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…そういやその外交官たち、どうやって帰るつもりなんだろ?
また来るのかね、その飛行船って奴。
[どのみち安全に嵐の壁を通り抜けるには、それを取り払う必要がある。
つまり交渉が成功しない際には帰るに帰れないんじゃなかろうかと思い、首を傾げた。]
あともう一つ進展というか、問題というか…。
俺の従兄弟が、ここの騒動が無事に終わったらお前に会いたいって言ってきてる。
名はソマリ・フル・アレイゼル。アレイゼル領の領主だ。
ちなみに大体やる事に裏があって利があると知ればさっと動く、『ザ・貴族』って感じの奴だ。
[ざっくりした評価は結構雑なものだった。]
俺としては会って損は無い、とは思うんだが…。
何分裏がある奴だから素直にはいそうですかーって喜べないところ。
[どうする?と、判断を仰ぐように尋ねた*]
あー……
ちらっと見かけただけだから見間違いかもしれないけどさ、
覚えてるか?
うちに時々来てた、クレメンスおじさん。
確か、会ったことあったよな?
あの人が、いた気がするんだよ。
使節団と関わってるかはわからないし、
そもそもほんとにいたかどうかもわかんないけどさ。
相談くらいは乗ってくれそうじゃないか?
[10年ほど前にクレメンスが家名を継いでから父との交渉も無くなったようだとは知っていたが、とりあえずその名を上げる。]
外交官連中は、
本国の方がよほど力を入れてるんだとしたら
また飛行船で来るかもしれないな。
でも俺が心配してるのは、
外交官が帰らなかったら、それを口実に武力攻撃仕掛けてくる方だよ。
[怖い予想を口に出してから、軽い調子で付け加える。]
外交官も失敗したら帰れなくなるかもしれないことは覚悟の上じゃないかな。
ほら、歴史でもよくあるだろ。
使者ってのは、交渉に応じないって返答代わりに首切られたりするし。
[やっぱ物騒な話だった。]
[アレイゼル領の領主からの要請には、間をおかず頷く。]
会おう。
裏を警戒してても話は進まない。
協力できる相手なら、顔合わせして損はないし。
そうそう。
このあと、巫女姫と会う話になるかもしれない。
てか、今そんな話してる。
[こちらの玉を投げるのも唐突だった。]
クレメンスのおっさん?
あー、だいぶ昔には会ったかなー…?
[>>~17といっても随分、だいぶ幼い時だ。記憶もおぼろげである。
悪さしたような気がするが。
北に移り住んでからも、クレメンスの話は何度となく耳にした。
狡猾とか放蕩者とか、基本的に悪い噂ばかりだが、事実曲者的な印象は強かった。]
来てたって…ふーん、物見遊山とかかね。
まぁ相談するのはいいんじゃないか?
おっさん腐っても貴族だし、そっち方面には精通してそうだし。
…ってそれ、行くの俺か?
[あるいはジェフロイか。とにかく直接面識のある者でなければ門前払いな気がしたのでそう言った。]
そうかー。外の事情は解らんからなぁ…。
その辺、外交官に聞いておけばよかったな。
[>>~18外交官が帰らなかった場合の話含めて、外の国の情勢だ。もっとも外交官視点、一方的な情報しか与えられないだろうが。]
あー…その可能性はあるな、うん。
なら余計に開国の可能性が高い方に着くのか。
離れたって事は、あいつら王府側にその可能性も見たって事なのかな?
俺さ、ちょっと離れてたから、
お前が振られた理由ちゃんとは解んないんだけどさ。
なんか言ってた?
[王府は国を開かないだろう、と思い込んでいるのもあり。そのあたりの経緯いまいち解っていないために首をかしげたり。]
うぇ、怖い怖い。
[首切り話にはあり得る話と思いつつおっかねーと言いながら、遠くで軽く肩を竦めた。]
……そうか。なら次に連絡取れたらそう伝える。
[>>~19間髪入れずの返事には、こっちも覚悟を決める事に。]
あいつの気を良くさせろってわけじゃないが、
ソマリと話をするなら、実利のある話を用意しとけよ。
それ以外でこっちに協力的になるとは思えないからなー。
[>>~20そして巫女姫と会うとかいう話には、少し間が空いた。]
……解ってたけど、お前大胆な事するよなー。
ドンパチやってる所で言うかそれ。
[普通受入れないだろう、とは思ったが。周囲の喧騒の引き具合を見ると、あながち難しい話でもないのかもしれない。]
ま、上手くいったら頑張れ?
