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───タクマ、
[顔を見れば、何を言おうとしていたかを忘れてしまった。
代わりに明るい笑い声が響く。]
ははっ! 我慢ならんで来ちまった!!
[にやりと年甲斐もなく悪戯な笑みを浮かべて、ゲオルグは腹心の友の肩をがしっと抱いた。**]
[妖樹が変化し、地上に落ちてくる橙色の種。
そのひとつを拾う。
これは結果であり、可能性であった。
ほのかに温かい。]
ありがとう、諸君。
[ベリアンは久しぶりに ── 屈託のない笑みを浮かべた。]
……終わった、か。
[攻防の果てに響いた断末魔>>202に、影は大きく息を吐く]
まったく……手間をかけさせてくれたな。
[呆れたように言い放ちつつ、展開させていた薄墨色を収めて月白色の刃も一時光と変える。
ここで、己がなす事はもはや何もないだろう、と思いつつ。
見上げた先に、旋回する翼>>213を見て取ると、真紅を僅かに細めて]
この経験が、君たちがこれから出会う如何なる問題をも乗り越える力にならんことを。
わたしは、この世界が開かれた世界たらんと望む。
来たりてまた還りゆく者たちが、ここで憩えるよう ──
[枝の上で実を斬り払っている間にも、他の面々が次々と樹に仕掛けていく]
……いや、ほんとこれ。
ふつーに見れるモンじゃないよなぁ……。
[そういう意味では、得難い経験をしているのかも知れない。
この樹の形自体には、色々と突っ込みたいがそれはそれとして。
やがて響く、断末魔。>>202
様々なものの絡み合った波動に身を震わせたのは、一瞬の事]
て、ちょ、まーっ!
[樹が萎びて縮む。
当然、今いる枝も端から萎れて行く。
このままだと落ちる──なら、どうするかの逡巡は、短かった]
このままただ落ちるんならっ!
[自分から踏み切って跳んだ方がまだマシだから、と。
足場が無くなる前に枝を思いっきり蹴って跳んだ]
[一体どんな修行してんだ、と突っ込みたくなるような一言も落ちたが、それはそれとして]
いよ、っと!
[かなり無茶した気がしなくもないが、それは置いといて。
着地した少年の上に零れ落ちるのは、橙色の煌めく結晶。
少年はしばし、それに見入った後、ぐるり周囲を見回して]
ってぇ、と。
……
はよ、帰らんと。
[思わぬ出会いや、体験を、師父は果たしてどう聞くだろうか、と。
ふと、過るのは、そんな思い。*]
[そして、シェットラントを見やった。]
君は、あてがわれたものなどではない。
召喚者たるわたしが言うのだから、確かだ。
[そっと手を差し出す。]
いつまでも、輝いていろ。
*
[樹が倒れる。
いくつもの猛攻を受けて、萎びるように朽ちていく。
恨みつらみのような声を聞きながら、魔は嘲るように笑った。]
そんなことを考えているから、貴様は負けるのだ。
貴様が負けたのは、己自身の力不足と知れ。
[言ってから、魔にしては珍しくも、ほろ苦い表情を浮かべる。]
我も、人間一人殺せぬ身ではな。
言っても詮無いが。
[ぎし、と音を立てて拳を握った。]
だが我はこのまま終わりはせぬ。
いずれはかつて以上の力を得てみせよう。
[言うだけを言って、踵を返す。
人間共とこれ以上肩を並べる必要はない。
それよりも、早く帰ってこれを見せてやりたい。
扉に向かう魔の手には、木から毟った目玉が握られていた。*]
………、ふん。
[最後に撒き散らされた、負の叫び。>>202
それにシェットラントは目を伏せ、小さく鼻を鳴らした。
音にしたのはただそれのみ、非難も悪口も出ることがない。
それはどこか、覚えのあるものでもあったから。
手のひらの上に砕けて消えた紫色の結晶の名残りを見下ろすようにして思う。]
ベリアン、お前は───…残るのか。
[それは問いではなく確認として。
