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[人狼である、という警戒心はなくなっていたものの、微妙に残る、他人は何をしでかすかわからない、という思い。
今までの言葉から、どこか危うさを、相手に感じていた。
だから“約束”をすれば少しは歯止めになるのではないかなんて
我ながら甘いと思っているけれど。
自身では歯止めにならないだろうかと、思ってしまったのは事実。]
[何がなくなってしまおうがどうでも良かった。
何が零れ落ちてしまおうがどうでも良かった。
だってこの手には何も乗せていなかったから。他人に対して何も感じないようにしていたから。
しかしこの船を、乗客を、失いたくないと思ってしまうのはなぜだろう。
いや本当は、気づいているのかもしれないけれど。
蓋をしようとしている要らない自覚。けれどそれはもう押さえつけられないほどになっていた。
少なくともこの男性に対しては、失いたくないと、思ってしまっていた。
だから、より一層強く、消そうとする、…のだけど。]
[だが内心は、相手に信じてもらえてとても、安堵していた。
そういえば、自身の警戒心がないとしても、相手にどう思われているか、ということは忘れていた。
他の人はともかくとして、きっと、この人に疑われるのは身を切られるようにつらかっただろう。
だから、良かったと、思った。
同時に相手を信じる理由もできたような気がして。
この人のことは“信じられる”と、思えるような、気がするのだった。]
[何をしでかすか判らない――彼女の懸念はきっと、正しかった。
自分自身を被検体にするなどと、研究者としては狂気の沙汰である。
マッドと呼ばれることがあるとはいえ、平静ならば、そんな無茶はしなかっただろう。
――彼女を決定的に信じるため。
あるいは、彼女を人狼の犠牲にはさせないという、無意識の決意。
皮肉なことに――この件では、彼女の存在はブレーキでなく、アクセルになっていた]
[確かに、"声"が――音なき"声"が、脳裏に響いた。
――その"声"の主が誰かということは、何故か、強い確信があった]
[怒られないことは、良かった。
しかし、相手の心配する声がひどく嫌なものに聞こえて。
だから動揺していたのだろうと、思う。
心配をかけてしまったこと、迷惑をかけてしまったこと
それがとても、情けなくて、泣きたくなった。
期待に応えられる状態でなかったのも、あって。*]
[もし――彼女が、大丈夫ではないのなら。
助けたかったし、力になりたかった。
頼ってほしかった――とは、少し寂しく思っただろうか*]
[強烈な混乱、思考]
人狼――誰、誰が、
――第2エリアの、……どこだ!?
ブラフでもなんでも、時間を――、
……――つい先刻、心配ないと――、……、
[それはとりとめなく、届いたかもしれないが――]
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