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― 前夜・自室 ―
ん、いいよ。
[カタリナの意図など気付かぬまま、少しだけ奥にずれ、とん、と寝台を手で叩く。
そういやこうやって並んで座るのって、子供の頃以来だったかな、と横顔を見やれば。
怯えているのか、恐れているのか。そんな風に思えた。]
まぁそりゃ、ね……これでも医者だし。
……訳を、聞いていいのかい?
[その引き金を引いたのは自身の父だと未だ知らぬ彼は、やはり柔らかな声を作ろうとしたけども、僅かに硬くなった。]
[ぎゅと掌を握り締め、唇から零れた声は、小さな囁き]
……この左肩の傷は…。
…先生に、撃たれたもの、なんだ。
[ゲルト以外の“先生”は彼の父親しかいないので、
伝わるだろうと、途切れがちに言葉を紡ぐ。
親友であったトーマスの”娘”の自分を、
老医師はゲルトの妹のように見て、心から可愛がり、
白い犬まで与えて守ろうとしてくれたから。
ゲルトからすれば、何故、良い医師だった父親が
引き取った羊飼いを撃ったのか、不思議に思うかもしれない]
― 前夜・自室 ―
[囁かれた言葉は、男に衝撃を齎すもの。]
なん、で……?
[理解など出来る訳ない。
医者は人を救うのが仕事だ、と常常口にしていた父が。
何故?
それも親友の娘を?
カタリナを引き取った後、手紙で交わしたやりとりでは、わが娘の様に大事にしている様子だったのに。]
[何かを言おうとしたのに、それ以上の言葉は出てこない。]
先生は、何も、悪くないんだ。
全ては…私が悪い。
私が……“人狼”だから…。
[ぎゅっと瞼を瞑り、オズとレジーナの天使様の”おまじない”
左の耳朶の薄赤の輝きに、勇気を求めるように指で触れて。
震える囁き声で、けれどはっきりと”人狼”だと告げた]
[どう思われるかの恐ろしさに、瞳を合わせることはできず。
ゲルトの反応を待ってから。
心を決めた様子で、自身の生い立ちと、ゲルとの父である
老医師を死なせてしまった夜のことを、語り始めるだろう*]
[ 人狼。
その言葉を聞いて真っ先に脳裏に浮かんだのは。
繰り返し見た悪夢。
けども、父の遺体には外傷などなかったと。
激しい鼓動を沈めようと、大きく息を吐き。
服の上から薄青を握り締め、カタリナの言葉にじっと耳を傾けた。]
……。
[カタリナの言葉が途切れ、しばらくの沈黙の後。
男は震える手を伸ばし、カタリナの頭を引き寄せた。]
ごめん、ね……
父が……酷いことを……。
ごめん……。
[泣きたくなったのは、カタリナを思ってか、父を思ってか、もしくは両方。
もし父が、カタリナが何者かを正しく理解していたら、こんなことにはならなかったのかもしれない、と。]
[頭を引き寄せてもらう前>>@11ゲルトに語ったのは、
古の契約により護り手となり。
人間を喰わらず生きられる命を得、
軍事クーデターで滅んだ王家を護り続けてきた>>0:448>>0:449
聖なる稀有な銀狼の、母の血筋のこと>>2:68
王家の守護者である母の血筋には、クーデターを起こした軍
からの、射殺命令が出ていたので>>0:499
トーマスだけを護衛に、彼の生まれ育った村に隠れ住み>>0:141>>0:142。幼い頃、母は娘が人目につくのを避け、
守ろうとしていたこと>>0:204
10年前、トーマスが戻らなかった後、
母と二人、内紛中の彼女の母国に、危険と知りつつ帰ろうと
していた途中、小さな人狼騒動に巻き込まれ。
“占い師”に「人狼」と指摘された母が処刑
―――…“人間”に惨殺されたこと>>404]
[そうして――老医師に引き取られて村に戻り、
人間を信じられなくなっていたのが、レジーナやリーザや
村の人達のおかげで、また少しずつ信じようと思えるようになり。
村を獣害から護ろうと、時折、熊を狩るようになって。
去年の冬、村人が獣に襲われ、見回りが強化されていた時
その狩りの様を、猟銃を持った老医師に見られた>>0:55
自然の狼にはない月色の毛色と、一頭で熊を屠れる強さ、
人の知性の宿る瞳に、普通の狼ではなく、
