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[ローランドの呪が効力を発揮し始めたのはこの頃だろうか>>172。
彼の見立て通り、見張り台はそこまで頑丈なものではない。
見張り台は一つ、また一つと倒れていく。
そして魔力の乱れが収まった頃。
クレステッドの目はただ一点を指している。指揮を執る軍師、ベネディクトである。]
……奴か。
……ならば。
[ここで初めて、クレステッドはその身を動かした。]
この手で、始末してくれる!
[愛馬を駆り、戦場を突っ切り、軍師の基へ*]
[聖剣がギィを背中まで刺し貫く。
次の瞬間、ギィの魔力が両者の間で弾けて、互いの身体を吹き飛ばした。]
おぅ…っ ふ
[胸を押さえて立ち上がる。
フラフラする、が、竜鱗の鎧がなければこの程度では済まなかったろう。]
護ってくれてありがとう、 クラリッサ…
[小さく唇を動かす。
ギィはと見れば、普通の人間なら致命傷だろう傷を負ってなお立ち上がった。
その手の傷が蠢いて癒えてゆく。]
[エルフの語ったとおりだった。
ギィは斬られても死なない。
事前に聞いてはいても、その様を目の当たりにすれば嫌悪感を覚えた。]
なんの呪いだ、 それは──
[ここにいる限り、ギィの魔力は無尽蔵のようだ。
そうしている間にも、魔法陣には血が、魂が流れ込み続けている。
これで、終わらせる──
聖剣は当時の記憶を持っているかのように、ギィの胸の古い傷を抉る軌跡を描いて振るわれた。
天頂からの一撃は、ギィの肉体のみならず、床の魔法陣まで断たんとする勢い。]
貴様の好き嫌いで、 エディを殺されてたまるか!
[――戦況は混沌としていた。
暴発する魔法陣、完全に壊れたゴブリンやコボルド、此方の兵士の中からもグールと化しているのかどうか分からないのさえ混じっている。
この収拾は、どちらかが倒れるまで終わるまいとすら思える。]
……何か、来るな。
[こちらへ向かってくる姿の薄れた武人の姿>>178を認める。
あれが噂に聞いていた、幽鬼の忠臣だろうか。]
大将狙いか、まあ、その可能性も考えていたよ。
[総指揮官の僕がこれだけ前線に出ているのだから当然である。
実際の所、まさか本当に来るとは思っていなかったのだけれど。]
貴様が魔軍の指揮官、 音に聞こえた魔王の忠臣か!
[クロスボウの先を向けたまま、真っ直ぐに彼を睨みつける。
――睨みつけながらも、どこか面白そうに口端を吊り上げていた。]
[王都内へと向かう魂は数を増す。
激戦となればなるほど、それは加速して行き、男は焦りを覚え始めた]
王子はもう辿り着いているはず…。
でもこれでは、時間との勝負だね。
[王子が魔人を倒すか、儀式が完了するか。
少なからず弱らせているようであれば封印も叶うかも知れないが、如何せんここからでは遠すぎる]
[そんな刹那の思考の後、戦場にある変化>>17が起こる]
、 !?
魔術が乱れている…?
クレステッドが揺らいだ…ベネディクトが裏をかいたか。
[義勇軍の陣容はクレステッドを包囲する形。
さしもの彼も集中を途切れさせたと言うことか]
[男の目論見は成り、見張り台が崩れて行く>>178。
見張り台に上っていた者は崩れる瓦礫に巻き込まれもするだろう。
ただそれで倒れるほど容易な相手では無いだろうが]
ち…!
斬り裂け 嫉妬の念
疾く 疾く 翔けて敵を裂け!
[対抗するように紡がれる呪。
払うように右手を突き出すと、複数の風の刃がダークエルフへと奔った。
それを切り裂くと同時、男の身にも矢は到達する]
くっ……!
