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[――そうして片付け終わった頃、クララと過ごした図書館での時間が頭の中を駆け巡る。
まだ小さく、シモンに連れられて足を踏み入れた時、そばに来てしゃがみこみ、視線を合わせてくれたこと。
いろんな本に触れさせてくれたこと。
時には、こっそり一緒にキャンディーを口にしたこと。
いつも図書館に行けば笑顔で迎えてくれた、あの人は、もういない。
しかも、この手で殺めた。
例え、姿を変えた人狼だったとしても、身近な人を、この手で―。]
[覚悟は決めていた――つもりだった。
でも、覚悟が足りなかったのかもしれない。]
[クララとの日々を思い返しながら談話室の片付けと掃除を―他の誰かが手伝ってくれたならば一緒に―済ませると、避難部屋に戻っただろう。シモンも一緒に戻っただろうか?その時ジムゾンは部屋に居たのか?]
[>>104クララは目の前で人の姿から赤色の狼へと変わる。
その異様な光景を、男はただ見ているしか出来ない。
うなり声を上げたかと思うと、クララはシモンへと狙いを定めて跳んだ]
な…てめぇ…!!
[狼を止めるべく足を踏み込んだが、リーザの大声に男は思わずそちらを見た>>105。
どこから取り出したのか、彼女の手に収まっているのは拳銃。
引き金を引いた銃から破裂音が聞こえた]
嬢ちゃん!?
[え、まさか撃ったの?と呆気に取られていれば弾丸に打ち抜かれたクララが声を上げる。>>107
響く悲鳴は耳に痛い。
クララは何度も立ち上がろうとするが、その度に崩れ落ちて、やがて諦めた。
それでも、叫ぶ声は止まず、彼女が絶命するまで耳に残った。]
[リーザへの不満>>111は綺麗に隠し、申し訳なさそうにぺこりと頭を下げる。]
リーザにシモンさん。先ほどは失礼なことを言ってすいません。
あなた方が仰るように、クララさんは人狼…でした。僕はクララさんを信じるあまり、真実が見えなくなっていた。
[人狼様と言い掛けるが、悲しくて言葉が詰まった振りをして誤魔化す。]
これで人狼は一人見つかりました。明日犠牲者が出ないといいのですが。
[沈んだ口調を隠さずに、目を伏せながら呟く。
クララの体を安置させると聞いて、率先して…というよりも、他の人が手伝うと言っても断固として首を横に振って、シーツで体を包むと、クララの部屋に運んだ。]
[銃の発砲音が宿屋に響き渡る。
クララが死に絶えるその時も、アルビンは冷たくなったパメラとヨアヒムの傍にずっと佇んでいた。**]
[その一部始終を眺めていれば、先ほど首を絞められていたはずのオットーがクララを抱き寄せている>>110。
オットーとクララは恋仲だったのだろうかと妙な勘繰りを入れたが、
クララ──人狼が死亡した今は気にするような事ではないだろう。]
お前、動いても大丈夫なのか?
………手伝いとか、
[クララの体を安置するために準備をしようと申し出ようと思ったが、
男に出来る事はないだろう。
オットーがクララを部屋に運ぶ姿を黙って見送った]
[脳裏を過るのは、鼻先を天へと向けて咆哮する、クララの最後の姿。
伝承や童謡の中では、“人狼”は恐ろしい怪物だった。
けれど――]
なんか、悲しい生き物だな、人狼って。
[人にもなれず。
さりとて、人の心を捨てて獣にもなりきれない。
ぽつりと零した独白は、ゆっくりと空気に溶け、消えてゆく。
……これで全てが終わる事を、ただひっそりと神に祈った**]
…嬢ちゃん、シモンが無事なのはお前のおかげだ。
気に病むこた、ねえよ。
[>>114どこか思いつめるような顔をしているリーザに声をかけたが、耳に届いたかどうかはわからない。
だが、その歳で人狼とは言え知人を撃つのは辛いだろう。
それくらいは男にも察することが出来たが、慰める言葉を持たないため、全てはシモンに任せきりだ]
とりあえずこれで一段落ってとこか。
[人狼は死んだ。
それなら脅かされることはないだろうと、男は肩の力を抜く。]
でもあれか、村から出れないっつー問題は残ったまんまだよなァ。
そろそろ誰か来てもいいだろうに。
[ブツブツと男は呟きながら、近くの椅子に座る。
結局拳銃を使う必要はないようで、服の中にしまった。
もう一匹、残ってることなど知らぬまま。**]
[ディーターが動いても大丈夫かと声をかけてきた>>118。
ゆっくり、スローモーションのような動きで振り返り、ディーターを見上げて首を横に振る。]
ディーターさん、大丈夫です。まだ少し頭が痛みますが、このくらいあなたの怪我に比べればなんでもありませんよ。化膿したら大変ですから、ちゃんと手当てしてくださいね。
[頭に手をやれば、ぬるりとした感触。だがそれが顔にまで落ちることはなかった。
だから努力して普段と同じ表情を浮かべる。]
ありがとうございます。その気遣いだけ頂きます。
[手伝いを申し出てくれたディーターに丁寧にお礼を言いつつも、申し出は受けない。]
[自分への気遣いが感じられるペーターの声。動きを少し止めて振り返り、微苦笑を浮かべた。]
”ペーター、ありがとう。僕は大丈夫だ。”
[視線だけでそう告げる。
何が大丈夫なのか自分でも良く分からなかったが、他に適当な台詞を思いつけなかったから。]
[ディーターとペーターの見送る視線―もしかしたら他の人も見ていたかもしれない―を受けながら、シーツに包んだクララを抱きしめて、静かに談話室をあとにした。*]
― クララの部屋 ―
[体を部屋に運んだあと、しばらくそこでクララを抱きしめていた。
完全に体温が冷えて、生きているという実感がなくなるまで。
そうしていると、クララとの思い出が次々と蘇る。
すりおろし林檎を入れたアプフェルブロートを勧めたのは、クララが人狼だと分かる前日だった。あれから数日しか経ってないのに、随分と昔の出来事のような気がして、呆然としてしまう。]
[まるでいたずらを思いついた子供のような表情を浮かべてクララの部屋を出る。
頭の傷を治療してから、談話室の片付けに加わった。]
―避難部屋―
[部屋に戻ると、先程使ったピストルに弾を補充する。]
[そこにシモンがいれば、 ― もしかしたらジムゾンやディーターも居たかもしれないが ― ぽつり。]
――黙っててごめんなさい。
[さらに続ける。]
もし、クララさんの他にも人狼がいるんなら、たぶん、次に襲われるのは、私。
…恨みも買っちゃったし。
だから、言っとかなきゃ、と思ったの。
[ふう、と息をつく。]
[そこに居れば、シモンとジムゾンに向かって]
いっぱい心配かけてごめんなさい。
私がいるからシモンさんが苦しいこともたぶんあったんだよね?