“人狼”だと知れたのだろう。
“バケモノ”と恐怖と怒りの籠る声>>1:404と共に
左肩を――おそらくは心臓を狙ったのだろう――撃たれ]
[違うと、私なのだと…バケモノなどではないと、
獣の姿なのも忘れ、信じてもらいたくて。
痛む肩を堪え“待って”と吼えながら、老医師を追い掛けた。
彼の方からしたら、襲われると恐怖する以外に、
どう考えられただろう。
老医師の心臓が弱っているのは、よく知っていたのに――…]
―前夜:夜中のゲルトの部屋―
[生まれた時から可愛がってくれた父の親友が。
ゲルトと兄妹のようだと心傾けてくれた先生が。
引き取り、ニクスを与えてくれ、見守ってくれた、
二人目の父親のような恩人が。
自分のせいで、心臓を掻き毟るようにして、
悶え苦しみ最期を迎えた時。
月色の獣のあげた、血を吐くような慟哭を聴くは。
ただ、頬に降る冷たい涙のような真白の雪だけ――…]
先生は、悪くない。
私が…信じてほしくて、追い掛けさえしなければ、
あんなに怖がらせなければ…今頃も、きっと生きていた…。
心臓が、よくないのは…
不安やショックを与えたらいけないのは、
一緒に暮してて、良く知っていたのに…
あの弾が…
左肩ではなく、狙い通り心臓に当たっていたら、
先生を死なせなくてすんだのに…。
先生のではなく…私の心臓が、止まっていたらよかった…っ
[ごめん、と謝る声が耳近く響くのに、胸が痛んで。
涙を堪えられず、肩口に頭を預けるようにして。
ずっと胸に秘めていた、
心から悔やみ贖いたかった気持ちを、小さく叫んだ]
憎むとしたら、その不運を、かな……。
[叫ぶ声が、胸に突き刺さるように痛くて。
こらえきれず、男の頬にも涙がこぼれた。]
そんな事、言うなよ馬鹿……。
父もだけど……君だって……
私には、大切なんだぞ……。
[強く引き寄せ、両腕に納める。
彼女の涙が止まるまで、何度も何度もその頭を撫でていた。]
……うっ……っ…。 ………っ。
[“大切なんだぞ”もらった言葉と、両腕のぬくもりに。
本当に赦されてもいいのかと、漸く感じられて。
堰が切れたかの如く小さな嗚咽を零しながら、
その背に、縋るように指を伸ばした]
―前夜・ゲルトの部屋―
……ルゥ兄、私ばかり、話を聞いてもらって、ごめん。
最後に、もう一つだけ、お願いがある。
[そうして、願いを口にして――…。
暫く後に、ゲルトの部屋を後にしたのだったか]
/*
ちょいっとご相談をー。
場合によってはカタリナ襲撃による私たち落ちもありえると思うので、LWさんが描写に困らないように、匿名メモで恋落ち時の希望をお伝えしておこうと考えてますがいかがでしょ?
/*@27ゲルトさん
はい、それはあるかなと。恋窓と表でゲルトさんに
守護契約ロールこれからなので、実はまだ自分護衛で。
でも護衛先は変えられますので(色々遅くてすみません…)
メモお知らせは、はい。あった方がいいかと。
/*
とりあえずは、白の描写にあとから墓であわせるってのは鉄板として。
カタリナから何か希望あります?
私としてはかばい合うように死ねたら、と思ってたのですが、カタリナの能力考えると、微妙かな、とも。
忙しそうなのはわかってますし、お気になさらず(ぎゅー
/*あ、ただ、洗礼者さんの方、落ち希望と準備有りっぽい感じ
なので、兼ね合いになるでしょうか
狼さんの選択肢は多い方がいいと思います。
/*
……洗礼者の遺言見たら、これは最後まで生かされそう、などと思ったり。
ここの狼さんたち、色々考えて襲撃してくださってますし。
とは言え、手数的にはうちら落ちも十分いけるんで、念の為にお伝えはしておいたほうがいいかなぁ、と。
/*表がすごいことなってるのに、今気づきました…すみません。急いで戻りますっ。昨日はすみません。明日以降は、暇になり、かなり時間とれますので大丈夫です(墓下でも)。
はい、庇い合って死ねるなら、本望です。襲撃→護衛ロールは、可能ならできたら嬉しいけれど、無くても全然OKですので。
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