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― 平原南 ―
皆、覚悟はしてるよ。
戦うことを選んだ時に、既に。
[兵役経験がある者もない者も、戦場に出ることがどう言うことかは理解している。
その上でここに集まっているのだと改めて告げ、カナンの言葉>>97>>98を聞く。
戦士だった、という言葉と、ギデオンが為そうとしたことを耳にすれば僅かに目を見開いた。
同時、力任せに抜こうとしていた剣が抵抗なく抜け始める。
胸を突き飛ばされると、上げかけた左足が鑪を踏むように後ろへと下がった。
盾から解放された身体がカナンの傍から離れる]
ギデオン様……そこまでして。
[手段を選ばない、その意志を示されたように思えた]
[カナンから離れる間際、彼の首元に輝く色>>99を見る。
幼い頃、装飾品を見せた時にそんなものはつけないと聞いていたため、それらしいものを身につけていることを意外に思った。
しかし、今はそれを指摘する暇はない]
そうしたいのは山々だけど。
[生き延びたことを喜ぶ時間、と聞いてそう言葉を返し]
それを決められるのは僕じゃないんだ。
[苦笑めいた表情を浮かべ、左の親指と人差し指で輪を作り、唇に当てて息を吹き込む。
日が暮れかける中、ピィー、と上がる甲高い音。
次発隊>>100への返答として奏でられたそれは、同時に自隊の動きの合図でもあった]
もうしばらく付き合ってよ。
[カレルの横で構える盾兵と軽歩兵の混成部隊。
カナンが背負うゼファー兵に負けぬ気迫を携えている。
2人が会話する間にいくらかの休息を得られたことだろう。
次発隊が到着してもしばらくは共闘する心算でいる]
[最初の交戦で軽歩兵は半減、盾兵は50の命が失われ、50が盾を失った。
盾を失った者達は歩兵として武器を取ることになる。
弓兵と義勇兵は変わらぬ数で軽歩兵と盾兵の後ろに配置されている。
義勇兵も今度ばかりは武器を握る心積もりだ*]
― 平原 ―
[突き上げの一撃は、交差された腕を切り裂き、一度、止まる]
……中々。
[何もせずに、ただ一撃を食らいたくはない。
ぎりぎりまで生をつかみ取らんとするその様子に、好感は抱きつつ。
けれど、それは憐憫や容赦へと繋がるものではない。
己が意地、信念、矜持。
それらを貫くために駆けてきた者に対し、向けるべきものではない、と。
一個の戦士としての信念から、そう思うから]
……これで。
決めさせて、もらう!
[槍を引き、片手で高く掲げて頭上でくるりと一回転。
改めて絵を握り直し、突き下ろす。
これまで、戦場で幾多の命を散らしてきた一閃――
[ だが、物見の報告によれば、ゼファー船は沿岸を離れて、後を追ってくるという。
無視はされなかったらしい。]
月がいい位置まで昇ったら、漕ぎ手は休め。
あちらの船に呼びかけてもらいたい。
「神前試合を希望する」と。
[ 挑まれて躊躇う男ではないと、懸念の余地もなく待ち受けた。*]
― 回想 ―
教えてもらったのはこれだけなんですけどね。
低く構えて、身体ごとぶつかっていけ、って。
[訓練を重ねて、この技が教えてもらう剣技と毛色が違うことは薄々感じていた。
子供の頃に教わったのとは違う、とセルウィンが言う>>106のが何よりの証明だろう]
親に隠れてよく練習してました。
小さい頃は、あまり良い顔はされなかったので。
数年前から、いずれ兵役に参加するのだから、と練習を再開してたのも良かったんでしょうね。
[そう説明を入れて。
改めて賞賛されたなら、嬉しそうにしながら感謝を紡ぐのだった*]
― 平原南 ―
仕方がないな。
[二人が離れた直後、兵がすぐさま近づいてきて、元首の腹に布を巻き止血する。
それを他人事のように受けながら、片手を上げて合図を送った。
足音が響き、陣形が組み代わる。
軽歩兵隊を中に囲い込み四方に盾を向けた、防御主体の方陣だった。]
飽きるか殲滅するまで付き合おう。
[自身は相変わらず角のひとつに陣取って、カレルと、王国兵たちに宣言した。*]
神前試合、とはまた、大仰だな。>>115
[ 罠とも足止めとも、疑えないではないが、そもそもこちらは一艘、あちらは三艘の船団だ。
単に足止めしたいなら、沈めにかかってくればいいだけではある。 ]
何を賭けての試合かと、尋ねろ。
[ 本当に試合が目的ならば、それは別の実を取るためのものだろう。その位、抜け目の無い相手の筈だと言う、確たる認識がある。
尤も、相手の思惑に関わらず、挑まれて逃げるのはゼファーの流儀では無いのも確かだった。* ]
― 平原 ―
う、……
[痛みに対する悲鳴はどうにか飲み込んだ。
命は辛うじて繋いだものの、両の手がまともに動かなくては、もう何を為すことも出来ないだろう。
膝を着き見上げた先に、フェリクスのこちらを評するような、しかし酷薄な笑みが見えた>>113]
『セルウィン!』『隊長!』
[フェリクスが槍を高く掲げる>>114のに、叫びを上げた味方の兵を視線で制した]
すまない、だが……。
俺の失態を恥じるなら、どうかお前たちが、皆の誇りになってくれ。
[それの意図する所を、説明する時間はないだろう。
必殺の一撃が、こちらの胸を目掛けて、落ちる]
[冷たい刃が、こちらの胸から背へ通り抜ける。
突き抜ける痛みと同時に、酷い悪寒が全身を駆け巡り、視界が急激に暗くなる。
しかし眼差しは、最期の瞬間まで己を討った相手を捉えようと、彷徨う]
――い、つか、兄に……。
セドリック・アルニムに会うことがあったら……。
弟は、望むままに生きた、と……。
[軍人、しかも現時点で敵対している相手が、兄と会う機会があるとも思えない。
それでもいつか、これを耳にした誰かから伝わることがあればいい、と。
意識が途切れる間際の、縋るような願いを託す]
お前、は……この生き方、望んで……ごほっ!
