシルキーさんかいの。
初めましてじゃ。
見ての通り、2回は死にかけたぜよ。
[ニヤリと笑って軽口。
一転、ガチガチと牙鳴りさせ]
ほいじゃけえ、喉が渇いて渇いて仕方がないんじゃ。
血ィ、飲ましとうせ。
[声音は常と同じく朗らかだが、瞳の赤光は薄れていない。]
動きがとっても速くてびっくりしてしまったわ。
間に合って良かった。また砂漠のミミズみたいにからっからになるのは御免だもの。
[少女はほうっと息をつきながらそう言った。
悔しそうにこちらを睨みつける男>>112からは目線を離さずに、背後の兄の言葉>>111を聞いた。]
あら、あなたおにいさまのおともだちなの。
私のこともご存知なのね。はじめまして。
私もあなたとおんなじくらい死にかけたわ?
お互い大変ね!
[口元にあるものすべてを食い破ってしまいそうな、がちがちと鳴る牙の音など気にもとめず、少女もまた朗らかに笑った。]
でもね、おいたはだめよ。だから、
[友人だった彼女の真似っ子をして少しだけ気取ってみるけれど、目の前に無防備に晒される首元から目を離すことはできない。
ごくり、
周りにも聞こえるほどの音を立てて唾液を嚥下して、口を開く。]
― 廊下 ―
[ゆらゆらと廊下が蠢く。
道を塞ぐのは、花はもちろん、茎や葉すら闇色の蔓薔薇。
手招きするようにおいでおいでする。
もちろん、近づけばその棘でズタズタにされるのだろう]
……そこを退いて下さい。
でなければ、俺が酷い事をします。
[目を伏せ、静かな声で頼む。
しかし、蔓薔薇は揺れるばかりで]
「おにいさまとのお話を邪魔してごめんなさい」の証があってもいいわよね?
――ねえ、私今とってもお腹がすいてるの。
きっとあなたとおんなじね?
食べてもいいかしら?
[犬歯は濡れた光を放ち。
少女は不躾な訪問者へとその口を近づけてゆく。]
ああ、私の血は残念だけど差し上げられないわ。
私にもそれほど余裕はないのよ。
誠に遺憾ながら、ね!
[囁き声には隠しきれぬ喜色が混じっていたはずだ。]
……警告は、しました。
[神父服から取り出すのは、「私」が残して行った鞭。九尾の猫]
[俺に扱えるだろうか、と思ったけれど。
しかし、握ったらしっくり手に馴染んだ。
……だって、ずっと使っている物だから。
握りにはめ込まれた宝石も。今は血で汚れている組み紐も。よく見知ったものだから。
……「俺」が持つのは初めてだけど]
[くしゃくしゃと床にくずおれた蔓薔薇に、憐れみの視線を向けかけて……、ぐ、と前を向いた。
憐れむならば、傷つけなければ良かったのだ。
傷つけた以上、憐れむ権利はない。
蔓薔薇を踏み越えて行く。黒い薔薇は、最後の抵抗の様に、服にいくつもの裂け目を残していった]
……。
[城の中の仕掛けは、幾分減ったような気がする。
体感なので、確証はないが。
その後も、罠を辛くも抜け、立ちふさがる者は打ち倒して進んで]
拒否権?あるとお思い?
[軽く笑い声を上げれば、喉元に小さな傷をつけられたことに気付いてその瞳を凶暴な色に歪めた]
あは、痛いわ!
[有無をいわさず男の首筋に噛み付く。
普段とは上下逆向きなので少しやりにくいけれど、そんなものは些事。
少女は逆さまになった男の髪を撫ぜながら命を吸い上げていった。
乾きの癒えてゆく感覚、相手の命をかんなのように削ってゆく感覚に恍惚としながら。
吸うだけ吸って満足すれば、
蔦の拘束を緩めてバルコニーの床に横たえてやった。]
[飲んだ。
相手の口に放り込めばいいのに、前の体験をなぞってしまう間違った学習効果]
そンで、ぇと… うう、
[じゃらじゃら、後退る足が止まる。
そのまま抱きすくめられた]
おじさ ん アの、
ココ 出よ?
出口、探して 出よウね?