美人の巫女姫に直接会う機会なんてそうないからなー。
[とは以前の報告にあった美人評価を受けての返答だった。]
それと、ちょっとこのあと方針変えることにした。
ほんとはこのまま人数かき集めて首都目指す予定だったけど、
目の前に巫女姫親征の大軍がいたんじゃ話にならない。
詳しい話は、またあとでするよ。
今は、事態の収拾頑張れー。
[無責任な応援口調で、さらりと重大事を口にした。]
うわーやだなー。
[>>~25過去の黒歴史もとい悪行を蒸し返されたら嫌だと言いつつ、そうも言ってはいられない現状。]
まぁ行くならどっちかなのは確かだろうな。
……諸々終わったらジャンケンな。
[もっとも、どちらかの手がふさがる時は片方が行くのだろうが。]
あ、正使じゃないとやっぱりまずいのか。
[>>~26別に部下の伝達でも、とか思うのはそこらへんの想定が甘いため。
続いでの説明には、あーあーと納得した様子で。]
それもそうか。
あー、それで外交官らの動向注視しろってことか。
なるほど了解。
[ようやく意図が読めて、尚の事クレメンスの所に行くのが確定しやや微妙な顔にはなるが。]
うーん、情報なー…。
後は野心家、って感じかな。
俺の妹との婚約打診してきたけど、あれ俺を手駒にして軍にも手を回すつもりだったんだろうし。
[結局流れてしまったが。]
権力とかそういうのを重要視してるタイプだな。
だから一番に欲しがるのも権力…というか、権利とかだと思う。
うんと……なんだっけ、外交官が言ってた選挙?
あれに貴族を巻き込んだり出来ないのか。
ええと…、みんなが選んだ奴が国を動かす、ってのはいいんだけど、特別枠みたいなのを作るとか。
土地を治める手腕は、貴族のが上だと思うんだ。
そこを切り捨てるのは勿体ないというか…。
[説明は苦手、かつ政治や統治方面にはさほど強くないため自分の言葉にいつもの自信や強さはなく、語感はやや弱い物になっていた。]
あとはアレイゼル領は林業と漁業中心の土地だけど、まつろわぬ民のいる領域と近かったりで、統治が難しいって言われてるし実際そうだな。けどソマリは引き継いでからわりと上手い事統治してる。
ついでに紅茶好きの甘党。
大福とか団子とかよく食べるけど、紅茶とは会わないって嘆いてた。
[最後の方はなんか余計な情報になったとか。]
うおい。
[>>~28巫女姫どうのに返事するよりともかく、後半が聞き捨てならなかった。]
ばっか野郎。
もしもがある前に、お前の首根っこひっつかまえて連れ戻すからそこは安心しろ。
その為の軍人様だろうが。
[物言いに万一の事への予感が見てとれた為、やや語気荒げて釘をさす。]
お前、もう少し自分の重要性ってか、……
………あーもー、
[うまい言葉が出てこずに、がりがりと頭をかいて少しの間の後。]
命大事にしとけ?
自分を手駒みたいに利用すんのもいいが、盟主が倒れたら俺たち総崩れなのを忘れんなよな?
あと安心しろ、お前より先に俺が死ぬから。
[勢いにまかせ早口で言うと、意識をいったん切ろうとしたが。]
…………。
おまえ、そういう大事なことは早く……
[方針転換には、幹部連中らが騒ぎそうだと思ったが今は口にするのを耐えた。]
まぁ、いいや。とりあえず人数揃えとく。
危ないって感じたら、すぐ連絡入れろよ。
[そっちに突撃するからな、と言い、一度ばらした面子を再び集めようと足早に歩き出した。]
[ソマリに関する評を改めてうんうんと聞いていたら、
選挙についての話になって、少し、息を吐いた。]
俺も、国の全部をひっくり返す気はないよ。
巫女姫や、貴族全部を殺すとか追放するとか、
できないし、したくない。
それにほら、あいつらもナミュールの民なわけだし。
[いくらか、溜息のような色が乗る。]
…ほんとは、戦争とか革命とか、起こすべきじゃないんだ。
けど、俺にはこういう方法しか思いつかなかったから。
[ぽろりと、弱音が口をつく。
甘えているなと思ったが、止まらなかった。]
ナミュールを壊すわけにはいかない。
それじゃ、本末が転倒する。
ただ、国を開きたい、
俺たちの国を俺たち自身で動かしたい、
それだけなんだよ。
……そうだな。
貴族の力もちゃんと使えるような形にならないか、
もっと考えてみるか。
なんとかこう、うまい形にしたいな。
───で、紅茶好きの甘党ね。
そいつは重要情報じゃないか。
[暗い息を追い払って、軽口を叩く。]
おまえの分の命も掛かってるなら、
ますます気を付けるさ。
…ありがとな。
[最後に告げられた言葉が、ありがたく、
ひどく身に染みた。]
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