目を向けて、旧き友の姿を視界にとらえる。
彼の発する言葉のひとつひとつを聞き、そうして珍しい屈託のない笑顔を目に収めて少し目を丸くした。見返して微笑む。]
お前は本当に、……いい”魔導士”だ。
[軽い口調で、そんな称賛を向けた。
次元の管理、世界を繋ぐ門の魔導士。並大抵ではない。
己には出来るだろうかと自問しかけて…止めた。無駄だ。]
では俺は戻る。が───…
ベリアン・サルーク。
──── ”また会おう。”
[扉を潜るより前、振り返って笑顔で告げた。
それは言の葉の呪。いつか必ず為される「約束」だ。
差し出された手に手を重ねて握り返す。>>227
笑顔を向けて扉に向かえば、もう振り返ることはしなかった。]
[帰った後で待ち受けているアレコレを示唆されて、伸びをひとつ。]
かつて、自ら帝位を退いて放浪に旅に出た皇帝の話があったよなあ。
プランのひとつに入れとくか。
[珍しく融雪な告白をするルートヴィヒに、共に切り拓く未来を語る。]
まずは、水中艦から取りかかるとするか。
[世界は広く、知識も情熱もまた広大であった。*]
( … ごめん、出掛けてて。 )
[やがて、ふわりと意識が浮遊する感覚。
白昼夢のような、ひょっとしたら夢だったのか…いいや。]
( ただいま、キアラ。 )
[暖かな陽光のような、明るい笑い声を聞いた*気がした。*]
え...?
[ 返事があったことは、意外ではなかったが、そのコエは、確かに男の虚を突いた>>219 ]
提督?今、
『上空に友軍機、着艦許可を求めています』
[ 問い返す途中、聞こえた見張りの声に、半ば呆然と空を見上げた ]
......許可しろ。
[ 短く指示を下し、着艦位置へと向かう。最初は大股の徒歩で、段々と、早歩きになったその足は、最後は、すっかり駆け足になっていた ]
提督...!?
[ 満面の笑みを向ける相手に見せた顔は、彼の望み通りの驚きを浮かべていた ]
我慢ならなかったって...
[ なんと言えばいいのか、と、少しの間、男は迷い ]
は...はは!
[ その大きな腕に肩を抱かれると、結局、何も言えずに笑い出した ]
まったく、あんたには、敵いませんよ...ゲオルグ。
[ すぐ側にいる相手に、コエを投げ、拳を固めて、とん、と胸を突く ]
ようこそ...ヴァンダーファルケへ。
[ 帰ってきた、と、胸の奥で囁く声がある。
空の色も、海の色も、鮮やかに変わって見えた** ]
― 夜の森 ―
[奇妙な風の流れが森に渦巻く。
奇妙に歪んだ風景の中心に、世界のほころびが現れていた。
かつて、自分の前には結局開かなかった扉。
今この時になって開くとは。
運命の妙におかしみを感じる。]
覚えているか。
昔この場所に、暴風の奴と駆けつけたこと。
[傍らの狼に語りかける。
その顔は、とても楽しげに笑っている。]
あれの弟子と初めて会っただろ。
むちゃくちゃやった後の、いい顔をしてた。
[今なら、この扉を通れるだろう。
この先には、戦いが待っているに違いない。
けれども結局、扉を通ることは無かった。]
あいつの話の中に、おれが出てこなかったからな。
この向こうは俺達の戦場じゃあないんだろうさ。
[次第に小さくなり、消えていく扉を見送る。
その顔には、やはり笑みがある。]
明日になったら、俺達だけの戦場を探しに行こうぜ。
[おやすみ、と声を掛け、毛布の中に潜り込む。
ほんの数秒後には、寝息が聞こえていた。*]
可能性の世界、か。
[ 全てを見届けた男の顔に、笑みが浮かぶ。魔王がどこか変わって見えたように、侵略者が、世界を育てる力に変わったように...自分の戻る世界にも、変革は訪れるだろう...そんな希望を見出した気がした** ]
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