[取り留めのない問い掛けの言葉は、水音のような咳で途切れた。
既に生まれつつあった血溜まりは、槍が抜かれればあっという間にその面積を増し、セルウィンの身は力なくそこへ倒れ込む]
…………兄さん……。
[小さな呟きと共に呼吸は途切れ、眼差しはただ虚空を見詰めていた*]
― 平原南 ―
[カナン>>117の合図一つで隊列が組み変わっていく]
まった硬そうだなぁ。
[布陣に詳しくないカレルでさえ分かる、防御主体の陣。
思わず笑みが引き攣った。
元より持久戦を仕掛ける心算でいたが、あちらがそれに応じた戦い方になるとこうも厄介なことになるのか、と。
改めてゼファー軍の戦の上手さを感じざるを得ない。
こうなると上方に矢を射て上から攻撃しようとしても、盾で防がれてしまうことだろう]
殺す覚悟と、卑怯でも勝つ手段、だっけね。
[次発隊は夜をかけて戦うことになっていたから、灯りの準備があるはずだ。
打開策を講じるのは彼らが来てからにするとして、削れるものは削っておこうと考える]
隊長さん、そっちはよろしく。
僕達は僕達で動くよ。
[兵同士の戦いはこれまで通り、軽歩兵の隊長に指揮を任せた。
カレルは後ろへと下がり、その場所に入り込むかのようにして盾兵と軽歩兵が交互に並ぶ一隊が正面からゼファー兵へと立ち向かった。
強固な殻に籠もるような外観は、どこにも綻びが無いようにみえる。
だが無いならば作ればいい、とゼファー兵の正面に立った軽歩兵が隙間を狙い槍を突き出し始めた。
もしあちらから攻撃があるならば、盾兵が率先してその攻撃を防ごうと動く。
鉄と青銅がぶつかり合う音が、陽が暮れ始めた平原に響き始めた]
布、どのくらいあるっけ。
[カレルは義勇兵達の下へ行き、用意していた道具の確認を行う。
身軽さを優先したため、運搬出来る量は多くない。
手持ちでどうにかするための準備を始めるのだった**]
[カレルはあの剣技を、己の望みのために生かせるだろうか。
自分へ強さの一端をくれたベリアンに、僅かでも恩は返せただろうか。
ギデオンは犠牲になった兵たちを、勇敢だったと評してくれるだろうか]
[――ミヒャエルには嘘をついてしまった、本当はあの時もう――]
[取り留めもなく考えるが、全てはもう伝える術のないことだ]
[部隊長の死を見届けた精鋭兵たちは、僅かな黙礼の後、敵兵へ向けて武器を構えた。
牽制でなく、戦闘の意志と共に]
『我々は敵陣を打ち破り帰還する。それが隊長命令だ』
[しかしその前にはゼファー軍騎兵隊が、圧倒的な数で立ち塞がっていた――*]
― 平原 ―
[隊長の槍が一度、そして二度振るわれる。
何度も耳にした、命を絶つ音がした。
もうアイツは立つことはない。
あの身ごなしを見せることもない。
敵であれ、勇敢に戦って死ぬ者は讃えていいはずだ。]
冥王の門がオマエを迎え入れますように。
[死者を送る言葉を呟いて、アイツの最期の言葉に耳を澄ます。
なんとか聞き取れた名前は、胸の中にしまっておいた。*]
─ 平原南/次発隊side ─
[互いの陣営に見守られるかのように対峙する二人が交わす言葉までは届かぬ距離。
けれど、確かに何言かを交わしている様子への困惑に、進軍の足は一度止まった。
それを再度動かせという催促のような響き、>>110指笛の音は徐々に薄桃、橙へと代わる空の下高く奏でられて]
『…っ、隊列、進め!』
[一早く我に返った隊長の号令が、1000の軍勢にも染み渡る。
盾兵を先頭、そのすぐ後方から歩兵が続き、弓兵を挟んで殿にまた歩兵が続く。
整った隊列の合流は、>>111既に戦闘を経て尚気迫衰えぬ先行隊のそれに更なる戦意を与えられるか**]
― 平原 ―
[突き下ろした一刺しは、違わず若者の胸を突く。
穿ち、貫く感触は、これまで何度となく手に感じたもの]
……兄?
