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大将、連中そろそろ、そっちに集中始めるぜ。
[ 戦闘の只中に在ると、もともと通信を通せば軽くなる口調がさらに崩れて、荒っぽい物言いになる ]
今は俺の操縦じゃないからな、振り落とされんでくださいよ。
― いつか ―
「天使憑き」てのは「死に損ない」の異名ですよ?それでもいいんですか?
[ 宇宙船の正操縦士に選ばれた時、マチスにはそう告げた。コンラートにとって、それは祝福ではなく、呪いのように感じられていたから。
しかし ]
あんたがそれでもいいってなら…
[ 宇宙への夢を語るマチスの情熱に、その揺るがぬ信に応えたい、と、その思いは確かにコンラートの内に、生まれていたから ]
地獄の果てまででも、付き合いますよ、大将。*
おー、こっちも見えてるぜ。
青痣出来てたら笑っといてくれ。
[操縦に関しても軽口で答え、笑いさえ乗せる。
エースパイロットは本業へ、サブパイロットは最初の襲撃で殉職した。
今トラオムングを操縦出来るのはそれ以外のパイロット、詰まりはコンラートを妬んでいたパイロットだ]
― いつか ―
『死に損ない』ってことは、『死なない』ってことだろ?
船を動かすパイロットが死んだら元も子もないしな。
結構じゃねぇか、『天使憑き』。
[祝福だろうが呪いだろうが、腕の良いパイロットは船にとっては財産だ。
彼らがいなければ船は飛ぶことすら出来ない]
俺はお前のパイロットとしての腕を買ってんだ。
『天使憑き』かそうじゃないかは重要じゃない。
お前自身が必要なんだよ、コンラート。
[そう伝えたなら、地獄の果てまで付き合うと答えが返ってきた。
その返答にマチスは屈託なく笑う]
よろしく頼むぜ。
[どこまでも高く、どこまでも遠くへ共に往かん*]
そいつの操縦なら、青痣程度で済めばマシってもんですよ。
[ 必死に操縦桿を操る緊張は声には乗せぬよう気遣いながら軽口を返す ]
大将、連中と遊んでやらなきゃならないみたいなんで、ちっと離れます。
いざとなったら、命を一番に考えてくださいよ?
あんたが無事なら、船は何度でも作れる、死んじまったら元も子も無いんですからね。
[ 以前に言われた言葉をなぞるように、最後に、そう告げた* ]
ははは、済ませてもらわないと困るな、それは。
[軽口に普通に笑ってしまいつつ。
伝えられた言葉に口端を持ち上げる]
分かった、無理はするなよ?
命を大事に、ってのも忘れちゃいねぇよ。
行って来い。
[前にマチスがコンラートへと向けた言葉に似た言葉。
それを受け取り、声だけでコンラートを送り出した*]
コンラート、無事か?
[上手く視認出来ず、飛びながらコンラートへと通信を飛ばす]
一旦引こうと思っている。
隊を纏められるか?
[提案も込めて言い、相手の答えを待った*]
生きてますよ。
[ 届いた声の、変わらぬ力強さに、揺れていた心が、すっと落ち着きを取り戻す ]
また死に損なっちまいました。
あんたこそ、青痣作ったんじゃないですか?
機体はちょっと当分使い物にならないんで、帰りは歩きですね。
部隊の方は、俺が居なくてもトラオムングが動けば、それに従います。大丈夫ですよ。
そっか。
[また、と零すのに小さく笑い、切り返しの言葉にも笑い声を返す]
ははは、ばれたか。
やっぱりお前の操縦じゃないといけねぇや。
[帰りが歩きになる話や部隊については是を返し。
それらの確認を終えた後に少しばかり口篭る]
あー……ダーフィトからの伝言だ。
”殴られても文句は言わん”
……マレンマのことだ。
[コンラートが繭での出来事を知っていたなら、これだけでも伝わるだろう。
伝わらないようなら、マレンマを刺したのがダーフィトであることも伝えることになる*]
やっぱりですか?仕方ねえなあ…
[ お前でなければ、と、口にするマチスに返す軽口は、隠しきれない安堵の色を滲ませる。
今回の作戦で、コンラートがトラオムングの操縦では無く、戦闘機部隊の指揮に回ったのは、その方が攻撃力が上がる、という判断の他に、また「自分だけが」生き残ってしまったら…という危惧がぬぐいきれなかったせいでもある。
けれど、何度己の異名を証明する結果をみせつけられても、マチスは、少しもその態度を変えない。
あくまで信じるのはパイロットとしてのコンラートの腕であり、異名の呪いなど、信じるに足らないと、言外に示してくれる ]
ダーフィトが?
[ しかし続けて伝えられた「伝言」には、思わず眉を潜め ]
……殴るかどうかは、会ってから決めます。
[ 詳しい経緯は見ていない、けれど、マレンマに炎を浴びせたのが、彼のオートマタである以上、その言葉の意味する所は理解できたから、そう答えた ]
[安堵の色が滲む声に笑みを深める。
これまで何度も死線を潜り抜けてきたコンラート。
それをコンラートの腕と取るか、異名が示す通りに取るかは人それぞれ。
マチスは前者であり、異名が事実であったとしても、それはコンラートの才能であると思っていた。
コンラートが抱く危惧は薄々分かっているが、そうはならないと言う自負もある]
[何せ、アンライエンが襲撃された時、コンラートだけでなく自分を含めた他の者達も生き残ってはいるからだ。
ただ単に、コンラートだけが生き残る回数が多かっただけ]
ん、……まぁ会って話してみると良い。
[ダーフィトの件を伝えると、コンラートの声が低くなったように聞こえた。
当然だろう、マレンマは弟だったのだ。
万一を考えていたマチスはダーフィトを責める気は無いが、コンラートはそうではないだろう]
とにかく、本部に集合しよう。
お前、徒歩だって言ってたな。
今フライハイトなんだが……乗ってくか?
[マチスが作ったフライングユニットはコンラートにも見せてある。
操縦者を含め2人は乗れるため、タンデムして行くかと問いかけた*]
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