でも。
一人になったときに助けてくれてありがとう。
引き取って、育ててくれてありがとう。
いつも話を聞いてくれてありがとう。
いつも支えてくれて、ありがとう。
[伝えたかった、感謝。]
…こんなことでもないと言えなくてごめんなさい。
[素直な気持ちを吐露し、気恥ずかしい。
何か言葉は返ってきただろうか?]
[やりとりがおちついたならば、少し疲れたような表情で、しかし、微笑みを浮かべ]
…少し、眠ってもいい?
毎晩起きてたから、眠くて。
[気恥ずかしさも手伝い、部屋に居る人に背を向けてベッドに潜り込む。
シモンが居たならば、傍にいただろうか?
すぅ、と眠りに落ちた。**]
―深夜、避難部屋―
[シモンが寝付いたようだと確認し、ベッドから起き上がる。
手元には、ピストル。
今夜も左手はシモンの手を握り、ピストルを右手に警戒を強める。]
(人狼がクララだけなら、いいんだけど。)
[不安は払拭出来ず。一応今日もシモンを護る。
何事もなければ、それでいい…。]
[狼に変貌したクララが、迫ってきてからの事は、よく覚えていない。
え?こんな時間でも狼の姿に?
……その衝撃で判断が遅れ、目の前に立ったリーザを止めることも出来なかった。
リーザの銃がクララを撃ち、クララが倒れた事にも驚いたが。
何でリーザがそんなもの持ってんだ?
人の姿のうちに殺さなければ手が出せないんじゃなかったか?
頭の中がハテナで一杯のまま、クララは息絶えた。
……恐らく、混乱による無理な変身で弱っていたのだろう、と結論づけた]
─部屋─
[そこには、ジムゾンはいただろうか。
リーザの謝罪に、困ったように笑い――くしゃくしゃと頭を撫でる]
危ないことすんなって、あれほど言ったのに……
……ありがとうな。
辛かったな。
[狼の姿をしていたとはいえ、クララだ。仲良くしていた人を、この小さな手で撃ったのだ。
自分を護るために。
護るために、毎日起きていてくれたのだ。
眠りに落ちるリーザの傍で、その手を握り続ける。
いつも自分にしてくれていたように]
[まだ人狼がいるのだとすれば――
狙われるのは、リーザだろう。
『あいつ』が、『そう』なのだとしても]
…………。
[眠るリーザの手を握る。
どうか、クララだけであってほしいと、願いながら]
―未明、避難部屋―
[かちゃり、と扉が開く。…無言で部屋に入る、まだ人の姿のもの。
その視線が、警戒するリーザとぶつかる。
シモンに向かってきたならば、リーザとは視線が合うわけがない。警戒中のリーザの姿は見えないのだから。
普通の用事ならば、こんな時間に来るとは、思えない。ならば、彼もまた、人狼ということになる。]
―やっぱり、まだ居たんだね。
[ぽつり、呟く。]
[一言、二言。言葉を交わしただろうか。
リーザはピストルを床に投げる。]
…もう、いいよ。どうせ自分に向かって来られたらどうしようもないんだから。ただ――この部屋で、だけはやめてもらっていいかな。
できれば、シモンさんがめったに上がらない、2階の部屋がいい。
[彼は要求を聞き入れてくれた。静かに2人、2階に上がる。]
―2階の一番奥の部屋―
(クララさんも、たぶん彼も、今まで優しくしてくれたのは、嘘じゃない。)
[彼がいなければ、自分はもっと悩んでいたに違いない。何度考えても、彼に抱く感謝は、変わらない。]
―もういいよ。
最後のお願い、聞いてくれてありがとう。
[少女が発した言葉はそれが最期。
一切声を上げることなく、素直に黒い狼の手にかかった。**]
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