[つっかえつっかえ言いながら、濡れた体に額を押し付ける。
好きな人の腕を千切ったらしい後では、痛いことしないでとは頼めなかった]
― バルコニー ―
[その集まりに気付いたのは、彼らがどうしているタイミングだったか。
ジェフロイを探したつもりだったが、ジャンやシルキーまで一緒とは。
ここは、さっき狐と戦った場所によく似ているけれども、この城の構造を把握するのはすでに諦めているので、良く似た別の場所かもしれない]
……お楽しみのようですね。
[その光景を見ても、表情を変えないように気をつけて、
出来るだけ平坦な口調で言う]
もうお忘れかもしれませんが、書斎で集合する予定でしたから、
呼びに来たのですが。
……俺はこれから、リエヴルさんの言っていた隠し通路と言うのに入ってみようと思います。
[そして、少し言葉に迷って]
俺がこれを言うのは、もしもトラップがあった場合、貴方達を身代わりにしようと思っているからです。
だから、別に来なくても結構。
……でも、もし脱出人数に上限があったり最初の1人しか合格にならないのだとしたら、俺と一緒に来た方が得策だと思いますが。
そこは貴方たちのお好きにしたらいい。
……どうやら、
積極的に脱出しようとしていないようですから。
[そうして、用事は終わりと、人々に背を向けた]
[押しとどめられぬ身体はツェーザルをすっぽりと腕に収める。
薔薇の小瓶から何か飲むのは目にしても、その意味は分からず、
震えながら、肩へ口を付けた。
出よう、と
その言葉に幾度も頷きながら、ゆっくり、牙を突き立てる。
なるべく痛くないように。
そう思う心は、血の味を含んだ途端に吹き飛んだ。]
[飢えた勢いのままに啜り上げ、乾きを満たす。
無駄に傷口を広げることもなかったが、相当に容赦はなかった。
そうして心が落ち着くまで乾きを癒したあと、
今度こそ慎重に、そっと牙を外す。
そのまましばらく、ツェーザルを抱きしめていた。
ありがとう、とごくごく小さく告げた声は、
誓いを立てて以来、初めて意識して発した声は、
酷く、掠れていた。]
―バルコニー―
[ジェフロイがシルキーの首元に傷をつけた時には、ぴくりと反応しかけたが。その後、彼女が食事を楽しむ様子には、帽子を引き下げて少しだけ目を逸らしていた。
――自分の渇きを、余り自覚しないように。
しかし短期間で飢えを繰り返し経験してきた所為か、
以前より多少は正気が持つようになったように思う。
…まあ、単に自分が"血"を求める相手が、
近くにいないからかもしれないが]
どうしてますかね、ツェーザルさん。
[彼の血は非常に深い味だった。初めて彼と出会った時に惹かれた、あのぞくりとする複雑で強大な魔力を映したかのような]
………。
[いつの間にか、大理石の欠片は消えていた]
[ジャンの目の前で窓から落ちてその後の事とか。
シルキーに嘘を言って酷い目にあわされてとか。
そのことへの弁解も説明もしないまま、
ただ、言うだけ言って]
[あの書斎。
2つの隠しがあるあの場所。
やはりあそこの紫の繻子の上に置くのは、薔薇のエッセンスの入った瓶……それももしかしたら、空瓶なのではないだろうか。
そして、2つの仕掛けを同時に動かせば外に出られるのではないだろうかと予想していた]
[訪問者の男を横たえてやってからすぐだったか、バルコニーの入り口に見覚えのある人影を認めたのは。]
あら、またお客様だわ。また血を吸いに来たの?
[にこにこと問うが、
相手にその気がないことを悟れば肩の力を抜いて。]
リエヴル、書斎、……私にはわからないことばかりだけど。
[そう言って背後の兄を見やる。彼の反応はどうだったか。]
…そこに、出口がある可能性が高いのね。
なら、お伴しますわ。
身代わりになってやる義理はないけれど、ここからとっとと出たいのは私も同じだから。
…ああもし、最初の一人だけが合格になるのなら。
私は出られさえすればそれでいいから、「餞別」とやらはあなたに譲るわ。おにいさまは、どうかわからないけれど。そちら様で決めて頂戴な。
[もう一度兄のほうを見て、少女は大鴉の後をついて歩を進めた。
もし兄もついてくるというならば、その手をそっと握って。]*
………大鴉。
[現われたアルビンの方へ顔を向けて、ぽつりと呟く。
些か今までと、雰囲気が変わっているように見受けられた。
その言葉に暫し思案して、一歩足を踏み出した**]
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