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>>131ユーリエ
ええ、仲良しですよ。シメオンはガキの頃から本当に気のいいやつでね。
だからコイツが選ぶ相手のことはオレも気になりますね。
(今のところは、あんたとコイツ、似合いの二人に見えてますよ。
…今のところはね。)
[…はテーブルを立ち去る前にユーリエにしか聞こえない声で囁いた。]
ユーリエお嬢さんな…なんつーか底が知れない女だぜ。
ま、シメオンが楽しそうなのはいいことなんだろうが。
[仲良く食事する二人を遠巻きに見つつ。半眼になる。]
[麦酒を立て続けに飲み干して、女性達から話の続きを催促された…は語りだした。]
オレはこの村のはずれにある家に住んでてね。
この宿に来るときに通ったんじゃないか?そうそう、木の柵と小さい庭がついあの家。
昔は心地良い家だったよ。
ああ、マリアとファウストがいた頃はな…
[…はそこまで話してまた1杯麦酒を飲み干した。]
― 夕暮れ前、教会 ―
[…は教会に戻ると外壁のチョークの走り書きを消し、誰もいない礼拝堂に入って扉を閉めると、深く息を吐いた。そして祭壇の前に膝をつき、十字を切って祈りを捧げる。]
天にましますわれらの父よ
われらが人に赦す如く
われらの罪を赦し給え
(折角の友人の好意を無下に扱って、何が「人に赦すが如く」だ。)
われらを試みに引き給わざれ
われらを悪より救い給え
(試みとは、悪とは一体何なのだ。私の先の振る舞いこそが悪ではないのか。)
(神の、教会の示す方向が本当に在るべき姿なのか?妖精の支配のもとでも、皆さんが平和で幸せに生きることこそが在るべき世界なのでは?)
[祈りに集中できない。ふと側に投げ出した布袋から顔を出した書物『ロップイヤーの育て方』を手に取ると、…はパラパラとページをめくって流し読みをした。その何処にも、人語を解するウサギに関する記述はない。]
…ラヴィは、神の作り給うしウサギの在るべき姿ではないのか。
(グラスの底に葡萄酒に沈殿していた澱のように、心に溜まっていた疑念が、ステアしたグラスの葡萄酒同様に濁りを帯び始める。…は小さく、力なく首を小さく横に振ると、静かに立ち上がった。ステンドグラスから透ける日光は、すっかり夕暮れの赤味を帯びて弱くなっている。]
…鐘を、鳴らさなくてはなりません。そして夕の祈りに訪れる方々の為の準備も…。
[…はパンと書物の入った布袋を居住区の食卓に置くと、ケープを脱ぎ捨て鐘楼への階段をのろのろと登り始めた。]
―食堂にて―
>>135
マリアとは外の酒場で知り合って、気が合ってな。
一緒になってすぐにファウストが生まれたんだ。
稼いでたつもりだが、カタギの仕事じゃないから安定はしない。
次第にケンカが増えてね。最後はファウスト連れて出て行っちまった。
よくある話だけどな。
今じゃ庭も荒れ放題、家の中もまあ、ひどいもんだ。
いつだったか大勝ちしたとき、愛用の帽子を、ちっちゃいファウストに譲ったんだよ。
験担ぎに、お前も立派な賭博師になれるように、ってな。
そりゃ喜んで、ブカブカだっていうのにどこに行くにもかぶってたっけ。
マリアのやつあれっきり手紙もよこさないが
ファウストは…きっと、どこかで元気にやってるだろう。
[…は空になったグラスを見つめた。]
―食堂にて―
ククク…なーんか、しんみりしちまったな。
お姉さんたち、ポーカーに興味あるかい?よかったら教えてやるよ。
その代わり必ず賭けるんだぜ。
その金時計なんてうってつけだ。なに?婆さんの形見?
余計に燃えるじゃないか。さぁ、やろう、やろう。
オレはイカサマはしない。ひりつく駆け引きが好きなんだよ。
賭けをやめたらオレじゃない。
[…は暗い表情を一変させ、楽しそうにカードを混ぜ始めた。]
[抱きしめたい衝動を抑えながら、笑顔で答える。]
わたしも、君と一緒に食事ができて嬉しいよ、ユーリエ。
おや、ユーリエも噂を聞いたのかい?
