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― カレン・騎士公館 ―
では俺が共に行きましょう。
俺と、出来ればもう一人……いや。
何でもありません。
[言いかけて首を振ったのは、罠の可能性を考えてだ。
罠でなくとも何が起こるかわらかない、行き先は魔境である。
損害は最小限に済ませるのが最善だろう]
道行きにはつまらない相手かも知れませんが、ご容赦を。
[道中の会話を引いて、イングリッドへ薄い笑みを向けた*]
― カレン南駐屯基地攻略戦 ―
けほっ けほっ
……えぇ、大丈、夫。
[歌い上げたは良いが、咽てしまい身体を軽く折り曲げ手を口許に手を当てた。
無理はせずに、と祈祷師からも声がかかるが、それはやんわりと断りを入れる]
[燃え盛る炎は天を突き、その先を見上げるかのように視線を上げる。
そのまま周囲へと視線を移すと、一騎の竜が空を舞う姿>>334が目に入った。
良く見ればこちらに手を振っているようにも見える]
ヤコブったら。
[この場で竜に乗る者など1人しか居ない。
戦場に居るとは思えない仕草に苦笑したが、タクトを持つ手で一二度、空へと手を振り返した]
きゃあああああああ!!!
[天を突いた焔ごと押し潰さんばかりの劫火が騎士団目掛けて吐き出された。
戦っていた魔物ごと焼き払うかの如き吐息は地面を這い、逃げ惑う者達の後を追う]
[その場に居たローズマリーもまた、例外なく劫火に巻き込まれた]
…もちろん、今すぐにとは言わないわ。>>328
ただ、急いで欲しいのは事実よ。
私にも、時間がないから。
[一度のチャンスだ。彼もじっくり準備を整えたいだろう。
シェットラントと相談する様子を見て、答えが出るのを待つ。
やがて返される答えに頷く。>>336]
よろしく、シェットラント。
…あなたの準備が終わったら、声をかけて。
[会話の最後には、やはり聞かれた。
シェットラントも疑問に思っていたようだったが。
…それはそうだろう。
人類の半分を殺そうとしている、冷酷な魔王の部下がこれでは。]
テオドール・グラムワーグは…真面目な人よ。
無茶な約束でも必ず果たそうと奮闘する、
…そうね。ヤコブ、あなたみたいな、真っ直ぐな人。
それから、
[ふっと笑って。]
…温かい人よ、本当はとても。
忘れないで…彼も私たちと同じ、血の通った人間なの。
父も母も、妻も子もいる人なのよ。
――だから、助けてあげて。
[何から、とは言わなかった。
ヤコブに怒鳴りかかりながら、つい自分が口走ってしまったものに関しては…
…彼は疑問に思ったかもしれないが、問われてもそれ以上語ることはなかった。]*
― カレン南駐屯基地攻略戦 ―
どうした!おい、って!
落ち着けよ!
[暴れるミシェイルを苦労してなだめ、幾度か振り落とされそうになりながら落ち着かせる。
だが、その時には上空に巨大な赤い竜が迫っていた。
かぱりと大きく開いた口は洞穴のよう。
黒々とした喉の奥からせりあがるように、劫火が渦を巻いて伸びるのを見る。]
[このまま上昇し、炎の範囲から抜けることはできただろう。
ミシェイルはそうしたがったし、それで助かることも分かった。
だが、地上には幼馴染がいた。
一緒に最後までいこうと約束した、幼馴染がいた。]
させるかっ! くそおおぉぉぉっ!!