[紡がれたのは、伝言。>>121
恐らくは今後も交差する事はないであろう者へと願う言葉に、男はしばし、沈黙し]
……わかった。
その言霊、必ず届ける。
[返し、紡いだのは小さな宣言。
どうすればいいかは、後から考えればいい、と置いておいて]
[願いの後、紡がれた問いかけ。>>122
それは最後まで言葉にはならなかったが、言いたい事は伝わった]
……さて、ね。
望む望まざるに関わらず、『そうあるべき』と定められた生き方じゃああるが。
[男子として生まれたからには、そうあるのが当然とされてきた生き方。
そこに、個としての望みは介在しないが]
それでも、俺は。
その中で、俺としての在り方を見出してきた……それは、間違いない。
[定められた事だから流されているのではない、と。
告げた言葉は、どこまで届いたか。
兄を呼び、呼吸途切れさせた若者に黙祷する。
周囲の兵もそれに倣った]
さて……と。
[短い静寂は、残った敵兵たちが武器を構える音によって破られる。>>127]
は……隊長が隊長なら、部下も部下、と。
いいねぇ、その心意気……オジサン、嫌いじゃないよ?
[紡ぐ口調は、どこまでも軽い。
けれど、向ける眼差しは鋭いもの]
戦士としての意地を通すというならば、こちらも相応の礼を持って応じる。
……その意志、貫き通して見せろ。
[ここで情けをかけるのは、きっと容易い。
だが、彼ら自身がそれを望まぬのは明らかだ。
ならば、こちらは最大限の礼を持って――手を抜かず、相対する事で、それに答えるのみ]
……戦闘、再開。
戦士としての礼を持って、討て!
[これまでの蹂躙しろ、という命ではなく、戦士として討て、という宣。
それに応じて動く者たちに容赦は欠片もない、が。
そこには先まではなかったもの――相手を認めた上で相対する、という意思が少なからず、にじみ出ていた。**]
― 東海岸 ―
つまり、賞品など無くとも、俺を倒せばそれでいい、と、考えていたわけか。
つくづく、ブレないな。
[ そもそも毒矢まで使っておいて、抜け抜けとした、この申し出だ。いっそ清々しいとも思えてしまうのが困り者だった。 ]
そちらとて負ければ兵を引く、とは言えないだろう?同じことだ。
[ 一存では決められないだろう、と、いう、相手の言葉とは微妙にずれた返答だとは気付かれただろうか? ]
俺は槍兵だが、剣でいいのか?
[ 副武器として片手剣を所持してはいるが、それでいいのか?との問いかえしは、先祖伝来の武具を奪われるということに全く頓着しない男の気質を示していた。
ゼファーの戦士の中では、おそらく珍しい部類だろう。* ]
― 平原南 ―
[ここで全方位への防御陣を敷いたのは、近づいてきているらしき相手の援軍の位置がまだ不明であることと、迂闊に動けばまた泥地に誘い込まれる危険を考慮してのことであった。
つまり、王国軍の作戦はゼファー軍の移動を封じたという意味で功を奏したと言っていい。]
だが、この陣が守備一辺倒と思ってもらっては困るな。
[唇を舐めて呟く元首の言葉通り、ゼファー兵は攻撃を捨てたわけではない。
互いに互いを護り合う盾は突き出される槍を弾き、号令と共に一歩前進して一斉に槍を突き出しては再び堅陣に戻る。たとえ斃れようとも、同胞のために盾を構えたままこと切れる。
矢と槍のみでこの陣を突き崩すのは数倍の兵力が必要かとも思わせた。*]
― 東海岸 ―
[ 日が暮れてからも、戦闘が終結、或いは中休みに入った様子は無く、果てない消耗戦に互いに突入しかけていると、男は感じていた。
だから、ギデオンの言う、撤退を賭けての試合も、真剣に考慮に入れはしたのだが。 ]
...ただ退くだけでは、互いに解決しないのが厄介だな。
[ 例えば、今ゼファーが撤退したとして、ゼファーに追い散らされた海賊はどう出るか?それを、王国側は考えているのだろうか? ]
さて、尋ねる機会はあるかな?**
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