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― どこか、いつかのひととき ―
ローレル殿。お願いがあります。
[まるでお伽噺の従者のように、軍人はローレルに傅いて。
真剣な瞳で、まっすぐ。彼女の手を優しく手に取ると]
自分は軍人であります。
危険な任務も、当然あります。
もしかしたら命を落とすことも、あるかもしれません。
[その口調はどこまでも優しく。まるで現実感はなくて]
それでも、ローレル殿は――
[ふっと軍人は相好を崩して]
――なにがあっても、生きてください。
それが。自分の望みであります。
[なんて我儘で。なんて自分勝手な。
先に逝くことを半ば察しながら。
軍人は自身の望みを想い人へ告げたのだった。
ローレルの反応は、どうだったろうか**]
っ……、何がダメなんだ?
[促されるように圧迫されると我慢も近づき、眉を顰める。
レトの余裕がなさそうに姿にどうしようもない愛おしさを感じ、体を近づけた。
感じるぬくもりにドキリと胸が跳ねる。
握っているレトが質量を増すを感じ、さらにキュっと締める。]
レト……。
一緒じゃないとダメだ。
[たしなめるように耳元で囁いた。]
[背中に合わさる熱。
抱きしめられるようなそれに、胸がきゅっと苦しくなって、感じたことのない快楽で頭が白くなる。]
なに…これ…知らない…
[知らない、こんな快楽しらない。
いく、いく…一緒じゃないと、と囁かれる。
囁かれた方へと振り向き、熱で蕩けた瞳を合わせる。]
一緒に、いって、オットー。
[驚くほどの甘い声が出る。
腰を揺らす、中の愛棒を蠢き、締め付けるさらに奥にと招き入れる。気持ちいい、気持ちよく、なって欲しい。]
オットー…オットー…
[名前を呼ぶ、甘えるように、強請るように。締め付けられた手の中で、びくりびくりと限界を訴える]
[名前を呼ばれる度、知らない快感が押し寄せてくる。
腰の律動が早くなるとレトの甘い声に頭の芯がクラクラした。]
んっ……。
[果てる瞬間、手を離すとレトは達せただろうか。
達せたなら、手に少しかかっただろう。]
レト。
[汚れただろう手をレトの口の前に差し出した。
中指で唇をなぞると口の中へ侵入しようとこころみる。]
―どこか、いつかのひととき―
[>>@1 いつになく真剣な顔でタイガが告げる。
―なにがあっても、生きてください――と。
自分の想いばかり精一杯で、これからの未来なんてわからなくて。今、この空間で、流れる優しい時間が、いつか終わってしまうことを予感させるようなタイガの言葉は、現実味を帯びていなくて。
だけど―きっと訪れる、かもしれないこと。
タイガを愛していく以上、覚悟しなければいけないこと。
『死なないで』――なんて、軽々しい台詞は喉で詰まった。
そうじゃない。そういうことじゃない。
タイガがいなくなるのは怖い。寂しい。悲しい。嫌だ。
でもそれは、自分の我儘に過ぎない。
そうじゃない。そういうことじゃない。
じゃあ自分は何をタイガに告げられるだろう。]
[中で愛棒が震えて熱を放たれるのを感じる。その熱で意識が真っ白く焼け付いて。]
ひっ、ぁっ…
[引き攣るような喘ぎを出して、愛棒を締め付け果てる。
がくがくと体が震える。オットーの手に、自身の熱がかかって。
霞みがかりそうな意識の中、唇に触れる指。パンを作る優しい手が、汚い熱で汚れてしまった…綺麗にしなきゃ…
侵入する前に舌を伸ばして舐め取り、綺麗にと、そのまま入れられたのならくぐもった喘ぎとともに舌を触れられる快楽で蕩けて、だらしのない顔をしている。]
うん……
[言葉を絞り出そうとして、小さく頷くことしかできず。
到底、分かるわけなんて無い。タイガがいなくなったあとの未来なんて、想像すらできない。想像したくもない。でも心優しい軍人は、今自分が我儘を言った処で困った顔をするだけだろう。
――大好きだ。
大切に想うからこそ、何一つ糸口が見えない。
未来は明るいけれど、明るくて、眩しすぎて、優しすぎて。
突然、きっとそれが終焉を迎えることだってあるんだろう。
――突然、だけど、ゆるやかに。
ゆるやかに終わりを迎えるのなら、
ゆるやかに愛していきたい。]
タイガ…
[名前を、呼ぶ。 …は、タイガのことを静かに抱きしめ、大きな身体に顔をうずめた。]
[レトをこんな風にしているのは自分だと思うと沸き立つ気持ちはなんだろうか。]
おいしいのか?
[口から指を離すと惜しそうに線が繋がる。
そのまま、その口に口づけを。]
んぅ……。
[誓いのように嫌らしくなく、しかし、深くレトと繋がった。]
[美味しいのかと問われる。
答えるまもなく口づけを受けて。
重なるだけの口づけなのに、深く深く繋がって。
そう言えば、ここまでしたのに、キスをしてなかった…。]
オットー…。
[くたりと寄りかかる。一度しただけで、こんなにも疲れて、充足している…。]
俺…おかしくなったのかな…。
やばいぐらい、気持ちいい。
[二人の夜、信じられないような甘い時間。
それをくれた真っ直ぐで、俺の気持ちに答えてくれた人。
こんな気持ち知らなかった。恋矢の力なのかもしれないけれど。
いつか命尽きる時まで]
オットー…好き。
[愛なんて知らなかった、わからなかった。
傷ついて、多分傷つけて生きてきた。
それを、教えてくれたのは、相棒。]
新しい、相棒にしてね。
[優しく笑う]
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