[幼馴染を守るように炎の前に立ち、"鍵"を抜いてかざす。
守るつもりだった。
どうあっても。
この剣で炎に対抗できるかはわからない。
それでも、身体は動いていた。]
ローズマリーさんに信じてもらえるのって嬉しいですね。
うん、任せて下さい。
[妙にくすぐったい気分がした。
それは、きっと彼女への憧れ――]
俺の準備は、もういつでも。
[イングリッド>>342へと返す口調は軽い。
準備は既にペンホールズで整えてきた。
それゆえの速さと聡い彼女ならば気付くのかも知れないが、
構う必要はないはずだった]
− 魔王凱旋後のモーリス −
[今や、モーリスを廃都と呼ぶのは実情にそぐわない。
「グラムワーグ魔王国」と称する勢力の首都に定められたそこは、流れ込む者たちが無節操に建てた傾いだ住居や生活の匂いに満ちあふれた──混沌の都だ。
賞賛されることを喜ぶくせに、人目を避けたがるベリアンはそんな喧噪を離れ、モーリス近郊の森の中にある池の浮き島に草庵を結んで、死霊魔導の研究に専念していた。]
[ヤコブらが魔軍への攻撃を開始した、その朝。
イングリッドはシェットラントを連れてカレンを発ち、一路南を目指した。
途中、あちこちに点在している魔軍の駐屯地にて、馬を変える。
シェットラントは騎士であり、馬にも乗り慣れている優秀な魔術師だった。
…だから、どの伝令より、早い自信があった。
この行動がばれるとしても、それはきっと、彼を"門"の近くにまで送り届けたあと。]
[池の周囲を屍鬼が徘徊しているせいで、魔物は近づかない。
そもそも、草庵へ歩いて渡る橋もなかった。
出かける必要がある時には、池に入った屍鬼に浮き島の根を掴ませ岸まで引かせる。
最近は、それらの屍鬼もますます奇矯な形をしたものが増えていた。
屍鬼同士を融合させる術の賜物である。]
[熱い] [痛い]
[そう思う間も無く降り注いだ炎。
周囲にちらほら残る草木も燃え、辺りは地獄と化していた]
………ぁ………ぅ………
[感覚が無くなるとはこのようなことを言うのだろうか。
服もあちこち焼け、その下の肌も爛れている。
それなのに、『痛い』と言う感覚が全く湧いてこなかった]
………ぉ…”
[自分の状態を省みず、歌を紡ごうと声を絞り出す。
感覚が無くなると同時、喉の痛みも無くなっていた]
[予想通り、テオドールから"声"が上がったのは、
シェットラントを門の近くまで案内したあと。]
テオドール様、私は…私は…
今、モーリスの近くまで、来ております。
[そう、正直に話すほかなかった。]
──
──
──
──
[歌に一節増やしたためか、ローズマリーの執念とでも言おうか。
ローズマリーの周囲に光の粒が現れ、それは緩やかに周囲へと広がっていく。
死した者には安らかな眠りを。
傷を負う者には癒し、立ち上がる力を。
ローズマリーの願いが込められた歌が、か細いながらも広がっていく]
[ただし、触媒無しの代償として、ローズマリー自身から削られるものもあったが]
(──ごめん…ヤコブ…)
(約束、護れない、みたい──)
(──でも、ずっと、信じてるから)
(ヤコブなら出来るって……信じてるから───)
[声は途切れ、唇が力を失う。
伝えたい言葉が音になってくれない]
[幼馴染は、
[その日、ベリアンは草庵を離れて、モーリスへと向かった。
テオドールに”霊薬”を届けるべく。
浮き島と魔王城とにテレポーターがあれば、二者間の移動が手っ取り早いことは理解している。
だが、あれは実に精密な構築を必要とする論理魔法だ。
少しでも挿入要因が狂えば、うっかり壁の中なんて悲惨な事態にも起こりかねない。
あれを扱えるのは──
ともあれ、風で移動してしまう浮き島に設置するのはまず無理であった。]
シェットラント、この先は、一人で行って。
私は…行かなければならないところが、できたわ。
[そう言って彼を置き、足早にそこを去ろうとするだろう。]
あの頭数が居て……無能揃いめ!
……ホートンの防衛を増強せよ!
斥候をいつもの倍出せ!
カレン南部駐屯基地へ、周囲の駐屯地から兵を出せ!
騎士団が南下するならば、食い止めねばならない。
……いや、むしろ、こちらから討って出るか。
決戦の準備だ!
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