[ダークエルフも見事なもの。
あちらも矢は複数放っており、心臓を狙っていたか矢は男の左半身を中心に駆け抜けた。
あるものは肩を、あるものは腕を、あるものは足を。
けれどどれも男が右半身になっていたために胸には届かず、それぞれを掠めるに留まる。
肩に至っては石化したままであるため、矢を弾く結果となっていた]
…全く、本当にダークエルフは厄介だね。
[自らが手を下した宿敵を思い出しながら呟く]
― 戦場 ―
お前か…………
……いかにも。魔軍副将、クレステッド・エヴァネス。
見ての通り亡霊だ。……かつて踏みにじられた全ての想いの亡霊だ。
[軍師の眼前に立つクレステッド。その姿は、もはや「消えかかっている」と言っても過言ではないほどであった。
クロスボウを向けられてなお、口調は淡々としている。魔法そのものの射撃は先ほど陣から見えていた。もしその攻撃を放たれたとしても、撃つ前に止められるという確信があったためである。
なるほど、切れ者に見えるが、瞳の奥に確かな闘志を、クレステッドは軍師のなかに見出した。
以前、主君が「我が軍に立つべき存在」と言ったのを思い出す]
……やってくれるよ、本当に。
これだけの策を以ってしても勢いを止めずに向かってくるとは。
……心から敬服する。大したものだ。
[などと、ゆっくりと言っていれば。
ちょうど、カレルがギィを刺し貫いた>>168 >>175のが、この時だった。
その痛みは、まるで自分のことのようにクレステッドにも伝わってくる。
さすがに、目を見開かずにはおれない。表情の焦りを隠さず、城の方を向く]
……まさか……あの小僧、ギィ様のもとにたどり着くばかりか、一撃を入れた、だと……!?
[その表情には。軽い恐怖のようなものすら宿っている。]
……そこの軍師。私の問いに答えろ。
貴様ら……
……それだけの力があって、なぜギィ様の世を望まん!
あのお方は、力のある者が支配する世を望んでいるんだぞ!
……答えねばこの場で殺す!!
[語調こそ強いが、その言葉には、確かに恐怖の色が滲んでいる。
わけがわからない。そういった恐怖。*]
呪い?
[王子の口から零れた言葉に、眉を跳ね上げる。
それから、片頬だけで笑った。]
貴様らにとってはそうだろうな。
[言いながら、片手を傷の上に置いた。
今貫かれた傷ではなく、古い傷の方に。
先ほどの刺突は左胸のほぼ中心であり、心臓の上からは少しずれていたとは見て取れるだろう。]
[気迫の声とともに振り下ろされる聖剣を、どこかひとごとのように眺めやる。
カレルの技量、そして剣自身の意思が加わったような斬撃を、躱しきれはすまい。]
ぐ……っ
[星をも落とす勢いで振り下ろされた刃は、過たずに魔人の肩を砕き胸を裂き、
───かつり、と硬い音をたてて途中で止まった。]
[剣の勢いに負けてそのまま膝を突きながら、魔人は魔法陣に手を触れる。]
我が呼び声に応えよ、
[言葉に応え、足元から吹き上がるように白い竜巻が巻き起こる。
渦を構成するひとつひとつが恨み持つ霊であり、そのすべてでひとつである群体。
生者を呪い群れに引き込もうとする力が、周囲に渦を巻く。
その激しい負の感情に自らも身を晒しながら、魔人は苦痛の色なき目で王子を見上げた。]
貴様もやはりロルフと同じだな。
そんな剣で、俺は殺せない。
所詮、貴様も俺と同類なんだよ。
力でもって障害を叩き伏せて、自分の欲しい世界を作るんだろう?
聞こえのいい言葉で他の連中をたきつけて、自分の目的のために死なせてきたんだろう?
ひかりが、聞いて呆れる。
[聖剣を振り払うほどの力はすでにない。
それでもまるで勝利を確信しているかのような顔をする。]
[この時。既に詠唱は止まっている。
魂に直接攻撃できる手法を持つもの――そう、たとえばローランド――であれば、おそらくあと一撃で仕留められる程度に、彼が弱っている事がわかるだろう。
戦場は今も混沌としている。ただ、その指揮官が冷静さを欠いた分だけ、戦況は義勇軍有利に傾いていた。
そして、いかなる偶然の集まりか。
軍師と幽鬼。
彼ら2人はその混沌の只中に居るにもかかわらず、矢や魔法の軌道は、何故か全て逸れている。
……これを称する言葉があるとするならば、それこそ「運命」とでも呼ぶべきものなのだろう]
[ギィの身体を切り裂いた聖剣の刃が、何か堅いものに当たる。
( デーモンロードの力の欠片? )
そして、ギィの呪文が怨霊の群れを解き放つ。
ガリガリと爪をたて食らいつくように掻き立てられる負の感情。]
… うぅ
[煽られる感情に、否を突きつけた。]
俺が、
貴様を殺そうとしているように見えたなら、
それは、貴様の孤独な心がそう見せただけだっ…!