どうやら、どこもその話で持ちきりのようだよ。
人狼、ね。
墓が荒らされた形跡も、爪痕や足跡なんかもまだ村では見つけられていないんだ。
しかし、きっと人狼は現れてしまう。
もしかしたら、完璧に村人に化けられる狼が存在するのかもしれないね。
……いいや、こんな話ではせっかくの食事も、楽しめなくなってしまうな。
何か、明るい話題を……
そうだ、カレルから、素敵な仮面を貰ったんだ。
なんでも、「幽霊が触れることのできる仮面」だそうでね。
わたしには、少し小さかったのだけれど、
わたしたちの子供に、という話になってね。
正確には、「わたしたち」とは言っていないんだけれど。
君のことがふと浮かんでね…
あ、うん、この話題も違うな。
少し、緊張しているみたいだ。
君が目の前にいて、周囲の人から注目されているから、なのだろうね。
[…はグラスに注がれたワインを呷った。]
エレオノーレさん
ラヴィさんは悪い人ではありませんよ。そもそも人間でもないですからね…
アヴェさんとラヴィさん…ちょっと言い間違えしそうなのはわかります。
アヴェさんは悪い人ではないんでしょうけど、ゴーイングマイウェイなところが少し…
>>121
[ルートヴィヒと…が食事をしてると、拍手と共に歌を歌い終えたカレルが二人の傍にやってきた。…の長い耳がピクリと反応する。]
カレル、久しぶりなのよ!
そうなのよ、ラヴィはけっこう大人になったのよ!人間になるのももうすぐなのよ!
[一度 階段を登っていったカレルが戻ってくると、持ってきた本と革袋をルートヴィヒに渡した。
彼曰く、表紙に写ったウサギが…に似ているとのこと。]
(ほんとなの。毛の色と耳の形はラヴィとそっくりなのよ。
この子も大きくなったら人間になるなのよ?)
[…は本に鼻先を近づけて、鼻をふすふすとさせた。まだ文字が読めないので、今度ルートヴィヒに読んでもらおうと思いながら。]
ジークムント様、エレオノーレさん
少し早いですが明日の支度などございますので、一足先に屋敷の自室に戻らせて頂きますね。
エレオノーレさん、ジークムント様をよろしくお願い申し上げます。
[ごちそうさまでした。執事はそういうとレストランに支払いを済ませて屋敷に戻っていった]
―帰路―
[…はひとしきり宿泊客から巻き上げると宿を出た。]
あの金時計、いい値が付きそうだったんだがな。
なーんで返しちまったんだろうな、オレ。
どっちにしろ懐は潤ったし、十分酒も飲めたし、帰るか。
[歩き始めると、夕刻を知らせる鐘の音が響いた。]
さっきのルートヴィヒ、相当余裕なかったな…。人狼騒ぎで気が立ってるのか?
魔術嫌いは昔っからだけど、あんな風にカレルを拒絶するなんて…。
[気にすんなよ。と声をかけたが明らかに気落ちした様子だったカレルの表情を思い起こす。
同時に妖精の歌が頭をよぎり、ぶるっと体を震わせた。]
クソ、冷えてきやがった。
―帰路―
そういえば食堂に、明らかに怪しい変態っぽい男が腕組みして立ってたが、あれは妖精…ではなさそうだよな。
妖精ってのはこう、ちっちゃい女の子の姿をして、羽根が生えてるもんだよな。
ジークの信奉者なのか?オレはてっきり、エーヴァルトのやつが新しいボディーガードでも雇ったのかと思ったぜ。
酒に浸かった頭で考えてもわっかんねーや。
明日は朝起きられたらルートヴィヒの様子見に行ってやるか。腐っても幼馴染だしな。
自分だって大変なくせにオレのこと心配してあんなに怒って。
ったく…ほんとに…優しいやつだよな。
[…はぽつりと呟いてから、家までたどり着いたことに気がつき、扉を開け入っていった。]
[続いてカレルが取り出したのは…へのお土産だった。見たことのないフルーツだが、鼻をふすふすと動かせば、ほのかに甘い香りがする。
…は目を輝かせたが、ルートヴィヒの声>>129にびくりと体を揺らした。音源といつも逃げ込む場所が同じ方向だったことで体が咄嗟に動かず、耳をぴんと前に向けた状態で固まる。
