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本部ですね、わかりまし…
[ 天使達を見つめたまま、そう応じかけて、提案された内容に、コンラートは思い切り眉を顰めた。
マチスとのタンデムが嫌、だったわけではなく ]
フライハイト?アレで、飛んでるんですか?
[ 声音はダーフィトの伝言を聞いた時と遜色ない程に低い ]
何考えてんだ!?まだ上空は敵で一杯なんだぞ!!
[ いくら身軽に攻撃を躱せるとは言っても、フライハイトは防御手段ゼロと言ってもいいものだ。
先刻、どこまでも追尾してくる天使の光弾に追われた身としてみれば、マチスの行動は命知らずの無謀としか見えない ]
迎えはいりません、とっとと、本部に戻ってください。
[ 荒げた口調は、なんとか最後には納めたものの、やっぱり声音は低いままだった* ]
〜〜〜〜〜ッ!
[通信機越しの叱責に思わず目を瞑る。
飛んでる最中であるため直ぐには開いたものの、下手をすると何かにぶつかるところだった]
今の声の方が余程危ねーわ……。
いや、何も考えずに飛んでるわけじゃねーぞ?
地表スレスレで飛んでるし、隠れながらでもある。
トラオムングを本部まで持ってけそうになかったんだよ。
戦闘機で飛んだらそれこそ迎撃されちまうし。
分かったからそんな怒るな……。
[しゅんとした気配を乗せながら、コンラートを迎えに行くのは諦めた模様*]
俺の声くらいで落ちるってんなら、余計に無茶でしょう?
[ マチスのぼやきに、冷たく言い放ちはしたが声の低さは僅かに元に戻る ]
低空飛行もそれなりに危険なんですから油断しないでくださいよ。
[ 最後にそう言ってから通信を終える。
いくらなんでも上官への物言いではないのは、自覚していたが…マチスを失う事だけはできないとの思いの方が強かった** ]
[ちくちくと突くような忠告。
それが嫌だと思わないのは、相手が自分を想って言ってくれているというのが分かっているから。
油断するな、との声には了承の声を返してこちらも通信を切る]
[そうして本部へと到着後、]
無事本部についたからな!
[心配させないように報告の通信を飛ばしておくのだった*]
[ 無事に着いたと、知らせるマチスの声に、ほっと息が漏れる ]
俺は、ちょっと…遅れそうです。
[ それだけ告げて、通信を切った* ]
分かった、気を付けて戻ってこいよ。
[遅れるとの報告にそれだけを返す。
コンラートが状況を伝えないなら何が起きているかは知る由もなく。
意識は作戦会議へと向いていた*]
連中、魔法弾は嫌いますよ。ワイヤーを使うなら、それに魔法を纏わせるといい。
[ 会議に口を挟むのはさすがに憚られる、が、この情報はマチスに渡した方がいい、と、伝えておく。
もうひとつ、伝えるかどうか未だ迷っている話もあるのだが ]
魔法弾を?
奴らにも苦手なものがあったか。
[コンラートからの報告に僅かに喜色を浮かべる。
そうであるならば、例の船にも効果があるかもしれない。
魔導砲の開発は功を奏したと言えよう]
他に気づいたことはあるか?
[最前線を駆けたコンラートならば何か他にも見ていないか、と。
些細なことでも拾い上げようと問いかける*]
[ 喜色を浮かべたマチスの声に、役に立てたかとコンラート自身も嬉しくなる。我ながら単純なものだと思ったが、事実なのだから仕方ない ]
俺の見た限り、指揮を執る天使は三人…そのうちの一人が、あのいけ好かない大天使です。
残りの二人のうち、一人は光を、一人は影を操るみたいです。
二人とも、自由意志で動きはするようですが、大天使の命令が最優先のように見えました。
[ 実際に戦って得たデータは、恐らく、軍の誰よりも詳細だろう。何しろ、あの天使達の戦いぶりを直接見届けたものは大概命を落としている。
伝えられる限りを告げてから、少し逡巡して、コンラートは小さく声を繋ぐ ]
どうも、俺は奴らの気に染まないみたいで…まあ、当たり前だとは思うんですけど。
二度程、直接殺されそうになりました。
[ その一度が、左肩に怪我を負って帰った時だとは気づかれたか。しかし、詳しい事を話す暇はないとばかりに早口で続ける ]
…なので、囮作戦なら、俺が表に出るのが適任だと思います。後でダーフィトに話をつけるつもりです。
[ 最後だけが、かろうじて事後報告ではない、というだけの、ぎりぎりの報告を、わざわざ会議中にしたのは、無論わざとだが、マチスなら呆れはしても許してくれるのではないかと思っていた** ]
指揮は3人か……その人数であの軍勢を率いてるとはな。
一番上がアイツか。
[コンラートの情報は詳細で、後で全体にも伝えておく必要があると思えるものだった。
きっと重宝されることだろう。
逡巡するような気配には、言葉が発されるのを待った]
殺されそうになった、って……じゃああの時も。
[最初の襲撃での怪我がそうであると知り、驚くような声が通信機を伝う。
心当たりがありそうな様子に問い質そうとしたが、それよりもコンラートが口を開く方が早くて]
言いたいことは分かるが……
……仕方ないなぁ。
操縦出来なくなる、なんてことはないようにしてくれよ。
うちの
[言い募ろうとしたのを止めて、コンラートのやりたいようにやらせることにした。
ただ1点については厳命というような態で告げる]
おぅ、しっかりやってこい!
[出る、と言う声に明るい声を返す。
負けるなどと微塵も考えていない声。
運は自ら引き寄せるものだ*]
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