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・・・?
[食事の直後。体に微かな違和感を覚えて、首を傾げる。]
うーん、どうしたんだろう?
[その正体を探ろうと両手であちこちさすってみるが、自分が他の人には聞こえない、新たな声が使えるようになっているとはまだ知らない。]
それにしても、ねえちゃんどこに行ったんだよ……。
もう夕飯終わっちまってるのに。
[必ず戻ってくると思っているとはいえ、気になる。
この時の少年は、姉を気にする思いが声となって他の者に届いていることに、
気付くわけがなかった]
ねえちゃん?!
[不意に別の人の声が聞こえてきて、反射的に聞き返す。]
その声・・・もしかしてペーターか?
だとするとねえちゃんはカタリナか。
うーん。確かに何処に言ったんだろうな。
お前、心配だろう。
[自分には兄弟姉妹はいないが、ただあてもなく待っているのは不安ではないかと思ったから、そう声をかけた。]
その声――、ドジばかりしてるけど絵が描けるヨアヒムにいちゃんの方か?
[結局そう言う区別の仕方で落ち着いたようだ。
それはさておき。
心配だろう、と言われて、何故だか素直に頷いて、自分の思いを言葉にしていた]
心配だけどさ……。
置いてったりしねーって言ってくれたのに探しに行くのも……
その、ねえちゃんに失礼にならないか?
[姉はもう自分を置いていかないのだから。
こう思うと、かつて姉に置いて行かれたような気がしてくるのは――気のせいだろう、きっと]
・・・。
[ペーターの、見も蓋もないと感じる分類に一瞬絶句する。]
そうだよ。
[だがそれは当たっているから、正直に頷く。絵は描けるけどドジと言われるよりはましかと思い直して。
それからペーターの言葉を最後まで静かに聞いたあと静かに口を開く。]
大丈夫だ。本当に心配だったら、ただ待つだけじゃなくて思い切って迎えに行くのも、一つの手だと僕は思う。
カタリナが置いていかないって言ったのは本当だろうけど、これだけ遅いとなると、出かけた先で何か戻れない事情があるかもしれないし。
[それからにこっと思い切り笑って続ける。]
お前は男だろ?
これからはねえちゃんを守るために自分から行動するんだ!って言えば、むしろ格好つくんじゃね?
でも、最終的に決めるのはペーターだからな。
僕の意見は参考程度に聞けばいいよ。
[決して自分の考えを押し付けないように、ペーターの意志を尊重するとの思いを口調ににじませながら答えた。]
そうだ……、今度はおれがねえちゃんを守らねーと、……。
[絵が描けるヨアヒムの言葉を聞いているうちに、
なんだかやる気がわいてきた。>>@4>>@5
ただ、同時に、姉に伝えたいことがあったのも、思い出す。
今度は自分が姉を守るという、前向きな決意とは異なる、何か]
でも、かっこうつけるなんてこと、
おれにできるかな……。
違うな。
……がんばってみる。
[できるのかと尻込みする前にとりあえずやってみよう、と。
それもこれも再び姉と出会えなければ話にならないのだけれど]
ありがとうな、ヨアヒムにいちゃん。
おう。応援しているぞ!
[自分の言葉を聞いて、頑張ると言ったペーターに優しく声をかける。]
どういたしまして。こんなんでアドバイスになったのなら、僕も嬉しいよ。
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