ルートヴィヒにそっと撫でられて…の体から力が抜ける。
申し訳なさそうに何度も謝るルートヴィヒを心配そうに見上げるが、先に帰ると言った彼を見送ることにした。]
(ルーもひとりになりたい時もあるのよ。ラヴィは邪魔しないようにするの)
分かったの。ラヴィはドロシーにも挨拶してから帰るのよ。
ルーも気を付けて帰るの。
[ルートヴィヒを心配そうに見送ってから、…はカレルを見上げた。]
カレル、ごめんなの。ルーはフルーツは嫌いじゃないと思うのよ。
でも魔術が好きじゃないみたいなのよ。
なんでかは、ラヴィは知らないの・・・。
[人間の世界は複雑なのよ・・・、と、…は垂れた耳を更に下げてしゅんとさせた。]
屋敷の倉庫にて
いかにこの村に英雄がいるとはいえ、ジークムント様を護衛するには武器や道具が必要…
倉庫を漁ってみますかね
む…これは…
[執事は 【打】大根 と 【打】狼牙棒 、 漂白剤 と 劇薬 を発見した]
大根…⁈
なんで倉庫にこんなものが…
しかし、腐ってはいないのが不思議というか…
[執事は大根と漂白剤は役に立たないだろうと判断し、狼牙棒と劇薬を回収した]
しかし、この狼牙棒は昔村に人狼が現れた時に作られたものだろうか…
ん…これは…
[執事は 【斬】ヴァイキングソード と レターセット を発見した]
レターセットは警護には役立ちそうにないな…
しかし、あの子に渡したら喜ぶかな…
[レターセットを懐にしまった]
この刀剣はキレ味が凄そうだ…狼牙棒と一緒に部屋に持ち帰るか…
[ヴァイキングソードも回収した]
これで当面の道具面では安心かな。
用心に関してはしすぎることもないだろうし。
レストラン・夜
[賑やかな夜だった。見知った顔も、久しい顔も、はじめましての顔も揃ってよく食べよく飲みよく笑った夜であった。
シメオンとユーリエの甘やかな雰囲気も、ディークとの再会も、アヴェの気遣いも、マリエッタとの出会いも相まって楽しい夜を過ごす。
恩人である先生も今日は笑いながらよく食べ、エーヴァルトは小言を控えて穏やかであった。
…はこんな夜が続けばと程よくお酒が回った頭で考えている。]
明日の朝は…またお祈りにいこう。ふふふ
[いつもの教会で祈りを捧げて、こんな日々が少しでも長く続くように願ってこようと笑った。
あのこころの優しい神父の顔が浮かぶ。今日この場にいたらきっともっと楽しかったと考える。お昼の出来事は知らなかった。]
(…皆が…先に居なくなっても…悲しくなんてない。…こんなに優しい思い出があるもの。)
[長命というエルフの宿命について思う日が増えてしまった。それもきっと今が幸せであるからだった。]
おかわりもらおうかな!皆さんはどうですか?
さて得物も見つけたしお屋敷と研究所の方を見回りしますか…
[執事は背中にヴァイキングソードを背負い、片手にランタン、片手に狼牙棒を持って夜の闇の中外を歩きだした]
[…は日記を書いている。酔っていないれすよお〜?マリエッタちゃんは素面れすぅ〜飲み過ぎとかじゃないれすぅ〜…]
シャワーは朝浴びようっと
はー楽しかったですね!
お腹もいっぱいです。先生、そろそろ帰りましょうか。
今日はどちらに帰られるのかわかりませんが…しっかりベッドで寝てくださいよ?
[…は楽しかったのかニコニコと笑っている。]
また明日からお仕事頑張りましょうね!
あ、先生は全力すぎるのでほどほどにです!
酒には酔わないタチなんだが、どうも今日の出来事
ところどころ記憶が曖昧になってやがるな。
整理してみるか…。
オレが宿屋にいたのは昼から夕食後までだな。
【昼間】
>>81村に帰ってくる、宿屋に向かう
>>118下、昼、カレルの歌を聴く。
>>118上、昼から夕方までカウンターに居座っている。夕暮れ、宿の食堂が適切だったか?
>>123昼、ルートヴィヒに見つかって怒られる。
actでルーから酒量を窘められて毒づく。
【夕方】
>>126シメオンが来たのを見て肩を叩く。
>>131上、ユーリエが来てシメオンのテーブルから去る
>>135上、去り際にユーリエとのやりとり
>>131下、テーブル移動して女性達と歓談
>>135下、シメオン+ユーリエを遠目に眺めつつ身の上話(>>137)
>>138女性達をポーカーに誘う。
【夜】
>>143帰路
夕刻を知らせる鐘→夜を知らせる鐘だったみたいだな。
「夜」は何時かなんて、覚えてないが、まあ適当でいいだろ。
[ジークムント、エレオノーレ、エヴァールトが三人連れ立って帰途に着くのを、…は遥か後方から後をつけ見守る]
物騒な噂が蔓延しているからな…無事に帰宅するのを見届けなくては気がすまん。
ああ、ジークよ…大分顔色が良くなったようだ。
足取りも宿にいた時に比べてしっかりしている。
リーチの違うお嬢ちゃんの為にゆっくりと歩いてやっている…優しさの塊だなぁ!
[三人が屋敷に入って行ったのを見届け、ふぅと一つ息を吐く]
いつものパターンならジークは流石に今夜はしっかり休むだろう。
執事の兄ちゃんからやる気が感じられたし、今日のところは警護は任せてオレは村全体の見回りに行くとするか。
「縮めと言われてもねぇ〜。もう育っちゃってんだよなー、にゃははー」
[気楽な様子で返した…であったが、ツェーザルから呼び出された理由を問われ、そしてそこに所以であるセーラーローズが帰ってきたことで大きくため息をついた。]
「察しが良くて助かるー……。そう、この子を元の世界に戻したいの。だけど……。ねえツェーザル? 私が黒魔術で何したいかって散々語って、キミとはついぞ気が合わなかったよね。おそらくそれが原因で、彼女には苦を強いてしまってるんだよ。私は彼女を、世界平和のために召喚した。そして彼女も、この世の悪を滅ぼすという意思がとんでもなく強い。その一致と意思の強さがアンカーになってしまって、戻せなくなっちゃってるんだよ」
[初めて、吐露することだった。…はでろりとテーブルに寝そべる。]
「そりゃぁ、私も師匠から認められますしおすし? 本読み漁ったし色々試してみましたとも。でもダメだった。私がダメなのか、彼女の対魔力が強いのかも分かってない。そこで別の視点が欲しいなーと思って、キミに声をかけたわけなんだよ」
― 夕暮れ時 ―
[夕方の鐘の音が聞こえてきたので、…はカレルとドロシーに別れを言って宿を出た。
暗くなると危険だから、とルートヴィヒが心配してくれるので、…はいつも夕方の鐘が聞こえたら帰るようにしている。]
ルー、大丈夫かななのよ。
[帰る途中、道の脇に*胡蝶蘭*が咲いているのが目に入った。]
そうだなの。お花をお土産に持っていくのよ。
ルーは教会にお花があると嬉しそうなのよ。
魔術じゃないお土産だから大丈夫なのよ。
[…は見つけたその花を口でちぎると、それを咥え直して、教会への道をぴょこぴょこと走った。]
[礼拝堂の扉から中を覗くと、お祈りをしている人々と、ルートヴィヒが見えた。]
(ルー、まだいつもより元気じゃないみたいなのよ)
[お祈りの邪魔にならないように、…は居住区に回ると、いつものように少しだけ開けられた扉から台所へと入った。
入り口のドアマットで手足の土をよく落とすのも忘れない。
綺麗になった手足でぴょんと椅子へ、そして食卓の上に飛び乗ると、そこにはルートヴィヒが宿へ行くときに使っていた布袋が置いてあった。
その上に、…は咥えてきた胡蝶蘭の花を乗せた。]
ルー、元気になるといいななのよ。
もう少し元気になったら、ラヴィをもふもふして、もっと元気になるなのよ。
[…は両手で顔を洗う動作をした。そのまま耳、足、背中まで。
尻尾まで毛づくろいをしてから、…は布袋の隣に座って目を閉じた。]
>>80
あははは、ルートヴィヒの有り難いお説教が聞けるなら、その少年もきっと嘘をついた甲斐があったってものだね!
