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[運命の神とはかくも残酷らしい。
開かれた扉の先には、ジェフロイが名を口にした男の姿]
ローレル。
[やれやれと内心思いながら、名を呼んだ女に投げ渡そうとしたのは、ジェフロイがディータという男から譲り受けた銀のナイフ]
お前に、や、るよ、それ。
[血濡れたソレは無事彼女に届いただろうか。
届かなければソレは彼女の足元に転がることになるだろう]
今のは……上、です、か?
[亜麻色が天井へと向く。
同居猫が落ち着かない声様子で何度も鳴いた]
でも、一体……。
[誰が誰を。
とはいえ、この場にいない者は限られているから、その先は口にせず]
……行って、みますか。
[代わりに声に出したのは、短い問いかけ。*]
[呼びかける声に振り返ると、小さく光る銀色の何かがこちらに飛んでくる。手を伸ばそうとするも、それに刃が付いているということに気付き、手をひっこめた。ナイフは、足元に落ちる]
これ、は……。
[彼が持っている所を何度か見たことがある。けれど、一度も話してくれたことは無かった。
きっと、大切なものなのだろう]
ありがとう。大切に使うから。
[そうしてナイフを拾おうと屈みこみ、オットーには背中を向けることになった]
ローレル。
お前は妹を殺した男を信じるんだな?
[ローレルが呼び掛けに応えたのは、自分ではなくジェフロイ。問い掛けは形だけのもの、もう分かっている。
ナイフを取り出し、鞘を投げ捨て。屈んだ背中へ降り下ろそうと駆ける]
[死に行く自分が持っているより、
生きれるかもしれない彼女が持っている方がいい。
『狩人』として独り立ちした時に譲りうけたそれは、
ローレルが生きてまた旅することができるのなら、
いつか同僚の目にも止まるかもしれない、と]
―――……。
[彼女に無事ナイフが届いたことを確かめると、
ジェフロイは瞼を落とした。
だから、己の行った行為が、ローレルとオットー2人の人生にどのように作用するか、見届けることはできずに。
ジェフロイの身体が生を失った示すよう、
カタリとナイフを放った腕が下に落ち、床を叩いた**]
変わってしまった理由が分からんのなら、
…これから問えばいい。
分かり合えるか、なんてのは知らん。
でも、短い時間でも、その選択肢が残されているなら、
聞けずに終わるのは…… 話せずに終わるのは、
不幸、かもしれないからさ。
[時間が残されていないのは誰か。
どちらとも取れる言葉に埋めて、刹那、瞳を伏せた。
願わくば、この騒動に無関係な私情であれば良い。
だが、無駄な願いなのかもしれないと心が警鐘を鳴らす。
今、この邸内で道理に合わぬ動きをするものに対しての
不審や不安は疑心暗鬼へと容易に変化し増幅される。]
少なくとも、今のあなたよりは信頼できると思うけど!
[駆け寄る音が聞こえれば、振り返って対応しようとする。振り下ろされるナイフの軌道を避けようとした、そのとき]
ジェフロイ!?
[腕の落ちる音に、一瞬気を取られる。
気付いた時には、胸元にナイフが刺さっていた]
しまっ、た……。
[横向きになろうとする身体を知覚した時には、すでに全身の感覚が失われていて。それでも、ジェフロイの持つナイフだけは手放さないようにしながら倒れこむ]
[廻る思考は、銃声により断ち切られ。
途切れた言葉の意を問う暇もなく、二階へ向けて階段を駆けあがった]
……っ!?
[駆け上がった先で感じたのは、強い血の臭い。
思わず足を止め、数度、咳き込んだ。*]
そうだな、お前の言う通りだ…っ!
[避けられる、そう思ったがナイフを持つ手に確かな感触。ローレルはジェフロイに気を取られたようだ
彼女の胸を赤く染めたナイフを抜き取り、倒れる音を耳に彼を見れば]
…………そんなにこいつが大切だったのか?
