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……いくさおとめ?
[予想もしなかった呼び名に、少し驚いたように反芻した。
かつての自分には絶対に付けられないような名だった]
ふふ……でも、悪くないかもしれませんね。
[唇をなぞるのは、繊細なあの銀細工を作り出した手。
僅かに口の端を持ち上げながら、それを受け入れて。
今度はあちらから落とされる口づけを、目を閉じ受け止めた**]
…そうね。
私らしくなかったわ。
残された時間、できることやってみる。
ね。またいつか、会いましょう。
私、きっと、あなたとも話したかったんだわ。
[天上で、とも別の命として、とも断定はせず。
手を振って光のなかへ駆け出していく。
葬られた墓下で目覚めるのは、しばらくあとのこと**]
行商人 アルビンは、壁|・)ひそ。
[やりたいこと、ふたつあるの。
まずは、死んでしまったみんなと話すこと。
それから、……。
特別な私の、重大なやり残しを回収すること]
ね、オズ兄。
人の死体の前でいちゃついたご気分、
どーだったの〜?
[逢引、で赤くなるようなヴィア姉相手に!もー、って、できるだけ明るくからかってみせる]
ロマンチックなことは、
ロマンチックなところでしてよね。
[ほんと、男の子ったら。
私の大事なバカ狼を思い出して、苦く笑う*]
――1(10x1)年後、もしもの未来
[鉱山が閉鎖された時から、将来的に緩やかな過疎が見えてはいた。しかし、人狼騒動による爪痕は、失われた命の数だけでなく。
集会場は、犠牲者の弔いと調査で出入りされた後、実質的に放棄された。村長の不審死もあり、手が行き届かなかったというべきか。
数少ない子どもたちさえ滅多に近づかない旧集会場に、今日はひとりの影があった。
どこか見覚えがあるような、子ども。
犠牲者の縁者だからなのかもしれないし、誰かさんのように寄る辺なさそうだからなのかもしれない。
井戸を覗きこむ子どもの後ろから、一緒に水面を覗きこむ]
…………待って!
人が来ちゃうったら、叫ばないで!
[自分の背後に映る少女に悲鳴をあげる子ども。当たりだ!『視える』人はなかなかいないから絶対に逃がしてあげない]
お化けじゃな、くはないけど。
あなたが欲してるものを持ってるの。
話くらい聞いていきなさいよ、
……はぁ〜!? 悪霊じゃないったら!
[血染めのワンピースに薔薇の髪飾りの少女。肝試しの定番扱いされてなお、ここから離れない理由があった]
ここに来たってことは、調べてるんでしょ。
人狼について。または人狼に対抗する術について?
どっちでもいいわ。
教えてあげる。
ただし、一日に一つずつ。
そして対価に、あなたのこと私に教えること!
[ここに来たものが、どちらを求めていても。
なんなら、仮に人狼だったとしても。
――けっして独りにはすまいと、決めていた]
[イェンスたちは、今も旅の身空なんだろうか。あのときのように、人間を喰らいながら。
彼らが、どう生きていくのかはわからない。
人狼が、どのように世界を渡っているのかも。
散った花にできるのは、希望の種を蒔くことだけ。
人間にできるのは『智恵を絞り、活路を開く勇気』を忘れずにいること。
そうして、いつか、微かにでもイェンスに届く何かがあるのなら]
特別な私がいる場所こそが、
特別で最高の理想郷だって。
泣いて跪かせてやるんだから。
[少しずつ、記憶も存在も曖昧になっていく。
遠からず、『サシャ』は消えていなくなるだろう。
いつかなんて、来ない可能性の方が高い。
それでも願う。
今日を生きる人々が、きらめいていられますように。
私たちの命が巡る、自由で猥雑で無惨な世界が、少しでも明るい方を見据えて絶えず続いていけるように。サシャ・ベルガーは*諦めない*]
[呟くような返事を最後に、少年の輪郭は次第にぼやけて、魂は白い炎のような姿に戻る。
近い将来、それすらもやがては薄れて消えて―― それから先のことは、今はまだ分からない**]
― 後日の昼下がり ―
[村から離れ、向かった先は、新たな拠点となる小さな街。
ざわめきや雑踏に息苦しさを覚える事もあるけれど、あらゆる意味で『生き易い』場所だった]
「……しかしまあ。
ヒトがあれだけ移って来いって言ってたのは全部聞き流してたくせに。
ころっと宗旨替えしたわよねぇ……そんなに、あの子が可愛いってコト?」
……人聞きの悪い言い方しないでくれます?
[伝票整理の休憩時間。
紅茶と共に差し出された言葉に口を突いたのは突っ込みだった]
大体、あの村ならではのものがあるからすぐには移れないんだ、って。
理由はちゃんと説明してたでしょー。
ただ、今回の件でそれがなくなったからようやく踏み切れた、って話で。
[商いの拠点を移すに至った経緯はそれだけだから、そのまま口にして。
それでも、もの言いたげにしている目の前の女性の様子に、は、とひとつ息を吐いた]
…………。
[ふ、と、視線を窓の向こうへ投げかける。
遠くなった故郷。
自身はもう、帰る事もないだろうけれど。
彼がいつか、かえるというならば。
その時までに、多くを伝え、また識る機会を与えられればいい。
そんな事を思いつつ、空色の柔らかさにふ、と目を細めた。**]
― 墓下 ―
[オズワルドの呼び掛けた先に、サシャの姿があった>>90。
真っ赤なワンピースは痛ましくも見えて、眉を顰める]
ごめんなさい。
貴女を先に行かせてしまって。
[叶うなら護ってあげたかったが、人狼の選択を阻むことなど不可能だった。
それに心配するまでもなく、彼女の言葉には強さを感じる]
……いちゃついて!?
[そしてサシャがオズワルドをからかう言葉>>91に真っ赤になった。
彼女が努めて明るくしようとしているのは伝わったから、こちらも必要以上に湿っぽくはしなかった*]
― それから ―
[集会場を出た若き人狼は、結局村長と養父以外は喰らうことなく村を去っていった。
何十年後かに舞い戻る予言つきではあったけれど。
オズワルドが人狼とされたことは哀しかったが、敗北した以上は致し方ないことだった]
[娘が自立しようとした矢先の死に、両親は嘆き悲しんだ。
その犯人が幼馴染のオズワルドらしいということも。
ただ、その結末にオクタヴィアの家族は若干の不信を抱いていた。
それは娘を閉じ込め死に追いやった村に対してもだったが]
[――収穫の季節が終わった後、一軒の農家が村から去っていった。
家長はどこかに土地を買って細々と、香草でも育てながら暮らすと言い残していた]
[空になった畑の隅に、六株のマリーゴールドが植えられていた**]
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