[彼と同じように…も友人の顔を思い出すが、彼とは違いその顔には笑みを浮かべる。]
…ふふふふ。シメオン、君が結婚式を挙げる時はぜひ鳩を飛ばしてほしいな。きっとお祝いの為に見に帰ってくるから。気に入ってくれてよかった!
[誰かを思い浮かべている彼の顔を見て…は嬉しくなった。きっとユーリエの事を考えているのだろう。二人がいつか結婚し、子供が産まれたら…なんて幸せそうなんだろう。そんな日が来るのが楽しみだった。]
あれあれ?本当だ。君と話しているとあっという間だね。こちらこそありがとう、シメオン!人狼のことも皆に聞いてみるから!
[友人に言われ長居していたことに漸く気付く。名残惜しそうにしながらも…は墓地にある小屋を後にした。]
---
[村の宿へ戻る間、"結婚"について考える。友人が結婚することは確かに喜ばしい。でも…もし自分が結婚するとなったら。
…は想像した。家の庭で、キャンバスに絵を描いている桃色の髪の女性と、後ろでそれを見ている自分が共に笑い合っている。
―案外、幸せなのかもしれない。
しかし、…は頭を振って空想から現実へ戻った。]
…俺に結婚は無理だよね。だって、もっと世界の不思議なことを沢山知りたいから。どこかに家を建ててひっそり暮らすなんて俺には出来ないな!
…でも、マリエッタ。君には、幸せにずっと絵を描いていてもらいたいな。
[ぽつりと呟く。いつも絵のネタを探していたり、一人で想像して一人で笑っていたり…彼女の自由な振る舞いと笑顔が好きだった。
自分の中にある想いは胸に仕舞ったまま、…は宿への道を進んでいった。]
>>129>>130>>141>>145
[突然のことに息が止まる。
ルートヴィヒはお土産を喜んでくれた。実が収穫出来た頃には料理を一緒に楽しもうと言われ強く頷いていた。彼の作る野菜も、料理もとても美味しい。そしてそれを食しながら彼と語らう時間はとても楽しいからだ。
ラヴィには人間なるのももうすぐ、なんていうからこの毛並みが無くなってしまうのは勿体ないと言いながらもラヴィが人間になったらどんな姿になるだろうと心躍りながら頭を撫でた。
それまで楽しく談笑していた為、何故怒られてしまったのかすぐに理解できない。ラヴィが人間だったら、…と同じ顔をしていたのかもしれない。そのくらい一人と一匹は同じタイミングで身体を硬直させていた。]
あ、えっと、ルートヴィヒ…。この、革袋が気に入らなかったかな?
これは俺の友達がね、旅が楽になるようにってかけてくれた魔術で…。
[魔術という言葉に反応したのだろうと理解し、慌てて革袋について誤解を解こうとする。どこかの国で出会った、緑髪に背の低い魔術師。とても気が合って、炎の魔術のショーを見せてくれた彼に…はお返しに歌をうたい楽しい一夜を過ごしたのを鮮明に覚えている。興味を示した…を弟子にしてくれると言ったが、生憎全く才能が無かった為諦めた。
いい人だった。この魔術は悪いものではないのだと、説明したかった。]
あ、ルートヴィヒ…!
[しかし、そのまま相手は去っていく。それをただ見送ることしか出来なかった。]
[夜の祈りを終えて居住区に戻ってきた…は、>>159食卓の上の胡蝶蘭と、その脇で眠っているラヴィを見つけた。]
…心配をかけてしまったようですね、すみません、ラヴィ。
[…はラヴィを優しく撫でたが、ラヴィは熟睡しているようで目を覚ます気配はない。…はラヴィを起こさぬようにそっと抱き上げると、ラヴィの部屋にしている客室に運び、寝床に移した。その寝顔を見つめる。]
畑仕事に昼の外出、帰り道は一人で歩かせてしまいました。疲れたのでしょう、小さな身体で…。
[その一方で…の脳裏には、>>136で抱いてしまった疑念が過る。]
(ラヴィは、神の作り給うしウサギの在るべき姿ではない…?)