[ジェフロイは、息絶えていた。
撃ったのは彼女の筈なのに、ナイフを譲り受けて、その最期に反応し人狼を討ち損ねるなんて。
二人の間に何があったのか、それは自分が知るべきことではない]
[この男が嫌いだった。
それは性格が合わないということよりもむしろ、ならず者と呼ぶべき生き様やよく漂わせていた酒の臭いに己を襲った狼を思い起こさせられるからで。
ジェフロイからすれば八つ当たりと言ってもいい理不尽なもの、いや…アルビンに対しての思いだって同じだろう。彼らは何も悪くはなかったのだ]
…恨んでいいよ。
[どちらにともなく呟く。
もう二人には何もする気はなかった。ローレルが掴んだままのナイフのことは、意識の外に]
[場所が悪かったのか傷痕からは血が勢いよく流れだし、それと共に急速に意識も遠のいていく。
よく話に聞く"走馬灯"という物も、私には見せてくれないらしい。
それでも、そのわずかな意識を集めて言葉を紡ぐ]
そ、う。大事、な、……
あな、た、には、、人狼には、分か、らない、でしょう、ね。
[そして、こちらから視線をそらす彼の背中を確認すれば。その無防備な所に、銀色のナイフを投げる。
ほとんど力も込められていないから、当たったところで致命傷には成り得ないだろうけれど。少しは――残された者が対抗するのには――意味があると信じて。
……ナイフが当たるかどうかを確認することも叶わず、意識は黒く塗りつぶされた]**
[もし、これがコンスタンツェだったなら
自分はどうしただろう?もう信じられていないことを理解しても同じように出来ただろうか。
…きっと一度は説得を試みた。ローレルのことだって大切だった筈だが、それは情の差、かもしれない。]
(帰れなくて、ごめんなさい。
護れなくて、ごめんなさい。
殺してしまって、ごめんなさい。
最後に頭をよぎるのは、そんな思い――)**
[実際は致命傷にはなりえなく、大したものでも無かったのかもしれない。
しかしそのナイフは“銀で作られていた”、無知なオットーが知る由も無いがそれは人狼に対抗するにはとても効果的な。
狩人の武器だ]
[抑えられない悲鳴が響き焼けるような痛みが身体中を走る、まるであの時のようだ。]
ぃ ……た
…… けて
お に ……
[何とかそれを抜き取り投げ捨てる。
力無くうずくまり、荒く呼吸を繰り返した]
……これ、は。
[倒れたジェフロイと、ローレル。
傷を受け、蹲るオットー。
何が起きたか、誰が誰を傷つけたのか、一見してわかり難い状況の中。
亜麻色が向かうのは、死者ではなく、生者の方]
オト、しっかり。
今、手当てするから。
[傷の深さはわからないが、まずは止血をするべきか、と。
思いながら、傍らに膝を突く。
先にたどり着いていた猫はやや、惑うような仕種で周囲を見回しつつ、にぃ、と鳴いた。*]
[組み敷かれた床の上、獣の牙が与える焼き付くような痛みと中ぼくは声にならない声で助けを求めた。両親でも、村の大人達でも、ましてや神様でもなく、アルビンに。
今は自分が獣となってしまった。冷静であったなら彼を呼ぼうとなんて決してしなかっただろう。それはとても恥知らずで厚かましいことだから。
それなのに、……「オト」懐かしい声が、聞こえた]
……ぁ
に ちゃ……
[違う、違う。手当てなんてしなくていいんだ。あなたの弟はもう死んで、今ここにいるのは化け物なんだ。
それなのに“やっと助けに来てくれた”そう思えば枯れた筈の涙が溢れ出していた。]
[言葉にならぬ想いは知れない。
自分がいない間にあった出来事、それが齎していたものも。
だから、今の青年を動かしているのは、昔とまるで変わらないもの──『おにいちゃん』と呼ばれていた頃の在り方で]
……今は、喋らなくていいから。
[聞きたい事はそれこそ山ほどあるけれど、今はそれは置いて。
寝台から取ったシーツを裂いて即席の包帯を作り、応急処置を施した]
[ディルドレも共に現れただろうか、もし彼女やアルビンが何かを問い掛けてくるなら答えようとはする、落ち着くまで上手くは喋れないだろうが。
何も言葉を掛けられなくとも、譫言のように「違う」「僕は」そう幾度も繰り返す様子を見せる**]
……まったく。
そりゃ、いる時は泣いていいよ、って昔言ったけど。
[涙が溢れる理由は知らない。
だから、声に宿るのはなんでここで泣くかな、という困惑を込めた響き]
……立てそう?
部屋まで行けるかな。
何があったかは、落ちついたら聞かせてくれればいいから。
まずは、休んで。
[そう、言いはするけれど。
ディルドレが状況を問おうとするのであれば、強く押し止める事もしない。
いずれにせよ、生者の手当てがすんだなら、意識が向かうのは死者たちの方]
……ぼくに弔われても……嬉しくないかも、しれませんが。
[零れる呟きは、ローレルに向けて]
祈る事は……赦してください、ね。
[自分には、それしかできぬから、とは。
口にする事はないけれど。**]
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