[ギィの傷に手を突き込み、聖剣が探り当てたものを抜き取ろうとした。]
願わくば汝も呪いを脱して人に戻り、我が民となれ!
(これ以上魂を贄には出来ない。
となれば、少しでも敵を鈍らせれば…)
[懐から取り出すのは親指大もある黒紅の結晶。
王子へと託した結晶の対]
…王よ、この国を護りたまえ。
[右手でそれを持ち、前方へと掲げた]
我抱く 無念たる王の念
其は怒り
其は悲哀
其は怨み
王の怒りは烈火の如く
王の悲哀は滂沱の如く
王の怨みは鎖の如く
国土侵さんたる者を地へと縫い付けん
[男は右手で持った結晶で宙に円を描き、その中に六芒星を描く。
呪の完成と共に結晶は砕け、火が燻るが如き煙となり地を這った。
煙は中央包囲を為した義勇軍の更に周囲に居るであろう魔軍の者達を地に絡め取るべく広がり行く]
[凶暴化の魔法から解き放たれ、錯乱状態に陥る亜人達。
起き上がったアンデッドの群れも、魔法の停止によりそのまま倒れている。
数割の亜人たちは、その異常さに、戦の困難さを察し。
数割の亜人たちは、城の方で何かが起きた事を本能的に察し。
そこに、ローランドの魔法>>199の効果も加わり。
大半の亜人の士気は、戦の開始時よりもずっと、下がってしまっていた。
中隊長クラスのものが動かそうとしても、怯えるばかりで動かない。
まともに戦える兵の数でも、その士気でも。
聡い者であれば、瞬時に義勇軍側の勝勢を見て取るだろう]
勝手に、呪いと呼ぶな。
[突き入れられる手に呻きながらも、低く吐き捨てる。]
そのような輩が手を触れること、許されると思うなよ…
[カレルの手首を逆に握り返し、押し倒さんとする。]
そもそも、自分らが力のある者だと思っているのなら笑わせてくれる。
たかだか人より少し腕っ節が強い程度で強者だと?
誰かを支配することで力を誇示しているだけではないか。
僕は知っている。たとえ貴様らが弱者と蔑むような者であっても
みな何らかの強さを持っているものだ。
それを見出すことも出来ずに支配者面をするなど、笑止千万!
俺の世界は、あの御方から始まったんだ。
俺に、道を示してくださったあの御方から。
そんななまっちょろい正義感で、それを砕けるわけがないだろうが…っ!
[血を吐きながら、手に握るのは闇より生み出した短剣。
表の激戦により、魔法陣にはある程度の力が溜まっていた。
本来ならばエトヴァルトの魂、あるいはカレルの魂を以て儀式を完成させる予定だったもの。
だが今、魔人は自身の魂を捧げてでも儀式を完遂しようとしている。
それほどの怒りが、瞳にちらついていた。]
これで少しは食い止められると良いのだけれど。
[男は魂の飛んで行く先を視る。
あちらはどうなっているだろうか、そう思えど、今は目の前を切り抜けなければならない。
男は中央包囲をしたベネディクト達へと視線を向ける]
っ、いつの間に…!
[そこにはベネディクトと相対するクレステッドの姿があった。
けれどその姿はもはや密度を薄めており、かなり弱っているのが見て取れる>>195。
そこまでしてここを護りに来たかと、その執念に感嘆した]
…ベネディクトも戦い抜いてきた者だ。
今の彼に遅れは取るまい。
[ただ、何かあった時のために対処出来るよう、男は密かに2人との距離を縮めておく]
[手首を強い力で掴まれる。
それは覚悟であり、強い望み。]
貴様の情を踏みにじったことは謝る。
だが、この儀式を完遂するのは許さない。
あとは、
わたしの作る国を見てから言え、 いくらでも。
[刃の納まり場所がないなら、自分の足に引き寄せ突き立てさせてでも、止めんと。]
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