人狼物語−薔薇の下国


144 クルースニク、襲来!

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【恋】 聖将軍 ソマリ

[男はそれまで、約束を破ったことが無かった。

何故なら、自身の言葉にはいつも責任が付きまとい、
約束を果たすことすら義務として教えられてきたからだ。


―――ただ、一度。

稚気を晒して投げかけた約束を反故にしたことがある。
半年ほど前のマスカレイドで、名を隠し、顔を隠し、
誰とも知れぬ一人の女と一方的な約束を交わした。

なぜ、あんなに容易く約束してしまったかと今問われたら、
自身は答えを見付けかねるだろう。

それは貴族の義務の外にあった約束だったから、
個人で交わした初めての約束であったから、
自然と己の気が向かうままに言葉になったのだ。]

(@0) 2014/02/19(Wed) 23:53:36

【恋】 聖将軍 ソマリ

[仮面の下に顔を隠しただけで、知らぬ彼女と言うだけで。
打算を挟まず、未来の約束をした。

 もう一度、踊ろう。と。

他愛無い約束だ。
舞踏会で仮面の紳士から告げられたなら、
ただの社交辞令と捨てられる程度のもの。

しかし、あの時、自分はどんな顔で笑ったのだったか。
女を誘う不埒な笑みでも、智謀に酔う悪辣な笑みでもなく。

仮面の下に隠した本当の自身の顔で、
ただ、その約束が果たされる時が胸が弾むほど楽しみで、
彼女が怒りながら訪れるのが嬉しくて。

彼女が姿を見せないなら、何度でも夜会を開く心算だった。
素顔を晒せぬのなら、もう一度仮面に顔を隠したって良い。

そう、思いながら笑った自身の顔を、―――思い出せずに居る。*]

(@1) 2014/02/19(Wed) 23:55:28

【恋】 純血種 アプサラス

[城内を静かに舞う黒蝶に意識を注げば、否が応でも思い出されるのは、半年程前の事。
思い出すと分かっていたから、それきり二度と遣いはしなかったのに。

――何より気に懸るのは、自分はあの夜、無用な火種を撒きはしなかったかという事]

(@2) 2014/02/20(Thu) 03:58:19

【恋】 純血種 アプサラス

[月下の庭で、顔も知らぬ男の腕に抱かれ、これ以上は寄せつけまいと並べた棘ばかりの言葉。
男が口にするのは、煽るのを愉しむとしか思えない応え。
笑みを孕んで揺れる声音に、聞き逃すまいと耳を澄ませたのは、
一つ残らず反駁してやるために。

この先他の男に誘われる時、自分を思い出すかと問われて]

 ……不思議な事を仰るのね?
 よく顔を見てもいない方を、思い出す事があると思うの?
 まして、心蕩かすようなお誘いを戴く時に、他の方を思い出す
 余裕などあるかしら。

 ああ…、でも貴方なら、きっと容易く出来るのでしょうね。
 
[男に向けた笑みは、仮面を隔てても雄弁に皮肉を語るもの]

(@3) 2014/02/20(Thu) 04:07:16

【恋】 純血種 アプサラス

[踵の高い靴で舞う肢体を支える筈の腕が、身動ぎも阻む程きつく絡んだ。近寄せられる顔に、口接ける心算かと咄嗟に固く唇を結ぶ。
せめてもの拒絶か――それとも、己の牙で傷つけるのを恐れたのか。
これ以上詰め寄るようなら、咬みついてやろうと決めたのも忘れて]

[唇の代わりに降ってきたのは、男に会いに再び訪れるよう唆す、挑発めいた誘い]


 ……自信と驕りは別物でしょうに。慎みと卑屈もね。

 素性も知らない女を気安く誘うような男に、独りで会いに来る程、
 慎みがないように見える?
 ――…貴方の気を惹くために、私が戯れを仕掛けているとでも?

(@4) 2014/02/20(Thu) 04:20:50

【恋】 純血種 アプサラス

[額を重ねて微笑む男の瞳を、昂ぶる深紅が真っ向から射抜き]


 …だったら余程、人を見る目がないのね。
 斜に構えてばかりいないで、もっとよく見たらどうなの?

[在りのままの自分を見てしまえば、二度目などある筈もない。
人を脅かすべく生まれた身を理由に、卑屈になる心算はないが。
そのくらいの事は弁えているから、見透かされずに見ていられるよう、距離を挟むのに。

――全てを眼前に曝した後でも、もう一度同じ様に笑えるのか。
激情に任せ口走った言葉が、迸る魔力に絡み、呪言と成ったのも
気づかず。鼻先を擦り寄せる男から、そのままふいと顔を逸らした。
けれど、手を離せばそれが最後と知るから、振り解く事はなく]

(@5) 2014/02/20(Thu) 04:31:26

【恋】 純血種 アプサラス

[やがて離れゆく掌に、輪舞の終曲を促されれば、すっと身を退いた。
裾を摘み片膝を折り、淑やかな微笑を、巧みなリードへの返礼に]