[…は小さく横に首を振ると部屋を後にし、食卓の胡蝶蘭を硝子の器に水を張ったものに挿し、再び食卓の上に戻した。小さな木皿に昨日のほうれん草の残りを少し盛ると、同様に食卓の上に置く。]
…今日は早く休むことにしますか。
[そうつぶやくと…は夕食もそこそこに私室に戻り、書物を手に取ることもなくベッドに伏した。]
…きっと今夜も、嫌な夢を見るのでしょうね、神よ、我らを試みに引き給わざれ…、
[…はそっとつぶやくと、目を閉じた。眠れないのは分かっていた。]
>>143>>145
魔術…うん、うん、そうだったね、ルートヴィヒは魔術が嫌いなんだった…。
ラヴィ、君にも分からないんだね…ああでも、怒らせてしまったことは謝らないと…。
[しゅんと頭を垂れる相手の背中をそっと撫でる。悲しそうな表情をしていると思った。動物はよく見ると、とても感情豊かだ。悲しんでいる相手を見て…は更に肩を落とす。いつも笑っている…の顔は、悲哀に満ちていた。
そういえば、いつかシメオンからルートヴィヒは魔術が嫌いだと聞いたことがあったのだった。彼自身と魔術の話はしたことが無かった為うっかりしていた。
自分の好きなものが相手も好きとは限らない。当たり前のことだ。だから否定されても嫌われても…はあまり気にしない。
しかし、あんなにも怒った姿を見たことが無かった…は少なからずショックを受けていた。
…は誰とでもすぐに話せるようになるし、どんな人にも大抵は好意を持つ。しかし、相手の事情に踏み込むことはない。そんな機会が来るほど深い付き合いをしたことがなかった。怒らせたり、喧嘩が出来るような関係の人は、…にはいなかったのだ。]
ディーク…うん、ありがとう。
…うんうん!あまり気にしないようにするよ!でもでも、明日教会に行って謝ってくるね!
[気にすんなよ、と声をかけてくれた賭博師がこちらを心配してくれていた。そこで…は漸く悲しい顔をした自分に気付く。
心配をかけない様、…は笑顔を作る。いつでも心の赴くままに振る舞うが、常に笑顔でいることは、忘れないようにしたかった。それが人前に立つものの振る舞いだと、歌を教え育ててくれた義父を思い出す。]
ディーク!君、久しぶりじゃないか!会えて嬉しいよ!
[怒らせた友人には、明日謝ることにして悲しみを押し込む。目の前の友人の再会を今は喜びたかった。]
あー…成る程ね。お前ならさもありなん。
[ 男はカサンドラの言葉に大きく頷く。大体カサンドラの言った通り,その少女の思いとカサンドラの思いがパズルのピースみたいにハマって,取れなくなったのだろう。 ]
まぁ,一番簡単な方法は,本当にこの世の悪を滅ぼしてみる事なんだがな…それだと時間がかかりすぎるし,実現するかもわからねぇ。
ていうか,そもそもお前が世界平和を望んで召喚したんだろ?ということは,そのガキにはそれに応える力が少なからずあるってことだ…。もしお前が,その力に多少の未練を持っていて,それがお前ら二人の思いの結合をより強力にしているのであれば,その力を何とかお前のものにしなくちゃならんな♪実験なら手伝うぜ!そのガキが生きてる保証はないがな♪
[ 男はヒヒヒと,愉快そうに笑う。カサンドラと違って,男はそんなお人好しではない。あくまでも、欲に忠実。自分の興味探究心を擽るものに対しては,骨の髄まで調べ尽くさないと気が済まない。
男はそこまで言うと,それか…と言葉を続ける。 ]
それか,その召喚したガキを俺に譲るかだな♪
俺が今研究してんのは,魔法や魔術の乗っ取りなんだよ。
あー,言葉だけじゃわからねえか…例えば相手が使おうとしている魔法陣があったとして,それを瞬時に書き換えて自分の魔法陣にしちまうってことだ。
まだ研究は完成してねぇが,もしそれが成功すれば,その応用として,ワンチャンねぇかな?
そうすれば,そのガキはお前の思想からバッチリ解放される。召喚主が変わるからな!
[ 男はそう言ってカサンドラの方を見る。どちらに転んでも,男の探究心は満たされるだろう。男は面白い玩具でも見つけたかの様に,にんまりと笑っていた。 ]
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