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魔物と人間を半分ずつ?
…なるほど、それを酔狂とよぶのだろう
鎌を使えるか、それも持ち帰らせるのだな
[楽しげにうたう波動は、ふと思い出したように別の話題を残す]
そういえば、天使が今私の封印を壊しそうになっている
次の光は先よりも早く、照らせよう
あの鎌は、あるいは個体を識別するものかもしれないな。
使えるかどうかは半々だが…使えるようになればそれも好い。
ああ。実に良いおもちゃを残してくれたものだよ、シメオンは。
[浮き立つような声音を紡いでいたが]
……天使が??
あの転移していった人間が天使だったというのか?
人間とは見かけによらぬものだな…
封印が壊れたら、都どころかシラーのあたりまで海になってしまうだろう?
それは困るな。我はもうすこしこの地で楽しもうかと思っているのだ。
む…それはだめなのか
このまま置けば封印と共に魔導炉も壊されるやも
そうするか?
[極めて不安定にはなるだろうが、出力が下がりはするはず、と]
壊される前に報せはしたぞ
[封印を施される感覚を楽しみながら、うたうように]
さすがのお前も消耗したか?
随分力を使わせた
[反省しよう、という声は軽い]
そうだったな。
[報せたと主張するツィーアに同意を返す。
そういうことではなくて、と思うがすぐに忘れた。
無事だったのだから、それでいい。]
おまえが溜めていた力を少し使ったからな。
たいした消耗ではない。
しかし、想定はしていたがやはりロスが多いな。
改良すれば、もう少し効率よく力を集められそうだが。
[回路から意図的に零して力を発散させるのは、威力を押さえるのに必要だったとはいえ、無駄が多い。
いずれはこちらも改良してやろうと思う。]
そうだ
光の小ささからは要する触媒が多すぎる
[改良、という響きに軽く弾む。
直接王の魔力が触れる感覚は、人形を介した五感には代えがたい喜び]
[人形にとって魔王は絶対の存在だった。
人形だから。抵抗してみせることはできても、逆らう能力がなかったのが最初から。
魂なく、不定形の体であるヒトガタは、確立した芯がないと感じていた。
だからこそ記憶という偽りの自我が壊れゆくことへの根源的な恐怖と忌避、それさえ、この魔王の前には顧みるべきものではないのだと、思っていた]
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