 ……素敵な夜を、有難う存じます。


[意図したよりも柔らかな声が唇から零れ、それきり言葉を継げずに、ただ男が告げる約束に耳を澄ませた]

(@6) 2014/02/20(Thu) 04:41:36

【恋】 純血種 アプサラス



[――約束の晩、宴主が不在の庭園に人影はなく。
 一夜限りの季節外れの蝶が、独り静かに舞っていた]

(@7) 2014/02/20(Thu) 04:47:20

【恋】 聖将軍 ソマリ

[サイキカル家は元々戦場で武功を立てた一門であった。
それが何時しか魔物討伐へ特化したのは、人を殺めるよりも、
魔を打ち滅ぼす術に秀でていたからだ。

人の世に生き、魔物を屠る術を磨く高貴なる義務を持つ一族。

己が次男として生まれた時から、我が道は決まっていた。
兄は嫁を迎えて血を練り、弟の己は使徒の開発に献じられる。
それが当然であり、貴族の義務であると認識していた。]

(@8) 2014/02/20(Thu) 20:15:26

【恋】 聖将軍 ソマリ

[故に、幾ら仮面の偽りを貼り付けても、
彼女は己の正体を知っていただろう。

―――この男は同族を殺す血を引く、と。

微笑を向けて茶化した彼女が魔物と知らぬのは己だけ。
戦場に出ねば、気配の変化にも疎い。

もっと真実を見極めろと告げた彼女は聡明であった。>>@5
千里を見渡す眼を閉ざし、
目の前の彼女だけを見つめたのは愚行であった。
想いのままに従った素直な心が、やがて破滅を齎す。

己の運命を決めてしまうほど恐ろしい、愚かな人の性だった。]

(@9) 2014/02/20(Thu) 20:17:38

【恋】 聖将軍 ソマリ

[この城で、彼女と出逢えば、
口を開くより先に互いの立場を理解するだろう。
魔物に口上述べて敵対する声を、蝶は拾うだろうか。

魔物殺しの血を持つ男は、
重責を背負い、彼女を気安く誘って見せた面影が遠い。]

(@10) 2014/02/20(Thu) 20:18:09

【恋】 聖将軍 ソマリ



[きっと、心から笑ったのは、半年前のあれっきり。*]
 
 

(@11) 2014/02/20(Thu) 20:18:48

【恋】 純血種 アプサラス

[――だから二度目を、期待はしなかった筈なのに。
まして一度は月下に潜めた姿を、戦火に照らし出されるくらいなら]



 ――…“自信過剰”なんて。…よく、言えたわね。

[愚かしいと知る願いを、自ら抱え込む訳がない。
今この時まで、そう信じていた。
火種を男に植えつけたのは、己への過信と驕り]

(@12) 2014/02/20(Thu) 21:18:30

【恋】 純血種 アプサラス

[眼となる任だけ与えた筈の蝶は、城主に名乗りを上げる、毅然と張った声さえ拾う。
すぐ傍で紡がれる男の声に、一心に耳を澄ませていた自分のように]


 ……、まるで別人じゃないの。

 自信家なのは、向こうも相変わらずのようだけど。

[城主を前に、怯む気配は些かもなく。
また少し燠火を煽られる心地がして、微かに笑った*]

(@13) 2014/02/20(Thu) 21:38:46

【恋】 聖将軍 ソマリ

[崩落の刹那、己は確かに蝶を見た。

それが魔物の一だとは何故か思わなかった。
綺麗だ、と胸に留めたのは、純水と鮮血の飛び交う中を、
悠々と蝶が泳いでいたから。

その閃く様は、果たせなかった約束を己に突きつけているようだった。*]

(@14) 2014/02/20(Thu) 23:10:26

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □ フィルタ

生存者 (4)

ギィ
73回 残7902pt(6)
サロンオフ
アデル
33回 残11508pt(6)
城内
ヴィンセント
18回 残13260pt(6)
廊下/アデルとオフ
ジークムント
19回 残12112pt(6)
サロン

犠牲者 (7)

(2d)
0回 残15000pt(6)
オズワルド(4d)
2回 残14631pt(6)
アレクシス(5d)
54回 残7303pt(6)
城内
リエヴル(5d)
51回 残10499pt(6)
クレステッド(6d)
7回 残12922pt(6)
城内
ソマリ(7d)
47回 残9543pt(6)
ユーリエ(7d)
63回 残8072pt(6)
どこか

処刑者 (3)

シメオン(5d)
27回 残10629pt(6)
地下礼拝堂オフ
バルタザール(6d)
22回 残9876pt(6)
城内
アプサラス(7d)
24回 残10769pt(6)
恋人の隣

突然死者 (0)

発言種別

通常発言
独り言
囁き/共鳴/念話
死者のうめき

一括操作




個別フィルタ




SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby